山本一力のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
内容紹介
元禄三(一六九〇)年七月、深川冬木町の裏店に住む女衒の新三郎は、仕事の不始末から莫大な借金を背負うことになった。その返済のため、重い足取りで向かった江の島の賭場で、運命的な出逢いを果たす新三郎と壺振りおりゅう。その偶然が、新三郎の人生を大きく変えることになる。
二人で新たに人生をやり直すべく、おりゅうが考え出したのは、江島神社の裸弁天を江戸へ持ってきて公開する「出開帳」だった。成功すれば何千両もの拝観料が手に入り、堅気に戻れるのだが……。次から次へと押し寄せる難問、問われる新三郎の器量とおりゅうの知恵。乾坤一擲の大勝負の首尾やいかに。
おりゅうに美質を磨かれ、度重なる試練にも鍛えら -
Posted by ブクログ
花のお江戸の殺人事件サスペンスというか
捕物帳みたいな感じなのだけど
そこは岡っ引きが主役ではなく
凄腕職人、研ぎ師の太吉さん。
最初、んん??ってなったけども
読み進めていくにつれ
太吉の人間味というか人の良さと
みんなから愛されてるのね!という感じ。
たまたま依頼で研いだ包丁からの謎解きサスペンス。
まぁとにもかくにも御無事でなにより、かおりさん。
なんか後半というか最後の犯人自白までの中だるみというか
太吉の姿がストーリーから消えた感じなのだけど…
そこは主役出して!と声を大にして言いたい。
まぁ話としては面白かった。
他の職人の皆さんも良かった。