山本一力のレビュー一覧

  • 蒼龍

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    読もうかなぁ・・・やめようかなぁ・・・と迷いに迷った末に読んだ一冊。

    純粋に、感動した。
    特に「菜の花のかんざし」と「蒼龍」は普通に泣いた。
    「菜の花のかんざし」とか飛行機の中で泣いた(笑)
    それで分かったことは、私は夫婦ものに弱い。
    っていうか家族ものに弱い。

    「菜の花のかんざし」は、絶対にハッピーエンドだって信じてる。
    何故なら、私はハッピーエンドが好きだし、この本の中に悲しい結末のものは一つだってないから。

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    2009年10月07日
  • 損料屋喜八郎始末控え

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    巨利をむさぼる札差、借金にあえぐ御家人。これをたすける為に幕府は借金棒引き令を出すが…どこまでも強かな札差相手に損料屋が知恵を絞る短編集。最初は強欲な札差をやっつけるのが痛快だが、札差にも札差の立場があり、そちらからの視点も入ってくるのが公平だと感心する。何しろ元はといえば借金踏み倒す幕府の方が泥棒なのだ(笑)札差の逆襲などもまた読んでいて面白い。いつの世も金とは争いの種である☆

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    2011年09月17日
  • かんじき飛脚(新潮文庫)

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    一力先生の作品の中で最も好きな作品。
    ダイナミックで読者を飽きさせず
    涙がホロリ。ほほえみもチラリ。
    柴錬作品を彷彿とさせます。

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    2009年10月04日
  • 損料屋喜八郎始末控え

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    自分にとっての初の山本一力作品。他の作品と通ずる深川を中心とした鯔背なオトコたちと彼らを支えるオンナたちの世界にハマりました。剣の腕に頼らず頭脳戦で繰り広げられる話は今まで自分が読んできた時代小説とは一線を画すもので、この部分だけでも読み応えがあります。また池波正太郎的に劇中の食に関する部分もリアルにそそられる点も良いです。

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    2009年10月04日
  • 大川わたり

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    出てくる人物がみんな超かっこよくて、はまります。
    魅力的な江戸の世界。
    土地勘がある永代周辺なのが余計にはまる。

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    2009年10月07日
  • 深川黄表紙掛取り帖

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    江戸の町、今風に言うとイベント屋とか広告関係みたいな集団の痛快な活躍を描いた話。シリーズ化されたらいいのになって感じさせるような未練が残った。 もっと読みたい! 今度はどんな仕掛けをするの?みたいな…。
    TVの時代劇もいいかげん、印籠とか刀を振り回すだけの”お約束芝居”はやめて本作のような頭脳で事を解決に導くような話でドラマを作ったらもっと視聴率だって獲れると思うんですがね。

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    2009年10月04日
  • 大川わたり

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    小説の舞台となる地域の地図がついている事がまずうれしかった。長編小説といっても、この小説のように何年かにわたる息の長い話を書くのが、山本一力は巧いなと思う。

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    2009年10月04日
  • 蒼龍

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    山本一力は経済小説なのだと思った。時代が違うから通貨単位こそ違うが、細かい計算がたくさん出てくる。仕事で上手くいかないことがあっても、辛抱強く続けたり思い切った変化に取り組むことで、少しは、または大いに報われることもある。でもそれはゴールではなく、また先へ続く出発点でもある。
    これが現代小説ならこんなにすんなり心に入ってこないだろうと思うのは、義理人情がすがすがしく感じられるからか。

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    2009年10月04日
  • いっぽん桜(新潮文庫)

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    4話の短編小説集。江戸時代の話だが、仕事の内容も現代に通じるものがあるし、人間関係の機微も同じだなあと思う。あかね空もそうだったが、表紙の題字もよい。

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    2009年10月04日
  • 損料屋喜八郎始末控え

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    山本一力のあかね空の前の作品。
    損料屋、札差という初めて聞く職業とともに江戸時代の町人文化に触れられる快作!
    喜八郎のかっこよさとともに、秋山、奉行という見守り、そして責任を引き受けるという上司のカッコヨサ・・・。

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    2009年10月04日
  • いっぽん桜(新潮文庫)

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    巻末の解説に「小説の真髄は『人情』である」と書いてあったけれど、山本一力さんの作品に感動するのは、そのせいだったのかと、府に落ちた感じだった。この作品にも、厳しさの中に、「人情」が溢れていて、感動した。

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    2025年12月20日
  • 固結び 損料屋喜八郎始末控え

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    シリーズ第五弾。心中未遂の男女を救う喜八郎。賭場の貸元も味方にしてしまう人たらしである。そんな喜八郎と秀弥の仲が遂に進展。微笑ましい。

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    2025年12月08日
  • 損料屋喜八郎始末控え 牛天神

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    損料屋・喜八郎シリーズ第四弾。深川の町に復讐をしようとする材木問屋の妻籠屋鬼右衞門。対決する喜八郎。江戸屋が巻き込まれ、さあどうなると思っていたら、鬼右衞門まさかの心変わり。ちょっと物足りない気はしたが、『じゃあ、またな』で良しとしよう。

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    2025年12月06日
  • 辰巳八景(新潮文庫)

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    ネタバレ

    江戸の人情もの短編集。心意気的なものを中心に据える話が多かった印象。
    人物の背景描写が多く最初少しくどく感じたが、それが後々の理解につながることもあったので、ああこういうノリなんだなと思った。

    個人的には色々な人の想いが集まって、2度橋がかけられる「佃町の晴嵐」が好みだった。
    見舞金で橋を架ける決断をした先生もそうだが、その話を聞いた人々が寄り集まって色々と手助けする辺りの流れがいい。
    橋がかけられるまで名前を伏せていた人たちは、絶対にその場にいたはずで、さぞ意地悪い顔をしながら驚愕している先生を眺めていたんだろうな、などと思った。

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    2025年11月28日
  • だいこん

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    料理にも経営にも長けている、女性飲食店経営者、カッコいい。その一言に尽きる。
    私は、つばきちゃんのマネジメント能力が欲しい。

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    2025年11月23日
  • 本からはじまる物語

    購入済み

    読みやすい

    本屋の魔法使い。よかった。自分もこんな本屋の人に会いたいと思った。自分の好みの本を見抜いて勧められたり、欲しい本があるとすぐに取り寄せてもらえる。うらやましいな。

    #ほのぼの #エモい #共感する

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    2025年11月22日
  • 深川駕籠 クリ粥

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    初読み作家の山本一力さん。
    時代小説は苦手だけど、大変面白く読めた。
    優しさに満ち溢れたお話だった。

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    2025年11月16日
  • あかね空

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    人との出会いで人生が変わる、変わるのはその人次第でもある。苦労して豆腐屋のお店を構えた男の人生とその家族、周りから手助けしようとする者、邪魔して商売を乗っ取ろうとする者、男の人生はその子供へと引き継がれていく。それぞれのが描く人情味とその都度の出来事で喜怒哀楽する様を描いている。跡取りの長男が賭博に誘われ賭け事から離れなくされた家族の苦難が待ち受けていた。父親は母親の無理を振りしきり長男を再教育のために奉公に出した。人はちょっとした事でも自分に都合の良い勘違いをする、勘違いが互いを疎遠にする場合もある。また、人は頑固で頑なになるとどうしても意地を通したくなることだ。誤解と勘違いからの仲違いは本

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    2025年11月16日
  • ジョン・マン 7 邂逅編

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    捕鯨船での数年間を経て、久しぶりのアメリカで過ごす日々が描かれる。旧交を温めるシーンが多いんだけど、いかんせん相手のことを覚えておらず、ジョンマンと同程度の感慨にふけるには、到底至りませなんだ。でもおもろかったけど。

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    2025年10月08日
  • 深川駕籠

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    今回も、シリーズ第二段の「御神酒徳利」を先に読んでいたけれど、そんなことは、全然、気にならなかった。「ラン」と「スイム」での「バイアスロン」競争があったり、「相撲」があったり、エンターテイメント的な面白さもありの、山本一力さん独自の「男気」いっぱいで、面白かった。解説に書かれていたけれど、登場人物が「カッコいい」のである。

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    2025年08月23日