【感想・ネタバレ】あねのねちゃんのレビュー

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Posted by ブクログ 2010年06月25日

<あらすじ>
恋人にふられたり、職場でも辛い目にあったりと精神的に落ち込んでいる玲香。そんな彼女の前に架空上の友達(イマジー・コンパニオン)であるあねのねちゃんが現れる。あねのねちゃんは玲香を苦しめた人たちに復讐をする。そして玲香を一番苦しめた母親に対しても、あねのねは復讐をするが、実はその正体は…...続きを読む…。

<感想・レビュー>
玲香の意識とは裏腹の無意識のうちに溜まっていくストレスと欲求。それらを一気に擬人化したのがあねのねの本当の正体なのである。
今回の話は、そういった人間の無意識的な欲求、ストレスを擬人化するというところが面白いと読んでて思った。ごく日常の生活の中で、そういった面をだしているところがオススメ。

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Posted by ブクログ 2020年02月15日

初めて読む作家さん。黄泉がえりの作者らしい。

まず、タイトルが変わってインパクトあり。けど表紙はあんまり惹かれない感じ。
けど読み出したらすぐに物語の世界観に入れて、結構夢中になって読めた。

あねのねちゃんみたいな存在いいなと思ったが、途中から嫌だなあとも思い最終、やっぱりあねのねちゃんいいなと...続きを読む思った笑

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Posted by ブクログ 2012年01月09日

恋人にふられ、職場でもつらい目にあって絶望に沈むOLの主人公。
そのとき昔、架空の友達だった少女が現れ、過激な復讐が始まる。

架空の人物や生き物を友達とするイマジナリー・コンパニオン。
なんかラッセル・クロウの「ビューティフル・マインド」を思い出します。
あとはジョニー・デップの「シークレット・ウ...続きを読むィンドウ」とか。

あねのねちゃんは、最初は主人公を苦しめる元カレや職場の上司に過激な復讐します。
でも徐々に行為がエスカレートしていきます。
でも実はそれは心の底で主人公が望んでいたことでもあります。
そして主人公は自己嫌悪していきます。

最初はかわいい物語から後半はその負の感情と戦う主人公の物語になります。
最終的にはトラウマ(=母との亀裂)に立ち向かいます。

つらいときに元気がほしい(でるかな?)方にオススメの作品です。

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Posted by ブクログ 2011年01月16日

自分の意識が作り上げた自分のトモダチが
隠された意識を表したものだとしても
自分の意思どおりに動いてくれないって怖い。
復讐劇のダークな感じで進むか
思うようにならないあねのねの暴走が騒動を引き起こすのか
と思っていたら、ここか別の物語がはじまる。
ところがこれもあねのねが
主人公のラブストーリーを...続きを読む支えたり、余計な世話を焼いて
物語を引っ掻き回すのかとおもいきや・・・

ラストシーンは、ハートが暖かくながらも
叙情的というかなんというか切なさを湛えていて
余韻があるなぁ。

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Posted by ブクログ 2010年06月25日

最初はほんのり、いきなりオカルト!でも、そこからの展開が立派に梶尾流。

ちょっと古い感じも否めないけれど、でも、優しさにあふれた泣けるオカルトはやっぱり健在。安心して子供さんにも勧められます。これは、買いです!

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Posted by ブクログ 2011年06月12日

感動系で人気のカジシンの新作です。
まず最初にびっくりしたのは、解説が新井素子であったコト。
新井素子さん、最近全く新しい作品見てないのですが、どうなんでしょうか?
全く新しい作品見てないんですが…。
最近何やってるのかな?と思ったら、日本SF協会の会長さんをやってたんですね。
知らなかった…。いつ...続きを読むの間にか偉い人になってたんですね。

で、肝心な『あねのねちゃん』。
やや暗い系の女の子である主人公。普通の日常生活を過ごすなかでもいろいろ嫌なことはあるモンです。
あるときは、オトコにフラれるとか、会社で嫌な想いをするとか、普通に嫌なことが続きました。
そこで気分が落ち込んでいたときに出てきたのが、子供のときに自分の頭で創り出したと信じていたお友達の『あねのねちゃん』。
子供の頃、自分の願望や希望を実現する存在として創り出される想像上のキャラクターだと思っていたのが、いきなり大人になって出てきてしまいます。
大人ですので、これは自分のなかの深層心理が創り出したものであるという認識もあるのですが、それが、嫌なメにあわせている人々を、かなり酷いめにあわせていきます。

それで主人公は『自分の深層心理では、こんなに酷いことを考えていたのか』ってコトで自己嫌悪に陥り、もっと自信のない状態に陥ってしまうのですが…。

その後、あねのねちゃんはどんどん暴走していきます。
主人公はあねのねちゃんを制御出来ないのですが、そういった状況のなかで、お母さんがかなり嫌な要求を主人公にしてくる。
果たしてその結果は…?という内容です。

結構ホラー系ファンタジーの小説で、なかなか読ませる小説ではあります。
でも、残念ながらホラー系を狙ったせいか、作者の得意な心温まる系の小説にはなっておりません。

ラストには救いがあるからまぁいいとしても、期待としてはもっと優しい小説を書いて欲しいなぁと思ってしまうのでした。

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