梶尾真治のレビュー一覧

  • まろうどエマノン
    エマノン・シリーズの3冊目。今までの「おもいで」と「さすらい」が短編集だったのに対し、この「まろうど」は中編2作をまとめた形です。
    形式の違いとともに、主題も少し違います。
    前巻までは人と地球の関わり、言い換えれば環境問題的な視点が強かったですが、「まろうど」は人と人の繋がり・関わりに重点が移ったよ...続きを読む
  • さすらいエマノン
    原始生命時代から人間に進化した今までの全ての記憶を持つ女性・エマノンの旅を描く短編集で、「おもいでエマノン」の続巻。世界のあちこちで出会った相手側の目線で、各編が進みます。人間の文明化の影響で悲鳴をあげている生物や地球そのものの悲鳴にエマノンが応えていく……という社会派的な色合いが強くなってきた気が...続きを読む
  • まろうどエマノン
    エマノンの兄が背負う宿命『かりそめエマノン』
    エマノンと少年のひと夏の思い出『まろうどエマノン』

    エマノン+謎の少女が登場する
    『まろうどエマノン』の方が時間の流れの中に存在し続ける
    エマノンと、それにまつわる人との過去、現在
    そして未来という感じで好みだった。

    来月7日で、ひとまず最後。
  • 續 さすらいエマノン
    地球上の記憶を連続的に受け継ぐエマノンが記憶喪失、そして結婚。元々の小説を読んでいるんだけど、漫画になると雰囲気がもっとゆったりしてこういうのも良いなぁ。これからも小説も漫画もエマノンを追い続けていきます。でも、シリーズ知らない人にはわけわかんないんだろうなぁ。
  • おもいでエマノン
    おもいでエマノン
    ぼく、エマノン。

    さかしまエングラム
    晶一少年、田口医師、エマノン。

    ゆきずりアムネジア
    良三、老人、えま、えいこ。

    とまどいマクトゥーヴ
    エマノン、神月潮一郎、ツチノコ。

    うらぎりガリオン
    母サンディ、息子トミー、エマノン、フリードマン、ガリオン。

    たそがれコンタクト
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  • 續 さすらいエマノン
    漫画版エマノンも増えてきましたね。最近は原作も復刊されたようで、本書の帯を見るまで知らなかったので買い直そうかと検討中です。

    つるけんの描く女体の美しさったらたまらない。でも、連載のためか昔の本より絵が荒れている気がします。カラーはきれいです。
  • おもいでエマノン
    飛行機のなかで読むために購入した本。ひたすら繰り返し読んでも飽きないSF本。単行本もこの編みかたなのだろうか。発表年を感じさせないテーマと文体。
  • 穂足のチカラ
    とても穏やかになる小説。続編がありそうな終わり方であり続編を読みたいが・・・。しかし穂足のかわいらしさには参るしかない。
  • ダブルトーン
    広告代理店の下請けをしている会社で働く独身の中野由巳、保育園に通う亜美という娘をもつ税理士事務所で働く田村裕美、ふたりの魂が時間と空間を隔てて相互に転移することにより、過去に起こったはずの犯罪を防ぐという奇想天外な物語。やはり、『壱里島奇譚』の作者だなと思わせる梶尾ワールドにようこそ。
  • おもいでエマノン
    ものすごく久しぶりに読んだ。第1話が書かれてから、もう34年もたつんですね。エマノンはそのテーマ故にどの時代でもマッチするので、これだけ時間がたっていても色あせた感じはないですね。
  • おもいでエマノン
    2011年5月16日漫画版を読み終えてから
    「是非活字で読みたい!」と思っていたから
    ★は甘めかもしれない。
    表題作のなんともいえない空気の漂う感じは
    この短編にあう音楽を見つけたいのだが見つけられない。

    切なさをまとったロマンティックな時間と恋愛系の
    「ゆきずりアムネジア」「あしびきデイドリーム...続きを読む
  • 續 さすらいエマノン
    奇しくも「うたかたエマノン」と同じくエマノンが記憶を失くす話。セリフのないページが多く想像をかきたてられる、深い味のある話だった。
    そして、最後まで読むとやっぱりエマノンだと。
  • さすらいエマノン
    鶴田謙二によるエマノンシリーズ2作目(エマノンはno nameの逆さ読み)。
    生命誕生から30億年の記憶を持つエマノンの遍歴というのは前作と変わらないが、時間旅行者(らしき人物)や超能力者(らしき人物)が登場して、若干SF色が強くなった。とはいえやはり、その根本はSF的なギミックではなくて、そうした...続きを読む
  • 黄泉がえり
    死んで黄泉の国へ旅立った人が帰ってくるという「想定外」でホラーな現象に戸惑う行政から物語が始まります。『死に別れる』という絶対の別離において、逝った人、残された人それぞれの立場での葛藤を描く事で、「人」の想いや繋がりを描いたファンタジー小説。クライマックスでは『よみがえり』の原因に加え、人間がこの世...続きを読む
  • 黄泉がえり
    読後感がよい。命を大切にしたくなるのはもちろん、周りの人も、今の時間も、先祖も。大切な物を気づかせてくれるような本。
  • 黄泉がえり
    児島雅人の家に お父さんが帰ってきた。
    死んだときの年齢で帰ってきたのだから、雅人より年下だった。
    児島雅人のつとめている鮒塚万盛堂の先代の社長も帰ってきた。
    中岡秀治にも 兄である優一が帰ってきた。
    そして、中岡がこがれている相楽玲子母子にも夫が帰ってきた。
    そればかりでなく 熊本市そして周辺の町...続きを読む
  • ダブルトーン
    NHK BSで始まったドラマが意外に面白かったので原作を読んでみたら、少し描き方はドラマは違ってますが、なかなか面白かった!

    2人のゆみの入れ替わり方がなかなか面白いし、徐々に謎が解き明かされていく進行も良かった。

    ドラマの話だが、相変わらずキャスティング、うまいわと感心。友近、そっくり^_^
  • おもいでエマノン
    旅に出た男がフェリーで雑魚寝しているところで出会った不思議な女の子は名前を聞くとエマノン、NO NAMEを逆から読んでEMANON、エマノンだと言う。
    男が読んでいた小説からSFが好きだという話になり、彼女は奇妙な話をし始める。

    ふと手に取って読んでみたら彼女が語る話に引き込まれ、一冊なのも手伝っ...続きを読む
  • メモリー・ラボへようこそ
    いつもの梶尾真治だった。
    読み終わった後にほんわりとした感じ。
    もうちょっと引っ張ってくれてもいいかなと思いましたけど。
  • さすらいエマノン
    鶴田謙二の本は無条件に買ってしまう。
    そんで、素晴らしい絵を眺めてる感じ。エマノンは原作つきなのでちょっと違うけど、絵がハマりすぎていて「いつものつるけん作品」になっている感覚ですね。
    だが、それがいい。