梶尾真治のレビュー一覧

  • 黄泉がえり

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    ネタバレ

    こういう人が死んだり生き返ったりする系の題材はちょっとずるくて、「人が死んだよ、さあ当然切ないでしょう!」というノリでも許されたりする。
    この作品はそのノリだけではいけないという問題意識を感じます。
    黄泉がえる理由として、神様のイタズラとか死神の気まぐれとか、使い古された思考停止ネタを持ち出さずに、エイリアンを持ってきたのは偉いと思いました。
    まあ仕組みはふわふわしてる気もするんですが、かなり納得行く状態になっていると思います。「どうしてこうなるんだろう?」「この先どうなるんだろう?」と思えました。

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    2017年01月08日
  • 黄泉びと知らず

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    竹内結子主演の「黄泉がえり」が好きで、そのアナザーストーリーがあるというので読んだ。「黄泉びと知らず」は同名短編集の中のひとつでいちばん最初の話だった。いい話なんだが、そのあとに続く短編は何とも趣が全く違うストーリーで「黄泉びと知らず」とはまた違う時に読みたかったかな。面白いんだけど、さっきまでのジーンときていたものとのギャップが……面白いんだけどね。

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    2016年11月02日
  • 精霊探偵

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    発想は非常に面白いと思った。で、後半に入るまでは結構ワクワクしてたんだけど・・・ う~ん、SFと云うか何と云うか、、そう云う話だったんだ。あれまあ、残念ってことになりました。熊本市が舞台の話って珍しい。多少土地鑑があるので、個人的にはそこは面白かった。

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    2016年10月23日
  • 猫の惑星

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    この惑星の支配者は猫?
    少年と猫が冒険するファンタジーSF。

    イクオは、シテンという閉ざされた場所で、大勢の子供たちと暮らしているという設定。
    ある種の素質を持った子供が集められ、超能力の訓練を受けて、いずれは卒業?してどこかへ行く。
    ふだんは「ママ」たちが世話をしてくれている。
    シテンの長は「パパ」で、すべてはパパの指示にしたがって行われる。
    離れたところに普通の町もあるらしい。

    イクオは、中庭で猫を眺めるのが好きだった。
    いつしか、その中のボス的な存在のウリという猫と、テレパシーが通じるようになる。
    ある事件が起きて、シテンを脱出することになったイクオは出会う人たちを助け、助けられなが

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    2016年05月26日
  • クロノス・ジョウンターの伝説

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    時を司る神の名を持った「クロノス・ジョウンター」を巡る短編集。神様というのは気まぐれというイメージ通りこのクロノス・ジョウンターも使用するには致命的な欠陥を持っていた。それを知っていてもなお使おうとする人々。それも自分の為ではなく大事な人に為に。他人の為に動けるか?自分だったらどうだろう?やっぱり躊躇するし、使わないと思う。特に吹原和彦みたいにはなれない。何度も何度も挑戦し、諦めない。例え自分が何処に飛ばされるかわからなくても。全編「タイムトラベル」を扱ったラブストーリーだった。解説の辻村さんと同じく私も舞台(初演)で知った。おかげで脳内では吹原も野方も樹理・ひー兄ちゃんも里志も初演キャストで

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    2016年05月20日
  • 黄泉がえり

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    映画で観たときの感動が思い出され、小説の黄泉がえりを読むことにしました。ファンタジーの映画と異なりSFタッチの原作は、家族愛や優しさを丁寧に描いています。作者の梶尾さんは、熊本出身の作家で、熊本を舞台にした作品が多いようですが、この黄泉がえりも熊本の地震がエポックになる作品なので、今回の熊本地震をダブらせながら読まざるを得ませんでした。出てくる地名を読みながら、小説の中だけであってほしいと何度も思いました。小説の中でさえ、黄泉がえりの人たちがエネルギーを吸収して、大きな災害を食い止めてくれたのです。早い復興を心から祈ります。

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    2016年11月18日
  • 怨讐星域III 約束の地

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    ◎スケールの大きなSFをかなり読みやすく描いている。脱出シーンの老若男女はとても良かった。
    △アジソン組とジャンプ組の邂逅の直接描写がないのは残念。一番期待していたのに逃げられた気持ち。
    △恋愛描写が基本的に一目惚れ、且つ男→女間のものに偏りありでわくわくしない。世代間を繋ぐのが大義の宇宙船であれば、マイノリティの肩身の狭さの描写があればより面白かったのでは。

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    2016年04月12日
  • 怨讐星域III 約束の地

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    怨讐星域シリーズの3作目(完結編)。結末は予想通りと言えば予想通り。その結末に至る描写が老人の講演による回想とすることで、いい感じでまとまった。

    この作品(シリーズとして)は、SFマガジンに連載されていたものをベースにしている。そのため、各エピソードが独立していて、それぞれを楽しめる。そして、全体を通して大河的な物語の展開を楽しめる。シリーズを通して感じたのは、数百年の物語を各エピソードに分解することで、リアリティーを損なうことなく読者に長い時間が流れたのを想像させた。本作品を読んでしまって残念なのは、連載で読んだ方がより楽しめたのだろうなと思ってしまうこと。連載だと雑誌が発行されるまでの時

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    2016年04月09日
  • 猫の惑星

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    これは登場人物が、だからではないけど
    また大人の仕打ちや思惑はえげつないように
    思えるけど、まぁ仕方ないかぐらいの
    真実を用意してあり、少年(少女)向きだなと思う。
    全体的にあっさりしているものの、
    その中に、ちょっと切ない脇役のストーリーは
    短くも用意されており、
    しかしあまり本筋には関係なく、これは期待外れか?
    でも、猫たちとこういう形で接することができたら
    と思うところが一番。猫が好きなら読むといい。
    大人の猫はそれらしく、子猫もそれらしく
    しっかり登場人物しているので。

    人がペットに餌を与える。
    犬:私に食事を持ってきてくれる、
    この人は神様かもしれない。
    猫:私に食事を持ってきてく

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    2016年02月05日
  • 猫の惑星

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    ジャンルとしては少年と猫のSFファンタジー。いい意味でも悪い意味でもジュブナイルですが、猫好きな方にはオススメ。何となく続編もありそうな予感。

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    2016年02月03日
  • 波に座る男たち

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    ネタバレ

    借金もちの板前とシノギができなくなったヤクザが、捕鯨で一攫千金を目指すものの、密漁を行う台湾マフィアや武装環境保護団体と争う話。最後まで鯨は捕らない。
    梶尾真治作品の設定やシチュエーションは好きなことが多いが、これはあまり好きじゃない。

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    2016年01月25日
  • 怨讐星域III 約束の地

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    怨讐星域シリーズ全3巻のラスト巻。アンデルス・ワルゲンツィンが引っ張りすぎ。第二次世界大戦中の独か日本のような独裁政権に、無闇に虐殺を唱えるもののその方法は原始的、少年を訓練に駆り出し思想を洗脳するなど、読んでいてヘイトが溜まる。ラスト1話の回想型の小話は良かったが、あとはいやーな気分を残す感じだった。カジシンらしく性善説で最後まで進んだのはらしくて良いが、長らくストレスを溜めさせられた割にはカタルシスがない。

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    2015年11月22日
  • 怨讐星域II ニューエデン

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    全3巻中の2巻である今巻は、新天地エデンで文明を取り戻した世代から始まり、ノアズ・アーク号が着陸のためのスペースシャトルを製造するところまで。
    転送装置を発明したイアンがエデンで見つかったり、何代も世代が変わったノアズ・アーク号に宇宙船を作る技術が残ってたりと、全体的に楽観主義というかうまくいきすぎていると感じる。1巻のジャンプ直後の原始的な生活からたかだか数世代で、文明的な生活ができるほどに技術は復活するの?
    ラストの青年と幼女の話など、恋愛的にも運命なり一目惚れなりが主流で、人と人とがすれ違ったり誤解をしたりと試行錯誤しながら繋がりを深めていく過程が感じられない。

    文明開化前の新天地だっ

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    2015年10月25日
  • 怪獣文藝の逆襲

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    大倉崇裕「怪獣チェイサー」がよかった。自分、MM9シリーズみたいな怪獣に関する架空の職業について書かれた小説が好きなのかもしれない。プロフェッショナルは格好良い。

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    2015年09月30日
  • 怨讐星域III 約束の地

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    ネタバレ

    うーむ、他の人も言っていたことではありますが、これの連載を10年追って読むのと3巻イッキで読むのでは大きく感じ方が異なると思います。
    ちなみに私はジャケ買でのイッキ読みです(笑)

    一つ一つのお話は面白かったです。各話のカップルの在り方にホッコリしたり、各話のラストでガッカリしたりと楽しませてもらいました。

    ただ全体を通すとどうしても設定のスケール感を活かしきれてないような気がして物足りなさを感じてしまいました。
    世代を重ねるという魅力や新天地での開拓、人々の対立等魅力的な要素はあったんですが、どうにも一話一話完結してしまい、大きな一つの物語という視点を抱けませんでした(泣)

    でもこれは連

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    2015年06月30日
  • 怨讐星域III 約束の地

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    最終巻。これ、私は一日、二日で読んでしまいましたが連載で10年ぐらいかかっているんですか?それをずっと読んでい人とは感想が違うだろうなあと思いました。が、とりあえず一挙に読んでしまった者の感想という事で。

    読書でその本の世界にどれだけ深くはまり込むことができるのかっていうのが自分の読んでよかった、面白かったというバロメーターになっています。ノンフィクションでは知らない世界をのぞかせてもらった、こんな新しい事を知ったという楽しさがそれだし、フィクションではどれだけ作り物の世界を肌で感じることができ、登場人物をリアルに感じ取ることができるのか、というのが自分の中の評価ポイントになっています。勿論

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    2015年06月16日
  • 怨讐星域II ニューエデン

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    続き。
    ラブロマンス好きとしては最後の小話は可愛いなあと思うんだけどこのシリーズ的に読むとダメだろ、と思う。
    まず。大人なんだから地球からジャンプして移住を試みている人たちが居ることを公にしないとね。そしてアジソン一派を、地球を捨てて逃げ出していった乗組員を呪っていた転送者がそんな簡単にほだされるのか?無いでしょ。
    いや、孫子の世代で恨みつらみのない人たちならわからなくもないけどこれはナイなあ。ロマンティックで良いですけどね。

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    2015年06月16日
  • ゑゐり庵綺譚

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    短編集なので読みやすいです。カジシン初心者にもおすすめ。

    ゑゐり庵(エイリアン)という蕎麦屋に集まる変な客のおはなしです。

    切ない話もあり、笑える話もあり。

    ただ、収録された後半三編はそれと関係なく、また最後の話はエログロっていうか、単に下品な話なので苦手かな。

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    2015年06月13日
  • 怪獣文藝の逆襲

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    2013年に刊行された「怪獣文藝」の続編として、怪獣と怪獣が跋扈する世界をこよなく愛する映像作家(監督)と小説家による持ち前のセンスを生かして書き上げた怪獣短編小説で構成したアンソロジー集の第二弾。
    前作が怪異な世界観をメインテーマに据えて構成したミステリー、ホラー色の強い怪奇小説作品集としての仕上がりは≪怪獣小説≫を期待した読者の評価が二分した結果を踏まえ、今回はより具体的に怪獣の暴れまわる事件に焦点を当てたビジュアル的なストーリー展開の作品で構成されている。映像でストーリーを読ませる映画監督による文章表現と、文章を用いてビジュアルをイメージさせる小説家の双方が「怪獣」をテーマにした競作は≪

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    2015年11月05日
  • 穂足のチカラ

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    時にはこんなおとぎ話もいいかな〜。
    だけど効率を考えたら熊本という田舎じゃなく
    都会に、それも世界中に同時多発的に
    ホタル的な子をつかわせばいいんだけどね。
    くまもん嫌いの私は、出身地ってだけで
    必然性がなくいつも熊本なのがちょっと嫌だな

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    2015年03月13日