梶尾真治のレビュー一覧

  • おもいでエマノン

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     とても良い短編だった。どのシーンを切り取っても綺麗で、ストーリーもまた、読み進めるごとに違う良さが姿を表す。
     一冊の漫画で、これほど魅力的なヒロインを描くことができるのは凄い。多分、絵柄や造形というだけじゃなくて、それなりに多くの人が胸中に抱く、ヒロインのイデアみたいなものを、ずるずると引き出してくることで、一層魅力的に見えたんだと思う。誰しも一度くらいは、エマノンみたいな女の子に憧れたことがあるんじゃないだろうか。
     序盤の、美人とゆきずりになるような旅情、中盤のSF的な展開による空気の転換、一度あっただけの女の子への慕情を、ずっと持ち続けているラスト、いずれもとても風情があって良かった

    0
    2023年05月08日
  • 黄泉がえり

    Posted by ブクログ

    ずっと昔から大好きな作品。

    熊本県熊本市でのとある出来事をきっかけに,家族・友人・恋人らを亡くした経験を持つ人々の元へ故人が帰ってくるようになる。この現象は『黄泉がえり』と名付けられる。

    生者と(元)死者の交流が,群像的に描かれる。読みやすいタッチで,ストーリーの引きもある。
    ファンタジー,ホラー,SFの要素が複合するが,中心にあるのは人間ドラマ。黄泉がえりは生者のためか,死者のためか。

    ちなみに映画化もされたが中身は別物。(映画のほうは「泣き」に寄せすぎ……)

    0
    2023年04月24日
  • つばき、時跳び

    Posted by ブクログ

    NHKラジオ「青春アドベンチャー」で聴いたのをきっかけに、本書を購入。新進作家の主人公が住む、今は亡き祖父母宅。熊本市内を一望できる椿が咲き誇る百椿庵。その宅では、昔から女性の幽霊が出るという。150年前と現代とを結ぶSF恋愛ファンタジー。

    0
    2023年04月24日
  • 未来のおもいで 白鳥山奇譚

    Posted by ブクログ

    本作品は既に2004年10月に光文社文庫から出版されているもの。今回の本には「白鳥山奇譚」との副題が添えてある。今回舞台となる白鳥山は実在しており、熊本県と宮崎県の県境にある標高約1,640mの山である。Google mapで見ると素人がハイキングで気軽に行ける山ではなさそうだ。宮崎県側から登った方が近いような気がする。

    一回舐める様に読んだため、読み進めるうちに徐々にストーリーが脳内に蘇ってきた。まあ、結末が判っているので安心して読める(ネタバレか?)のだが、ワクワク感にはちょっと乏しい。また、新しく徳間文庫から出版されたものは、光文社文庫のものを加筆・修正されたとのことだが、残念ながらそ

    0
    2022年12月20日
  • おもいでエマノン

    Posted by ブクログ

    "数時間一緒にいても数十年間一緒にいても
    好きだったという思い出は私にとっては同じことなんだもの"

    0
    2022年05月27日
  • クロノス・ジョウンターの伝説

    Posted by ブクログ

    梶尾真治さんの時間SFとしては最高傑作だと思う。時間遡行は可能なタイムマシンでありながら、利用者に過酷な代償を求める「過去射出装置=クロノス•ジョウンター」。第一話は、そんなマシンが、そもそも、"失敗作"として博物館に陳列されている所から始まる。Pフレックスという大会社の一部門が開発していた点もリアル。物語の後半には、他の部署が別理論から開発していた"時間遡行機"も登場するなど、短編連作としての面白さもある。
    個人的に一番好きなのは第4話「鈴谷樹里の軌跡」ロバートFヤングの「たんぽぽ娘」が必読です!

    0
    2022年05月09日
  • おもいでエマノン

    Posted by ブクログ

    新海誠作品を観た後のような
    この切なさ、読後感。幸福感。
    一巻切りの作品で、
    鳥肌立ったの初めてに近いかも。
    SFと恋の相性ってすごいな。、
    傑作、って言いたくなる作品だった。

    ありがとうございました。

    0
    2022年01月27日
  • おもいでエマノン

    Posted by ブクログ

    あてどなく旅に出たくなる作品。

    時系列が交錯しているようで、次巻以降のどこかのエピソードと繋がっていると思われる部分があったりする。

    身体こそ代替わりするものの膨大な生命の記憶を持ち続けているエマノンにとって、その時代時代で出会う人々はみな、通り過ぎてゆく存在になってしまうのだろうか。

    それが例えどんなに大事な約束を交わした相手だとしても。

    0
    2021年08月02日
  • おもいでエマノン

    無料版購入済み

    詩的で文学的

    思っていた以上に、詩的で文学的で、素晴らしい映画の冒頭を観ているかのようでした。謎めいたヒロインに、惹き付けられる気持ちがとても良くわかる!

    0
    2021年03月12日
  • クロノス・ジョウンターの伝説

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    長く積読したタイムトリップ系。読友さんお薦め作品。ページ数が650ページと分厚く、長らく温めておきましたが一気読み。短編ものですが、すべてが繋がる。恋人を助けるため、親しい人の病気を治すため、母に謝りに行くため、親友を助けるため、自分の過ちを変えに行くため、それぞれの主人公が人生を賭けてのタイムトリップする。クロノス・ジョウンターが大活躍した。タイムトリップでは切なさの中にも伏線回収が心地よい。確かにタイムトリップものでは最高級ですね。ベスト3は蒲生邸事件、リピート、クロノス・ジョウンターかな?

    0
    2020年08月12日
  • うたかたエマノン

    Posted by ブクログ

    #日本SF読者クラブ 連作短編集ではなく、珍しく長編。ゴーギャンやラフカディオ・ハーンが登場。エマノンの定番スタイルであるジーンズなどの由来も明らかに。

    0
    2020年07月26日
  • この胸いっぱいの愛を

    Posted by ブクログ

    「花は育てればまた咲く。でも、ここにまた花が咲いたら、あの子はここを通るたびに自分のやった事を思い出して胸を痛めるに違いないんだ。そう思うと、わいよりあの子の方がずっとかわいそうだ」

    0
    2020年05月21日
  • クロノス・ジョウンターの伝説

    Posted by ブクログ

    タイムトラベル専門書店utoutoさんで、藤岡さんのpopを見て購入した本。
    タイムトラベル物の良さが存分に楽しめる傑作。そのうち子供にも読ませたいな。

    0
    2020年02月10日
  • 猫の惑星

    Posted by ブクログ

    イクオと猫たちの冒険物語。
    イクオは、隔離施設のようなところで育ったせいか、何かにつけ受け身で消極的ではあるけど、まっすぐないい子。
    彼を見いだした猫のウリが、渋くてかっこいい。
    3匹の子猫たちの可愛らしさもにゃはーんとさせてくるw
    猫の王を探す旅の途中で出会ったシビレ一派の猫たちの個性豊かな様子も魅力。
    逃亡したイクオに迫り来る追っ手。
    襲い来る敵との戦い。
    やがて明らかになった事実。
    くるりんと景色が変わる。
    みんな、いい旅を。

    0
    2019年11月04日
  • 怨讐星域I ノアズ・アーク

    Posted by ブクログ

    太陽フレアにより近い将来滅亡が確定した地球。人類という種の存続ため、秘密裏に『約束の地』と呼ばれる惑星を目指し数万人の選民たちを乗せ地球を発ったノアズ・アーク号。その事実を知り、開発された転送技術『ジャンプ』により、ノアズ・アークの目指す惑星へと脱出する人々。そして運命を受け入れ、地球に残ることを選び『残された日々』を懸命に生きる人たち。基本的にこの3視点から物語は進む。ノアズ・アークでの希望の見えぬ無機質な日々と、約束の地にて原始の生活から新たなスタートを切った人々が対照的で面白い。

    0
    2019年10月18日
  • サラマンダー殲滅 上

    Posted by ブクログ

    いやいやこれは、頁を繰る手が止まらない。
    SFとしての斬新さ、興味深さは、ほぼありません。が、骨太でシンプル、直球ストレートな「物語の面白さ」が詰まっていますね。ジャンルなんて関係なくとにかく面白い小説が読みたい!という人に、激しくおススメ。
    まだ下巻もあるので、全体レビューは下巻にて!

    0
    2019年07月06日
  • つばき、時跳び

    Posted by ブクログ

    やっぱりカジシンは面白いなぁ。時代ものっぽいのもあって少し身構えて読んだんだけど、そんなことは関係なくぐいぐい引き込まれちゃった。
    唯一といってもいい難点は、つばきさんが主人公に惚れる理由が思いつかないってことかな。

    0
    2019年06月19日
  • 黄泉がえり

    Posted by ブクログ

    何回読み返しても心に響く。
    なぜ、死者は蘇ったのか。その意味は?
    深い深い思いがある力と結びついて奇跡を起こす。
    美しく切ない奇跡。
    みんな、蘇った大事な人を迷い無く受け入れる。
    その思いに心打たれる。
    クライマックスのコンサートのシーンは、映画の
    あのシーンが蘇る。
    あの圧倒的な歌声は、マーチンそのものだった。
    いつまでも心を捉えて放さない作品がある。
    この本もその1冊。

    0
    2019年06月15日
  • 黄泉がえり again(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    まさか続編が読めると思っていなかったので嬉しい。
    今回は、あの人やあんなものまで黄泉がえってびっくり。
    いやー、あの人、大好きになっちゃった。
    かっこいいじゃん!
    あれを通じての子供たちの関係の変化も好き。
    ユーモラスなシーンもけっこうあり、のほほんと読んで
    いたら、なんてこと。
    まさか、そんなことが起こるなんて。
    そのあまりの展開に固唾をのんで、ページをめくる手が
    とまらない。
    ああ、やっぱりそうなるのか、と。
    で、その後の展開が最高!
    大好きな作品がまた1つ増えた。

    0
    2019年06月04日
  • おもいでエマノン

    Posted by ブクログ

    女系継承で引き継がれる「生命30億年の記憶」を持つエマノン。
    何故、「エマノン」は男系継承ではなく女系継承なのか。
    それは原始生物はx遺伝子であり、子孫を産めるのは女性だから…であろうか。

    0
    2018年01月28日