山本一力のレビュー一覧

  • 深川黄表紙掛取り帖

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    山本さんの作品は本当に小気味いい。幕間に必ずその出来事が起こった季節を彷彿させる一文が入り、自然と物語に引き込まれていきます。知恵を寄せ合う件は絶妙。

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    2009年10月04日
  • 辰巳八景(新潮文庫)

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    どこか明るさを含む情緒のある作品でした。
    ストーリーの作り方が、ほぼ同じパターンですね。導入でクライマックス直前を描き、次に逆戻りしてその背景やそこに至る過程を描いていく。そして最後に一気のクライマックス。この持ち上げ方が、なかなか見事です。時折、そう来るかと思わせるエンディングも混じっていますし。
    いかにも江戸の庶民を生き生き描く山本さんという感じで、なかなか良い作品です。

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    2016年08月16日
  • 梅咲きぬ

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    どうも最近山本氏の作品はガチャガチャした感じがして。。。。
    でもこの作品は、江戸情緒が感じられる作品でした。
    細かく見れば、ストーリーの荒さが見られたり、独りよがりな感じがする所も有ります。また、玉枝が余りに優等生過ぎて、可哀想な感じさえも受けてしまいます。しかし全体としては、凛とした雰囲気と情緒があって良い話だと思います。
    ある意味、道徳書のような雰囲気があります。悪く言えばお説教臭いし、古臭い考え方なのかもしれません。でも一方「女性の品格」なんて本がベストセラーになる時代。形より心意気を語るこの作品のほうが相応しいのかもしれません。

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    2016年08月16日
  • 蒼龍

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    時代ものと言うと、剣客、市井、人物ものになると思うのだけど、本作は市井作品集。

    鬼平にも言えるのだけど、丁寧に作ってある市井ものは本当に面白い。

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    2009年10月04日
  • ワシントンハイツの旋風

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    時代は昭和37年。実はオレの生まれた年だ。

    この頃にどのようなことがあったのか、時代背景を踏まえて読むのが別の面白さもあった。



    謙吾は様々な人と係わり合いながら、だんだん仕事に打ち込み認められてゆく。

    特に新聞販売店に住み込み、当時代々木にあった「ワシントンハイツ」と接点があったことがその後の彼の人生を左右することになる。



    ワシントンハイツとは東京駐留の米軍将校のための住宅団地であり、まさに「フェンスの向こうのアメリカ」だったそうだ。

    彼はワシントンハイツの中に新聞を配りながら、英語を習得していく・・。

    そして旅行会社で獅子奮迅の活躍をするのだ。



    しかし、彼には別の一

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    2009年10月04日
  • 欅しぐれ

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    普段は時代小説を読まないので、特有の言葉に慣れるまで進みが遅かったけど、あとはぐいぐい引き込まれるように読みふけってしまった。

    まったく違う世界に生きる二人が出会い、互いを信頼し、心底相手のために思いやる、そんな関係が清清しかった。

    自分と違う価値観を認め合えるような、懐の深さを持てるようになりたいと思った。
    (050205)

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    2009年10月07日
  • 深川駕籠

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    駕篭かきというのは現代にはない職業だ。職種としてはタクシーやハイヤーと同じだけど、二人で一組というところが決定的に違うし、そこがこの小説のみそにもなっている。駕籠って乗ったことがないなあ。一度乗ってみたくなった。

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    2009年10月04日
  • 草笛の音次郎

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    渡世人の股旅物。現代の日本なら何時間かでいける距離だが、何ヶ月も時間をとるのはただ行けばよいというものではなく、旅の中で成長してこいという親分の思いあってのことだ。
    これを読んで思ったのは私の亡くなった師匠はこの世界を地で行く人だったんだなあということ。そう思うと、よく分かっておらず失礼な振る舞いがたくさんあったことに気付く。師匠の名前を背負っているということを常に意識しないといけない。そして今の師匠に対しても気持ちを改めて接しなければ。

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    2009年10月04日
  • 深川黄表紙掛取り帖

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    定斎売りの蔵秀、長身男装の絵師・雅乃、文師・辰次郎、飾り行灯師・宗佑の若い四人が力をあわせ、大店が桁違いに抱えた大豆を、大掛かりなアイディアで始末する「端午のとうふ」、他4編を収録。 全ての編に話が繋がっている。柳沢吉安が最後に出て来るのが、、、痛快。

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    2009年10月04日
  • はぐれ牡丹

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    山本一力の時代長編。
    ミステリー要素で言えば、宮部みゆきの時代物に及ばないものの、数字や金額の確かさ、時代考証や当時の職業などの設定は山本一力の方が1,2枚上手か。さすが!

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    2009年10月04日
  • 大川わたり

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    山本一力の時代長編。
    自分の人生・人間を改める男の心の動きに感動です。隅田川のことを大川って言っていた事も、これで再認識しました。

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    2009年10月04日
  • ひむろ飛脚(新潮文庫)

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    ネタバレ

    プロフェッショナルを小説で味わいたいなら山本一力先生、加賀藩の三度飛脚(月に三度、江戸と加賀を往復する)は将軍献上の「氷」を運ぶ誉を受ける浅田屋は確かな実力も男気も備えている、がしかし今年の暖冬に加賀にさえ雪がなく氷を献上する事が危ぶまれる始末だ、加賀藩の担当も献上が叶わなければ死をもって償う気持ちに関わる男たちは心を震わせる・・・というストーリー、安定です

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    2026年02月04日
  • 牡丹酒 深川黄表紙掛取り帖(二)

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    前作では、江戸時代の町人4人組が厄介ごとを解決する話で、連作短編だった。本作は同じ4人組が土佐の酒・司牡丹を江戸で売ろうとする話である。面白かったが、これで完結なのは物足りないなあ。

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    2025年12月24日
  • 本からはじまる物語

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    好きな恩田陸さんが入っていたので思わず読んでみた。短いながらほっこりする感じのものが多くてよかった。

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    2025年11月13日
  • 損料屋喜八郎始末控え 粗茶を一服

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    シリーズ第三弾。棄捐令で大損害をだした札差を助ける御助け策が実行されようとする。それに乗じて詐欺を働こうとする者がいる。標的は伊勢屋。しかし伊勢屋はただものではない。喜八郎の敵だったが、だんだんライバル的存在になってきた。

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    2025年11月09日
  • 損料屋喜八郎始末控え 赤絵の桜

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    シリーズ第二弾。連作短編、5つの短編からなる。伊勢屋が詐欺にあい、喜八郎も詐欺にあう。詐欺師は同一人物であった。俊造とその娘・おまきの話は気持ち良い。最後はオールキャストで喜八郎と秀弥をくっつけようとする微笑ましい話。

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    2025年10月15日
  • 本からはじまる物語

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    作品紹介・あらすじ

    1話5分でわくわくできる、本にまつわる18のストーリー。

    森を飛びかう絵本をつかまえる狩人、ほしい本をすぐにそろえてくれる不思議な本屋、祖父がゆっくり本を読む理由、書店のバックヤードに隠された秘密……。
    青春、恋愛、時代小説から、ミステリにファンタジーまで、「本」と「本屋」をテーマに豪華執筆陣18名が集結! 本の世界の奥深さが短いお話の中にたっぷり詰まっています。1話5分でわくわくできてどこから読んでも面白い、本にまつわるショートショート・アンソロジー。

    *****

    本にまつわるショートショート18編を集めた短編集。
    僕は梨木果歩さんの作品目当てで購入。
    ホロリとさ

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    2025年10月05日
  • ジョン・マン 1 波濤編

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    読みやすい。けどそんなに入り込めなくて、シリーズ長そうだし1作目だけでいいか…と思いながら読み進めたらめっちゃ続きが気になる終わり方するやんー!!これは2も読まなくては。笑

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    2025年08月13日
  • 損料屋喜八郎始末控え

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    『あかね空』の山本一力氏のデビュー作とのこと。江戸時代、同心を辞し、町人となった喜八郎が、札差の悪事を暴くお話。江戸時代の景色が目に浮かんでくる。シリーズ化されているので、次も読んでみよう。

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    2025年08月06日
  • 湯どうふ牡丹雪 長兵衛天眼帳

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    昔の江戸も今も、人間関係は大事にしないとね。

    仕事への一途さとか、去り際の鮮やかさとか人の生き方には美学があって、作者はそんな美学を描きたかったのかなあと思う。

    情報弱者が利用される世の中だと思う。

    不安に呑まれると、本当に大切なものが見えない。

    ちょっとでもいい暮らし、今より良くなるものを人は追い求めるけど、道を間違えると一生辿りつけないのかも。

    ラストの話は高額の富クジに当選しながら、川に流され亡くなった老婆の話が出てくる。富クジは老婆がピタ一文使う事なく。

    お金は循環。お金は大好きだが、良き循環を起こせる人生であればと思う。

    人を幸せにし、自分も幸せになるお金が使えたらいい

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    2025年04月29日