山本一力のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
漁に出て遭難し、アメリカ漁船に救われてアメリカで育つジョン万次郎。
その活躍ぶりは、
すでに、ムーミン2号さんがレポされています。
ジョン万次郎は、航海術専門学校を首席で卒業、
1846年5月、フランクリン号に二等航海士として雇われます。
大西洋を渡り、アフリカの喜望峰を回り、東南アジアへ。
体長3メートルぐらいあるウミガメをとらえたり、
飲み水を浄化する装置を備えさせたりと、
航海中、学校の座学で学んだこと以外に
万次郎が土佐で体験してきた漁師の知恵が
この航海で役立ちます。
万次郎が海へ出て
故郷の土佐への想いを募らせているのと同時進行で、
故郷の母親や妹たちの様子なども書かれていました。
万次郎と同じように、
母も万次郎の無事の帰還を待ち望んでいます。
早く、日本へ帰って来て! と思うのですが、
ムーミン2号さんのレポにもあるように、
万次郎が日本へ戻るのはまだまだ先のようです。
日本に帰ってからの活躍も期待したいところですが、
ジョン・マンという通訳兼船乗りが
どうやって誕生していったのか、
これからどんな冒険をしてどんな風に成長していくのか、
とても興味深く思いました。
長くなる物語を覚悟して・・・次作を期待しています。 -
Posted by ブクログ
ネタバレまだ完結しない長編『ジョン・マン』の著者
山本一力さんの自伝。
と言っても、堅苦しくなく読ませる力量は
山本さんならでは、かもしれない。
山本さんは、戦後のアメリカ軍関係の建築ラッシュで
毎日のように建築関係の父がポケットから札束を持ち帰る
日々も経験しながら、父の博打癖で貧困に。
『明日は味方』は母の口癖。
高校生時代、アルバイトで東京ワシントンハイツで新聞配達。
そこはアメリカ軍が広大な土地を戦後接収していた場所。
アメリカ人の少年たちが雨の日も庭先に新聞を
放り投げるやり方をしてるのを横目で見
自分は日本人のやり方で一軒一軒ポストに。
そんなやり方で住民には喜ばれ
ワシントンハイツでも米人の少年や家族とも親しく。
そこで肌で覚えた英語が、のちに途中入社の
近畿ツーリストで重宝がられ出世。
豊かさを謳歌。
そこをやめて、グラフィックデザイナー修行、独立、失敗、
苦しい時代も過ごしながら常に自転車を漕ぐように
動き続けたと。
直木賞を受賞したのちも、待ってはいないで
各出版社に行っては、仕事を探す。。。いつも忘れない危機感。
働くことは生きること、生きることは
自転車と同じ。漕ぎ続ける、バランスをとりながら。
決して止まらないで生きてきた
山本さんならではの言葉が心地よい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ山本一力の小説久々に読んだが、やっぱ上手いなぁと思う。古き良き昭和演歌的な人情風景を描かせたら天下一品。少々昭和が鼻につく(笑)部分があるにはあるが、それを臭みととるか味わいととるかで、評価分かれるかもなぁ。
俺は、体調エエ時なら好みです。
小説としても十分オモロいが、長距離ランナーのウンチクが詰まっているのも良い。江戸時代的カーボローディング、タンパク源をたやさないこと、極力身体を冷やさないこと、熟睡が疲労回復には欠かせないこと、少量飲酒の効果…、今走ってる人(俺なんかもそうだけど)にもなるほどと思わせることが結構出てくる。
猪汁やブリアラの粕汁なんかも美味そうだが、明日からでもできそうな玉子を落とした根深汁で炊き立てご飯っての、エエなぁ~