梶尾真治のレビュー一覧

  • 續 さすらいエマノン

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    漫画版エマノンも増えてきましたね。最近は原作も復刊されたようで、本書の帯を見るまで知らなかったので買い直そうかと検討中です。

    つるけんの描く女体の美しさったらたまらない。でも、連載のためか昔の本より絵が荒れている気がします。カラーはきれいです。

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    2014年01月05日
  • おもいでエマノン

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    飛行機のなかで読むために購入した本。ひたすら繰り返し読んでも飽きないSF本。単行本もこの編みかたなのだろうか。発表年を感じさせないテーマと文体。

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    2014年01月02日
  • 穂足のチカラ

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    とても穏やかになる小説。続編がありそうな終わり方であり続編を読みたいが・・・。しかし穂足のかわいらしさには参るしかない。

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    2013年12月29日
  • おもいでエマノン

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    ものすごく久しぶりに読んだ。第1話が書かれてから、もう34年もたつんですね。エマノンはそのテーマ故にどの時代でもマッチするので、これだけ時間がたっていても色あせた感じはないですね。

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    2013年12月28日
  • ダブルトーン

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    広告代理店の下請けをしている会社で働く独身の中野由巳、保育園に通う亜美という娘をもつ税理士事務所で働く田村裕美、ふたりの魂が時間と空間を隔てて相互に転移することにより、過去に起こったはずの犯罪を防ぐという奇想天外な物語。やはり、『壱里島奇譚』の作者だなと思わせる梶尾ワールドにようこそ。

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    2013年12月28日
  • おもいでエマノン

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    2011年5月16日漫画版を読み終えてから
    「是非活字で読みたい!」と思っていたから
    ★は甘めかもしれない。
    表題作のなんともいえない空気の漂う感じは
    この短編にあう音楽を見つけたいのだが見つけられない。

    切なさをまとったロマンティックな時間と恋愛系の
    「ゆきずりアムネジア」「あしびきデイドリーム」
    MADな感じの
    「さかしまエングラム」「うらぎりガリオン」
    超能力者の意味を追う「たそがれコンタクト」
    それらの中間に位置する「とまどいマクトゥーブ」
    人類の存在の方に中心を置いた「しおかぜエヴォリューション」

    あたりはずれはあるけれど、これから3ヶ月連続で
    エマノンに会えることが、まずは幸せ

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    2013年12月21日
  • 續 さすらいエマノン

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    奇しくも「うたかたエマノン」と同じくエマノンが記憶を失くす話。セリフのないページが多く想像をかきたてられる、深い味のある話だった。
    そして、最後まで読むとやっぱりエマノンだと。

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    2013年12月17日
  • さすらいエマノン

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    鶴田謙二によるエマノンシリーズ2作目(エマノンはno nameの逆さ読み)。
    生命誕生から30億年の記憶を持つエマノンの遍歴というのは前作と変わらないが、時間旅行者(らしき人物)や超能力者(らしき人物)が登場して、若干SF色が強くなった。とはいえやはり、その根本はSF的なギミックではなくて、そうした運命を背負ってしまったことの悲哀と諦念と、そそてそれを引き受ける覚悟の物語であることにはかわりない。
    問題は、次は出るのはいつかってことで、うちには鶴田謙二の未完の作品がいくつもころがってるわけで。

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    2013年09月14日
  • 黄泉がえり

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    死んで黄泉の国へ旅立った人が帰ってくるという「想定外」でホラーな現象に戸惑う行政から物語が始まります。『死に別れる』という絶対の別離において、逝った人、残された人それぞれの立場での葛藤を描く事で、「人」の想いや繋がりを描いたファンタジー小説。クライマックスでは『よみがえり』の原因に加え、人間がこの世に『誕生』した起源が描きこまれるSF風味のオチと、まさに「幕の内弁当」状態。そのジャンルは読み手によって色々に解釈できるサービス振りに脱帽!

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    2013年10月26日
  • 黄泉がえり

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    読後感がよい。命を大切にしたくなるのはもちろん、周りの人も、今の時間も、先祖も。大切な物を気づかせてくれるような本。

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    2013年08月07日
  • 黄泉がえり

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    児島雅人の家に お父さんが帰ってきた。
    死んだときの年齢で帰ってきたのだから、雅人より年下だった。
    児島雅人のつとめている鮒塚万盛堂の先代の社長も帰ってきた。
    中岡秀治にも 兄である優一が帰ってきた。
    そして、中岡がこがれている相楽玲子母子にも夫が帰ってきた。
    そればかりでなく 熊本市そして周辺の町にも
    人は戻ってきた。

    行政はどう対応するのか?
    死んだものが生き返った場合、受理されれば
    法務省の管轄になり、家庭裁判所の裁定がいる。

    熊本で起こった 不思議な事件。
    大きな生命体である 彼は エネルギーで
    人々の心の中にあるものを よみがえらせた。

    マーチンの物語が じつに よいなぁ。
    y

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    2013年07月23日
  • ダブルトーン

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    NHK BSで始まったドラマが意外に面白かったので原作を読んでみたら、少し描き方はドラマは違ってますが、なかなか面白かった!

    2人のゆみの入れ替わり方がなかなか面白いし、徐々に謎が解き明かされていく進行も良かった。

    ドラマの話だが、相変わらずキャスティング、うまいわと感心。友近、そっくり^_^

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    2013年07月14日
  • おもいでエマノン

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    旅に出た男がフェリーで雑魚寝しているところで出会った不思議な女の子は名前を聞くとエマノン、NO NAMEを逆から読んでEMANON、エマノンだと言う。
    男が読んでいた小説からSFが好きだという話になり、彼女は奇妙な話をし始める。

    ふと手に取って読んでみたら彼女が語る話に引き込まれ、一冊なのも手伝って結局読み終わってしまった。絵が好みがわかれそうだけど最近多い表紙詐欺みたいな漫画とは違って表紙の絵と中身は変わらないからそこで判断出来る。
    漫画の評価の仕方はいろいろあると思うけど、また読みたくなる、持っていたくなる一冊。

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    2013年05月15日
  • メモリー・ラボへようこそ

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    いつもの梶尾真治だった。
    読み終わった後にほんわりとした感じ。
    もうちょっと引っ張ってくれてもいいかなと思いましたけど。

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    2013年01月17日
  • さすらいエマノン

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    鶴田謙二の本は無条件に買ってしまう。
    そんで、素晴らしい絵を眺めてる感じ。エマノンは原作つきなのでちょっと違うけど、絵がハマりすぎていて「いつものつるけん作品」になっている感覚ですね。
    だが、それがいい。

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    2012年12月31日
  • 精霊探偵

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    梶尾 真治 『精霊探偵』
    (新潮社・2005年9月 / 新潮文庫・2008年2月)

    交通事故で愛する妻を亡くして以来、なぜか私には人の背後霊が見えるようになってしまった。
    特殊な能力を見込まれて人捜しを依頼された私は、どこかで妻の霊に会えることを期待して探偵のまねごとを始める。だが、手がかりの奇妙なカードをめぐり、不穏な出来事が次々と起こり――。
    驚きのラストが待ちうける、ちょっと不思議でほんわか切ないスピリチュアル・ミステリー。

    「フロム・ダスク・ティル・ドーン」という映画をご存知だろうか。
    R・ロドリゲスが監督で、J・クルーニーやQ・タランティーノが出演している。
    ある兄弟が銀行を

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    2012年09月23日
  • ダブルトーン

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    ネタバレ

    この作者らしいテーマだなあと思って読み進めると、段々物語が緊迫感を増し、ミステリーの世界に。犯人は予想がついてしまうが、展開は面白く楽しめた。

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    2012年08月26日
  • ダブルトーン

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    「月刊百科」、後に「ウェブ平凡」に継続して連載された29節を単行本化したもの。

    この作家のものを読むのは初めてで、"ゆみ"という二人の女性の意識が繋がるという設定にファンタジーノベルかと思って読んでいくと、真ん中あたりからミステリーになって、次第に切迫感を感じるようになり、最後にドンデン返しという結末となる。

    話題になった映画「黄泉がえり」の作者だと知って、なるほどと思った。

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    2012年08月07日
  • さすらいエマノン

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    30億年の記憶を持つ美女エマノンの"さすらい"を描いた同名小説のコミック化。

    使い古したジーンズ、長い髪、そばかすが印象的なエマノン。
    鶴田謙二さんのイラストで実に印象的に描かれています。

    前作の「おもいでエマノン」同様に、秘密めいたエマノンの旅が断片的に描かれていて、小篇ごとの前後関係が曖昧にされていることもあって、彼女のことが気になってしまいます。

    小説を持っていないのですがどうしても読みたくなってきました。

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    2012年07月28日
  • ダブルトーン

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    互いの意識を共有する同じ「ユミ」という女性、
    取り巻く世界も共通だが、そこに「時間」という違いが。
    記憶「メモリー・ラボへようこそ」に近いとも思えるが、
    クロノスジョウンターシリーズや
    巨痛「未来(あした)のおもいで」「椿とき跳び」の様な
    時間に阻まれた男女間のもどかしいすれ違いからの
    自分(と相手))の世界の見つめなおしではなく、
    同性間の共感と、既婚未婚の捉え方の違いを加えながら
    同じ時間を生きているはずの家庭や夫婦のすれ違いと愛の
    再確認をミステリータッチで描いた物語。

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    2012年07月26日