山本一力のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
なんだこの山本さんらしくも無い、いい加減なエンディングは。最初はそう思いましたね。でも更に見事にひっくり返してくれました。ちょっと出来すぎですけどね。
1994年に書かれた最初の長編だそうです。随分荒っぽいところも感じられます。例えば腕の良い大工の銀二が、借金を抱えた身で、乞われたとは言え給金の下がる呉服屋の手代になる必然性は有りません。でも、まあそういうところは無視しましょう。
そういえば、このストーリーは先日読んだ"蒼竜"の中の"のぼりうなぎ"に似てますね。こちらは腕の良い指物師が呉服屋の手代になる話でしたけど。
何はともあれ、山本さんの読後感 -
Posted by ブクログ
第126回直木賞受賞作です。
全体としてとても読みやすいまとまっている時代小説でした。
1762年のある日
江戸深川蛤町の長屋に住む桶屋の娘おふみは、
長屋に引っ越すつもりで京都から来た若者、永吉と知り合います。
永吉は京都南禅寺前の豆腐の老舗「平野屋」で修業を積んだ
豆腐職人でした。
平野屋の豆腐を江戸でも売ろうとしてやって来たのです。
借りた店舗で「京や」と名付けた豆腐屋を始めます。
永吉の作る京風豆腐は江戸豆腐とは、味も大きさも違っています。
江戸豆腐に慣れた人々には京風は馴染めないようで
なかなか庶民に受け入れてもらえません。
そんなとき、商売仇である、豆腐売りの嘉次郎から
品質がい -
Posted by ブクログ
漁に出て遭難し、アメリカ漁船に救われてアメリカで育つジョン万次郎。
その活躍ぶりは、
すでに、ムーミン2号さんがレポされています。
ジョン万次郎は、航海術専門学校を首席で卒業、
1846年5月、フランクリン号に二等航海士として雇われます。
大西洋を渡り、アフリカの喜望峰を回り、東南アジアへ。
体長3メートルぐらいあるウミガメをとらえたり、
飲み水を浄化する装置を備えさせたりと、
航海中、学校の座学で学んだこと以外に
万次郎が土佐で体験してきた漁師の知恵が
この航海で役立ちます。
万次郎が海へ出て
故郷の土佐への想いを募らせているのと同時進行で、
故郷の母親や妹たちの様子なども書か