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「ひとに媚びない、生一本な味だ」。定斎売り蔵秀、女絵師雅乃、文師辰次郎、飾り行灯師宗佑の裏稼業4人衆は、柳沢吉保をも唸らせた土佐の銘酒・司牡丹の江戸での広目を請け負う。佐川村までの道中厄介ごとを片付けつつも、知恵と技を揮った大仕掛けは今度も首尾よく運ぶのか!? シリーズ第2作遂に文庫化。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
蔵秀、雅乃、宗佑、辰次郎の4人組が活躍するシリーズの第2弾は、蔵秀の父で山師である雄之助が土佐に出向いた際に銘酒 司牡丹と酒盗を江戸で広めて欲しいと託されたことを受け、豪商紀文や老中柳沢吉保等の助けを得ながら、蔵秀達4人組が土佐に向かい、見事、江戸に持ち帰り、江戸で広めるまでを爽快に描いたストーリー...続きを読むで、粋な人間模様に完全に惹き込まれました! 宗佑や蔵秀、雅乃の恋模様も気になるところで、続編が出て欲しいと思います!
「深川黄表紙掛取り帖」シリーズ2作目。一話完結ではなく、江戸ではまだ知られていない土佐の銘酒「牡丹酒」をマーケティングする長編。物語の本筋ではないが、飾り行燈職人宗佑と、父親が失踪してしまった少年金太との触れ合いが良かった。
深川黄表紙シリーズ続編。山本一力作品(高知県出身)は、土佐の香りがし始めた瞬間にぐぐっと彩りを深めてくる。そういう意味では前作よりこっちの方が魅力的。今じゃ誰もが知る土佐の銘酒司牡丹を軸に、花を添える鰹の酒盗、そして鰻(土佐者は鰻に自信があるらしい)と、思わず身をにじり出したくなるうまいモンと、4人...続きを読むの主人公と周りを取り巻く人々への愛のある描写、そして交差する恋。ちょっと話が出来すぎなのはご愛敬って事でもう良いか。前編から読まないとちょっと話半分になってしまうかも。
読後感の爽やかな小説です。これは登場人物の人柄によるものでしょう。それぞれが才気に満ち、人に温かく、矜持を胸に凛とした生き方をしています。その魅力に周りが引き込まれてゆき、大きな力となり企画が実現した時、人々の心に感動の波がひろがる。今回、四人衆が広目(広告)しようとした土佐の酒『司牡丹』は現存する...続きを読む酒です。どうやら作者・山本一力氏はけっして媚を売ることなく人の心を捉えていく主人公たちに、自分の出身地の酒『司牡丹』のもつ「剛直な辛口でいながら、ふっとひとの和みをいざなう旨さ」を重ね合わせたようです。 司牡丹酒造の酒は私も何度も飲んだことがあります。キリッとした辛口で切れ味鋭くいくら飲んでも飲み飽きない、飲めば飲むほどに旨味が増してくるような酒です。豪快な飲みっぷりで知られる土佐の酒とはこのようなものかといつも感心します。この本は小説として素晴らしいだけでなく日本酒ファンにはたまらない一冊です。いや、この本を読めばふだん日本酒を飲まない人もきっと飲んでみたくなるはず。それほど山本一力氏の『司牡丹』に対する思い入れが感じられる一冊でした。
深川黄表紙の続編。 美味すぎる土佐の酒、司牡丹の江戸での広目を請け負った4人。 江戸から土佐にかけての道中、 それほど難儀しなかったようにも思えたが、 出会う人々のあったかさでホッコリ。 宗佑の行く末が気になるところだ。
山師を父に持つ蔵秀 親から頼まれた土佐の名酒をお江戸で売り捌くのに、いつもの広目屋(広告代理店)仲間とひと働き 気の良い仲間達の活動が更なる味方を生み出し、遂には敵の手先までもが仲間に! 山本一力先生の痛快な時代物です この作品は続編みたいだから楽しみが増えました
山師の父が出会った銘酒を江戸で売り出そうと蔵秀たちが土佐へ向かい、仕掛けを進めていく話。土佐の佐川村の自然や村人たちの様子がリアルに伝わってきて、タイムスリップして行きたくなりました。作者の山本氏は土佐出身者。土佐愛を感じます あれもこれも上手く行き過ぎな気もしましたが、ひなに雅乃とのこと「一筋縄じ...続きを読むゃあ、いかねえぜ」 次は辰之助の話を書いて欲しいな
前作は連作短編でしたが、続編の本書は、蔵秀たちが土佐の酒“司牡丹”と鰹の塩辛“酒盗”を江戸に広める為に旅をする長編です。 今回は宗佑が主役?という程、宗佑にとって出会いのある旅になりましたね。 土佐と江戸を繋ぐ、多くの人々の思いが味わい深く描かれていて、今回も気持ち良く読ませて頂きました。
江戸時代前期、土佐の銘酒「司牡丹」と酒盗を江戸に広めようとする主人公4人組の珍道中の話。酒にも土佐にも興味がなかったらつまらないだろうな。 次は司牡丹を飲もっと。船中八策にしよっかな。
危険な目に遭うシーンとか、逆境のシーンがあまり好きではない私でも、全体的に順調すぎたなぁと思いました。
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