山本一力のレビュー一覧

  • 牡丹酒 深川黄表紙掛取り帖(二)

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    蔵秀、雅乃、宗佑、辰次郎の4人組が活躍するシリーズの第2弾は、蔵秀の父で山師である雄之助が土佐に出向いた際に銘酒 司牡丹と酒盗を江戸で広めて欲しいと託されたことを受け、豪商紀文や老中柳沢吉保等の助けを得ながら、蔵秀達4人組が土佐に向かい、見事、江戸に持ち帰り、江戸で広めるまでを爽快に描いたストーリーで、粋な人間模様に完全に惹き込まれました!
    宗佑や蔵秀、雅乃の恋模様も気になるところで、続編が出て欲しいと思います!

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    2017年09月18日
  • ジョン・マン 4 青雲編

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    ジョンマン4巻。
    あっという間に読み切りました。
    頑張れジョンマン。
    人間は、いろんなところで試されている。

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    2017年09月03日
  • 大川わたり

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    物語の背景も秀逸でいい作品でした!不運も重なり博打に手を出し、仲間の家庭まで潰して落ちるところまで落ちた大工職人の主人公の銀次が借金を返すために博徒の親分と「借金返済まで大川を渡れない」という命がけの約束を肝に銘じて、心を入れかえ、まわりの粋な仲間に支えられながら成長していく銀次の様が素晴らしかったです!
    それにしても終盤の展開には、すっかりやられました!

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    2017年07月29日
  • ジョン・マン 3 望郷編

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    ハワイで仲間と別れて、グアムとかフィリピンとかブラジルとか経て、いよいよアメリカ本土上陸に至るまでの経過。誰からも好かれそうな、人懐こいひたむきさとか、仲間を思いやる優しさとか、彼への好感度がいや増します。彼の人物史についての知識が皆無な自分としては、これから過ごすアメリカでの日々とか、おそらく帰りつく故郷に至るまでの道程とか、いろんなことに興味津々です。

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    2017年06月22日
  • 峠越え

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    内容紹介

    元禄三(一六九〇)年七月、深川冬木町の裏店に住む女衒の新三郎は、仕事の不始末から莫大な借金を背負うことになった。その返済のため、重い足取りで向かった江の島の賭場で、運命的な出逢いを果たす新三郎と壺振りおりゅう。その偶然が、新三郎の人生を大きく変えることになる。
    二人で新たに人生をやり直すべく、おりゅうが考え出したのは、江島神社の裸弁天を江戸へ持ってきて公開する「出開帳」だった。成功すれば何千両もの拝観料が手に入り、堅気に戻れるのだが……。次から次へと押し寄せる難問、問われる新三郎の器量とおりゅうの知恵。乾坤一擲の大勝負の首尾やいかに。
    おりゅうに美質を磨かれ、度重なる試練にも鍛えら

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    2017年01月21日
  • 研ぎ師太吉(新潮文庫)

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    花のお江戸の殺人事件サスペンスというか
    捕物帳みたいな感じなのだけど
    そこは岡っ引きが主役ではなく
    凄腕職人、研ぎ師の太吉さん。
    最初、んん??ってなったけども
    読み進めていくにつれ
    太吉の人間味というか人の良さと
    みんなから愛されてるのね!という感じ。
    たまたま依頼で研いだ包丁からの謎解きサスペンス。
    まぁとにもかくにも御無事でなにより、かおりさん。
    なんか後半というか最後の犯人自白までの中だるみというか
    太吉の姿がストーリーから消えた感じなのだけど…
    そこは主役出して!と声を大にして言いたい。
    まぁ話としては面白かった。
    他の職人の皆さんも良かった。

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    2016年09月30日
  • ジョン・マン 3 望郷編

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    久しぶりにジョン・マンの続編。
    一気に物語に引き込まれました。
    すごいなぁジョン・マン。
    魅力的な船乗りに、敬意を抱きます。

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    2016年05月21日
  • あかね空

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    深川を舞台にした時代小説。時代小説は初めて読んだが、江戸の言葉と京の言葉の掛け合いが面白かったし、先を読ませるような構成にはまり、一日で読み切ってしまった。

    親子2世代に渡る人情劇は、話のテンポがよいことに加えて、登場人物がみな人間味にあふれており、読後非常に晴れやかな気持ちになった。

    「なにがあっても連れ合いの身内のことを悪く言っちゃいけねぇ」っていうのは大事なことだなあとしみじみと感じた。

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    2016年02月26日
  • ジョン・マン 2 大洋編

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    幕末のジョン万次郎を取り扱う大河シリーズの第2巻。

    米国にたどり着くまでの半生が描かれている。
    早く次が読みたい。

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    2016年02月04日
  • ワシントンハイツの旋風

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    戦後の代々木にあった米軍の団地の話
    和ものの小説しか読んだことなかったから、どうかな?、と思ったけどかなりいい内容です。

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    2016年01月11日
  • ジョン・マン 1 波濤編

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    幕末のジョン万次郎を取り扱う大河シリーズの第1巻。
    四国の漁村で生まれた万次郎が漁師として育っていき、嵐に会い漂流し米国捕鯨船に見つけられるまでのお話し。
    ぐいぐい引き込まれます。
    次が読みたくなること間違いなし。

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    2015年12月19日
  • ジョン・マン 2 大洋編

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    鳥島で救助された一行はハワイに着き、万次郎はジョン・ハウランド号に残り他の4人はハワイに残ることになる。万次郎がジョン・マンと呼ばれるようになるまでのお話。宇佐浦の漁師仲間や生存を信じる網元、中ノ浜の母の様子も語られる。日本には外国船が近寄れないこの時代を、万次郎はどう生きて戻ったのか‥‥

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    2015年07月05日
  • ジョン・マン 1 波濤編

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    嵐にあった万次郎たちと、救助したジョン・ハウランド号が鳥島で出会うまで。日本では中ノ浜から、アメリカではニューベッドフォードから、船乗りたちの「人」の物語が始まる。

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    2015年07月05日
  • おたふく

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    本作は、何となく“経済”が判る、それを考える材料になるというような感で興味深く、悪辣なことをする敵役達との対決の行方も面白いのだが…他方で、与えられた役目を果たしている者同士、互いに敬意を表しながらも、肩を寄せ合って生きているというような本作の劇中人物達の風情…何となく心温まる…

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    2015年06月07日
  • 大人の説教

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    人の道。大人としての振る舞い。時には社会そのもの。現代には多くの歪が蔓延しており、それを説いてくれる。正すべき本質とは何か?それを知ったとき、湧き上がったのは、今まで認識できていなかった自分自身の恥ずかしさと、現代社会に生きる者として矯正していく責任の重大さへの気づき。まさに大人に対する説教であり、説法でもある。

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    2015年05月05日
  • ジョン・マン 2 大洋編

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    第2巻。

    米捕鯨船に救助されてから、クルーと打ち解け船員となり、米本土上陸(寸前)まで。

    時間が行ったり来たりで、ちょと読みにくい。

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    2014年11月30日
  • ジョン・マン 1 波濤編

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    ジョン万次郎のお話。
    一力氏が描くとこうなる。さすが土佐ネイティブ。

    アメリカ捕鯨船に救助されるまで。

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    2014年11月30日
  • たまゆらに

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    昨年はオススメされた本を読むと決めていたので、山本一力を一冊も読んでいなかった! 読み始めたら、飢えていたかのようにガツガツ進んでしまいました。人となりは、あらゆるところに現れることを改めて知れて、愚直に生きようと思わせてくれました。後半の義母の話はいいなぁ。目に見えることはほんのわずか。目に見えないことを大切にしようとまた、思いました。

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    2014年01月28日
  • 大川わたり

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    博打での借金二十両の利息を払わなくてもいい条件として、『きっちり二十両を持ってくるまでは大川を渡るな』という約束をした銀次が、約束を破って川を渡るのは?というあらすじ紹介のツカミから、心根を入れ替えた銀次の苦難、銀次を見守る人びとなど描いた『再生』の人情時代小説。
    あとがきによれば著者初の長編との事で粗削りの面があると自身書いておられるが、初でこの筆力ならば、のち直木賞を受賞されるのもむべなるかな。
    山本一力氏初読みだったが追いかけたい。

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    2013年12月03日
  • おたふく

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    経済時代小説って言っていいのだろうか?
    一力ワールドが楽しめる作品に間違いはないです。
    江戸の札差たちを苦しめた借金棒引き令・棄捐令 どん底の江戸経済を立ちなおすために・・・。
    デフレ後の今のこの国、平成の安倍政権にチョット近いですよ。
    安倍さん、消費税の税率どうします。

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    2013年08月19日