梶尾真治のレビュー一覧

  • ダブルトーン

    Posted by ブクログ

    自分が熊本出身なので地名に懐かしさを覚えました。2人の「ゆい」はどちらも魅力的で好きでした。パラレルワールドともタイムトラベルでもないSF読みやすかったです。

    0
    2023年10月08日
  • この胸いっぱいの愛を

    Posted by ブクログ

    作者が映画化された自分の作品をノベライズした小説。20年前の門司に飛ばされた人々。祖母の旅館の火事を防ぐ鈴谷。息子の事故を防ぐ和彦と栄子。記憶にない母に会う布川。盲導犬アンバーに会う朋恵。何を後悔していたのかわからない臼井。次々と時を迎えて現代に戻って行く人々。最後に残った鈴谷の願いは好きだった和美を救うこと。鈴谷が過去の自分、ヒロに守らせた人生改造十ヶ条。結末というかストーリーもまったく別物の原作の方が感動的だった。

    0
    2026年01月12日
  • つばき、時跳び

    Posted by ブクログ

    読後感が爽やか。
    ただ、つばきがあまりに男性から見た理想の女でちょっと苦笑いで。その一方で、彼女が恋に落ちる主人公の魅力が全く分からない。吊り橋効果なの? そこに引っかかって、切ないタイムトリップ純愛物語に乗り切れなかった。男性の夢物語なのだと思えば微笑ましくはあるか。

    0
    2023年07月18日
  • おもいでマシン―1話3分の超短編集―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    梶尾真治の久々のショート・ショート集全40作品。もったいないので一日一作品のペースで読もうと初めの頃は思っていたが、だんだん我慢できず、ある日を境に一気に一日で読みきってしまった。中山七里でよく使われる「どんでん返し」と帯で謳っているものの、星新一ほどドライなオチではなく、どちらかと言うとほのぼのとした意外性という感じ。

    ショート・ショートを書き続けると、質の良いアイディアが枯渇する、以前に書いたアイディアを無意識に再掲してしまう等の弊害が多発し、中編・長編作品向けのアイディアにも影響を与えてしまうのではと危惧している。実際、いくつかの作品では駄洒落を使ったものもあり、アイディアの厳しい台所事情があるのかもしれない。

    「白岳」や「しろ」の米焼酎で有名な高橋酒造のHP(楽しむ>カジシンエッセイ)で梶尾真治のショート・ショートの新作が毎月アップされている。2022/9時点で第215回目の連載とのことで、こんな偉業を現在も進めている作家って他にいるのかな。高橋酒造は本社が熊本県人吉市にあり、梶尾真治と同郷ということもあり長年の付き合いもあるのだろう。それにしてもこのシリーズは息の長い共同作品とも言える。多分今回の本は200作品以上の中から選りすぐった40作品なのかもしれないが、惜しくも僅差で選外になった作品と今後の新作とを組み合わせて第二弾、第三弾が今後出版されても不思議ではない。エマノンシリーズの様に今後注目されることを願っている。

    来月は「クロノス・ジョウンターの黎明」が発売される。こちらも久々のクロノスなので今からワクワクドキドキしている。出版に当たっては大分修正が加えられたと聞いているが、そうであれば修正前version・修正後version両方見てみたいな。

    0
    2022年09月18日
  • 黄泉がえり

    Posted by ブクログ

    面白かった
    映画化されたSFファンタジーの物語
    感涙とまではいきませんでした。
    こういう話だったのね。っていうのが正直な感想..

    ストーリとしては
    熊本のみで「黄泉がえり」現象が発生。
    死んだ当時の姿でよみがえった人々。とはいえ、全員がよみがえってくるわけではありません。そんな現象に混乱する行政、対応に追われるといった展開が前半続きます。
    黄泉がえりのからくりは「彼」と言われるエネルギー体ですが、この辺はあまり語られず、この現象に遭遇した人々の群像劇が悲しく、時には面白く語られていきます。
    しかし、蘇った人々にもリミットが..
    そして、その日が訪れます。

    愛し合う二人がどうなるとか、家族がどうなるとかいうパターンを期待していましたが、そこまでべたではありませんでした(笑)

    映画見てみたい!

    0
    2022年06月25日
  • 怨讐星域I ノアズ・アーク

    Posted by ブクログ

    太陽フレアの影響で滅亡の危機に瀕する地球。遥か彼方の「約束の星=エデン」目指して宇宙船ノアズ•アークで旅立つ人々と、死に行く運命に抗う人、運命を受け入れる人、そして新たに発明された転送装置を使ってエデンに先回りした人々を襲う過酷な運命。置き去りにされた人々が抱いた怨讐は、第ニの故郷となる星で人々を支え続ける希望となり得るのか?
    梶尾真治さんの提示するSF上の命題は、国家間の争いや、人類の生存に対する根源的な問題を含み、現実的な世界が如何に大切なのかという至極真っ当な思いを持たせてくれます。
    …そう、例えばイスラエルとパレスチナとか。どちらの国でも翻訳•出版すれば良いのに。

    0
    2022年05月24日
  • 黄泉がえり again(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    前作はストンと入ったけど、今作は期待して読み始めただけにちょっとあれ?と思いました。加藤清正公とか恐竜も黄泉がえるって‥しかもラストが‥あまり納得の行く展開にはならかった‥。

    0
    2022年05月04日
  • 黄泉がえり

    Posted by ブクログ

    映画化されてるし読み応えもありそうと思って読み始めました。映画はでも観ていないけれど、熊本で様々な立場の方が黄泉がえりを果たす‥でも、それは長くは続かない‥いい作品でした。

    0
    2022年05月12日
  • 猫の惑星

    Posted by ブクログ

    隔絶された施設で超能力を鍛えられている子供たちは外の世界を全く知らない。主人公は人と話のできる猫から施設の秘密を聞かされ脱出を決意します。最近同じような話をアニメやコミックで見た気もしますが...猫好きにはおすすめかも。

    0
    2021年11月18日
  • 精霊探偵

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    前知識もなく初読みの作家さんで、あらすじの『ちょっと不思議でほんわか切ないスピリチュアル・ミステリー』のフレーズに惹かれて読みました。
    交通事故で奥さんを亡くして茫然自失の男性が主人公なのでスロースタートで始まります。
    テンポ的に、あんまり合わない作家さんかも……と思いつつ、前半を半ば惰性で読み続けてたら、中盤から後半と、もうどこに着地するのかサッパリわからないくらい振り回された挙句、大どんでんを迎えました‪w
    古代の遺物まではまだ良かったんですけど、SFはあんまり得意ではないので、前もって知って起きたかった‪。
    後半にある一文で、『異獣の存在が、妖怪的なものからだんだん滑稽なものに存在を変えつつあるような気がした』ってのがあったのですが
    これ読んだ時、いや異獣っていうか、この小説自体がコメディに転がってるしっ!と胸の中でツッコミが入れてしまいました。

    0
    2021年10月18日
  • 怨讐星域III 約束の地

    Posted by ブクログ

    大まかに言えば、約束の地にどうやって降りるかを検討するノアズ・アークの人たち
    それに対する、ニューエデンの人たちの先祖代々の「アジソン一味に復讐を!」をどうするのかのお話


    エデンの辺境で農業を営む兄妹
    発見される不審な機械
    それは果たしてノアズ・アークが放った大量殺戮兵器なのか?

    ノアズ・アークの方では約束の地への第一陣をどうするのか?とか

    エデンでは憎きアジソン一味を残虐な方法で殺すために少年兵にまで槍術を仕込むよう
    よく語られる大東亜戦争のときの竹槍で一人一刹みたいな精神だな

    そんな折、ノアズ・アークは船体を菌類に侵され墜落
    果たして、2つの集団の接近の結果は?



    まぁ、妥当な結末だとは思うんだけど
    所々消化不良


    イアン・アダムスは結局望みを叶えられなかったのかなーとか
    せめて子孫同士が何かなかったのかなーとか
    途中でノアズ・アークに転送された少女はどうなったのかなーとか
    色々と面白そうな展開にできそうな設定がいくつかあったのに放ったらかしで終わってしまってちょっと残念というか何というか

    そもそも、本当に地球は滅んだのか?
    フレアに飲み込まれたと描写されているのは大統領への報告だけで、実際に観測した人たちの様子も描かれていない
    なので、その情報すらフェイクの可能性もあるんだよな

    あと、SFの設定的にそっちの技術があるなら、あれやこれやもできるはずなのになーというツッコミは多々あるけれども、毎度のことながらSFへの感想としては野暮だしな

    0
    2021年04月22日
  • おもいでエマノン

    Posted by ブクログ

    読んだのは1983年刊の単行本。

    【感想】
    ・長年気になっていた作品をようやく手にした。
    ・鶴田謙二さんのファンなので彼の絵がカバーの文庫本をと思ったのだが最初の形で読みたくもあったので単行本を。カバー絵は新井苑子さん。一九八三年、まだ活版印刷の時代。本って感じがする。
    ・今となってはちょっぴり古くさい感じはする。
    ・「キノの旅」の原型って感じもある。
    ・三十年前に読んでたら耽溺してたかも。

    【一行目】一九百六十七年といえばジェミニ計画が一段落した翌年で、まだアポロも月に着陸していなかった。

    【内容】
    ・地球に生命が誕生してから現在までの記憶を持っているエマノンと、彼女に惹かれた男たちのせつないお話。
    ・不死者譚もののバリエーションのひとつと言える。
    ・大型フェリーでエマノンと出会った青年。
    ・事故でケガをしエマノンから輸血を受けた少年。
    ・記憶を失ったエマノンと結婚した男。
    ・人類を超えた能力を持つ少年。
    ・vsコンピュータ異星人。
    ・超能力者コンビ。
    ・放送局のアナウンサーと石油備蓄基地建設予定地にはえてきている植物たち。

    ▼エマノンについての簡単なメモ

    【アイオン】エマノンと同じくすべての記憶をもっている植物。「永遠の時」という意。エマノンの知り合い。
    【猪部一雄】肥乃国日報文化部芸能欄担当の記者。裏のない性格で飄々としている。
    【エド】サンデイの夫、トミーの父。
    【エマノン】だいたい粗編みのセーターとジーンズを身に付けナップザックを背負っている若い女。《私は地球に生命が発生してから現在までのことを総て記憶しているのよ》「おもいでエマノン」p.18。そして記憶の重みにうんざりしている。昭和二十五年生まれ。最初の話の時点で十七歳。娘が生まれたら記憶は娘に受け継がれ元のエマノンには残らない。
    【エマノンの名前】no nameの逆さ読みらしい。
    【邑上】九肥放送のVTR編集室勤務。大柄で繊細さとズボラが同居している男。「ワイドおはよう列島」というキー局発信の番組で鉈地英子と組むことになった。
    【学生】名前はわからない。最初のエピソードでエマノンと出会った青年。SFが好き。ずっと後にエマノンと再会するが。
    【片岡雅子】九肥放送のアナウンザーだったがある日突然マイクの前でしゃべれなくなって今は資料室勤務。
    【神月潮一郎】初めてエマノンと会ったときどういう者であるかをを看破した傲慢で酷薄な高校生。わかってしまう能力とケガをしてもすぐ治る肉体を持っている。
    【ガリオン】コンピュータ。意志が感じられる。
    【記憶の引き継ぎ】娘が生まれたらその娘に記憶は移行してしまい母には残らない。ということは「生命の記憶」そのものがエマノンという存在なのだろう。
    【傷つける】《本質的に彼女には、決定的に他人を傷つけることができないのだ。》「とまどいマクトゥーヴ」p.119
    【サンディ・ペイジ】新しい人生を送ろうとしている女。トミーという息子がいる。
    【晶一】セラピーにかかっている瞳の大きな少年。出生前の記憶を持っている。両親が死んだ交通事故のときエマノンから輸血を受けた。《でも、晶一くんはほしになったんだわ。願いがなかったじゃない。》「さかしまエングラム」p.60。
    【ダウジング】エマノン特殊能力のひとつ。道具なしでダウジングできる。砂漠で水を見つけるのも簡単!
    【田口】セラピスト。晶一を治療している。
    【旅】《エマノンは記憶の原初からずっと、旅を続けているのだった。理由など見当たるはずもなかった。そらはエマノンにとって本能なのだ。》「とまどいマクトゥーヴ」p.120
    【丹下丈二】創業以来九肥放送勤務していたが取材中の事故で退職したらしい老人。今は酒びたりの日々。
    【ツチノコ】美郷健が高校教諭をしていたころのアダ名。ツチノコに似ているからとか。今はJ・K・インダストリィ傘下の企業をやっている。
    【トミー・ペイジ】サンディの息子。
    【鉈地英子】ローカル局、九肥放送報道局のアナウンサー。天草に行く途中のバスでエマノンと出会う。エマノンと同じE・Nというイニシャル。
    【ヒデノブ】予知能力者。ヨシフミと組んでいる。未来に起こることが全て書かれている一冊の本を持っている感じで読めばなんでもわかるが、決定された運命を自分がなぞるだけだと悟りヒデノブはなるべく読まないようにしている。エマノンとは真逆の方向の能力者。
    【古橋】東阪石油の備蓄基地建設のための駐在員。いろいろ苦労している。
    【フレデリック・F・フリードマン】サンデイの父、トミーの祖父。〝狂気の3F(ルナティック・スリーエフ)〟と呼ばれた有名な研究者。宇宙生物学を研究していた。ガリオン・ラボを開いた。
    【マクトゥーヴ】「運命づけられたもの」とか「予定されたもの」といった意味。神月潮一郎が自分のことをそう評した。
    【ヨシフミ】精神感応力者。元暴走族だがケガをしてオートバイの運転ができなくなり今はヒデノブと組んでいる。
    【良三】五十間近の男。フリーのシナリオライター。1973年に記憶を失ったエマノン(荏麻/えま)に会い結婚した。その娘が荏衣子(えいこ)。
    【歴史】《歴史って、人類や生命全体の〝おもいで〟に違いないのよ》「おもいでエマノン」p.30
    【老人】良三が荏麻と名付けたエマノンの父親。

    0
    2021年01月17日
  • 猫の惑星

    Posted by ブクログ

    カジシンにしてはやや中途半端な作品に感じました。少年が猫と旅をする話だけど、拠点を脱出してから街にいくまでで終わっちゃう。最後に組織のボスみたいのがくどくど語るから、どうも打ち切り感もあるし。
    どことなく読みづらさもあり、結局どこに持っていきたかったのかわかりづらい作品に感じました。

    0
    2020年06月15日
  • つばき、時跳び

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ヒロインたるつばきが、あまりにオトコの理想像然としすぎちゃっていて、なんだか、正直、読んでいて、恥ずかしくってw
    中二病(昔の?w)なオトコの頭の中の、ぽぁぽぁな妄想を覗いているようで。
    というよりは、自分の中にある中二病的部分を、「ほら、オマエだって、こうなんだぜ」と無理やり見させらているようで、読みながら、「ひゃ~、もうカンベンしてくれぇ~!」と頭を抱えたくなった(爆)

    これは、ハズレかなーと思って読んでいたんだけど、でも、江戸時代に行ってしまった主人公が否応なく自分の時代に引き戻される瞬間、「キュン!」とくる感じに、あぁこれは、“その一瞬”のための話なんだなー、と。
    だから、著者はあえてストーリーを山あり谷ありでなく、どっちかといえば平板に描いたのかな~なんて思った。

    0
    2020年05月06日
  • この胸いっぱいの愛を

    Posted by ブクログ

    飛行機事故にあった数人が、ある時点の、ある特定場所に未練ある人が、過去にタイムスリップする。
    こういうタイムスリップ物としては、展開は想像通りでおり、どちらかというと、それはわかっている上で、切ない人への想いであろう。そういう点では、この話は、悪くない。

    0
    2020年03月25日
  • 黄泉がえり

    Posted by ブクログ

    再読。映画でも大ヒットした原作。改めて面白いと思ったのは、熊本のある特定地域の人が限定で黄泉がえりしたということ。突然黄泉がえりした人と家族の触れ合いなど、地方色満点で楽しめますね。
    黄泉がえりした人、彼の意識、想いが、大地震の発生を防止したなんて。
    熊本には、そんな熱い想いがあるんだから、熊本地震からも、早く復興してくれることでしょう。

    0
    2020年03月22日
  • 彼女は弊社の泥酔ヒロイン―三友商事怪魔企画室―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    これは続きがあるに違いない、と思える終わり方。
    ヒーローヒロイン成長もの(ウルトラマンレオ)として
    こども、若者向けに、より掘り進めたとし・・・
    とはいかないか、なにしろ「酒」がキーアイテムだから。
    では大人が読むなら、もう少しノスタルジーや
    家族愛的なところに切り込んで欲しいような気もする。
    社会人ものとしても会社生活(ウルトラマン80)は
    ほとんど無色の背景でしかないし。
    ウルトラセブン的要素も終盤に出てくるが。
    つまり、これで終わりにしないでください。

    0
    2020年03月06日
  • この胸いっぱいの愛を

    Posted by ブクログ

    クサイ。
    ベッタベッタのいい話。
    ほんでもってなんて都合のいい展開なんだ!

    と思ったものの、よかったよかったで終わる
    いい話なんで、たまに読むならアリかな。

    0
    2020年02月21日
  • 黄泉がえり again(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    黄泉がえり再びです。

    前作では、黄泉がえりの説明から始まり、地震から熊本を救った感動のストーリーでしたが、今作は、黄泉がえりはあるものとして行政の手続きや熊本の人たちが普通に受け入れているところからのスタートです。

    現実に熊本大地震が起こったり、日本各地で台風の被害が起こってる今、還ってきてほしい人たちが救ってくれてらどんなに・・・
    熊本新聞に連載されていたお話ということなので、大団円のラストも読者の立場からしたら明るいお話で良かった、というところだと思います。

    0
    2019年10月20日
  • 黄泉がえり again(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    前作『黄泉がえり』は2000年刊行、熊本大地震は2016年…ちょっと震える事実。今作品は前作唯一の生き残り?の周作の娘がキーマン。加藤清正、恐竜…ちょっとファンタジーが強いとは思うけど、嫌いじゃないな(笑)

    0
    2019年07月25日