山本一力のレビュー一覧

  • ジョン・マン 3 望郷編
    ジョン・ハウランド号は母港ニューベッドフォードに着いた。マンジロウの適応力は若さゆえか素質か、両方だろうな。
  • 龍馬奔る 少年篇
    龍馬が誕生する前から、物語は始まる。中岡慎太郎の誕生も描かれている。
    幼少時代に二人が出会っているエピソードは面白いと思った。
    才谷屋主人の姿や、鯨組のエピソードが描かれている。
    ”龍馬の幼少”と言うと、洟垂れな、泣き虫なイメージが強いが、
    "山本版"龍馬は、幼少とはいえ、とてもしっかりした姿として...続きを読む
  • ジョン・マン 1 波濤編
    これも続きを楽しみにしている1冊。ちょっとくどいのと買いかぶりすぎではと言う気がするけど彼の事をじっくり知りたいと思い続きを楽しみにしてます(^^)
  • 深川黄表紙掛取り帖
    電車の中で隣の人が読んでて、面白そうだったんです。
    ページの上部に書かれている目次「端午のとうふ」をネット検索して、この作品に出合いました。

    時代物での「なんでも屋」稼業。
    難解な問題をアイデアで解決!
    読んでて楽しい気分になれる良い作品。
  • ジョン・マン 1 波濤編
    幕末維新の時代に、通訳者として活躍した、ジョン・万次郎。
    その万次郎を主人公にした歴史小説シリーズの第1巻です。

    第1巻ではまず、幼少時代を過ごした土佐国中ノ浜での万次郎の生活、そして後に、漂流した彼を救うことになる、米国捕鯨船の出航に向けた準備のシーンが、交互に描かれていきます。

    貧しく、また...続きを読む
  • あかね空
    古き良き庶民の生活が鮮明に描かれている。
    上京して一から商いを立ち上げ、家族を作り、公私ともに様々な葛藤を乗り越えていく。その中で、昔の庶民の生活が、商い、家族関係、地域関係、賭博関係と、リアルに描かれていて、非常に面白かった。
  • 峠越え
    人の縁が紡ぐ人情話。情けは人のためならずとは言うけど、ちょっと上手く行きすぎな気がしないでもない。まあでもその分読後感の爽やかさは増してるからいいか。
  • あかね空
    舞台は江戸深川の長屋。
    直木賞作品と云うことであまり期待はしてなかったが
    結構面白くて、あっという間に読めてしまった。
    人情時代劇を見ているような感じ。
    この時代が舞台の小説、私 意外に好きかも...。
  • 深川黄表紙掛取り帖
    出張に出ると、移動時間に必ずしも仕事出来るわけでもない。ホリデーシーズン、ド満席のエコノミーでMacBook開くのも一苦労、ここは諦めて(?)溜まった本の消化に費やそうかと。こう言うときは安定感有るのが良い、と言うわけで毎度お馴染み山本一力作品。どうも話がうまく運びすぎるきらいも多い山本作品、しかも...続きを読む
  • 牡丹酒 深川黄表紙掛取り帖(二)
    深川黄表紙シリーズ続編。山本一力作品(高知県出身)は、土佐の香りがし始めた瞬間にぐぐっと彩りを深めてくる。そういう意味では前作よりこっちの方が魅力的。今じゃ誰もが知る土佐の銘酒司牡丹を軸に、花を添える鰹の酒盗、そして鰻(土佐者は鰻に自信があるらしい)と、思わず身をにじり出したくなるうまいモンと、4人...続きを読む
  • あかね空
    江戸時代に京都から江戸に来て豆腐屋を始めた職人の話。直木賞受賞作。
    好みが違う江戸の人々に受け入れられるために、さまざまな努力をする。家族も持ち、商売も順調に見えたが、家族内での確執が生じ、それぞれの立場で悩む。
    第2章は家族構成員一人ひとりの見地から話が描かれ、誤解しがちな家族がうまくやっていくこ...続きを読む
  • ジョン・マン 2 大洋編
    ジョン万次郎の生涯を描いた歴史小説の第2巻
    万次郎がアメリカの捕鯨船に救出され、捕鯨船の船員となりアメリカ本土の港に行くまでが描かれる

    万次郎の子供らしくいろいろなことに興味を持ち、捕鯨船の船員から、かわいがられる姿が目に浮かぶ様。
    一人前のウォッチマンとして成長した万次郎は、アメリカ大陸で何を見...続きを読む
  • ジョン・マン 1 波濤編
    ジョン万次郎の生涯を描いた歴史小説の第1巻
    万次郎の旅立ちから、万次郎が流された鳥島でアメリカの捕鯨船に遭遇するまでを描く

    日米の漁師としてのこだわり、リーダシップ、技術、投資者との関係など、共通点と相違点の対比が面白い。
  • ほうき星 下
    あまり遠くへ出張に行かない僕はシンガポール〜香港でも充分長く感じるのですが、CXはいつも満席。PC開くのも不自由するから、最近は諦めてひたすら読書。今回も往復ちょっと+αで4冊行けた。
    で、山本一力。江戸ものだとやっぱり僕は一番好き。出身が高知なので土佐と江戸が交錯する作品がいくつかある中のこれもひ...続きを読む
  • いかずち切り
    そんなに、ハラハラドキドキという感じでもないですが、終わりまで楽しめる娯楽小説です。
    あと、いつもの如くメシの描写がうまい。
  • 深川駕籠
    テンポ良く面白く読めた。でも、終わり方が中途半端。登場人物のこの先が気になったまま終わっちゃった感じ。
  • 損料屋喜八郎始末控え 赤絵の桜
    なんだか胸がすうっとする。気づくと、口元が緩んでいる。
    喜八郎はもちろん男前だけど、一癖ある伊勢屋、笠倉屋もかなりのいい味。読んでいると、喜八郎や秋山と一緒に心のなかで舌打ちしたくなること度々の、どうしょうもない米屋政八も、なんだかちょっと憎めない。そうして、やっぱり一力さんの描く江戸は、なんとも魅...続きを読む
  • ほうき星 上
    ほうき星って・・・彗星のことです。

    天保6年、76年に一度現れるほうき星が江戸の空に輝きました。
    凶運を連れてくると思われるほうき星が江戸・深川の空を流れたその夜、
    気鋭の絵師・黄泉と、日本橋の鰹節問屋の娘・さくら夫婦の間に、
    玉のような女の子さちが生まれました。

    さちの住む深川のご近所の鮮魚や...続きを読む
  • たまゆらに
    山本一力はいい。強く美しい女性がいい。かつてのマドンナ旋風のような、押し付けがましい強さではない。芯の通った、勇気と賢さのある、しなやかな強さだ。
    トラブルに立ち向かい、解決するのは仕事人でも、大岡越前でも、お忍びでめ組にやってくる上様でもない。まわりの助力を得ながら、自分で乗り越える。
    最後はすっ...続きを読む
  • たまゆらに
    温水ゆかりの解説「現代への処方箋」が良い 小説とは、始まりと終わりで主人公が何らかの変化を遂げているもの、という言い方がある 山本一力作品のヒロインは、けなげで頑張り屋で、浅知恵の自己主張などせず、筋の通らないことに対しては一歩も引かない芯の強さを秘めている