梶尾真治のレビュー一覧

  • 怪獣文藝の逆襲
    9人の著者による怪獣ものアンソロジー第2弾。ほとんどのお話は「怪獣 vs 人間」的でわかりやすかったのですが、有栖川有栖「怪獣の夢」だけは抽象的で理解に苦しみました。
  • 怪獣文藝の逆襲
    「はじめに」にあるような『「生命」「生命体」としての怪獣と、(中略)同じ生物である人間との、死力を尽くした闘いを描き出すことに主眼が置かれている』というほどに、『今度は戦争だ』のようなバトルものは少なくて、『MM9』をイメージしてるとやや肩透かし(大倉崇裕「怪獣チェイサー」くらいか)。概ね怪獣幻想的...続きを読む
  • 黄泉がえり
    映画の印象が強かっただけに、思ったよりがっつりSFだったことに驚かされた。
    しかも、結構しっかり設定が組まれていて(個人的な感覚だが)「これは無理あるだろー」という感覚もほとんどなく、すんなりストーリーを楽しむことができた。
  • 怨讐星域II ニューエデン
    舞台は宇宙船内と惑星の二つに絞られ、
    原始の世界は短期間ではるか遠くに。
    閉鎖された世界では、第1巻から端々に語られていた
    閉塞感が発展ではなく停滞の空気になる中で
    明暗人間ドラマ。
    登場人物も世代交代を繰り返す中、
    あの人が意外な形で再登場し、
    物語上の時のジャンプは短くなる中で
    クロノスジョウン...続きを読む
  • 怨讐星域II ニューエデン
    梶尾先生の好きなものが詰まった作品。まさに集大成。
    2巻でいよいよ<約束の地>へ<ノアズ・アーク>が近づいてきた。3巻では<約束の地>へ"ジャンプ"した人たちと<ノアズ・アーク>の人たちが出会うのだろう。早く読みたいが、週末までちょっとオアズケ(笑)
  • 怨讐星域I ノアズ・アーク
    未開の惑星でのサバイバル、
    権力にもてあそばれる若い恋人、
    「渚にて」の世界で育む愛、
    誕生と滅亡を利用する政治とリーダーの苦悩、
    次世代と人間社会の再構築、
    そして、先入観を取り除かれた嫌われ者の愛らしさ!?
    世代を超えていくことがわかっているので、
    その後のその人たちがどうなったか
    気になるとこ...続きを読む
  • 怪獣文藝の逆襲
    怪獣大好きなおじさんたちが自分の怪獣をふがふが生み出す。和む。
    「大江戸恐龍伝」読まなきゃなのだった。「荒神」も怪獣小説とな!?読むぅ。
  • さすらいエマノン
    なんだか寂しい展開だったなぁ……巻末の描写を見てもなんとなく七瀬シリーズを彷彿とさせる

    とはいえ作画がため息が出るほど美しい。セリフが非常に少ないにも関わらず並みの漫画よりも多くを語りかけてくる。空気感が、匂いが、音が、光が、全てが生き生きとして鮮やかに伝わってくる。もうそれだけで感動してしまうの...続きを読む
  • おもいでエマノン
    とても好きな雰囲気と画風だ。前から気になっていたけどやっと読んでみた。これって原作あったんだな

    壮大なようでいて至極小規模に展開していく物語がとても良い。つかみどころのないエマノンのキャラクターにも惹かれる。雑多で暇な船内での妄想から産まれたってのが面白いよね。でもすごく同意できるんだ
  • おもいでエマノン
    梶尾新治原作のSF小説をイラストレータの鶴田謙二がコミック化したもの。
    地球に生命が誕生してから現在に至るまでの進化の記憶をすべて記憶している謎の少女エマノン。
    彼女の旅と出会いを描いた作品。

    エマノンというミステリアスで魅力的なキャラクターを鶴田謙二さんが素晴らしい感性によりイラスト化しています...続きを読む
  • ゑゐり庵綺譚
    いやもう、蕎麦に目がないもんで。
    ・・・からってわけではなく、極上極上。

    短編集のアタリって本当に貴重なので(いや本当に;;)、
    SF・・・と嫌わず、短編読みの方はトライしてみてくださいな。
  • 黄泉がえり
    映画とは違うモノ…

    映画先に見てから読んだみた。
    内容、同じようで違うけど
    根本は同じ。
    「愛する人に対する思い」
    かな。
    「愛とは…」を考えたくなる作品。

    でも、たぶん、映画の方がわかりやすいかも。
  • ゆきずりエマノン
    エマノンが物語に中心にいない話が多かった巻だと思う。中心にいるのは「あさやけエクソダス」くらい。読んだのはたぶん3回目だけど、1話目の「おもかげレガシー」は残っていた印象よりも、少し軽い話に感じた。エマノンの記憶の長さが単行本から修正されていますが、誤植で三十数年になってしまっているのが、残念である...続きを読む
  • 黄泉がえり
    ある日死んだはずの人が還ってくる。

    現象だけ聞くとホラーなんだけど、
    なんだかほっこり温まるストーリー。
    こういう、たくさんの人たちが関わり合いながら作られていく話は好きだな。
    サイドストーリーも読みたい。
  • おもいでエマノン
    鶴田謙二の漫画の方からエマノンに出会いました。

    思ってたよりSF!!

    さかしまエングラムととまどいマクトゥーヴがめっちゃ好き。
    さかしまエングラムは、ラストの星の場面がとても、きれい。
    とまどいマクトゥーヴは神月くんがああ、だめだ大好きだ。

    エマノンは、すべての男子たちの母で恋人だ。
    永遠の憧...続きを読む
  • おもいでエマノン
    どこか懐かしさを覚えるエマノンシリーズ。
    時代がいくら流れ去ってもエマノンだけは
    変わらず、ずっと彷徨っているのだろうなと思う。
    それが不幸か幸せかは言い表せないけど、
    刹那的に生を全うしているエマノンからは
    どこか寂しさを感じる。
  • ゆきずりエマノン
    一度読んだ本だけど、サイズ違いでもう一度。
    こうやって一気に(4ヶ月かけて)読むと
    その描かれた時折の雰囲気も感じたりして。
    しかし永遠を旅する少女に読者は
    それぞれの時間の中で出会い、同じ時間を過ごしたり。
  • まろうどエマノン
    元々2冊だった本を1冊にまとめた新装版で、なんかちょっと美味しい感じ。
    2つの長編が収録されますが、それぞれにタイプが異なります。「かりそめエマノン」は地球の意志を感じる話で、「まろうどエマノン」はエマノンの旅の目的を感じさせる話。どちらもエマノンを象徴するような話で、これが1冊にまとまるというのは...続きを読む
  • おもいでエマノン
    コミック版が良かったので、小説版を読みたいと思っていたところに復刊でうれしいかぎり。コミック化されたのは現代を舞台したエピソードばっかりだったのでSFという印象が薄かったが本書を見て納得。
  • 續 さすらいエマノン
    エマノンの性質についてはっきり説明がないので、これまでの読んでないとさっぱり話についてこられなそう。