山本一力のレビュー一覧

  • ジョン・マン 2 大洋編
    第2巻。

    米捕鯨船に救助されてから、クルーと打ち解け船員となり、米本土上陸(寸前)まで。

    時間が行ったり来たりで、ちょと読みにくい。
  • ジョン・マン 1 波濤編
    ジョン万次郎のお話。
    一力氏が描くとこうなる。さすが土佐ネイティブ。

    アメリカ捕鯨船に救助されるまで。
  • たまゆらに
    昨年はオススメされた本を読むと決めていたので、山本一力を一冊も読んでいなかった! 読み始めたら、飢えていたかのようにガツガツ進んでしまいました。人となりは、あらゆるところに現れることを改めて知れて、愚直に生きようと思わせてくれました。後半の義母の話はいいなぁ。目に見えることはほんのわずか。目に見えな...続きを読む
  • 大川わたり
    博打での借金二十両の利息を払わなくてもいい条件として、『きっちり二十両を持ってくるまでは大川を渡るな』という約束をした銀次が、約束を破って川を渡るのは?というあらすじ紹介のツカミから、心根を入れ替えた銀次の苦難、銀次を見守る人びとなど描いた『再生』の人情時代小説。
    あとがきによれば著者初の長編との事...続きを読む
  • おたふく
    経済時代小説って言っていいのだろうか?
    一力ワールドが楽しめる作品に間違いはないです。
    江戸の札差たちを苦しめた借金棒引き令・棄捐令 どん底の江戸経済を立ちなおすために・・・。
    デフレ後の今のこの国、平成の安倍政権にチョット近いですよ。
    安倍さん、消費税の税率どうします。
  • 損料屋喜八郎始末控え 粗茶を一服
    第3段。

    巻を重ねるごとに、登場人物たちのキャラクターが練れてきて、読むのが心地よくなってきました。

    周辺人物たちが生き生きと活躍を見せるにしたがい、主人公喜八郎の登場場面が減って存在感がやや薄くなっている気がするものの、それもまた良し。

    続編あるのでしょうか?
    けっこう楽しみかも。
  • 損料屋喜八郎始末控え 赤絵の桜
    損料屋さんシリーズの続編。

    前作は、ちょっと不満が残るモノでしたが・・・

    今作は読みやすさ、読み応え、盛り上がりとその他モロモロ、大きくスケールUPしていると思いました。
    脇役の面々もいい味出しています。
    こりゃ面白い。

    最終章は、主人公のみならず読者まで「騙り」にあったような趣向でした。
    ...続きを読む
  • 牡丹酒 深川黄表紙掛取り帖(二)
    「深川黄表紙掛取り帖」シリーズ2作目。一話完結ではなく、江戸ではまだ知られていない土佐の銘酒「牡丹酒」をマーケティングする長編。物語の本筋ではないが、飾り行燈職人宗佑と、父親が失踪してしまった少年金太との触れ合いが良かった。
  • 梅咲きぬ
    元禄から続く料亭『江戸屋』四代目女将として成長していく玉枝の姿に自分の娘を重ねて読んでしまい涙をこらえきれなかった。年端のゆかぬ子供が頑張る姿というのは実に胸を打つ。
    もっと周りに人のいない環境で心おきなく読みたかった。
  • 損料屋喜八郎始末控え
    主人公の喜八郎を始め脇を固める登場人物たちが兎に角カッコイイ。敵役の伊勢屋ですら実にカッコイイ。巨利を貪る札差達との頭脳戦、も楽しいんだが、とにかく人物たちのカッコ良さを骨の髄まで楽しめる傑作。
    そして深川八幡祭のクライマックスへの昇り方がまた呼吸を忘れさせてしまうほど。神輿の『差し上げ』なんて今ま...続きを読む
  • かんじき飛脚(新潮文庫)
    唸るス トーリーと筆致力5☆〜。 本作品は飛脚がテーマ。しかも江戸と加賀藩 約570kmをわずか5日で走破、かつ月に三度 往復する強者どもに光をあてる。物語は寛政 の改革で名高い松平定信が推し進めた棄損令 (債権放棄)により年末も越せない旗本が急 増そして不平不満が爆発寸前。この難局を乗 り切るため...続きを読む
  • いかずち切り
    最後の一頁で好印象のポイントが上がった。最後の最後、見事に作者に一本取られた。
    一作目『しゃがみ屋』の最後で、覚悟の無さについて考えさせられ、二作目『騙り屋』で、覚悟のある者の凄さを見せつけられ、更にだめ押し。
    《「熱さを忘れた連中に、喉がやけどを負いそうになっていたころを思い出させる」》
    いかずち...続きを読む
  • ほうき星 上
    上下巻だけど長く感じなかった。むしろ、ラスト近くは展開が早くて不満が残る。土佐と江戸に戻っての舞台では絡ませられるエピソードに不自由はなかったと思うが。途中、他の作品でも見たような騙りを除けば情の深い善人ばかり、出来すぎであっても江戸人情物として十分に楽しめた。今まで読んだ山本作品では一番好きな作品...続きを読む
  • かんじき飛脚(新潮文庫)
    山本作品には珍しく闘いのある作品。加賀藩の支援もなく、それでいて、猟師が飛脚を損得抜きで助ける姿に感動を覚えた
  • あかね空
    名作。
    人っていうのは皆不器用。万事塞翁が馬、どこで心のすれ違いが起こるか分からない。読んでいる最中、おふみや栄太郎に嫌悪の感情を抱いてしまったが、それこそまさに心のすれ違い。そのような浅ましい思いを抱いてしまった己が甚く恥ずかしい。
  • まとい大名
    町火消しに命をかける男たちが粋で男気が素晴らしい。悲しい場面もあるが関わる人々同士の思いが読むほどにじわじわと伝わってきて、目頭が熱くなる。感に入る自分も日本人だなあと思うと嬉しくもあり誇らしくも感じる。数ある山本一力の中でも珠玉に入る一冊。日本人かくあらんや。
    文庫本は単行本から大幅に加筆したとの...続きを読む
  • たすけ鍼
    山本一力先生のお仕事シリーズ(笑)

    今回は・・・医師と鍼灸師です

    この鍼が様々な揉め事にも効く
    あれ?
    あの話が中途半端だな~
  • かんじき飛脚(新潮文庫)
    加賀と江戸をむすぶ飛脚の話。
    しかも途中で親不知だの青海だのが出て来て、金沢出身、本籍地青海(親の実家)現在東京勤務の私にはめちゃくちゃゆかりのある地満載でした。
  • 深川黄表紙掛取り帖
    推理小説でもいい!

    この作品は続編があった気がします
    そっちを先に見た気がします

    再読しようっと!
  • だいこん
    移動中の新幹線の中で読もうと、駅の本屋さんでたまたま手に取った本。この本が山本一力さんを読むきっかけでした。
    かなり厚い本ですが、引き込まれるようにしてあっという間に読んでしまいました。いまも時々読み返してます。
    つばきの幼い頃の話から一膳飯屋「だいこん」を営み、またトラブルに巻き込まれながらも頑張...続きを読む