梶尾真治のレビュー一覧

  • おもいでエマノン

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    船旅で出会った不思議な少女エマノンとの交流。梶尾真治のSFをもとにした作品で、テーマは面白いものの、ストーリーとしては中編くらいでページ数の割にやや物足りなさもありました。
    だけど、この漫画の一番の魅力はコロコロと変わるエマノンの表情。本当に生き生きとしていて魅力的で、引き込まれてしまいます。

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    2011年09月04日
  • メモリー・ラボへようこそ

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    メモリーラボへようこそ・おもいでが融ける前に の二編。最初の一編の方が不思議さとラストへの流れが気持ち良くて好き。

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    2011年06月26日
  • おもいでエマノン

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    絵があると、文章で勝手に想像しながら描く世界が
    パッと目の前に表されてしまうので
    細かい描写を端折って会話だけを見てしまう。
    物語の感想は何度も読み直さなければならないのだろうなぁ。

    「おもいで」「さすらい」「かりそめ」「まろうど」
    と探していかなければならないのだろうけど
    多分私は先に「ハウザーの記憶」を探すだろう。
    入手困難でしょうが、この際英語でもなんでもいいので。

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    2011年04月10日
  • おもいでエマノン

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    『おもいでエマノン』の鶴田謙二によるコミック版。
    徳間デュアル文庫版では挿絵を担当する鶴田謙二です。

    その鶴田謙二の描くエマノンが見られるだけでも大満足です。
    “SF小説はちょっと……”という人でも、このコミックならエマノンの魅力を満喫できるでしょう。

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    2011年01月16日
  • あねのねちゃん

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    自分の意識が作り上げた自分のトモダチが
    隠された意識を表したものだとしても
    自分の意思どおりに動いてくれないって怖い。
    復讐劇のダークな感じで進むか
    思うようにならないあねのねの暴走が騒動を引き起こすのか
    と思っていたら、ここか別の物語がはじまる。
    ところがこれもあねのねが
    主人公のラブストーリーを支えたり、余計な世話を焼いて
    物語を引っ掻き回すのかとおもいきや・・・

    ラストシーンは、ハートが暖かくながらも
    叙情的というかなんというか切なさを湛えていて
    余韻があるなぁ。

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    2011年01月16日
  • 波に座る男たち

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    最近居酒屋で食べる鯨と子供のころ食べた鯨が
    なかなかつながらないのは、まぁ世の流れと諦めているが
    親の世代が食べた鯨はもう少し美味しかったのだろうか。

    一人の主役がいるわけではなく大場会が主役で
    主役を形作る脇役が構成員の数だけ居る物語。
    麓氏はきっかけに過ぎず
    昔かたぎで義理と人情を重んじる任侠の人、大場会長
    チャライ情婦かと思いきや、心に一本銛を持った玲奈
    この物語の中では異色なほどスーパーマンな源爺
    人の親でもある代貸の西田竜次
    スゴミと愛の人、岩井圭介
    ハムとヒロシの無邪気さや間の悪い島崎
    おっと忘れるところだった澤木。
    これらに対するは冷血でヒステリックな
    軍人より秘密部隊のニオイ

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    2010年12月24日
  • この胸いっぱいの愛を

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    Whole Lotta Love を知らない人は
    このストーリーからどんな曲を想像するだろう。

    過去を振り返るというのは後悔や変えたい事柄があるからで、
    不可能なことに対して後ろ向きという声もあるだろうし、
    こうやって物語として心を慰めるしかない。

    映画版とはラストが異なるということを聞いたが
    登場人物の違いと、それぞれの行動が何を目的としていたかの
    違いを考えれば、こちらのラストの方が当然な印象。
    ん?映画と違う結末ってことは、作者が過去に戻って
    物語をやり直したかったってことかな?

    淡い初恋と同時進行で青年期の恋愛感情
    自分との兄弟愛で「この胸いっぱい」
    私は見ていないが映画を見てか

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    2010年12月23日
  • 精霊探偵

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    背後霊が見えるという設定だから
    巻き込まれてしまう事件の内容も
    単なる失踪ではないだろうと思っていたが
    怪しさを深める、中心の物語を進めながら
    ホームレスを立ち直らせたり、虐待を防いだり
    途中で細かな日常の事件解決を続けていくのかと思いきや・・・

    事故で失った妻を悼みながらも探偵の真似事で
    生きる気力を取り戻していった先に待ち受ける
    驚愕の真実、真のラストとは!!
    と煽りもほど程に
    ヒューマン・ファンタジー・ミステリー
    という感じ?

    猫が活躍するので星一つおまけ

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    2010年12月13日
  • 黄泉がえり

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    父子、兄弟、昔すれ違った男と女
    今出あった男と女
    様々な黄泉がえりと周りの人のドラマが
    交差したり、縒りあわさったり
    特に児島縁と雅継、鮒塚シメと重宝、相楽玲子と周平
    それぞれの夫婦愛が、異なる最良の結果をもたらすのが
    「泣けるリアルホラー、否ファンタジー」

    もう一度会いたいと強く願う人があの日の姿で戻ってきたら・・・
    まぁ腰抜かすだろうけど、
    私としては子供のころに亡くなった叔母に会いたい。
    しかし、もう叔母の歳を越えてしまったし
    その人ともう一度お別れをしなければならない
    となったら、それはそれで残酷だ。耐えられるだろうか。

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    2019年01月16日
  • この胸いっぱいの愛を

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    梶尾氏の「クロノス・ジョウンターの伝説」の映画化作品である「この胸いっぱいの愛を」のノヴェライズ版。

    映画より数段よくできている。
    映画のノヴェライズは基本映画よりよくなるんだよなぁ。個人的評価は。
    やはり想像というキャンバスは偉大ということか。

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    2010年07月10日
  • つばき、時跳び

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    地元熊本を舞台にしたSF・ファンタジー物が得意な梶尾さんによる時空を超えたラブ・ロマンス。この物語、近々(2010年8月)東京・明治座で舞台化されるという。それにタイミングを合わせたのか、平凡社ライブラリーで文庫化された。(オリジナルは2006年の発表) よく「ストックホルム症候群」という心理学用語を耳にするが、この物語の主人公、惇とつばき、二人のロマンス関係も、ある意味その症候群に似ている気がする。相互に違う時代にタイムスリップする中で、頼るべき相手はただ一人、非日常体験の中での相互依存関係が恋愛感情を引き起こすのではないだろうか。 梶尾作品を読むのは2作目、『メモリーラボへようこそ』以来。

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    2011年07月16日
  • あねのねちゃん

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    最初はほんのり、いきなりオカルト!でも、そこからの展開が立派に梶尾流。

    ちょっと古い感じも否めないけれど、でも、優しさにあふれた泣けるオカルトはやっぱり健在。安心して子供さんにも勧められます。これは、買いです!

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    2010年06月25日
  • メモリー・ラボへようこそ

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    人の記憶を移植するということが
    できたら、もしかしたらありえそうだなあ・・・なんて
    思いました。

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    2010年05月29日
  • この胸いっぱいの愛を

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    あの時こうしていればどうなっていたか。
    もし後悔していたことをやり直せるなら。
    よくある話だろうと思っていたら、否、心を見つめるいい作品だった。
    人の死が間近にあると余計にそう思ってしまうのかもしれないけど。

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    2010年03月23日
  • ホラーセレクション 平成都市伝説

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    実は(?)本日引越しでした。世の中、やっぱり何でもその道のプロに任せるのが一番!今日は運送屋さんからガス屋さん、はたまたインテリアデザイナーの方まで「引越し」というテーマでお話ができなかなか楽しい一時を過ごせました。クタクタですけどね・・・。なので今日は引越しに関連付けて「都市」をテーマにした一冊を。
    みなさん都市伝説ってご存知ですか?平たく言えば「うわさ」ですが、特に妙に真実味のある奇妙な噂を総称して「都市伝説」と名付けている気がします。良く知られている例として"口さけ女"や"学校の7不思議"なんかがあります。発端はアメリカらしく、まさにそのまま「Ur

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    2010年02月11日
  • 精霊探偵

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    テンポよく読みやすい
    梶尾作品を読んだのは初めてですが、「黄泉がえり」の映画は観ました。こういう、不思議話が好きな人は、面白く読めるでしょう。

    精霊探偵というか、幽霊探偵というか・・
    少々SFチックですが、ラストも「そうきたか!」という感じになってて、楽しめました。
    すっきり爽快というラストではないですけどね。

    キャラも個性的。気軽に読める1冊です。

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    2009年10月04日
  • 精霊探偵

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    最近読んだ本。
    あらすじ
    事故で妻を亡くし茫然自失となった主人公は、
    その日から、突然回りの人の背後霊が見えるようになる。
    ある日、いきつけの喫茶店の主人から、
    人探しを依頼される。
    依頼を受け、調査を開始した主人公は。。。。

    感想。
    背後霊と憑かれた人の考察が面白かったです。
    途中まで、小さい事件を解決していく短編ものだと思ってました。
    後、まさか、そういう展開になっていくとは思わなかったの連続でしたね。
    いい意味で裏切られた気がします。
    少し、展開が読めたけどw

    ただ、ラストが、あまり好きではないです。
    それまでは綺麗にまとまっている気がしたのですが、
    ラストは強引、な、気が。。。。

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    2009年10月04日
  • この胸いっぱいの愛を

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    内容(「BOOK」データベースより)
    もし、もう一度、あの時間に戻れるとしたら。そして、やり直すことができるとしたら―。大好きだった年上のある女性、産んだ直後に死んでしまった母、交通事故で亡くなった息子…。一九八六年、門司。“あること”をきっかけに、過去に戻ってしまった登場人物たちそれぞれの群像劇。映画『黄泉がえり』原作者・梶尾真治氏が、新たな試みとして取り組んだ、映画『この胸いっぱいの愛を』の原作者自らの手による異色のノベライズ作品。

    【感想】誰にでも果たせなかった事や思い残す事、失った物…今となってはどうにもならない過去があると思います。「タイムスリップ」という現実離れした話ではありま

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    2009年10月04日
  • この胸いっぱいの愛を

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    映画を見る前に本を読んだのですが、
    映画よりもたしか、ひとつお話が多かったと思います。
    あと、本のほうが映画よりも分かりやすかったし、
    感動しました。映画も好きですけどネ。
    ノベライズ!ってより、
    ひとつの小説として読めると思います!おすすめ。

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    2009年10月04日
  • 精霊探偵

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    この人の最近の物語は、地元の地名が出てくるだけでわくわくする。実在する建物と架空の場所が混在しているのだろうけど、頭の中も、いつしか空想上の場面と、自分の知っている光景がミックスされていく。
    展開は「へ〜っ」と言う感じ。とりあえず、期待は裏切らない。子どもが去年、面白がってみてた海外ドラマ「ドクターフー」をちょっと思い起こさせるようなところもあった・・。

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    2013年04月16日