梶尾真治のレビュー一覧

  • 精霊探偵

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    表紙やタイトルから想像するほんわかとは違い(途中まではほんわかなのですが)、なんだか急に現代SFチックな展開になったと思ったら、その突拍子もない変調に気をとられているうちに、そっちか!!っという、まさに手品のような、ほかに気をとられてて肝心の種を見逃してあとでビックリ、思う壺にはまる、という、そういうお話でした。

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    2010年12月20日
  • 精霊探偵

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    裏表紙のあらすじを見てレジへ向かいました。背後霊を見てしまうという設定にも惹かれました。帯には「幸福などんでんがえし」というのがあり、でも主人公がいいと思うならいいですけど、この落ちはちょっと悲しいです。

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    2009年10月04日
  • この胸いっぱいの愛を

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    黄泉がえりシリーズ3つめ。
    死者が未来に赴く感じだったような。これのシリーズ漫画をどこかで読んだ気がしたような?

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    2009年10月04日
  • この胸いっぱいの愛を

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    前半は話がチョットだけ分かりにくかったけど、途中からつながりだして納得できます。
    ありえない話なんだけれども、続きがどんどん気になって読み進めてしまいました。
    最後のヒロ達と和美姉ちゃんの部分では泣けました。
    もし、過去に戻ったとして何かを変えれるなら…。
    自分は何を変えたいと思うかな?ってチョット想像です(笑
    映画があるので、是非かりてこようと思います♪
    ちなみに、著者の梶尾真治さんは、映画『黄泉がえり』の原作者だそうです。
    雰囲気がなんとなく似ているな〜って感じ納得です。

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    2013年08月26日
  • 黄泉びと知らず

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    書き下ろしを含む短編集です。表題作「黄泉びと知らず」は大ヒット映画「黄泉がえり」の原作版のアナザーストーリー。短編ならではの切れ味で、淡々としかし味わい深い佳作だと思います。

    他の収録作は主にアンソロジー、異形シリーズやSFバカ本収録作から編まれていて、梶尾作品の別の面が垣間見れます。
    「癒し」を求めて購入した人は面食らうかもしれません。「小壷ちゃん」とか「魅の谷」とか。

    しかし、梶尾作品はこの多様性にこそ醍醐味があるとおもうので「癒し系」だけではない、いろんな傾向の作品を楽しんでください。

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    2009年10月04日
  • うたかたエマノン

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    雰囲気を楽しむ小説だと思った。
    不老不死とはちょっと違うけど似たような感じの少女エマノンが色々な時代や人と少しだけ交流して去っていく短編集みたいな小説。
    読みづらいというわけじゃないけど主人公に魅力も共感も持てないので読んでいて特に面白いと思えない。
    いまいち合わなかった。

    キノの旅を思い出した。あれもこんな感じだった気がする。

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    2025年10月20日
  • さすらいエマノン

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    ネタバレ

    一作目が面白かったし、キンドルアンリミテッドが無料だったので読んだ作品。前作よりも環境問題や人類に対する罪に特化したものだからか、なんだか前よりも説教くさく退屈になってしまったなあ、ていう感じ。書いた時期が環境問題に対して敏感だった時期っていうのもありそう。話によっては少々グロテスクな表現もあるのでホラーっぽくもあった。面白かったけれど、前作ほどではなかったかな。

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    2025年09月25日
  • ボクハ・ココニ・イマス

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    ネタバレ

    懲役一年の代わりとして『消失刑』を受けることになった克則。試験的に実施とは言え、お役所仕事らしく穴だらけ…穴に落ちた時の救済策が用意されていないのも、あり得そう。

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    2025年07月12日
  • ボクハ・ココニ・イマス

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    些細なことで傷害事件を犯してしまった浅見克則は懲役1年の判決を受ける。しかし、試行段階の『消失刑』を選べば刑期は短縮され自宅で過ごせるという。ただし特殊なリングを装着して他人からは“見えない”存在となり、人との交流は完全に禁じられる。深く考えずに『消失刑』を選んだ浅見に押し寄せる過酷な運命とは…。

    “何かを受け入れることによってもたらされる過酷な運命“。その時、人はどう生きるべきか…という命題を嫌でも考えずにいられなくなる。梶尾真治の作品に共通する視点だと思います。「どんなに孤独が好きな人でもここまでの状況になったら…」と考えると胸が苦しくなりました。

    【余談】
    本書は光文社文庫2023年

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    2025年07月07日
  • メモリー・ラボへようこそ

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    ネタバレ

    メモリーラボという架空の施設のお話。人々のおもいでを抜き取って移植したりするSFものなのだが、本編では施術する田中が語る通り美しい使われ方をしている。ので、安心して読める。でもさらっと恐ろしいことをしてるので、終わり方は爽やかなんだけど、なんとも言えない気分になってしまった。なんとも難しい。

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    2024年10月29日
  • おもいでマシン―1話3分の超短編集―(新潮文庫nex)

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    ショート・ショート。
    1作5~6ページで40作。
    個人的に梶尾真治さんはSF作家と認識していたんですが、意外とSFチックな作品は少なめ。
    ダジャレ的なオチは苦手。
    好きだったのは、「今日は何の日?」と「ママのくるま」。
    「ママのくるま」は、『吸血鬼は夜恋をする』で読んだクロード・F・シェニス「ジュリエット」と似た、自動車×AIテーマの作品。自分はこのテーマが好きらしい。

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    2024年01月27日
  • ダブルトーン

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    自分が熊本出身なので地名に懐かしさを覚えました。2人の「ゆい」はどちらも魅力的で好きでした。パラレルワールドともタイムトラベルでもないSF読みやすかったです。

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    2023年10月08日
  • つばき、時跳び

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    読後感が爽やか。
    ただ、つばきがあまりに男性から見た理想の女でちょっと苦笑いで。その一方で、彼女が恋に落ちる主人公の魅力が全く分からない。吊り橋効果なの? そこに引っかかって、切ないタイムトリップ純愛物語に乗り切れなかった。男性の夢物語なのだと思えば微笑ましくはあるか。

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    2023年07月18日
  • おもいでマシン―1話3分の超短編集―(新潮文庫nex)

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    梶尾真治の久々のショート・ショート集全40作品。もったいないので一日一作品のペースで読もうと初めの頃は思っていたが、だんだん我慢できず、ある日を境に一気に一日で読みきってしまった。中山七里でよく使われる「どんでん返し」と帯で謳っているものの、星新一ほどドライなオチではなく、どちらかと言うとほのぼのとした意外性という感じ。

    ショート・ショートを書き続けると、質の良いアイディアが枯渇する、以前に書いたアイディアを無意識に再掲してしまう等の弊害が多発し、中編・長編作品向けのアイディアにも影響を与えてしまうのではと危惧している。実際、いくつかの作品では駄洒落を使ったものもあり、アイディアの厳しい台所

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    2022年09月18日
  • 黄泉がえり

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    面白かった
    映画化されたSFファンタジーの物語
    感涙とまではいきませんでした。
    こういう話だったのね。っていうのが正直な感想..

    ストーリとしては
    熊本のみで「黄泉がえり」現象が発生。
    死んだ当時の姿でよみがえった人々。とはいえ、全員がよみがえってくるわけではありません。そんな現象に混乱する行政、対応に追われるといった展開が前半続きます。
    黄泉がえりのからくりは「彼」と言われるエネルギー体ですが、この辺はあまり語られず、この現象に遭遇した人々の群像劇が悲しく、時には面白く語られていきます。
    しかし、蘇った人々にもリミットが..
    そして、その日が訪れます。

    愛し合う二人がどうなるとか、家族が

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    2022年06月25日
  • 怨讐星域I ノアズ・アーク

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    太陽フレアの影響で滅亡の危機に瀕する地球。遥か彼方の「約束の星=エデン」目指して宇宙船ノアズ•アークで旅立つ人々と、死に行く運命に抗う人、運命を受け入れる人、そして新たに発明された転送装置を使ってエデンに先回りした人々を襲う過酷な運命。置き去りにされた人々が抱いた怨讐は、第ニの故郷となる星で人々を支え続ける希望となり得るのか?
    梶尾真治さんの提示するSF上の命題は、国家間の争いや、人類の生存に対する根源的な問題を含み、現実的な世界が如何に大切なのかという至極真っ当な思いを持たせてくれます。
    …そう、例えばイスラエルとパレスチナとか。どちらの国でも翻訳•出版すれば良いのに。

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    2022年05月24日
  • 黄泉がえり again(新潮文庫)

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    前作はストンと入ったけど、今作は期待して読み始めただけにちょっとあれ?と思いました。加藤清正公とか恐竜も黄泉がえるって‥しかもラストが‥あまり納得の行く展開にはならかった‥。

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    2022年05月04日
  • 黄泉がえり

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    映画化されてるし読み応えもありそうと思って読み始めました。映画はでも観ていないけれど、熊本で様々な立場の方が黄泉がえりを果たす‥でも、それは長くは続かない‥いい作品でした。

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    2022年05月04日
  • 猫の惑星

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    隔絶された施設で超能力を鍛えられている子供たちは外の世界を全く知らない。主人公は人と話のできる猫から施設の秘密を聞かされ脱出を決意します。最近同じような話をアニメやコミックで見た気もしますが...猫好きにはおすすめかも。

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    2021年11月18日
  • 精霊探偵

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    ネタバレ

    前知識もなく初読みの作家さんで、あらすじの『ちょっと不思議でほんわか切ないスピリチュアル・ミステリー』のフレーズに惹かれて読みました。
    交通事故で奥さんを亡くして茫然自失の男性が主人公なのでスロースタートで始まります。
    テンポ的に、あんまり合わない作家さんかも……と思いつつ、前半を半ば惰性で読み続けてたら、中盤から後半と、もうどこに着地するのかサッパリわからないくらい振り回された挙句、大どんでんを迎えました‪w
    古代の遺物まではまだ良かったんですけど、SFはあんまり得意ではないので、前もって知って起きたかった‪。
    後半にある一文で、『異獣の存在が、妖怪的なものからだんだん滑稽なものに存在を変え

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    2021年10月18日