山本一力のレビュー一覧

  • いっぽん桜(新潮文庫)

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    桜の季節になると読み返したくなるかもしれない。
    「萩ゆれて」が明るいハッピーエンドなので、読者もハッピー!

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    2016年04月27日
  • 草笛の音次郎

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    ところどころに出てくる格言みたいな話がいい。例えば「一度いったことはひっこめない」「上の者がくれるものは断らない、うけとる」など

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    2016年03月17日
  • ジョン・マン 2 大洋編

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    なるほど、こうやって渡米を果たす訳ですね。今で言うところのイメージとは全く違うニュアンスを持つ”ハワイ”も、当時の様子が浮かび上がってくるようで楽しかったです。ジョンマンっていうタイトルの意味も明らかにされて、これからいよいよ彼の大活躍が始まるんでしょうか。

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    2015年11月24日
  • ジョン・マン 1 波濤編

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    名前は良く聞くけど、実際の人物像については殆ど知らないジョンマン次郎。現在進行形で織りなされている本作で、その人物史を鑑賞することにしました。まだまだ序盤で、とりあえず遭難したところまでで終わったけど、その状況描写も迫力があって、で、アメリカ側の目線でも同時に物語が進行していく流れが良い。続きが楽しみです。

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    2015年11月17日
  • ジョン・マン 3 望郷編

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    ジョン・ハウランド号は母港ニューベッドフォードに着いた。マンジロウの適応力は若さゆえか素質か、両方だろうな。

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    2015年11月10日
  • 龍馬奔る 少年篇

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    龍馬が誕生する前から、物語は始まる。中岡慎太郎の誕生も描かれている。
    幼少時代に二人が出会っているエピソードは面白いと思った。
    才谷屋主人の姿や、鯨組のエピソードが描かれている。
    ”龍馬の幼少”と言うと、洟垂れな、泣き虫なイメージが強いが、
    "山本版"龍馬は、幼少とはいえ、とてもしっかりした姿として描かれている。
    この「少年篇」では、母親・幸が亡くなるまでが描かれている。

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    2015年09月30日
  • ジョン・マン 1 波濤編

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    これも続きを楽しみにしている1冊。ちょっとくどいのと買いかぶりすぎではと言う気がするけど彼の事をじっくり知りたいと思い続きを楽しみにしてます(^^)

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    2015年08月27日
  • 深川黄表紙掛取り帖

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    電車の中で隣の人が読んでて、面白そうだったんです。
    ページの上部に書かれている目次「端午のとうふ」をネット検索して、この作品に出合いました。

    時代物での「なんでも屋」稼業。
    難解な問題をアイデアで解決!
    読んでて楽しい気分になれる良い作品。

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    2015年06月15日
  • ジョン・マン 1 波濤編

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    幕末維新の時代に、通訳者として活躍した、ジョン・万次郎。
    その万次郎を主人公にした歴史小説シリーズの第1巻です。

    第1巻ではまず、幼少時代を過ごした土佐国中ノ浜での万次郎の生活、そして後に、漂流した彼を救うことになる、米国捕鯨船の出航に向けた準備のシーンが、交互に描かれていきます。

    貧しく、また周りの漁師たちの厳しい仕打ちにさらされながら生活する少年、万次郎。
    しかし、視力と機転の良さで、初出航する新造漁船に乗ることになります。

    いっぽう、米国国民の生活に広く広まった鯨油。
    その鯨油を取る捕鯨船は、東海岸ニューベッドフォードの花形産業として描かれています。

    なかでも、優秀な船長に率いら

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    2015年05月24日
  • 峠越え

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    人の縁が紡ぐ人情話。情けは人のためならずとは言うけど、ちょっと上手く行きすぎな気がしないでもない。まあでもその分読後感の爽やかさは増してるからいいか。

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    2015年03月03日
  • 牡丹酒 深川黄表紙掛取り帖(二)

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    深川黄表紙シリーズ続編。山本一力作品(高知県出身)は、土佐の香りがし始めた瞬間にぐぐっと彩りを深めてくる。そういう意味では前作よりこっちの方が魅力的。今じゃ誰もが知る土佐の銘酒司牡丹を軸に、花を添える鰹の酒盗、そして鰻(土佐者は鰻に自信があるらしい)と、思わず身をにじり出したくなるうまいモンと、4人の主人公と周りを取り巻く人々への愛のある描写、そして交差する恋。ちょっと話が出来すぎなのはご愛敬って事でもう良いか。前編から読まないとちょっと話半分になってしまうかも。

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    2014年12月25日
  • 深川黄表紙掛取り帖

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    出張に出ると、移動時間に必ずしも仕事出来るわけでもない。ホリデーシーズン、ド満席のエコノミーでMacBook開くのも一苦労、ここは諦めて(?)溜まった本の消化に費やそうかと。こう言うときは安定感有るのが良い、と言うわけで毎度お馴染み山本一力作品。どうも話がうまく運びすぎるきらいも多い山本作品、しかも最初は今ひとつ乗りきらないな、と思いながら読み進めていくのだけれど、後半になるにつれて安定感が出て盛り上がる。本来は冒頭の一章の短編ものだったのが、続編要望で延びていった話と思われ、途中ダレるところもあるんだけど、そう言う安定感はさすが山本作品だなあ。

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    2014年12月25日
  • ジョン・マン 2 大洋編

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    ジョン万次郎の生涯を描いた歴史小説の第2巻
    万次郎がアメリカの捕鯨船に救出され、捕鯨船の船員となりアメリカ本土の港に行くまでが描かれる

    万次郎の子供らしくいろいろなことに興味を持ち、捕鯨船の船員から、かわいがられる姿が目に浮かぶ様。
    一人前のウォッチマンとして成長した万次郎は、アメリカ大陸で何を見る、何を考えるのだろう。

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    2014年11月02日
  • ジョン・マン 1 波濤編

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    ジョン万次郎の生涯を描いた歴史小説の第1巻
    万次郎の旅立ちから、万次郎が流された鳥島でアメリカの捕鯨船に遭遇するまでを描く

    日米の漁師としてのこだわり、リーダシップ、技術、投資者との関係など、共通点と相違点の対比が面白い。

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    2014年11月02日
  • ほうき星 下

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    あまり遠くへ出張に行かない僕はシンガポール〜香港でも充分長く感じるのですが、CXはいつも満席。PC開くのも不自由するから、最近は諦めてひたすら読書。今回も往復ちょっと+αで4冊行けた。
    で、山本一力。江戸ものだとやっぱり僕は一番好き。出身が高知なので土佐と江戸が交錯する作品がいくつかある中のこれもひとつ。千石船も山本作品に良く登場するキーアイテムで、安心して読めた。中でも捕鯨に対する愛のある書き方が好きだなあ。次の東京でまた買いこんでこよっと。

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    2014年10月18日
  • いかずち切り

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    そんなに、ハラハラドキドキという感じでもないですが、終わりまで楽しめる娯楽小説です。
    あと、いつもの如くメシの描写がうまい。

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    2014年10月12日
  • 深川駕籠

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    テンポ良く面白く読めた。でも、終わり方が中途半端。登場人物のこの先が気になったまま終わっちゃった感じ。

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    2014年09月20日
  • 損料屋喜八郎始末控え 赤絵の桜

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    なんだか胸がすうっとする。気づくと、口元が緩んでいる。
    喜八郎はもちろん男前だけど、一癖ある伊勢屋、笠倉屋もかなりのいい味。読んでいると、喜八郎や秋山と一緒に心のなかで舌打ちしたくなること度々の、どうしょうもない米屋政八も、なんだかちょっと憎めない。そうして、やっぱり一力さんの描く江戸は、なんとも魅力的な町なのです。
    損料屋喜八郎始末控えの続編となる連作短編なので、損料屋~から読まれることをお勧めしたい。

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    2014年08月18日
  • ほうき星 上

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    ほうき星って・・・彗星のことです。

    天保6年、76年に一度現れるほうき星が江戸の空に輝きました。
    凶運を連れてくると思われるほうき星が江戸・深川の空を流れたその夜、
    気鋭の絵師・黄泉と、日本橋の鰹節問屋の娘・さくら夫婦の間に、
    玉のような女の子さちが生まれました。

    さちの住む深川のご近所の鮮魚や「うお金」のまゆみは
    さくらと同い年で気があっていました。
    まゆみの子供乾太郎と善次郎の兄弟も
    さちを本当の妹のようにかわいがり、
    何かあったら手を差し伸べる、ほほえましいご近所さんです。

    母・さくらの実家は日本橋の鰹節問屋。
    少なからず繁盛している商人で、
    さちにとっては、祖母にあたるこよりと伯

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    2017年11月09日
  • たまゆらに

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    ネタバレ

    山本一力はいい。強く美しい女性がいい。かつてのマドンナ旋風のような、押し付けがましい強さではない。芯の通った、勇気と賢さのある、しなやかな強さだ。
    トラブルに立ち向かい、解決するのは仕事人でも、大岡越前でも、お忍びでめ組にやってくる上様でもない。まわりの助力を得ながら、自分で乗り越える。
    最後はすっとする。無欠な善ってわけでもなく、なんだかそれも気持ちがいいんだ。

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    2014年07月29日