森博嗣のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
Vシリーズを読んでいなかったので、驚きはかなり薄れてしまっただろうと思う。
西園寺と犀川のその後のストーリーという点では興味深かったけれど、謎解きがあるというわけではなく、今までのシリーズの総集編という位置づけで、十分に楽しめなかった感じはある。
全シリーズを通して読み終えたばかりというときに、続けて読んだら、かなり面白いのだろうと思う。
「考えることだけが、自由なんだ」犀川は言う。「行動なんて、些細な問題だ。考えたことを、僅かに具体的に、ほんの部分的に試すに過ぎない。完全なサブセットなんだ。考えたことの百分の一だって実現することはできない。行動するだけで時間やエネルギィが消費される。真賀田 -
Posted by ブクログ
第1回メフィスト賞受賞
S&Mシリーズ最後の『有限と微小のパン』を読んだ後に、同シリーズ1冊目の『すべてがFになる』を読んでみた。理由は1冊だけで作家の評価はきめられないと思い、代表作に挑戦してみたのだ。森博嗣は理系ミステリー作家の代表で、従来のミステリーからは得られない斬新さがあるのだそうだ。
この小説の解説で、瀬名秀明が「小説の中に謎は存在しない。読者のリアリティの中にこそ謎が存在する。そのことを自覚的に私たちに提示した・・決定的に新しい理由はここにある」と述べている。自分の中にある普遍であるべきものをリアリティを言うならば、その枠を広げた作家ということになる。解説を読む前と後では受ける