山本一力のレビュー一覧

  • 本からはじまる物語

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    本にまつわるショートショート18編。半分以上がファンタジー系。当然というか、本屋が舞台の話が多い。隙間時間にちょうどよかった。

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    2022年04月12日
  • 千両かんばん

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    弟弟子に先を越されてしまった主人公の武市、良からぬことでもするのかと重い気持ちのシーンが続く。人助けにより、徐々に上向いてくるが、思い付いた工夫を依頼先に非難され、やっと緒についたと思ったら又頼みに行った先に怒られる。ここまでか、と思うと助けに出てくる人々が出てくる。最後は何とか評判の作品を作り上げる。作者のお得意のパターン。
    何か似たような作品を見たように思ったら、西條奈加の「千両かざり」だった。タイトルからして••

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    2022年02月20日
  • ワシントンハイツの旋風

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    1人の青年が仕事と恋愛に葛藤する様子を描いた作品です。
    愛する気持ちをいつの間にか知っても、その愛が続くとは限らない。そんな誰もが経験するリアルが描かれています。

    恋愛は不誠実なのに仕事は誠実。
    何に対しても一直線に一生懸命で、目の前のこと、目の前にいる人を大切にする主人公健吾の生き方は、不思議となんだか憎めません。

    物語ではワシントンハイツとの出会いが、後の健吾の人生に大きな影響を与えています。
    私達も誰かや何かとの出会いが旋風となり、一瞬先の未来の自分と、遠い知らない誰かまで届いているのかもしれない。そう思うと、人生が少し愛おしく感じる気がしました。

    社会に出たばかりの青年時代を懐

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    2022年02月10日
  • かんじき飛脚(新潮文庫)

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    最初は久し振りの山本一力で、いそがしいと思ったけど命をかけての仕事に感激!解説が今は亡き児玉清でまた感激でした!

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    2022年01月02日
  • 長兵衛天眼帳

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    日本橋の老舗眼鏡屋・村田屋の店主長兵衛は、豊かな見識と家宝の天眼鏡で謎を見通すと評判だった。目明しの新蔵も難儀をするたび相談を持ちかける。ある日、住吉町の裏店で人殺しが起き、十七の親孝行な娘・おさちが縄を打たれる。新蔵は濡れ衣ではないかと疑うが、現場を受け持つ目明しは乱暴と悪名高い巳之吉。縄張り違いの厄介事に、助けを求められた長兵衛が練った策とは―。江戸の活気と人情あふれる新シリーズが始動!

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    2021年10月11日
  • あかね空

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    東京の下町にあるその名も『深川江戸資料館』のなかで一日を過ごしているような小説。

    『深川江戸資料館』とはは知る人ぞ知る、江戸の町並を等身大で再現してあり歩けるスペース。あたかも江戸時代にタイムスリップしたような感じ。裏だなあり、火の見やぐらあり、白壁の土蔵あり、掘割、船宿、屋台、長屋の部屋、お店の造り、店先の品物など芸が細かい。吹き抜けになっていて上からのぞくと江戸時代の上空から見たよう。

    登場人物の生きた時代を宝暦12年からと、かっきりと切り取って、背景の歴史的事実も調べて書き込んである、真実味が増すではないか。

    まして、テーマは家族愛。実に身につまされること、穴があったら入りたくなる

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    2021年09月11日
  • 損料屋喜八郎始末控え

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    山本周五郎、藤沢周平に続く凛とした時代小説の作家だと思う。

    「万両駕籠」「騙り御前」「いわし祝言」「吹かずとも」

    と連作長編。

    江戸時代にはいろいろな職業があった。損料屋とは庶民に鍋釜ふとんをわずかなお金で貸すなりわい。侍だった喜八郎の仮の姿、転職組み。このキャラクター、ストイック。紺木綿の薄着で素足、背筋が通っている。目に力、かすれ声、若い。

    その喜八郎が奉行所を辞めて損料屋になるについてのいきさつからこ憎い面白さ。役人の保身はいつの時代でもあるのだなー。ってあたりまえかな。

    田沼時代のバブル崩壊後、札差という金貸し業が上に取り入り陰であくどくかせぎ、のさばるのを彼がある方法で、あ

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    2021年09月11日
  • かんじき飛脚(新潮文庫)

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    昔、飛行機の中で、著者原作の映画「あかね空」をやっていて、妙に印象に残っていたので、別の江戸ものを読んでみようと思い手に取った。
    駅伝は中学時代の3kmのみ、マラソンは柴又の60kmが自身の最長距離なので、金沢-江戸 間をそれより早いスピードで踏破する飛脚の脚力には脱帽だ。あっという間に読み終えた。

    惜しいのは、松平定信の加賀藩虐めの動機にイマイチピンと来ないところ。政策レベルでは、現代の感覚では飛んだ愚作である棄捐令(借金棒引き)を出して信用大収縮をお越し、その善後策としての加賀藩虐めでは、隠密政治力をフルに発揮する、という、力の入れどころが何かとチグハグな徳川政治。

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    2021年09月07日
  • 梅咲きぬ

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    玉枝は、深川の料亭「江戸屋」の女将である三代目秀弥の一人娘。周囲の人々の温かく、時に厳しい目に見守られながら、老舗の女将としての器量を学びつつ一人前に成長していく。山本作品にたびたび登場する四代目秀弥の少女時代にさかのぼり、母から娘へと受け継がれる江戸の女の心意気を描く、波乱万丈の物語。(カバーより)


    時代物一辺倒の夫が感想を聞きたい、というので大至急読みました。

    はい、凛として筋が通っていて好きですよ、こういうの。

    ちょっと妬けますがね。

    だって美人で、能力があって、器であるのですもの、ヒロインが。

    しかし、なかなかのいい文章で、時代がよくわかります。

    作者のお人柄でしょうか、

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    2021年08月30日
  • たすけ鍼 立夏の水菓子

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    「たすけ鍼」の続編です。

    前作「たすけ鍼」を読んだのが2017年で、内容がうろ覚えだった為(我ながら、星だけつけてレビューを書いていないし・・(;´∀`))、前作を再読してから本書を読みました。
    深川のスーパー鍼灸師・染谷先生を巡るあれこれ六話が収録されています。
    人々の身体の不調を治すのは勿論、人助けや世直し的な相談まで受けてしまう染谷先生。
    朋友の漢方医・昭年先生との老年になっても仲良しな感じは微笑ましいものがあります。
    第五話「つぶ餡こし餡」第六話「立夏の水菓子」は、続いているので二話で中編ともいえます。旧知の菓子屋夫妻が渡世人(いわゆる“反社”みたいな人達)に付け入れられて染谷先生に

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    2021年08月04日
  • あかね空

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    第126回直木賞受賞作品
    親子二代の家族の絆
    やはり、家族とはいえ、いや、家族だからこそ、お互いの気持ちを理解することは難しい。
    互いを思いやるが故にすれ違う気持ち。
    しかし、最後はやはり家族の絆がしっかりと描かれています。
    また、本作では、悪役は一人。他は悪役っぽかったりしますが、人情熱い人たちばかりでした。

    ストーリとしては、
    江戸に下った豆腐職人の永吉。そして、その永吉を手伝ううちに夫婦となったおふみ。
    しかし、京の豆腐は江戸ではなかなか受け入れらません。
    そんな中、二人が力を合わせてその苦労を乗り越えていくのが前半。

    そんな二人には、長男栄太郎を授かってから、徐々に不幸と行き違いが

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    2021年08月01日
  • 銀しゃり 新装版

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    新装版になるにあたって加筆修正したとあったので、何年ぶりかの再読。
    何回よんでも柿鮨美味しそう。
    時代小説は刺激が少なくて安心して読める。

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    2021年07月18日
  • 峠越え

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    女衒の新三郎が仕事でしくじり、絶望的なところより始まる。話の流れは暗そうになるのだが、押しかけ女房となる壺振りおりゅうと出逢うことにより、次々と新しい出会いもありピンチの時に助けられてゆく。江ノ島の弁財天の出開帳や大親分五人を引率しての久能山詣りなど何でこの二人が、と思ってしまうが、最後はホロリとした山下一力の人情噺に落ち着いた。

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    2021年06月02日
  • あかね空

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    ネタバレ

    上方から身一つで江戸へ下ってきた永吉が、深川の裏店で豆腐屋”京や”を開く。上方と江戸の豆腐の違いに悩みながらも、真摯に豆腐作りに打ち込み、やがて表通りに店を構えるまでになる。
    それは、永吉の確かな腕と質の良い大豆を贅沢に使う製法だけでなく、おふみの明るく行動力のある支えや、嘉次郎のアドバイス、相州屋の女将の陰の支え、そういった人に恵まれたことも大きかっただろう。
    しかし、その一方で、おふみの両親を含めた、永吉と家族の間には、不幸な出来事も多く、永吉が亡くなった後は、京やはどうなってしまうのだろう、、、と気が滅入る展開が続いた。

    あとがきで触れられているように、著者の作品には『家族力』がテーマ

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    2021年05月26日
  • ずんずん!

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    ネタバレ

    牛乳販売店が舞台かと思いきや、メインはその販売店に魅せられた業界人達の奮闘と、そこここで景気よく爆誕する職場恋愛だった。あらゆることが全部うまくいきます。読んだのは牛乳配達員が表紙に描かれた文庫版だったが、ググって確認した単行本の表紙にはアートディレクターの玉枝らしき人物が大きく描かれていた。
    主人公チームのライバル会社以外の登場人物がことごとく超超超超超善人で、正直ちょっと気持ち悪いくらいなんだけども、その分そのライバル会社の人間は普通に盗聴など違法スレスレのことをしており、善と悪それぞれの振り切り方が面白い。

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    2021年05月14日
  • ずんずん!

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    テレビドラマは、小説の中のほんの一部でした。でも、ドラマは良かった。
    だから、小説はもっと広くて厚みがあると思わずに読みました。
    ドラマティックではない日常を支える人たちの、でも一人ひとりはかけがえのない暮らしを生きていることを、ていねいに描いている小説でした。
    でも、それにしてはできすぎな繋がりが、やっぱり小説だし、それがいいのかな。

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    2021年05月03日
  • あかね空

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    サクサクと読みやすい文でした。

    家族だから、わだかまること、思い悩むこと、素直になれないこと、でも最後は、家族だから許しあえたのかなと思いました。
    良かったです。

    全体的に、内容が暗めで、読んでいて辛かったです。

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    2021年04月05日
  • 損料屋喜八郎始末控え 牛天神

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    ネタバレ

    棄捐令、寛政元年に118万両の借金が帳消しになったのだが、人々はお金を使わなくなり経済が疲弊して民は苦しんだ
    深川富岡八幡宮の氏子たちが集会で誓ったのが、無駄な事への倹約は大事だが、暮らしに入り用な金を惜しむ事は自分の首を絞める
    このご時世だが本祭りをはじめ町の誰もが今まで通リの御金遣いをして、融通し合って仕事と給金を工面し、余裕のある店は什器を始めこことばかり新調をしたりした
    深川ぐるみで助け合ったこの繋がりが、悪巧みをする者の企みをくじけさせたのだ

    新型コロナ禍の今こそ必要な考え方(´・ω・`)

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    2021年03月02日
  • いすゞ鳴る

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    土佐の荒くれ鯨漁師や江戸の大商人、そして
    火消し64組の人足たちが、それぞれの思いを
    胸に、江戸時代のツアーコンダクター”御師”に
    導かれて伊勢神宮を目指す。お伊勢参りを
    舞台に、さまざまな人間模様を描く時代小説。

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    2022年07月12日
  • 千両かんばん

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    鬱屈した日々を過ごす看板職人・武市のもとへ
    大店から依頼が舞い込んだ。「目新しい趣向を」との
    注文に途方に暮れるが、不意に閃いた前代未聞の
    看板思案に職人の血が沸き返る。

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    2020年12月25日