【感想・ネタバレ】精霊探偵のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年10月18日

前知識もなく初読みの作家さんで、あらすじの『ちょっと不思議でほんわか切ないスピリチュアル・ミステリー』のフレーズに惹かれて読みました。
交通事故で奥さんを亡くして茫然自失の男性が主人公なのでスロースタートで始まります。
テンポ的に、あんまり合わない作家さんかも……と思いつつ、前半を半ば惰性で読み続け...続きを読むてたら、中盤から後半と、もうどこに着地するのかサッパリわからないくらい振り回された挙句、大どんでんを迎えました‪w
古代の遺物まではまだ良かったんですけど、SFはあんまり得意ではないので、前もって知って起きたかった‪。
後半にある一文で、『異獣の存在が、妖怪的なものからだんだん滑稽なものに存在を変えつつあるような気がした』ってのがあったのですが
これ読んだ時、いや異獣っていうか、この小説自体がコメディに転がってるしっ!と胸の中でツッコミが入れてしまいました。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年07月15日

事故で妻を喪った主人公。
ぼんやりとした世界で死人のように生きる彼の目には「背後霊」が見える。
彼の唯一の社会との接点は喫茶「そめちめ」。
そして「そめちめ」の縁をきっかけに人探しの依頼を引き受けたことで、密接に絡み合う不可解な事件に足を踏み入れることとなった。

背後霊が見えるという特殊能力で人を...続きを読む救い、少しずつ社会との繋がりを取り戻す主人公。しかし捜査をする中で、手がかりの1つである不可解な「カード」の存在が徐々に闇を帯びてくる。物語前半は主人公の特殊能力が活きる展開であり、繋がらない解決の糸口が面白い。
後半はテイストが変わり、SF?ミステリ?いや、ホラーのような印象を受けた。
鵺が人間に憑依し支配しようとした理由として語った、思考や行動が多様な人間は効率が悪く、鵺と共生する方が幸福になれるという主張は少し陳腐な気がして残念だった。テレビ局を巻き込んだことや、にんにくや虫除けの下りはもっと別の展開でも良かったのでは…。
終盤、主人公自身が背後霊だったことには素直に驚きを感じた。
だが最後の最後、モヤっとした終わり方だったなぁ…。

全体的にテンポよく一気に読み進められた。特に前半が面白い。☆3。

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Posted by ブクログ 2015年02月09日

へえ、黄泉がえりの人なんだ…って、読んだことは無いけれど。タイトルが気になって手に取ったところ、妻を亡くして意気消沈している男の社会復帰がてらに不意に舞い込んだ人捜しの依頼。この主人公が少し特殊なのは背後霊が視えること。地道だけど何の手がかりもない中、ど素人丸出しでマイペースに行方不明者の足跡を辿る...続きを読む主人公に不思議と苛立ちや嫌悪感はない。しかもその特殊能力は少し面白いし、ぶっとびSFながらも続きが気になったり、ハラハラさせられる場面もある。
しかし、後半に進むにつれ何でもありの感が漂ってくる。鵺の存在と縄文土器に繋がりはあるのか?そもそも本自体に時代錯誤があると書かれていた気がする。そして、鵺は本当に猫が苦手なのか?ニンニクも防虫スプレーも。荒戸がテレビで異獣の存在を公表した時、憑依された者たちが怯む必要はあったのだろうか?
結論から言うと、私はこの作者は行き当たりばったりでここまで書ききったと思う。そしてそれが真実なら、作者は中々の意外性を持った人物だろうと伺える。ただ寧ろ勢いで書ききった感じしかない。これが最初からプロット立ててこの物語を書いたとしたら私は逆に失望してしまう。
SFでもファンタジーでも、ある程度な世界の理屈、論理、規則に従っていないと破綻をきたす。そういう意味ではこの物語は小中学生が書いていても不思議とは思わないくらい世界観の構築が雑だ。
出たとこ勝負だから許せる話であって、絶対本格派にはなれないというのが私の意見。
まさかまさか、人捜しが摩訶不思議なカードに繋がり、未知のインベーダーに導かれるとは。しかも最近、遺跡から出土した縄文土器から。
ここまで素直に『心にうつりゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば』(徒然草より)あっぱれとも感じるが、類似品を続けて2作品は読みたくないなと微妙な後味を残した作品だった。
確実に新感覚、物珍しくもあり、出会った事のある類の作品では無いのだけれど、ね。

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Posted by ブクログ 2013年05月10日

ありがちだけど面白い設定と、軽いタッチの文体に最初はぐいぐいと読み進めた。
小学生キャラもなかなか味があって好ましく思っていたが、途中からドタバタ感が出て、最後は無理やりなどんでん返しをしていてガッカリした。

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