山本一力のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
父の本です。何気なく読み出したら止まらず…
多分夜の10時くらいから読み出したのですがこませの十郎捕り物前まで一気に読んでしまいました。
山本一力氏の本は何度か読んでいたのでこの方の本なら、と安心して読み始めました。何せ面白かったのが渡世人らしくない主人公音次郎が初めての旅で失敗だらけで苦労を重ねる所が。何事も最初に経験するときって思うように行かないよなあ、と言う親近感がもてました。それが経験を重ねることにより、本来性質として備えている音次郎の性格のまっすぐさと器量の深さが発揮されあっという間に一冊終わってしまいました。
出来れば江戸までの帰り道中もつぶさに書いて欲しかった…きっと珍道中だったろうなあ。
自分千葉在住なので音次郎が香取に赴く、と言うのも面白かったです。
後脇を固める登場人物がこれまた魅力的です。貸元はそれぞれ渋くてかっこいいですけど自分が一番かっこいいな、と思ったのは音次郎の母君です。息子の初旅に考え付くすべてを用意し、それを心良く送り出す、愛情と潔さ。それでも音次郎が帰ってくると聞いたその日から息子の好物を用意する情の深さ。今時の若い(精神的に)お母さんに是非見習って欲しいものでございます。 -
Posted by ブクログ
「情け」を知る真の大人たれ!(帯より)著者の人情と気風にあふれた60余りのエッセイ集。ほろ苦くもあり面白い!!
新聞配達をしていた高校卒業までの4年間、毎年用意してくれたクリスマス・プレゼント、その配達先の奥方への感謝の想いを綴る「賢者の贈り物」。『生きるのがいやになったとき、読む本があります。一緒に探しませう』と店の横に貼り紙がある古書店のご主人の「人生、ええもんや」。
iPodに浪曲、落語、ベートーベン交響曲全集、オールディーズなど収め「iPodへの冒瀆だあ」と長男に詰られ、熟知したら、相当過激なユーザーにと豪語する「これは便利だ」。
ロードレーサー用ジャージーに長ズボン、サングラスに帽子というスタイルで自転車仲間とグアム島へ、著者だけ入国審査官に「イレズミを見せなさい」と、その筋の方ではないか怪しまれてしまう「濃いオイル」など、表題作のタイトルになってる“くじら”は最後の章で触れられていた。ちなみに最近読んだ『ジョン・マン』にもこの鯨組の話が書かれていた。
お酒は呑めないし煙草も禁煙されコーヒー党だと云う著者。TVで著者を拝見し、一見強面な感じがして実は密かに思っていたのだが、「濃いオイル」を読んで、やっぱり私だけではなかった・・・(-_-;)