山本一力のレビュー一覧

  • いすゞ鳴る

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    お伊勢参りを巡るファンタジー。敵役の出てこないロード・オブ・ザ・リングのようなお話。他の作品で取り上げられていた水売りや両替屋さん、一膳飯屋、火消し人足など、山本作品でおなじみの江戸の職業がいろいろ出てきて風俗がわかって面白い。短編連作の方が良かったのでは?!とも思う。伊勢屋隠居と大工の棟梁との絆や、鯨組と公儀のお役人とのやりとりの妙などは読みごたえがあるのに対して、御師(おんし)という伊勢参りの指南役がどれほど敬われていたか、その人らのぬきんでた資質、不思議な跡目の継ぎ方、選ばれし子供<朝太>という主題になるとなんだか軽々しく、いつもの丁寧な時代もの人情ものというより、大きな資本で華々しく製作されたけどやや大雑把な感じの大型映画のような様相を呈してきて、やや拍子抜け。それでも個々の人物の描き方は丁寧で楽しかったので★は4つ。

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    2011年02月23日
  • だいこん

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    背筋が伸びる。伸びすぎてそっくり返ってくるくらい。道徳の教科書みたい・・・かも。
    こんな性質うらやましくも、むずかしい。

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    2010年11月16日
  • 牡丹酒 深川黄表紙掛取り帖(二)

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    読後感の爽やかな小説です。これは登場人物の人柄によるものでしょう。それぞれが才気に満ち、人に温かく、矜持を胸に凛とした生き方をしています。その魅力に周りが引き込まれてゆき、大きな力となり企画が実現した時、人々の心に感動の波がひろがる。今回、四人衆が広目(広告)しようとした土佐の酒『司牡丹』は現存する酒です。どうやら作者・山本一力氏はけっして媚を売ることなく人の心を捉えていく主人公たちに、自分の出身地の酒『司牡丹』のもつ「剛直な辛口でいながら、ふっとひとの和みをいざなう旨さ」を重ね合わせたようです。
    司牡丹酒造の酒は私も何度も飲んだことがあります。キリッとした辛口で切れ味鋭くいくら飲んでも飲み飽きない、飲めば飲むほどに旨味が増してくるような酒です。豪快な飲みっぷりで知られる土佐の酒とはこのようなものかといつも感心します。この本は小説として素晴らしいだけでなく日本酒ファンにはたまらない一冊です。いや、この本を読めばふだん日本酒を飲まない人もきっと飲んでみたくなるはず。それほど山本一力氏の『司牡丹』に対する思い入れが感じられる一冊でした。

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    2010年09月08日
  • まとい大名

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    火消しに命をかける男達。
    徳太郎の最後は格好良すぎた。
    そして泣けた。

    相変わらず脇役の素晴らしいこと。
    山本作品の中でもベスト3に入る素晴らしい一冊だった。

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    2010年07月24日
  • 背負い富士

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    山本一力版、清水の次郎長。

    生を受けてから没するまでを、
    音吉が回想しながら話が進んでゆく。

    かけがえのない人の死に思わず涙。

    義理人情、義侠心、地元を愛する心・・・。
    男とはこうであって欲しいと思わせる。

    とてもよかった。

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    2010年07月21日
  • 深川黄表紙掛取り帖

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    時は元禄七年七月、よろず引き受け屋を裏家業にする四人の若者の活躍劇。四人の機知が元禄バブルに踊ったよこしまな奴らの鼻を明かします。江戸深川の粋、何よりも見栄を大切にする気質がよく描かれています。読んで痛快、読後感爽やか。シリーズ化された模様で第二弾『牡丹花』が発売されています。本書はコンゲーム小説としての楽しみが一番ではあるが、蔵秀と雅乃のお互いを想う淡い気持ちの行方も気になるところ。シリーズの中でどう進展していくのか注目。

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    2010年07月03日
  • 峠越え

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    粋が詰まった1冊であった。

    物語は出開帳と久能山参りからなり、
    己の器量を試されながら峠を越える新三郎とおりゅう。

    てきやの元締め四天王と女衒の元締めと旅する途中の
    岡田屋と東六、大田屋と富五郎のくだりは気持ちよかった。

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    2010年06月29日
  • 梅咲きぬ

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    この主人公に憧れます。

    ちょっとせつない恋もありますが、それもまたいい。

    こんな風に、かっこいいステキな女性になりたいと思います。

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    2010年06月24日
  • 牡丹酒 深川黄表紙掛取り帖(二)

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    深川黄表紙の続編。
    美味すぎる土佐の酒、司牡丹の江戸での広目を請け負った4人。
    江戸から土佐にかけての道中、
    それほど難儀しなかったようにも思えたが、
    出会う人々のあったかさでホッコリ。
    宗佑の行く末が気になるところだ。

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    2010年06月22日
  • 深川黄表紙掛取り帖

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    いつも思うが、読み始めに食いつけない(笑)
    が、読み進めるうち
    大田屋、紀文、猪之吉、雄之助など
    見事に絡み合っているなぁと。
    最後、吉保のくだりはもう少し深く書かれていてもよかったかな。
    続編を考え、巻末に登場させたのなら仕方の無いことだが。

    粋で男気あふれる・・・という、
    いつものかっこよさは足りないが
    続編も楽しみになる一冊であった。

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    2010年06月21日
  • 梅咲きぬ

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    江戸屋四代目秀弥の子供時代の物語。
    三代目の物語ともいえる。
    少し話が飛ぶ場面が多いが、
    損料屋の時から気に入ってた秀弥。かっこよい。
    嫌なコトを忘れられる時間である。

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    2010年05月23日
  • 牡丹酒 深川黄表紙掛取り帖(二)

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    山師を父に持つ蔵秀 親から頼まれた土佐の名酒をお江戸で売り捌くのに、いつもの広目屋(広告代理店)仲間とひと働き

    気の良い仲間達の活動が更なる味方を生み出し、遂には敵の手先までもが仲間に!

    山本一力先生の痛快な時代物です

    この作品は続編みたいだから楽しみが増えました

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    2010年05月11日
  • まとい大名

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    最近、山本一力にはまっていますw
    江戸庶民の粋で正しい佇まいが好きで。

    この作品も途中で胸が熱くなり、目頭も熱くなってしまった。

    人としてこうありたい。
    そんな人物が沢山出てきます。

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    2010年04月16日
  • 深川黄表紙掛取り帖

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    人の名前を覚えるのが苦手なのに、一気に登場人物が出てきて、続きものだったのか?と悩んでしまったが、やはり1冊目のよう…せめてもう少し4人の紹介は細かくしてくれたらと思ったけど、なんやかんやでおもしろかった

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    2010年04月12日
  • いっぽん桜(新潮文庫)

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    山本一力3冊目。
    ところどころたるんでるところもあるけど、全体を通していいストーリーが詰まってる。
    ほっとしたい時にはオススメの一冊。

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    2010年04月06日
  • 大川わたり

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    イライラをいつのまにか人のせいに
    している主人公
    でも、人間って気がつかないこと多い
    自分に都合の悪い事を言う人間を恨み
    先のことを保証できなくても、自分の
    感情の命ずるまま行動してしまう

    ばくちで20両の借金を負った銀次は
    腕のいい大工
    しかし、利息の取立てに窮して知人を
    賭場に紹介し、破滅に追い込んだ
    悔やんだ銀次は親分に、大工としての
    腕で返済をしたいと申し込むが、そこ
    で制約を言い渡される
    大川を越えて深川に来るのは、20両
    の借金を返済するときのみにしろ!
    自分で生きる世界を狭くした制約の中
    生き抜く決意・・・
    本当に山本先生の作品は、人間ドラマ
    が厳しくもすがすがしいです
    読むべし!

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    2010年02月23日
  • 深川駕籠

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    深川の駕籠かき、新太郎と尚平
    息の合ったふたりが出会った、男気ある仲間たち。
    山本作品、長編は安心して読めます。
    ワンパターンだけど^_^;

    「はあん」「ほう」って掛け声が面白いな
    どんなイントネーションなんだろう

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    2010年01月05日
  • 梅咲きぬ

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    この人の作品にたびたび出てくる
    深川の老舗料亭「江戸屋」4代目秀弥
    その少女時代から一人前の女将になるまでの話

    作者得意の人情と心意気
    かなりお約束の世界ではあるけれど安心して読めます
    やっぱりこの人は長編のほうが好き

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    2009年11月12日
  • 大川わたり

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    山本一力作品2冊目。
    相変わらずの引き込まれようだ。
    銀二の人となり、その周りを取り巻く人物の寛容さ。
    たったの一歩踏み外した道のせいで、誰もが出来うる行動ができずになる銀二。
    しかし、自分の犯した罪を見つめ周りに支えられ、幸せな結末になるのは銀二のそもそもの性格が呼び寄せたものなのだろう。
    男気溢れる、かっこいい作品である。

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    2009年11月08日
  • 草笛の音次郎

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    親分の名代として佐原へ旅する音次郎。
    仁義の切り方も知らなかった若造が、旅で出会った大人たちに磨かれる。
    股旅モノです。
    すいすい安心して読めたな~
    この人は、短編より長編のほうが好きだわ

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    2009年10月29日