梶尾真治のレビュー一覧
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試し読み
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Posted by ブクログ
ネタバレ事故で妻を喪った主人公。
ぼんやりとした世界で死人のように生きる彼の目には「背後霊」が見える。
彼の唯一の社会との接点は喫茶「そめちめ」。
そして「そめちめ」の縁をきっかけに人探しの依頼を引き受けたことで、密接に絡み合う不可解な事件に足を踏み入れることとなった。
背後霊が見えるという特殊能力で人を救い、少しずつ社会との繋がりを取り戻す主人公。しかし捜査をする中で、手がかりの1つである不可解な「カード」の存在が徐々に闇を帯びてくる。物語前半は主人公の特殊能力が活きる展開であり、繋がらない解決の糸口が面白い。
後半はテイストが変わり、SF?ミステリ?いや、ホラーのような印象を受けた。
鵺が人間に -
Posted by ブクログ
表紙とタイトルでハズレかな?と思ったけど、読み始めて初読の作家ではないことに気づいた「ちほう・の・じだい」の作家か。星新一みたいなやんわりとした文体で進む長編。
妻を事故で亡くし、呆然自若となった主人公は、他人の背後霊を見たり話したり出来る能力を身につける。その能力を使って、失踪した女性を探し始めるが、手がかりがほとんど無く…。
SFってほどSFでもないけれども、因果関係や弱点など、対応させるように書かれているあたりが、ポッと出のハズレ本作家とは一線を画していて、読んでいて非常に安心感が伴う、良い文章である。
ただし、時々ほころびが見られるんだよなあ。この作者の本には、今回同様SFという