梶尾真治のレビュー一覧
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ジャンルとしたら一応SFかな。何せタイムトラベルものですから。
とは言え、タイムパラドックスの扱いもかなりいい加減だし、所謂ハードSFではなく、SF的背景を使ったハートウォーミングもの。そういう意味では『黄泉がえり』を思わせる600ページを超える分厚い文庫です。
辻村深月さんの解説をチラ見して購入を決めました。
それぞれが単独に雑誌掲載された7章、600ページを超える長い作品ですが、最後はチョッと疲れました。特に最後の2編はスピンアウトものと言える作品で、スケールが小さくなりますし。一番最後に締めになる作品を置くか、出来の良い何編かに絞ったほうが良かった気がします。 -
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ネタバレへえ、黄泉がえりの人なんだ…って、読んだことは無いけれど。タイトルが気になって手に取ったところ、妻を亡くして意気消沈している男の社会復帰がてらに不意に舞い込んだ人捜しの依頼。この主人公が少し特殊なのは背後霊が視えること。地道だけど何の手がかりもない中、ど素人丸出しでマイペースに行方不明者の足跡を辿る主人公に不思議と苛立ちや嫌悪感はない。しかもその特殊能力は少し面白いし、ぶっとびSFながらも続きが気になったり、ハラハラさせられる場面もある。
しかし、後半に進むにつれ何でもありの感が漂ってくる。鵺の存在と縄文土器に繋がりはあるのか?そもそも本自体に時代錯誤があると書かれていた気がする。そして、鵺は -
Posted by ブクログ
安月給のダメ社員の父、パチンコ依存症の母。
シングルマザーの娘に、登校拒否の息子。
そして祖父は認知症気味。
それぞれが上手くいかない何かを抱える海野家で、愛らしい3歳の孫、穂足だけが唯一の救いだった。
ひさびさの梶尾さん。
現在社会を象徴するとも言える複雑な家庭が登場して、暗いながらも興味深い。
これは、SF小説です。
解説では、「SF」をサイエンス・フィクションと同時に「すこし・ふしぎ」と称していましたが、まさにそんな感じです。
あれよあれよと不思議な出来事が起こって、不思議な気持ちに陥ります。
誰もが一度は自分のコンプレックスが解消されたらいいな、なんて夢を抱いたりすると思いますが、