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Posted by ブクログ 2010年04月23日
交通事故で同乗の愛する妻を亡くして以来、なぜか私には人の背後霊が見えるようになってしまった。特殊な能力を見込まれて、人捜しを依頼された私は、どこかで妻の霊に会えることを期待して探偵のまねごとを始める。だが、手がかりの奇妙なカードをめぐり、不穏な出来事が次々と起こり―。驚きのラストが待ちうける
...続きを読む仮に自分にそういう能力があったら、どうする?
なんだか現実的に起らないようなことだけに色んなことを考えてしまいます♪
Posted by ブクログ 2012年09月23日
梶尾 真治 『精霊探偵』
(新潮社・2005年9月 / 新潮文庫・2008年2月)
交通事故で愛する妻を亡くして以来、なぜか私には人の背後霊が見えるようになってしまった。
特殊な能力を見込まれて人捜しを依頼された私は、どこかで妻の霊に会えることを期待して探偵のまねごとを始める。だが、手がかりの...続きを読む奇妙なカードをめぐり、不穏な出来事が次々と起こり――。
驚きのラストが待ちうける、ちょっと不思議でほんわか切ないスピリチュアル・ミステリー。
「フロム・ダスク・ティル・ドーン」という映画をご存知だろうか。
R・ロドリゲスが監督で、J・クルーニーやQ・タランティーノが出演している。
ある兄弟が銀行を襲撃して人質とって逃亡、みたいな感じで始まるのだが、途中で酒場に立ち寄ったあたりから話がおかしくなり始め…、という内容で、とにかくその話の変貌ぶりが凄まじい。
この映画を見て以来、話が途中であらぬ方向に行ってしまう展開に遭遇すると、この映画を思い出す。
『精霊探偵』もまさしくそんな一冊であった。
その原因は多分にこの『精霊探偵』というネーミングにあると思っているのだが、それを逐一説明してしまうとネタバレになってしまうので、ここでは言及しないでおく。
(「精霊」も問題だが、「探偵」も問題なんだよなぁ)
こんなことを書くと「なんだ、面白くねぇのか」と誤解されそうなので先に言っておくが、
非常に面白く読ませていただいた。
鏡やカメラについての話など、陳腐な設定も散見されるが、それを補ってあまりある魅力がこの作品にはある。
最大の謎はやはり、主人公の背後霊は誰なのか?ということに尽きる。
(私の場合は不幸にもオチが予想できてしまい、ああまさかまさかまさか…と思いながら頁を繰ることになってしまったが、こんなことは年に1回あるかないかなのでしょうがない)
荒戸、小夢といった脇を固めるキャラも出色なら、それとなく張られた伏線も見事。
これでラストが予想と違っていれば★半分増えてたのに、もったいない。
80点(100点満点)。
Posted by ブクログ 2010年12月13日
背後霊が見えるという設定だから
巻き込まれてしまう事件の内容も
単なる失踪ではないだろうと思っていたが
怪しさを深める、中心の物語を進めながら
ホームレスを立ち直らせたり、虐待を防いだり
途中で細かな日常の事件解決を続けていくのかと思いきや・・・
事故で失った妻を悼みながらも探偵の真似事で
生きる...続きを読む気力を取り戻していった先に待ち受ける
驚愕の真実、真のラストとは!!
と煽りもほど程に
ヒューマン・ファンタジー・ミステリー
という感じ?
猫が活躍するので星一つおまけ
Posted by ブクログ 2009年10月04日
テンポよく読みやすい
梶尾作品を読んだのは初めてですが、「黄泉がえり」の映画は観ました。こういう、不思議話が好きな人は、面白く読めるでしょう。
精霊探偵というか、幽霊探偵というか・・
少々SFチックですが、ラストも「そうきたか!」という感じになってて、楽しめました。
すっきり爽快というラス...続きを読むトではないですけどね。
キャラも個性的。気軽に読める1冊です。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
最近読んだ本。
あらすじ
事故で妻を亡くし茫然自失となった主人公は、
その日から、突然回りの人の背後霊が見えるようになる。
ある日、いきつけの喫茶店の主人から、
人探しを依頼される。
依頼を受け、調査を開始した主人公は。。。。
感想。
背後霊と憑かれた人の考察が面白かったです。
途中まで、小さい事...続きを読む件を解決していく短編ものだと思ってました。
後、まさか、そういう展開になっていくとは思わなかったの連続でしたね。
いい意味で裏切られた気がします。
少し、展開が読めたけどw
ただ、ラストが、あまり好きではないです。
それまでは綺麗にまとまっている気がしたのですが、
ラストは強引、な、気が。。。。
Posted by ブクログ 2013年04月16日
この人の最近の物語は、地元の地名が出てくるだけでわくわくする。実在する建物と架空の場所が混在しているのだろうけど、頭の中も、いつしか空想上の場面と、自分の知っている光景がミックスされていく。
展開は「へ〜っ」と言う感じ。とりあえず、期待は裏切らない。子どもが去年、面白がってみてた海外ドラマ「ドクター...続きを読むフー」をちょっと思い起こさせるようなところもあった・・。
Posted by ブクログ 2010年12月20日
表紙やタイトルから想像するほんわかとは違い(途中まではほんわかなのですが)、なんだか急に現代SFチックな展開になったと思ったら、その突拍子もない変調に気をとられているうちに、そっちか!!っという、まさに手品のような、ほかに気をとられてて肝心の種を見逃してあとでビックリ、思う壺にはまる、という、そうい...続きを読むうお話でした。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
裏表紙のあらすじを見てレジへ向かいました。背後霊を見てしまうという設定にも惹かれました。帯には「幸福などんでんがえし」というのがあり、でも主人公がいいと思うならいいですけど、この落ちはちょっと悲しいです。
Posted by ブクログ 2021年10月18日
前知識もなく初読みの作家さんで、あらすじの『ちょっと不思議でほんわか切ないスピリチュアル・ミステリー』のフレーズに惹かれて読みました。
交通事故で奥さんを亡くして茫然自失の男性が主人公なのでスロースタートで始まります。
テンポ的に、あんまり合わない作家さんかも……と思いつつ、前半を半ば惰性で読み続け...続きを読むてたら、中盤から後半と、もうどこに着地するのかサッパリわからないくらい振り回された挙句、大どんでんを迎えましたw
古代の遺物まではまだ良かったんですけど、SFはあんまり得意ではないので、前もって知って起きたかった。
後半にある一文で、『異獣の存在が、妖怪的なものからだんだん滑稽なものに存在を変えつつあるような気がした』ってのがあったのですが
これ読んだ時、いや異獣っていうか、この小説自体がコメディに転がってるしっ!と胸の中でツッコミが入れてしまいました。
Posted by ブクログ 2018年12月14日
最愛の妻を事故で失って以来
人の背後霊が見えるようになった主人公
頼まれ始めた探偵もどきで人探しをするうち
1枚のカードからとんでもないことに巻き込まれるハメに。
ホラー寄りのファンタジーって感じ。
途中までは面白かったが、解決はあっけなく
そして真相にびっくり
Posted by ブクログ 2018年10月10日
事故で妻を亡くして以来引き籠もり背後霊が見えるようになった新海が、人捜しを依頼され能力を使い探偵の真似事を始める。除霊によりホームレス男性が成功したり、動物霊を手懐け小学生女子が押し掛け助手になったりする中現れた、人に取り憑く異獣の侵略。わくわくしたけれど、意外な真相やその先の結末が何だか皮肉。
Posted by ブクログ 2017年07月15日
事故で妻を喪った主人公。
ぼんやりとした世界で死人のように生きる彼の目には「背後霊」が見える。
彼の唯一の社会との接点は喫茶「そめちめ」。
そして「そめちめ」の縁をきっかけに人探しの依頼を引き受けたことで、密接に絡み合う不可解な事件に足を踏み入れることとなった。
背後霊が見えるという特殊能力で人を...続きを読む救い、少しずつ社会との繋がりを取り戻す主人公。しかし捜査をする中で、手がかりの1つである不可解な「カード」の存在が徐々に闇を帯びてくる。物語前半は主人公の特殊能力が活きる展開であり、繋がらない解決の糸口が面白い。
後半はテイストが変わり、SF?ミステリ?いや、ホラーのような印象を受けた。
鵺が人間に憑依し支配しようとした理由として語った、思考や行動が多様な人間は効率が悪く、鵺と共生する方が幸福になれるという主張は少し陳腐な気がして残念だった。テレビ局を巻き込んだことや、にんにくや虫除けの下りはもっと別の展開でも良かったのでは…。
終盤、主人公自身が背後霊だったことには素直に驚きを感じた。
だが最後の最後、モヤっとした終わり方だったなぁ…。
全体的にテンポよく一気に読み進められた。特に前半が面白い。☆3。
Posted by ブクログ 2017年06月12日
表紙とタイトルでハズレかな?と思ったけど、読み始めて初読の作家ではないことに気づいた「ちほう・の・じだい」の作家か。星新一みたいなやんわりとした文体で進む長編。
妻を事故で亡くし、呆然自若となった主人公は、他人の背後霊を見たり話したり出来る能力を身につける。その能力を使って、失踪した女性を探し始め...続きを読むるが、手がかりがほとんど無く…。
SFってほどSFでもないけれども、因果関係や弱点など、対応させるように書かれているあたりが、ポッと出のハズレ本作家とは一線を画していて、読んでいて非常に安心感が伴う、良い文章である。
ただし、時々ほころびが見られるんだよなあ。この作者の本には、今回同様SFというよりも霊魂だとかをテーマにしたものが多いようだけど、その原点部分が危うく見えることがある。
たとえば、人には人の背後霊が付くというような話かと思えば、急に昆虫が付いていたり、霊には塩という図式が万能だったり万能でなかったりと言う点である。万能でない方は良いのだが、万能なときは万能すぎるんで違和感を感じるよね。
また、オチもなあ。
縄文よりは弥生のほうが良かったのでは?とか、過去の人間(?)が苦労して閉じ込めたものの弱点がそれ?とか、クライマックスのドタバタの中途半端さ(これは仕方ないか…)など。
眉村卓あたりのジュブナイルもののような楽しく、安定した手法ながら、頭のなかには和田誠のイラストが浮かぶ、ちょっとした気分転換にオススメしたい1冊ではある。
Posted by ブクログ 2016年10月23日
発想は非常に面白いと思った。で、後半に入るまでは結構ワクワクしてたんだけど・・・ う~ん、SFと云うか何と云うか、、そう云う話だったんだ。あれまあ、残念ってことになりました。熊本市が舞台の話って珍しい。多少土地鑑があるので、個人的にはそこは面白かった。
Posted by ブクログ 2015年02月09日
へえ、黄泉がえりの人なんだ…って、読んだことは無いけれど。タイトルが気になって手に取ったところ、妻を亡くして意気消沈している男の社会復帰がてらに不意に舞い込んだ人捜しの依頼。この主人公が少し特殊なのは背後霊が視えること。地道だけど何の手がかりもない中、ど素人丸出しでマイペースに行方不明者の足跡を辿る...続きを読む主人公に不思議と苛立ちや嫌悪感はない。しかもその特殊能力は少し面白いし、ぶっとびSFながらも続きが気になったり、ハラハラさせられる場面もある。
しかし、後半に進むにつれ何でもありの感が漂ってくる。鵺の存在と縄文土器に繋がりはあるのか?そもそも本自体に時代錯誤があると書かれていた気がする。そして、鵺は本当に猫が苦手なのか?ニンニクも防虫スプレーも。荒戸がテレビで異獣の存在を公表した時、憑依された者たちが怯む必要はあったのだろうか?
結論から言うと、私はこの作者は行き当たりばったりでここまで書ききったと思う。そしてそれが真実なら、作者は中々の意外性を持った人物だろうと伺える。ただ寧ろ勢いで書ききった感じしかない。これが最初からプロット立ててこの物語を書いたとしたら私は逆に失望してしまう。
SFでもファンタジーでも、ある程度な世界の理屈、論理、規則に従っていないと破綻をきたす。そういう意味ではこの物語は小中学生が書いていても不思議とは思わないくらい世界観の構築が雑だ。
出たとこ勝負だから許せる話であって、絶対本格派にはなれないというのが私の意見。
まさかまさか、人捜しが摩訶不思議なカードに繋がり、未知のインベーダーに導かれるとは。しかも最近、遺跡から出土した縄文土器から。
ここまで素直に『心にうつりゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば』(徒然草より)あっぱれとも感じるが、類似品を続けて2作品は読みたくないなと微妙な後味を残した作品だった。
確実に新感覚、物珍しくもあり、出会った事のある類の作品では無いのだけれど、ね。
Posted by ブクログ 2013年05月10日
ありがちだけど面白い設定と、軽いタッチの文体に最初はぐいぐいと読み進めた。
小学生キャラもなかなか味があって好ましく思っていたが、途中からドタバタ感が出て、最後は無理やりなどんでん返しをしていてガッカリした。
Posted by ブクログ 2011年01月08日
体調悪くても一気に読ませてしまう、流石なれど。なんだかスケールがチグハグなのと、最初の主人公の後悔と気力と展開に無理があるような。
小夢が化けると思っていたのに。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
交通事故で同乗の愛する妻を亡くして以来、なぜか私には人の背後霊が見えるようになってしまった。特殊な能力を見込まれて、人捜しを依頼された私は、どこかで妻の霊に会えることを期待して探偵のまねごとを始める。だが、手がかりの奇妙なカードをめぐり、不穏な出来事が次々と起こり—。驚きのラスト...続きを読むが待ちうける、ちょっと不思議でほんわか切ないスピリチュアル・ミステリー。
久しぶりに読んだ梶尾作品。
途中までは面白かった。事故で手に入れた霊能力を使ってうまい具合に解決していくのがいい。
でも途中から随分すごいことになってきて。
ラストはええ?みたいな。しかもそれでいいの?みたいな。
以前に読んだ梶尾作品に比べるとラストがちょっと残念だった。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
交通事故で同乗する妻を亡くした男は,
その事故をきっかけに霊が見えるようになる。
その特殊能力を見込まれて人探しの依頼を受け,
妻の霊に会えることを期待して探偵を始める。
様々な霊障を解決しながら,事件の調査を進め,
次第に大きな秘密が明らかになってくる。
霊という存在をなかなかリアルに...続きを読む描写しており,
シリアスなようで,コミカルな展開を交えるバランスがうまい。
終盤の急展開がやや残念だが,単純に楽しめる作品。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
帯にあった「幸せなどんでん返し」に魅かれ読んでみました。
内容はなかなか一気に読ませる展開で面白い。
オチはそうじゃないかなーと思ったらそうだった・・・
が、もうひとつオチが待っていた。
が・・これが幸せなどんでん返し????
幸せかっ???ちょっと釈然としないんですが・・・
とりあえ...続きを読むず読んでる間中ずっと自分の背後霊が気になってました・・・。
Posted by ブクログ 2009年10月07日
梶尾真治さんの作品は大好きです。
黄泉かえりで一気に有名になりましたがファン歴が長いのが密かな自慢です。
自分はこの作者の短〜中編小説が好きかなあ?コンパクトで。
中学くらいに読んだ「もう一人のチャーリー・ゴードン」とか「ヒトはかつて尼那を…」とか本当に何度も読んでます。この二つは泣かされたなあ… ...続きを読むたぶん、この二作を読んだ時からファンなのだと思うのです。
あ、こんな本出てたんだ〜と買ってみました。
う〜ん。途中までは本当にテンポが良くて面白いな〜と思ってました。
この人の書かれる霊は黄泉かえりのときもそうでしたが本当に優しい。亡くなられた方が愛する人を愛するためにそこにいる、そんな感じなので全然怖くない。確かに生前愛していた存在が死んでしまったからと言っていきなり怖い・恐ろしい存在に変わるはずもないのに。
途中で大掛かりにたくさんの人間が関与するようになるとちょっとあれ?と思うのです。いきなりどうしたの?みたいに。OKAGE参りのときも思いましたけど。
ラストはこう来たか〜というかんじですねえ。ん〜。自分は小夢ちゃんと黒猫コンビが気に入ってたので何とも形容しがたいなあ。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
えー。
読み終わってから時間がすぎ、感じたこともちょっとあいまいになっているのですが(汗)。
楽しんで読みました^^
現代もののファンタジーと言っていいかと思います。あ、SFか?
探偵とついていますが、ミステリの区分ではなかったかな。
主人公は妻を失ってから生きる気力を失ってしまった男。
おまけに...続きを読むその時から人の背後霊が見えるようになった。
そこに失踪した妻を捜してほしいという話が舞い込んでくるのが始まりです。
最初はミステリ調にすすんでいくので、ちょっとずつ絡まった糸がとけていく感じを味わえますが、
後半から思わぬ展開になってくるので、ちょっと驚いてしまうかもw
私は驚きましたw
え、こっち方向にいくの〜〜?みたいなw
私的にはファンタジーを絡めたミステリであってほしかったのですが、これはこれでまあいいのかな。
意外な真実で驚かせてもらったし。
ただ、最後の最後。
それはどーなのよっ!!!
と言っておきたい!w
くれぐれも最後のページを先に読んでしまわないことです^^;
超ネタバレですから・・・・・。