山本一力のレビュー一覧
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主人公の研ぎ師である太吉を中心に、いつもの太吉の実直な仕事っぷりと人柄に惹かれ、いろいろな人に支えられながら生活していたのですが、そんな中、とある殺人事件に巻き込まれ、人助けのために真相究明に挑み、見事真相究明にいたるという姿が爽快でした!
見事な山本一力ワールド全開な作品で最高でした!Posted by ブクログ -
長編でしたが、老中松平定信の陰謀から加賀藩の内室が病床にあることを知れるとまずい状況に陥り、それを打開するために加賀から病の特効薬である密丸を江戸に取り寄せるために、総勢16人の飛脚が大雪、荒波、刺客に立ち向かいながら奮闘して、密丸を江戸まで運び届ける様が良かったです!
飛脚たちの粋な様や絆、飛脚を...続きを読むPosted by ブクログ -
山本一力の真骨頂とも言える深川を舞台とした時代物短編8編集でした。8編を八景とタイトルでかけているのも粋な感じです。
どの短編も素朴な人情話なのですが、それぞれ違ったテイストで面白かったですね!
最初の忠臣蔵の末後を取り扱った話が特に良かったです!Posted by ブクログ -
アカデミーで日本人として初の2等航海士の免許を得て
クジラの乱獲で大西洋では、需要を満たすクジラが得られずに
船の造船も資本家が出費を渋るようになっていた。
そんなおり、日本との通商条約締結を目論む米国の情勢にも
影響され、万次郎はフランクリン号にのることになった。
太平洋への航海だ。
アカデミーの...続きを読むPosted by ブクログ -
江戸の庶民、職を持った人たちを中心にその暮らし、人との関わりを8つの短編にした作品。江戸っ子らしい気っ風の良さと、最後に主人公が気づく新たな発見は、読んでいて清々しい。2017.10.19Posted by ブクログ
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山本一力作品では珍しい東京オリンピック時代を駆け抜けた青春ストーリーでした。
高知での幼少期から始まり、東京に移住し住み込み新聞配達時代の生活に移り、最終的には旅行代理店の会社員として海外業務を経験する成長ストーリーですが、そこの成長に合わせ、いろいろな女性関係が絡んでくるという、なかなか面白い話で...続きを読むPosted by ブクログ -
花にまつわる人情話短編4編の構成でしたが、どの作品も人情味にあふれた話で良かったですね!
また今回は夫婦を交えた家族の絆というのも良かったです!
山本一力作品は江戸時代の作者の生誕地の土佐と江戸深川を舞台にした人情作品が主ですが、さすがの作風で、どの作品も、主人公がまわりの人達に支えられながら成長し...続きを読むPosted by ブクログ -
山本一力の深川駕籠シリーズの2作目ですが、本作も主人公の駕籠かきの新太郎と尚平の息の合ったコンビの活躍を中心に、いろいろな事件が起きますが、下町の義理人情全開の内容で、粋な人間模様の展開が本当に清々しく、読んでいて爽快になる作品でした!
今回は博徒の芳三郎親分の器量と存在感も際立ってました!
早速、...続きを読むPosted by ブクログ -
喜八郎がカッコいい。
危なっかしい米屋政八を手助けする為、大手の札差たち(主に伊勢屋)と息詰まる頭脳戦を繰り広げるのですが、いつも冷静で隙がないクセに、江戸屋の女将に対してはなかなかグイグイいけないところがまた良いです。
そして、ラストの富岡八幡宮本祭で、驟雨の中で神輿に紛れての捕縛(?)シーンは圧...続きを読むPosted by ブクログ -
損料屋喜八郎始末控え・2
「逃げ水」と「初雪だるま」の“ドッキリ”2作品が好きです。
笠倉屋も、なかなかやるじゃん。と思ってしまいました。
伊勢屋は、喜八郎の“好敵手”みたいなポジションに収まりつつありますね。
前作ではムカついていた、政八の“お子様おっさん”ぶりもなんだか可愛く思えてきました(笑...続きを読むPosted by ブクログ