山本一力のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
直木賞作家・山本一力さんのデビュー作。
以前この人についてのテレビを見た事があります。起こした会社が倒産し、借金返済のために作家になったという、変わった経歴の持ち主。そんな経歴に引かれて手にとる気になったのですが。。。
「時代小説に新風を吹き込んだ」がうたい文句です。確かに札差達による経済戦争を背景にしていることは目新しいのですが、「新風」とまでは言い難いですね。背景以外は通常の捕物帳仕立てです。
大きな破綻もない代わりに、特に作者らしさのような物も感じられない。色々な作品を読んで、その延長で書いたらこんな作品が出来た。そんな感じの作品です。
とはいえ、それなりの完成度で、そこそこ楽し -
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100円値上げ?~二等航海士となり樽作りの技術も学んだ万次郎は鯨が減少して狙いを太平洋日本近海に変えた新造船・フランクリン号に乗ったのは、ジョン・ハウランド号の副長だったアイラ・デイヴィス新船長に請われたからだった。ボストンに寄港し、大西洋東行きでベタ凪に出会うと水が悪くなり病人も出ると同級生から教えられ、石と棕櫚の葉などを用いた濾過装置を作成した。1846年6月アゾレス諸島12月ケープタウンを過ぎ、ニューアムステルダム島付近でメキシコ人コックと共に3m大のウミガメを仕留めたジョンは、新オフィサーとして乗組員の信頼を勝ち得た。嵐のオーストラリアを避け、チモール島ではオランダ人から日本の様子を聞