山本一力のレビュー一覧
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私はこの作者さんと相性がよい。読みやすいし、ハッピーだし、ちょっと狡くて正義感が強い。悪い奴は許さないし、でも手加減もする。
こんな人になりたいし、こんな人生がいいな。
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毎度ながら読後の思いは変わらず、かような先生に診ていただけたならばどんなにありがたいことか。今抱えている我が神経痛も、染谷先生ならば根っこから除いてくださるんだろう。オマケに人生相談にも乗り、ときに為政家とも繋がって悪を断ち、力強く救済していただけるのですよ。あの神の手にかかれば、鼻持ちならぬ商人だ...続きを読むPosted by ブクログ
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安政の地震と大火ののち、画期的な瓦版「早刷り」を世に届けようと立ち上がった釜田屋岩次郎。知恵と度胸と職人魂で瓦版作りに命を賭ける男の物語。胸のすく長編時代小説。Posted by ブクログ
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江戸の「粋」と「人情」は、素晴らしい‼️登場人物たちは、男も女も魅力的だ。中には、悪人も情けないやつも出てくるけど、何か、ちょっと、可愛げがあると言うか、救いようがあって、ホッコリさせられる。Posted by ブクログ
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山本一力さんの作品に登場する人は、単に「清廉潔白」というのではなくて、「清濁併せ呑む」人間の「大きさ」を感じるのが好きだ。この岩次郎も、言論の自由を守るために、人品甚だしく劣るような商売敵さえも取り込んでしまう「懐の深さ」が凄い。Posted by ブクログ
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山本一力が安二郎の仕事に批判的な職人たちをヒーローとして描いたのは、現代社会に蔓延している職人の手抜きに警鐘を鳴らすためだったのではないだろうか
料理人の道具を手入れする太吉は、裏方の職人である。著者が、Spotlightを浴びる花形職人ではなく、地味な裏方を主人公に選んだのは、職人の本質が、研ぎ師...続きを読むPosted by ブクログ -
この作品は、世の中には、根っからの悪人は存在しない、ということを信じたい、という山本一力さんの思いが込められているような気がする。ただ、今回も、大失敗だったのは、この作品が、このシリーズの4作目だったことだ。前の3作を読んでない!Posted by ブクログ
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この作家さんの話を読んだのは、2作目だと思う。1作目の話は、何か淡々とした説明口調で、面白みに欠ける話だったので、2作目を手に取るのに、随分時がかかってしまった。確か、何かの賞を取った話だと思い、読んでみた。やっぱり、ちょっと説明的な所は多い気がしたけれど、登場人物達と一緒に、泣いたり笑ったり怒った...続きを読む