梶尾真治のレビュー一覧

  • OKAGE

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    帯のマンマ家出?誘拐?神隠し?な話から
    ファンタジー世紀末パニック・ミステリー追跡劇で
    ホラーかは微妙。
    ゾンビ、超能力、新生人、超人は幼年期っぽいところか
    親子愛、精神世界と、なんだか色々てんこ盛り。
    厚さのわりにはスイスイ読めるが強い印象は残らなかった。
    つまらないわけではない。
    生き残ることができても、生き延びることができるかは別。

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    2011年01月05日
  • ゑゐり庵綺譚

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    科学技術の進歩と弊害、人間性、異文化、価値観の相違
    ナンセンス、皮肉
    色々な観点で描かれた短編
    ノスタルジック、ロマンチック要素は薄く
    ドタバタ、ユーモア、脱力の部分が主でアイディア勝負。
    副作用として麺類嫌いでも蕎麦を食べたくなること間違いなし。

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    2016年03月31日
  • 黄泉びと知らず

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    古典竹取物語を基礎にオチは…『六番目の貴公子』
    ある程度ヨメるが、やっぱりかの『魅の谷』
    ほのぼの親子愛と思いきやの『小壺ちゃん』
    といったユーモア、ばかばかしさもあるが
    不完全な知的生命体がもつ永遠の思いを
    切なく描いた『接続された女』
    SFともファンタジーとも違うが日常でもない
    しかし共感できる『見知らぬ義父』
    表題作は、あの物語のまわりにあふれていただろう
    普通の物語とちょっとした奇跡を物足りないほど
    さらりと描いているので、少し物足りないかな。

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    2010年12月06日
  • メモリー・ラボへようこそ

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    記憶に関する物語。しんわりとしみる中篇。インパクトは無いけど、安心して読めますね。消したい記憶はあるけど、それがあるから今が有るわけで。。。自分にはちょっと微妙かな。

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    2010年10月27日
  • OKAGE

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    カジシンといや、「サラマンダー殲滅」はるものの、やっぱり、リリカルな短編の書き手ってイメージがあるから、こんなスケール大きな話になってびっくり。
    地元、熊本が舞台になっているのもご愛嬌か。

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    2010年10月26日
  • 精霊探偵

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    人の背後霊が見えるようになった人が人探しを頼まれて探偵のようなコトを始める…
    途中までは面白かったのにあのオチは…微妙…

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    2010年10月03日
  • つばき、時跳び

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    舞台版とは大分違う印象。舞台版が悪い訳ではないですが、タイムトラベルのペナルティと、訪れる悲しい出来事をキチンと描かれている本作の方が好きです。

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    2010年09月02日
  • メモリー・ラボへようこそ

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    題材が題材だけにもっとマニアックで、えげつなくて。。。となりそうですが、梶真さんだとこういうふうに作るのねえと妙に納得。

    記憶ってそもそも何なのですかねえ。
    記憶にすがっているが、それが本当かどうかは分からない。
    でも、その記憶があるから、なんとか今立ってられるかも知れないと思うと。。。

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    2010年08月29日
  • メモリー・ラボへようこそ

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    FSファンタジー小説で心が温たまる。2部構成でメモリーラボの田中君の繋がりを持たせて夫々の話を独立させる独特の技法を使った作品。
    一部は、家族思いな人生を送った男が妻に先立たれ苦渋の中からメモリーラボで別の孤独な男の記憶を移植して過ごす家庭でメモリーラボを訪れ記憶を貰ったと思った記憶が本来の記憶で昔の生活へ戻ると言うもの。。。
    2部は母娘1人で育った娘が親の看病をする中で父親探しを同窓会出会った田中君のメモリーラボで母親の記憶を移植する事でふとしたきっかけで会った男性が父親の記憶とダブり真の過去を探せて話し。

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    2010年08月08日
  • メモリー・ラボへようこそ

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    いい話、なんだろうけど、なんだろうけど、なんだろうくん。綺麗なところだけをスルスルと剥きました、みたいな上っ面感がある。

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    2010年05月18日
  • この胸いっぱいの愛を

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    門司が舞台のお話です。86年の門司。
    地元ではないけど、ほぼ地元なので、すごい空気がリアル~~。そうか、モノレール開通はこの時だったのか。きいも乗ったよ! 終点にプールがあって、そこに遊びに行くときにはモノレールで行ったの! そんな訳で、これに出てくる稔くんはきいと同い年と見た。

    他にも和布刈公園とかパゴダとか、はじめは小説の内容よりも地元ネタに夢中でしたが、いつのまにかお話に夢中でした。最後どうなるのか気になって、会社帰りの電車で読み始めたのに、電車降りても駅で最後まで読みました・・・。というわけで、1時間ちょいで読めることが判明。
    86年で歴史を変えた人だけが残るのか・・・。ちょっと悲し

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    2010年04月26日
  • メモリー・ラボへようこそ

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    表題作を含んだ記憶に関する中編2編。どちらもハートウォーミングでほっこりはするんだけど、それで終わっちゃってる感じ。イヤ、ホントいい話なんですけどね。

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    2010年04月23日
  • ホラーセレクション 平成都市伝説

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    死の床で父が語った母との思い出【わが愛しの口裂け女】、「マンションに出現する落武者」の意外な正体【飢えている刀鋩】、「ばね足ジャック」に親友を殺された女性記者は怪人を追うが……【怪人發条足男】、いじめられっ子の幾人は図書室で、読んではいけないという噂の本を見つける【みるなの本】他、「都市伝説」をテーマとした書下ろし9編を収録したアンソロジー。

    このシリーズ?の中では収録作品が短め。中にはテーマとの関連づけがちょっと強引じゃないかと思えるものもあったが、それはそれで。友成純一の【悪魔の教室】はおなじみ「学校の怪談」がモチーフだが、いかにもこの作家らしい、しつこくも乾いたスプラッタ描写がいい味を

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    2010年04月14日
  • この胸いっぱいの愛を

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    もし、もう一度、あの時間に戻れるとしたら。
    そして、やり直すことができるとしたら。

    過去に戻ってしまった登場人物たちが
    それぞれやり残したことをやる物語。

    自分を見つめなおす機会になった

    自分が今過去に戻れるとしたら
    何をしているのかな。

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    2010年04月22日
  • おもいでエマノン

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    1967年2月24日っていう時代設定故、見逃しちゃいけない気がして、ひとまず開いてみたら、止まらなかった。

    SF好きな青年が九州に向かうフェリーの中で不思議な女性に出会う。地球が誕生してからの記憶をすべて持っているという少女。数時間過ごして消えてしまった彼女が再会を果たしたときに言い放つ台詞に胸を打たれた。

    「数時間一緒にいても、数十年間一緒にいても、好きだったという思い出は私にとっては同じことなんだもの」

    私は一緒に過ごした「時間」の短さ、長さを大事だと思ってきたんだけど、確かに決してそうとも言い切れないんじゃないかなあって思ってしまった。いとおしい記憶に、優劣なんかないしね。たとえば

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    2011年11月19日
  • この胸いっぱいの愛を

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    その時代にやり残したことのある人が、タイムスリップしてそれをやり遂げるといった感じのお話で、泣けました。4人それぞれの思い、葛藤、そして後悔がよく描かれていて共感できました。そして私も今を大切にして自分の想いは素直に伝えていきたいって思いました。

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    2010年01月20日
  • この胸いっぱいの愛を

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    もし、過去に戻れるとしたらいつがいいかな?っと考えてしまいました。
    この物語のように、過去に戻って後悔したことややり残したことなどができればいいのにって思いました。

    家にDVDがあるので、次はDVDを観てみたいと思います。

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    2010年01月14日
  • 黄泉がえり

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    熊本市内で、死んだ筈の人が帰ってくるという現象が数万人の規模で発生している、というところから始まる。

    でも、「生きていてくれたら」と切望していた故人が生き返ってきたら嬉しいけど、その喜びの分、もう一度の別れは辛いよね。
    だから、最終的に生きて残った周平より、先代社長と奥様の話が好き。

    号泣とか癒しとか、そんな激しく強いものじゃなかったけど、気持ちいい穏やかで優しい話でした。

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    2017年03月31日
  • 精霊探偵

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    交通事故で同乗の愛する妻を亡くして以来、なぜか私には人の背後霊が見えるようになってしまった。特殊な能力を見込まれて、人捜しを依頼された私は、どこかで妻の霊に会えることを期待して探偵のまねごとを始める。だが、手がかりの奇妙なカードをめぐり、不穏な出来事が次々と起こり—。驚きのラストが待ちうける、ちょっと不思議でほんわか切ないスピリチュアル・ミステリー。

    久しぶりに読んだ梶尾作品。
    途中までは面白かった。事故で手に入れた霊能力を使ってうまい具合に解決していくのがいい。
    でも途中から随分すごいことになってきて。
    ラストはええ?みたいな。しかもそれでいいの?みたいな。
    以前に読ん

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    2009年10月04日
  • 黄泉びと知らず

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    黄泉がえりの番外編。
    亡くなった人が一部の地域で蘇ってくるという現象を聞き、亡くなった子供をよみがえらそうと願う夫婦の話。ちょっと物悲しい。

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    2009年10月26日