梶尾真治のレビュー一覧

  • 彼女は弊社の泥酔ヒロイン―三友商事怪魔企画室―(新潮文庫nex)

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    お酒を飲んで強くなるとか、不健全でいいですね。お酒が焼酎に偏ってるのも九州人のカジシンらしい。
    作中でもお酒の味には言及していますが、お酒の品質で強さが変わるとか、種類によって技がかわるとかあっても面白いかも。

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    2020年06月18日
  • 黄泉がえり

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    映画化され大ヒットを記録した『黄泉がえり』の原作。

    ある日、亡くなったはずの人々がある地域でのみ生き返る現象が確認される。
    黄泉がえりと呼ばれるこの事態に、人々はどう行動していくのか…?

    未確認の現象、謎の高エネルギー体が地域を包む…など設定としてはSF。
    しかし、物語の中核はその中で生きる人々の絆。
    絶対に有り得ないフィクション、だがその中になぜかリアルさを感じる作品。
    劇場公開版とは違ったストーリーをお試しあれ。

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    2020年03月17日
  • あねのねちゃん

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    初めて読む作家さん。黄泉がえりの作者らしい。

    まず、タイトルが変わってインパクトあり。けど表紙はあんまり惹かれない感じ。
    けど読み出したらすぐに物語の世界観に入れて、結構夢中になって読めた。

    あねのねちゃんみたいな存在いいなと思ったが、途中から嫌だなあとも思い最終、やっぱりあねのねちゃんいいなと思った笑

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    2020年02月15日
  • 怨讐星域II ニューエデン

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    いくつかの視点から物語が続きで進んで行くと勘違いしていた。連作短編集なのか。(今更気付く!)この第2巻は、幕間劇の様な印象。エデンが急に発展していて拍子抜けするし、ノアズ・アーク号も章が変わるたびに世代が変わっていて、置いてけぼり感を感じる。イースト校の演劇とか、大伯父のために卵を取りに行くとか、全体的に良い話ばかりで、ちょっと期待はずれ。とは言え、ニューエデンの人々とノアズ・アーク号の人々がどう出会うのか3巻も楽しみではある。

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    2019年10月18日
  • クロノス・ジョウンターの伝説

    購入済み

    心温まるタイムトラベルもの

    初めての梶尾もの。タイムトラベルを味つけにした心温まるラブストーリーが描かれます。サイエンス・ファンタジーという感じでありまして、“そういう設定なのだ!”と、そんな勢いで時を越える仕組みが出て来るので、それに乗れるか乗れないかはあるかもしれません。細かいことはさておき、舞台劇を楽しむ感じかな。「時をかける少女」は超えられないけど、次々と短編中の設定が絡み合うのは読んでいて楽しい。ただ、出だしの物語が結局畳まれずに終わっているのが減点かなーーー

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    2019年07月14日
  • 黄泉がえり again(新潮文庫)

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    ネタバレ

    面白かったですよ。熊本出身なので、清正公の黄泉がえりには唸りました。「菊千代」は昭和世代で映画好きでないと解らないかも。その辺の説明ってあったっけ?

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    2019年04月23日
  • 黄泉がえり again(新潮文庫)

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    あの名作「黄泉がえり」から17年後が描かれている。熊本地震の後の世界が舞台だ。蘇える人は、切実に、その人を大切だという熱い思いにこたえるのだと思う。だから、前作でも今作でも、蘇えった人たちは生命を投げ出して愛する者たちを救おうとする。その熱い思いは、作者の熊本復興の思いと重なり合い、とても読後感が良いのだ。今回、熊本城を建設した加藤清正、恐竜なども復活し、エンタメ小説としても楽しめる内容となっている。

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    2019年04月10日
  • ダブルトーン

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    時間を利用したSFミステリーといったところでしょうか。
    同じユミが、別のユミと協力して謎を解決します。
    全く知らなかった二人がなぜ繋がるのかは、本を読んでのお楽しみ。
    ラストの方は、結構ハラハラします。
    ラストシーンは映画にでもなりそうな感じです。

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    2019年03月21日
  • まろうどエマノン

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    SFというよりは、どこか児童文学的な印象。
    10代の夏休みの読書感想文を書くにはうってつけ……かなあ??

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    2019年03月16日
  • 黄泉がえり again(新潮文庫)

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    黄泉がえり、失われた最愛の人が変わらぬ姿で目の前に現れたら。前作同様、再びの別れの予感に怯え、恐れながらも、精一杯その日その時を一緒に懸命に生きていきたい、と「改めて」思うのだろう。
    しかし、その日その時を一緒に懸命に生きていかなければならないのは、一瞬で、突然に、終わるかもしれない現実世界も同じこと。改めて日常の大切さを思い返すことになる。

    本作は(も)、地震の傷跡も残る熊本が舞台であり、熊本の復旧・復興、よみがえり、が背景として流れるなかに、複数の登場人物・パートナー、家族の愛情、友情、成長、冒険、黄泉がえりのエピソードが絡み合い、一つの大きな流れとなっていくのだけど、カバーにも登場して

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    2019年03月02日
  • 杏奈は春待岬に(新潮文庫)

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    久々に梶尾真治さんの本を読んだ.
    なんか,すごく懐かしい感覚がある.
    そして,ページを早くめくりたい衝動に駆られた.
    ずっと,この世界に浸っていたいと思う感覚があった.
    最後の方は,梶尾さんのタイムトラベルものによくある,心の中の純粋なパワーが発揮されるシーンが繰り広げられ,揺さぶられる.

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    2018年11月28日
  • おもいでエマノン

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    SF。短編集。シリーズ1作目。
    『アステロイド・ツリーの彼方へ』で「たゆたいライトニング」を読んで面白かったのでシリーズに挑戦。
    最後の「あしびきデイドリーム」には、「たゆたいライトニング」のキャラが登場。
    30億年に渡る記憶という、極めて時間的スケールの大きな設定が魅力的。
    どの話も好きだが、「とまどいマクトゥーブ」がベスト。
    個人的には、エマノンの永い記憶を少しでも共感できるよう、時間をかけてゆっくり読むのが合ってるかも。

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    2018年10月31日
  • 杏奈は春待岬に(新潮文庫)

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    「つばき、時跳び」の元のタイトルが「つばきは百椿庵に」だったというので、似た雰囲気の物語を想像して読み始めたのだが、生涯をかけた初恋をした、初恋に一生を捧げた男の、あまりに一途な姿には、春と桜と海(岬)という風景とは真逆の影の空気を感じさせられる。

    さて、杏奈のことばかりが語られ、家族やまわりの人物との関係はまるで背景かのように味気なくしか触れられれず、特に梓との関係、梓の思いが男に(読者にも)明確に伝わってこないのは、時の間に閉じ込められた少女を待ち続け、流れ続ける時の中で時を止めてしまった男
    にとっては、周りの人間との時間の流れに差ができて、
    梓に限らず、自分を取り囲む人や世界は、まるで

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    2018年10月19日
  • クロノス・ジョウンターの伝説

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    君はクロノス・ジョウンターに乗る機会があれば、チャレンジするか?
    登場人物は、それぞれ大切な人を救う為に、リスクを知りながらも過去へと跳躍する道を選ぶお話。
    心があたたまるSiFiストーリー。

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    2018年05月13日
  • この胸いっぱいの愛を

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    再読。 時間跳躍の作品としては、キッカケだったり展開だったりがありきたりではある。 キレイに終わるのでエンタメ小説としてはそれなりに楽しめる。 改めて読み返してみても『クロノス・ジョウンターの伝説』とは別物という印象しかなかったな。 印象としては『LOST』や『神はサイコロを振らない』なんかと重なる。 最近読み返したからというのもあるけども。(クロノス~と別物ということも、別の作品と印象が重なるというのも悪いということではない) 映画版は結末が違うようなのでそのうち観ることにする。

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    2018年02月14日
  • 怨讐星域III 約束の地

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    いよいよ、ノアズ・アーク組が<約束の地>へ。
    待ち受ける転送組の怨讐が宗教がかって・・・ちょっと怖い

    最後のハリウッド的大団円はちょっと拍子抜け

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    2021年02月20日
  • 黄泉がえり

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    なかなか心洗われる良い作品です。

    位置付け的にはサイエンスフィクションとファンタジーの中間くらいの位置付けでしょうか。原因はSF的なのですが、余りそこをしつこく説明せずにさらりとかわしています。まあ本題は他にあるので、それで十分です。

    読み終わってあら探しをすれば、当然ながら色々見えてくるのですが、それ以上に読書中は没頭させられる作品でした。それも、展開が急なページターナーという感じではなく、しっかり書き込まれ、引き込まれていく感じです。

    久しぶりに読んだ日本のSFでしたが、カジシンさんについてはもう何冊か手にとって見たいと思います。

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    2017年11月10日
  • 怨讐星域II ニューエデン

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    地球組:終了
    転送組:人々の集まりだった1巻から町を形成していく
    宇宙船:目的地にたどり着けるのか?

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    2021年02月20日
  • 怨讐星域I ノアズ・アーク

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    大きくは長編だが連作短編の形をとっている

    近未来が舞台、太陽フレアより地球滅亡が予想

    1.こっそり世代間宇宙船を開発し脱出したアメリカ大統領ご一行
    2.1の出発後に発明された転送装置を用いて星間転移した人たち
    3.地球に残ることを決めた人たち

    2の人たちは、1の人たちに裏切られたことを知り、目的の地に先回りして転送して、怨讐メラメラで待ち構えるという。。。。
     #この時点では、怨讐メラメラはあまりカジオさんらしくないな、と思いました。

    地球に残った人たちの舞台が主に熊本だったりするのはご愛嬌。

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    2021年02月20日
  • 怨讐星域I ノアズ・アーク

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    面白かった。
    突っ込みどころが多くやや難ありの設定だが、文字通り体一つで放り出された世界でサバイバル、世代を重ねて文明世界を築きあげてゆく、スナーク狩りなど思わずニヤリとする場面もあり、わくわく感がある内容だった。

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    2017年02月23日