山本一力のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレまだ完結しない長編『ジョン・マン』の著者
山本一力さんの自伝。
と言っても、堅苦しくなく読ませる力量は
山本さんならでは、かもしれない。
山本さんは、戦後のアメリカ軍関係の建築ラッシュで
毎日のように建築関係の父がポケットから札束を持ち帰る
日々も経験しながら、父の博打癖で貧困に。
『明日は味方』は母の口癖。
高校生時代、アルバイトで東京ワシントンハイツで新聞配達。
そこはアメリカ軍が広大な土地を戦後接収していた場所。
アメリカ人の少年たちが雨の日も庭先に新聞を
放り投げるやり方をしてるのを横目で見
自分は日本人のやり方で一軒一軒ポストに。
そんなやり方で住民には喜ばれ
ワシントンハイツで -
Posted by ブクログ
ネタバレ山本一力の小説久々に読んだが、やっぱ上手いなぁと思う。古き良き昭和演歌的な人情風景を描かせたら天下一品。少々昭和が鼻につく(笑)部分があるにはあるが、それを臭みととるか味わいととるかで、評価分かれるかもなぁ。
俺は、体調エエ時なら好みです。
小説としても十分オモロいが、長距離ランナーのウンチクが詰まっているのも良い。江戸時代的カーボローディング、タンパク源をたやさないこと、極力身体を冷やさないこと、熟睡が疲労回復には欠かせないこと、少量飲酒の効果…、今走ってる人(俺なんかもそうだけど)にもなるほどと思わせることが結構出てくる。
猪汁やブリアラの粕汁なんかも美味そうだが、明日からでもできそう -
Posted by ブクログ
幕末維新の時代に、通訳者として活躍した、ジョン・万次郎。
その万次郎を主人公にした歴史小説シリーズの第1巻です。
第1巻ではまず、幼少時代を過ごした土佐国中ノ浜での万次郎の生活、そして後に、漂流した彼を救うことになる、米国捕鯨船の出航に向けた準備のシーンが、交互に描かれていきます。
貧しく、また周りの漁師たちの厳しい仕打ちにさらされながら生活する少年、万次郎。
しかし、視力と機転の良さで、初出航する新造漁船に乗ることになります。
いっぽう、米国国民の生活に広く広まった鯨油。
その鯨油を取る捕鯨船は、東海岸ニューベッドフォードの花形産業として描かれています。
なかでも、優秀な船長に率いら -
Posted by ブクログ
出張に出ると、移動時間に必ずしも仕事出来るわけでもない。ホリデーシーズン、ド満席のエコノミーでMacBook開くのも一苦労、ここは諦めて(?)溜まった本の消化に費やそうかと。こう言うときは安定感有るのが良い、と言うわけで毎度お馴染み山本一力作品。どうも話がうまく運びすぎるきらいも多い山本作品、しかも最初は今ひとつ乗りきらないな、と思いながら読み進めていくのだけれど、後半になるにつれて安定感が出て盛り上がる。本来は冒頭の一章の短編ものだったのが、続編要望で延びていった話と思われ、途中ダレるところもあるんだけど、そう言う安定感はさすが山本作品だなあ。