山本一力のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読後感の爽やかな小説です。これは登場人物の人柄によるものでしょう。それぞれが才気に満ち、人に温かく、矜持を胸に凛とした生き方をしています。その魅力に周りが引き込まれてゆき、大きな力となり企画が実現した時、人々の心に感動の波がひろがる。今回、四人衆が広目(広告)しようとした土佐の酒『司牡丹』は現存する酒です。どうやら作者・山本一力氏はけっして媚を売ることなく人の心を捉えていく主人公たちに、自分の出身地の酒『司牡丹』のもつ「剛直な辛口でいながら、ふっとひとの和みをいざなう旨さ」を重ね合わせたようです。
司牡丹酒造の酒は私も何度も飲んだことがあります。キリッとした辛口で切れ味鋭くいくら飲んでも飲み飽 -
Posted by ブクログ
イライラをいつのまにか人のせいに
している主人公
でも、人間って気がつかないこと多い
自分に都合の悪い事を言う人間を恨み
先のことを保証できなくても、自分の
感情の命ずるまま行動してしまう
ばくちで20両の借金を負った銀次は
腕のいい大工
しかし、利息の取立てに窮して知人を
賭場に紹介し、破滅に追い込んだ
悔やんだ銀次は親分に、大工としての
腕で返済をしたいと申し込むが、そこ
で制約を言い渡される
大川を越えて深川に来るのは、20両
の借金を返済するときのみにしろ!
自分で生きる世界を狭くした制約の中
生き抜く決意・・・
本当に山本先生の作品は、人間ドラマ
が厳しくもすがすがしいです
読むべ -
Posted by ブクログ
主人公の娘・玉枝は利発な子だ。その玉枝が尊敬しあこがれる母・秀弥の言葉や振るまいを一生懸命理解しようとする。いくら利発な子とはいえ子どもは子ども、理解できないこともあるがそれでも母を女将と敬い従う。女将の言動の意味を理解しようとする。母・秀弥は娘・玉枝をいずれは四代目女将となれるよう厳しく躾ける。全て娘の将来を思ってのことだ。作者は親の愛とは、子どものしつけとはどうあるべきか、人としての生き方は如何にあるべきかを物語を通じて読者に問いかける。老舗女将として矜持を持って凛として生きる母娘の姿に清々しい感動を覚えた。道理をわきまえた人を見るのは気持ちが良い。ましてその相手が子供であれば尚更のことで