山本一力のレビュー一覧

  • 長兵衛天眼帳

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    第一話は親蔵親分が主人公?という話の流れでしたが、なるほど周りから固めていく手法なのかなと納得。その後魅力ある登場人物がどんどん出てきます
    悪人への罰、その落とし所など丁寧さを感じる作風です

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    2021年06月10日
  • たすけ鍼

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     「やまいを診るまえに、ひとを診ろ」「人はだれしもが己の身体を己が治す、生まれながらの力を秘めている・鍼灸や薬は、眠っているその力を呼び覚ますための助けに過ぎぬ。」深川で鍼灸師を営む染谷(せんこく)のたすけ鍼(ばり)、胸のすく作品です。山本一力「たすけ鍼」、2010.10発行。

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    2021年04月26日
  • 長兵衛天眼帳

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    3.8
    日本橋室町の老舗眼鏡屋・村田屋の主人・長兵衛と、日本橋小網町の目明かし・新蔵が、二人の眼力と村田屋の家宝・天眼鏡を駆使し、力を合わせて難題を解決してゆく。

    「天眼帳開き」

    悪名高い目明かし・巳之吉の縄張りである住吉町の裏店で起きた殺しの捜査で巳之吉が縄にかけたのは、母と妹の面倒を見つつ長屋の住人の手伝いをしながら生活を支える、近所でも評判の娘・おさちだった。
    おさちへの嫌疑に疑問を抱く新蔵は長兵衛に助力を求めるが…

    おさちの手についていた泥と、出所の分からない多額の支度金がおさちの立場を危うくしてしまう。

    ◯宮本宜明…南町奉行所定町廻同心。新蔵の雇い主。
    ◯小倉義則…北町奉行所の定町廻同心。巳之吉の雇い主。
    ◯巳之吉…新蔵の縄張りと境目が隣り合う浜町の目明かし。町民から蛇蝎の如く嫌われている悪名高い目明かし。小倉の部下。
    ◯余左衛門…小網町の太物屋大店・蔦屋の頭取番頭。


    「真贋吟味」

    深川・木場の檜問屋・福島屋の主人・矢三郎の急死に伴い、生家を出て川並宿を営む実弟が、内儀も頭取番頭も寝耳に水の書残(遺言書)を出して来た事で起きた騒動。

    双方が鑑定人を出し真贋を吟味する事に…

    ◯やぐら下の幹二郎…木場の材木問屋の大店・木柾の次男坊で目明かしとなった変わり種。
    ◯福島屋矢三郎…深川木場の檜問屋福島屋の七代目主人だったが正月に急死。
    ◯新次郎…川並(筏乗り)宿・岐阜新を営む矢三郎の実弟。
    自分を豊太郎の後見人とする矢三郎の書残を出し、全権を渡すよう迫る。
    ◯吉乃…矢三郎の妻。
    ◯中悟郎…福島屋の頭取番頭。亡き主人の信頼厚く、商売向きの一切を取り仕切っていた。吉乃の信頼も厚い。
    ◯豊太郎…矢三郎の息子。
    元服間近だが、ひ弱で線が細い。
    ◯飛騨屋東七郎…今戸の檜問屋・飛騨屋の主人。福島屋の商売仇。筆跡鑑定人として名が通っている。この事件の黒幕。
    ◯竪川厳美斎…中悟郎側の用意した鑑定人。女と金に弱い。

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    2021年02月01日
  • 明日は味方。―ぼくの愉快な自転車操業人生論

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    山本一力 著「明日は見方。」、2013.6発行。自転車操業人生だそうですw。①中3の時、東京に。住み込みで新聞配達を4年間。人間を学び、英語を学んだ。自転車操業人生の始まり ②昭41、18歳で近畿日本ツーリスト(有楽町・交通会館)に。約10年。世界各国に。③その後、7つ位の職を。コンピュータに詳しくなる。④40歳前、フルオーダーの自転車を。海外のロードレースにも参加、チームの力を知る。今、家には7台の自転車、奥様とも自転車が縁で。⑤53歳で直木賞 ⑥自転車は漕がなければ倒れる。森羅万象、みな同じ。

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    2020年12月01日
  • ずんずん!

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    牛乳の宅配は、「日本ならではの文化」。これが幾度となく繰り返して強調される。筆者のあとがき、コロナ禍ゆえ、なおさら考えさせられる人が陰ながら支え、心配りする人の暮らし。

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    2020年11月30日
  • つばき

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    前作『だいこん』に続き気風の良い、つばきが主人公。
    一膳飯屋『だいこん』は、浅草から門前仲町に移ったが、つばきの飯炊きは相も変わらず絶品。
    読んでいて、米の甘さが口の中に広がってくる。
    まだ、続編があるみたいなので、そちらも読んでみたくなる。

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    2020年11月19日
  • たすけ鍼

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    粋や人情をよしとした生き方が胸をスッとさせます
    立夏の水菓子からするとまだ、助走段階
    2冊とも読むのがお勧めです

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    2020年09月24日
  • だいこん

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    面白く読むことができた。
    苦労をしているのだろうが、物事が世間が人がここまで良い世の中あるのだろうかないだろうと思いながら、、、

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    2020年06月27日
  • たすけ鍼 立夏の水菓子

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    久しぶりの山本一力作品は、たすけ鍼の続編で、短編6編という内容ですが、中編的な感じでもありました。
    深川の鍼灸師の染谷を主人公に盟友昭年と妻の太郎とともに人助けや世直しに汗を流す粋な人情話が最高でしたね!
    山本一力の真骨頂とも言える爽快な江戸下町の話が良かったです!次回作も早く読みたいですね!

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    2020年06月19日
  • 大川わたり

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    俺はお店から暇を出されたこれに思い当たり、銀次の腰が砕けたのだ
    昔を振り返って、その当時の仕事を片っ端から消しゴムで消してしまうのは、おのれの軌跡を否定するも同然です。たとえ未熟であっても、その当時にしかできないこともあります

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    2020年03月10日
  • 桑港特急

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    ネタバレ

    山本一力の小説の魅力は人情とか人のつながりとか、生き様とかライフスタイルとか、そういう描写や表現を楽しむことである。この本でも、小笠原諸島での生活、ゴールドラッシュに沸くサンフランシスコでの人の生き様、中国上海での描写あたりは非常に生き生きとしていて、読んでいてもうきうきしてくる。

    残念なのは、その生き生き感が後半になるに従って、空回りしてくること。銀行強盗の大活劇シーンのはずが、ハラハラドキドキ感が妙に薄く感じられるのだ。

    例えば、カンフーVSナイフ使いのシーンも格闘シーンの迫力が全く感じられないし、西部劇の核心たる銃による戦闘シーンに至っては、実にあっさり終わってしまうし…。

    活劇シーン以外が見事なだけに、クライマックスが残念すぎる。やはり日本人にウェスタン小説は重荷なのかも知れない。

    本作は山本一力の異色作ではあるけれども、代表作になるものではないと感じた。

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    2020年01月16日
  • あかね空

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    ネタバレ

    京都生まれの豆腐職人永吉の、親子2代にわたるお話。
    いろんな人情噺が添えられていて、時代小説らしいさわやかさがある一方、メインの家族の話はおふみのえこひいきや長男栄太郎のダメダメな感じがなんともいえない。
    それぞれのキャラクターの背景までよく描かれていて、気持ちよく、すんなりと読めました。おきみちゃんにいい縁談があるといいね。

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    2019年12月15日
  • カズサビーチ(新潮文庫)

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    カズサビーチ どこの浜だろう? カタカナだと分からないもんですね。
    海の男たちに通じる気概が羨ましい。事が無事に済んだからこそ言えることかも知れないけれど

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    2019年11月12日
  • 旅の作法、人生の極意

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    ネタバレ

    荘厳な景観には神が宿ると誰もが信じていた
    旅に費やす時間と金を惜しむのは、生きることを惜しむに等しい
    冬の京都には、街のいたるところで寒仕込みを感じた
    今日をしっかり生きること。これを肝に銘じている
    子は親を見て育つ。そして親の知らぬところ親が気づかないところで、数々の経験を積む
    信じる心。想像力。歌心。愛。夢見る心。樅の木に原甲斐を重ねてみた周五郎さんもまた、5つの全てをお持ちだったに違いない

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    2019年11月09日
  • ジョン・マン 7 邂逅編

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    ジョン・マンこのシリーズ7巻目。
    6巻を読んでから、かなりの時間が経ているため、物語の世界に没入するにはいささか時間がかかった。

    今回は最後の捕鯨旅を終えて、、、その旅の中で、ハワイに立ち寄り土佐からの仲間のその後を知る、そして、アメリカの捕鯨も終わりを迎える。鯨の数が激減したからだ。

    万次郎は、それでも日本へ帰国する旅費を稼ごうと、新しい旅へ出ることに許可を得る。

    いろいろな知識を得て、数々の人々との出会いで成長する万次郎。時の江戸幕府の鎖国。これからどうなっていくのか。

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    2019年11月02日
  • いかずち切り

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    ネタバレ

    江戸を舞台にした「借金取り」VS「詐欺グループ」の冒険小説。ミステリーというよりは男気小説とでもいうべきか。

    登場人物達の男気というか、カッコ良さを読む小説なんだと思う。稲妻屋の面々は勿論のこと、猪牙船の漕ぎ手、しゃがみ屋、大金持ちの伊勢屋に至るまでとにかくカッコ良い。生き方の覚悟が決まっているのだ。
    こういう人々のブレない生き方を読むとフラフラ生きている自分がホント情けなく思えてきて、まずは形からと、日の出にむかって礼拝するとか、朝ご飯をしっかり食うとか、身体を鍛えるとか…そういうことから始めたくなる。

    朝ご飯で思い出した、この小説でいちばんかっこよいのはおきち。稲妻組棟梁弦蔵の奥さんであり、稲妻組の雑務を一手に引き受けているお方。気の配りよう、ご飯の美味しそうなこと、いざという時のキップの良さ、美貌…どれをとっても文句なく、この人あっての稲妻組なのである、先にも書いたように男気を読む小説なのだが、一番魅力的なのは女性のおきちというところが、この本の良さでもある。

    残念なのは、続編がなさそうなところ。和泉屋との決着もまだついてないし、稲妻組をはじめとする登場人物たちがこのまま埋もれていくのは、いかにも惜しい。

    山本周五郎→藤沢周平→山本一力と続く、時代小説の大きな枝。この枝もグイっと掴んでおいかけてみたくなってきたぞ。

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    2019年08月27日
  • いっぽん桜(新潮文庫)

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    やはり、江戸人情ものを描かせたら、山本一力の右に出るものは、いないのではないか。
    ただ、いかんせん、短編集だと、一つ一つの話が中途半端になってしまうのが残念。
    一つ一つの話を長編で読んでみたい。

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    2019年05月15日
  • つばき

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    『だいこん』の続編でてたの知らなかった!
    美しい生き様とはなんなのだろうと思う。誇りを持つことと傲慢さは違う。自分への自信だけでなく、他者への思いやりがなければ、美しいとはいえない。
    つばきはそのバランスをうまく”とってるみたいにみえる”けど、じつは結構ドロドロしてて、なんつーか、もっと楽な生き方もあるよな、と思う。

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    2019年03月30日
  • 大川わたり

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    夫婦になってみたい男たち

    4人登場!読後感もよく、裏切らない一本でした。

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    2019年03月26日
  • 梅咲きぬ

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    3代目秀弥

    あかね雲を、読んだあとに、この本を手にした。
    期待を外さない4代目秀弥の生きざまに、真似のできない清々しさと気っ風を感じて、読後感がとてもよかった。
    ただひとつ、気になり2冊を探った3代目秀弥の享年。60なのか52なのか?
    ファンとしては、4代目の心に違いが出るだろうと、気になりました。

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    2019年03月23日