山本一力のレビュー一覧
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ジョンマン、晴れて二等航海士としてフランクリン号で出航する、順風満帆という言葉がピッタリだと思った。
冷静で賢く、礼節が備わった万次郎はジャパンの誇りだ!
土佐で節分時に鬼が集落全戸を回るなか、子供たちは怖くて泣き出すのに、万次郎の妹は泣くのを我慢して「お兄ちゃんを助けてや」と頼んだのにこっちが泣か...続きを読むPosted by ブクログ -
辻駕籠かきの新太郎と尚平。
深川への帰りに、雑司が谷へ八ツ時までに駆けてくれと頼まれる。
しかし、帰りのために断ると「歩き駕籠」だと嗤われたため、新太郎達は髷を賭けて走り始める...
続編も出ているとのことで、楽しみ。Posted by ブクログ -
土佐国の人 万次郎とアメリカの捕鯨船の話が同時進行で進んでゆく第一巻である。同時並行という記述方式はややもすると話が混同されやすいが、本書はアメリカと日本というかけ離れた舞台なので混同することはなく、大変に面白く読めた。まだまだ序盤であるが次巻以降が気になる。
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終わっちまった。いつもより穏やかな一編一編に心沸き立つでもなく淡々と「固結び」へ。二人を祝う気持ちは諸々の登場人物らと同じだが、もう次は無いのだと心沈む。Posted by ブクログ
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読後感とても気持ち良い小説。不思議なのは、通常の小説と違って、後から後から重要人物が出てくるんだけど、違和感というか不自然な感じが全然ないこと。最近の流行りは、伏線張りまくって後で回収という流れだけど、これは全く逆。それなのに、納得感がある。相当の書き手と見た。Posted by ブクログ
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1845年にクーパー船長率いる米国捕鯨船仲間と、鳥島付近で遭難し、助けられた日本人22人の物語。自分達の食糧枯渇や鎖国日本の攻撃の可能性があるにもかかわらず助けた米国人一味の懐の深さと優しさ、一方、鎖国状態の極めて難しい時代背景にあった日本が、厚情には厚情で応える判断をした役人達、当時の人間ドラマと...続きを読むPosted by ブクログ
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凄いモノを読んでしまった❗読んでいる途中から背筋がゾクゾクするし、涙が出てくるしで、やっぱり良いなあ、書物を読むということは。感動というのは言葉にならないもんですね❗Posted by ブクログ
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出版された当初に読み、
「こんな店で働きたい‼️」と切実に思った。
あれから随分と時は流れたが、未だに夢、また夢でそんな働き口とは出会っていない。
経営者になりたいと思う方。夢でもいいから目指してほしい。Posted by ブクログ -
江戸時代大工の安治の生きざま仕事一途薬種問屋の看板作りに心を燃やし縁で知り合いになった仲間と共に命を賭けて奇跡を起こす。さらには三太郎と真之介とが双子だったとは!まだ語り尽くしていないように感じるのは小生だけかなそれは著者の思惑?Posted by ブクログ
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とにかく面白かった!最後の方を読み進めるうちになんとなーく結末がわかってくるけれども、それをはるかに超越した多幸感にあふれるラストは最高すぎる。そして伊勢屋も政八もいい人になってきている感じ。全く趣旨は違うが、読み終えてなんとなく鬼平犯科帳の「密偵たちの宴」を思い出した。Posted by ブクログ
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山本一力の最新作は、損料屋喜八郎シリーズの続編でした!
短編7編という構成でしたが、喜八郎と町民たちとの絆や人間力が存分に発揮されているさすがの内容で非常に面白かったです!
やきもきした末に、ようやく喜八郎と老舗料亭の秀弥が結ばれたのは、今後の展開も含めて非常に楽しみになりました!Posted by ブクログ -
ジョン・マンの生い立ち。その数奇な運命。ただすごいとしか言いようがない。たった12歳で村を出てカツオ船に乗り難破する。命からがら鳥島に辿り着く・・Posted by ブクログ