【感想・ネタバレ】猫の惑星のレビュー

あらすじ

思春期を迎える前の子供だけが、超能力を持つことができる近未来。集められた幼い子供たちは、秘密組織「シテン」の中で、それぞれの能力を研ぎ澄ます訓練を受けながら、「ホンテン」から命じられた数々のミッションに派遣されていた。その中の少年の一人イクオは、自分と会話できる猫ウリと出会い、組織が隠し持つ恐ろしい秘密を聞かされる。この世界のどこかにいる「猫の王」に会いたいと言うウリとともに、イクオは脱走を決意するが…。

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Posted by ブクログ

ファンタジーの装いで、実はSFのビジョンもしっかりあって、結構楽しめました。猫をめぐる謎が、まだまだ残されていますが、行間を読めていないだけかもしれません。

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2015年12月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

不思議な力を持つ男の子が集められているシテン。
能力を高める訓練をし、パパの命令による”用事”をこなす日々。
そこの少年の一人であるイクオの楽しみは、
お昼時に庭園に集まって来る猫たちを眺めること。
ある時、その中の一匹ウリと言葉が通じるようになり、一緒にシテンを脱出する。
超能力少年と猫たちの冒険ファンタジー。

イクオと共に戦う、
ウリ・クロ・アル・べー・ガブ・クサレ・シビレ
そして四方八方から集まって来る猫たち。(壮観)

読み終えて、ふうとため息をつく。
久々の冒険ものであるうえに、
イクオや猫ちゃん達が、無事でいてくれるかドキドキで~。ホッ。

ウリに言わせると、この惑星には「猫の王」がいるそうです。
人間が気付いていないだけで、
この世界を支配しているのは猫であるらしいのね。ふふっ。
孤高の生き方を望む者は人間の言うところの”野良猫”の道を選び、
楽な生活を望む者は、人間の生活に入り込み仕えさせる。

そして「猫たちが楽に暮らせるように」
「美味しいごはんを食べてもらえるように」と奉仕することが、
人間にとって何ものにも代えがたい快感であると…。
あはは~どこかの星と少し似てますね♪

まぁ、支配されていようがいまいが、どちらでもいいですけどね(笑)
そばにいてくれるだけで幸せなんだから。

梶尾真治さん、初めましての作家さん。
最後の戦いから、みんなを助けてくれてありがとうございます。
と、お礼を言いたい気分です♪

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2016年02月08日

Posted by ブクログ

「つばき時跳び」など時空を超えたりする作品をお書きの梶尾真治さん、久しぶりの新刊です。「猫の惑星」、2015.10発行です。円盤に襲われた人間は宇宙船で地球からある惑星に逃げ、そこで対円盤対策を。その惑星には動物は人間と猫だけ。人間は猫を飼ってるつもりでも、猫からすれば、主人は猫で人間は猫の意のままに生きていると(笑)猫と心が通じる人間が、猫と力を合わせて外敵の襲撃を阻止するという、なんとも不思議な、梶尾さんらしいw 作品です!

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2015年12月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

数十人の男の子たちが暮らす「シテン」
世話をしてくれる「ママ」
見張りの「オジさんたち」
時々来る「パパ」

子供たちは各々の能力を高める「勉強」をし
「ホンテン」の「用事」を済ませる。
ある程度の年齢に達すると「卒業」してゆく。


その意味をイクオに教えてくれたのは1匹の老猫だった。
猫たちと共に「シテン」を脱出したイクオ
この世界の真の支配者である「猫の王」を探す旅に出る

途中まではすごく面白かったのに
ラスト数ページで一気に興ざめ
なにこれ・・・

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2018年10月21日

Posted by ブクログ

この惑星の支配者は猫?
少年と猫が冒険するファンタジーSF。

イクオは、シテンという閉ざされた場所で、大勢の子供たちと暮らしているという設定。
ある種の素質を持った子供が集められ、超能力の訓練を受けて、いずれは卒業?してどこかへ行く。
ふだんは「ママ」たちが世話をしてくれている。
シテンの長は「パパ」で、すべてはパパの指示にしたがって行われる。
離れたところに普通の町もあるらしい。

イクオは、中庭で猫を眺めるのが好きだった。
いつしか、その中のボス的な存在のウリという猫と、テレパシーが通じるようになる。
ある事件が起きて、シテンを脱出することになったイクオは出会う人たちを助け、助けられながら、共に町へ向かう。
賢い猫のウリからは、思いがけない話を聞くことに。
ほかの猫たちも次第に集まってきて‥?

設定は意外に?しっかりしたSFらしい導入だけど、この小人数でどう展開するのかな、まとまるのかな‥?
と思っていると~
なるほど、短い期間だけど命の危機もあり、ちょっとした切なさもあり、書き込みは少ないけど、小人数の中での展望や決着もあり。
いい意味でも軽い意味でもジュブナイル。
猫たちの個性や賢さは、わかる感じだし~
悪くない読後感でした☆

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2016年05月26日

Posted by ブクログ

これは登場人物が、だからではないけど
また大人の仕打ちや思惑はえげつないように
思えるけど、まぁ仕方ないかぐらいの
真実を用意してあり、少年(少女)向きだなと思う。
全体的にあっさりしているものの、
その中に、ちょっと切ない脇役のストーリーは
短くも用意されており、
しかしあまり本筋には関係なく、これは期待外れか?
でも、猫たちとこういう形で接することができたら
と思うところが一番。猫が好きなら読むといい。
大人の猫はそれらしく、子猫もそれらしく
しっかり登場人物しているので。

人がペットに餌を与える。
犬:私に食事を持ってきてくれる、
この人は神様かもしれない。
猫:私に食事を持ってきてくれる、
私は神様かもしれない。という話も思い出した。
猫は支配しているのだよ。

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2016年02月05日

Posted by ブクログ

ジャンルとしては少年と猫のSFファンタジー。いい意味でも悪い意味でもジュブナイルですが、猫好きな方にはオススメ。何となく続編もありそうな予感。

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2016年02月03日

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