【感想・ネタバレ】だいこんのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2019年09月16日

主人公のつばきがとにかく格好いい。
人と真剣に向き合うこと、自分の信じたことに向かって突き進むことの素晴らしさを感じた一冊。
読み終わった後が清々しく、前向きになれる。

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Posted by ブクログ 2010年10月02日

移動中の新幹線の中で読もうと、駅の本屋さんでたまたま手に取った本。この本が山本一力さんを読むきっかけでした。
かなり厚い本ですが、引き込まれるようにしてあっという間に読んでしまいました。いまも時々読み返してます。
つばきの幼い頃の話から一膳飯屋「だいこん」を営み、またトラブルに巻き込まれながらも頑張...続きを読むっていく様子を描く成長記。
できたら、続編が読みたいなぁ…。

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Posted by ブクログ 2010年09月20日

結婚よりも仕事に生きた一人の女性の物語。
人づきあいの基本がすべて詰まっていると思います。
ただ、江戸っ子の言葉は読みにくく慣れるまで時間がかかりました。
読んでる最中から無性にイワシの煮付けが食べたくなります。

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Posted by ブクログ 2010年07月14日

昔の江戸にご飯を炊いたら右にでる者はいないと言われた一人の娘がいました。この物語はその娘が経営する一膳飯屋の成功物語です。
フィクションであることは分かっているのですが、なんとも飲食店の経営指南書に見えてしまうから不思議です。飲食業としての誇りと意地が入り混じって、涙なしでは読むことは出来ません。

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Posted by ブクログ 2010年06月10日

テンポが良く、ぐいぐいと引き込まれる。登場人物の描写にもリアリティがあり、後味もいい良作。読み終わって見て、あらためて文庫本の厚さに驚く。そのくらい長さを感じさせない勢いの良さがある。

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Posted by ブクログ 2024年03月05日

これもいただいた本
こっちはよかった!!
時代物はあんまり読まなかったけど
帯にあるように、凛とした主人公でした

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年02月02日

短く言い表すなら大江戸細腕繁盛記。
主人公の名はつばき。
彼女が17歳で始めた一膳飯屋「だいこん」を舞台に、数々の苦難と難題に負けず己の道を進む姿は、何とも小気味良い。
しばらくご無沙汰していた山本一力氏の本。
2005年の刊行だが、文章の中に散りばめられた「言葉」は今の自分にも問いを投げ掛ける。

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Posted by ブクログ 2020年06月27日

面白く読むことができた。
苦労をしているのだろうが、物事が世間が人がここまで良い世の中あるのだろうかないだろうと思いながら、、、

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Posted by ブクログ 2017年12月19日

幼い頃から両親を敬い、類まれなる商才を身に付けていった主人公つばきが、ひたむきに努力し、若くして「だいこん」という今で言う大衆食堂の商いを大きくしていく姿を描いた長編でしたが、さすがの山本一力作品だけあって、まわりの粋な人たちの支えや人の目効きをする際の深い洞察力が特に良かったですね!
己の恋愛は脇...続きを読むに置いて、商いに人生をひたむきに掛けるつばきの姿が悲しき孤高の天才のようで胸にしみましたね!
最後の知恵を使い、志を捨てず、ひたむきに汗を流せば、道は拓ける、人が力を貸してくれるという言葉が、この物語の真理を巧みについた言葉だと深く感銘を受けました!

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Posted by ブクログ 2014年02月26日

賭博の借銭で家庭を極貧に陥らせ、酒癖が悪い男。それでも大工の腕は確かで、人助けでは命を顧みない。主人公のつばきはもちろん魅力的なんだけれど 、この親父に惚れちまう。仲士に鳶に棒手振、己の腕一本を頼って 出づらで暮らす男たちを粋に描写するのが一力流だ。 渡世人の紳助、改め弐蔵、この男もまた悪玉のようで...続きを読む その実、けじめと人情をあわせ持ったいかした野郎な んだ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年05月06日

江戸の人情もの。
人と人のつながりがはっきりと出来上がっていて、
現代にはないのかもしれないこの世界が少しうらやましかったり。
まぁ実際はこうトントンとはいかないのだろうけど
それでもなんかさわやかな気持ちになれる作品だったので満足。
そしてこの店すごく行ってみたいし働いてみたい。

これを読んで朝...続きを読むからうどん作って食べちゃった。

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Posted by ブクログ 2011年11月05日

 現時点と過去をうまく行き来しながら、話が進んで行く。一つひとつのエピソードがとても面白く、語り口も引き込まれる。ただし、ちょっと話が尻切れとんぼ的であるのが残念。一つひとつのエピソードも、もっと深堀りすると面白いと思うのだが。

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Posted by ブクログ 2011年09月11日

貧しい下町の少女が一膳飯屋を起して繁盛させる。傾向としては「あかね空」と共通するが、ひたむきな主人公と家族、周囲が織り上げて嫌味がない。山本さん苦手の恋愛も抑えてるし(笑)
ただ、これで終わるのは尻切れトンボの感もある。続編はないだろうし・・読後の物足りなさが残念。「知恵を使い、こころざしを捨てず、...続きを読むひたむきに汗を流せば、道は開ける。ひとが力を貸してくれる」から大丈夫なんだろうな~

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Posted by ブクログ 2011年04月03日

腕のいい大工だが、酒癖の悪い永治とみのぶの間に生まれたつばき、さくら、かえで。
つばきの料理のセンスとたぐいまれな商才により母子ではじめた一膳飯屋「だいこん」をめぐる物語。

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Posted by ブクログ 2010年11月16日

背筋が伸びる。伸びすぎてそっくり返ってくるくらい。道徳の教科書みたい・・・かも。
こんな性質うらやましくも、むずかしい。

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Posted by ブクログ 2010年05月05日

ご飯を炊くのが上手な江戸の娘つばきの奮闘記。
努力と負けん気で自分の道をどんどん切り開いていくすごい娘さん。
時代小説が苦手な人でも入りやすい作品だと思った。

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Posted by ブクログ 2016年08月07日

山本さんらしい作品です。
全体にポジティブ。若い娘を主人公にしている事もあって、明るく爽やかな仕上がりです。
ただ、やはり私の好みからすれば、ドタバタし過ぎてます。次から次に起こる事件。それを越えていくつばき。全体に高調子過ぎて、落ち着きが無い。もう少し絞り込みじっくり書き込んでも良かったのではと思...続きを読むってしまいます。
でも、それが良くも悪くも一力調なのでしょうね。

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Posted by ブクログ 2023年09月09日

久々の山本一力さん。

飯炊きの技と抜きん出た商才を持ったつばきが、若くして一膳飯屋〈だいこん〉を切り盛りする、成長と家族の物語です。

主人公・つばきは、三姉妹の長女。腕のいい大工の父・安治が博打で多額の借金を負ってしまい、一家は苦しい生活を強いられます。
ある時、炊き出しの手伝いをしたのを機に、...続きを読む飯炊きの才能を見出されたつばきは、9歳にして火の見番小屋の賄い係を担当することになります。
同じく賄いをしていた、つばきの母・みのぶは娘の飯炊きだけではない商才にも気づき、ゆくゆくはつばきに飯屋を開かせたいと思うようになりますが・・・。

結構なヴォリュームで、読み応えガッツリの人情噺でした。
序章では深川に新たに店を構えようとするつばきの様子が描かれていたので、ここから物語がスタートするかと思いきや、本書の内容はこの冒頭に至るまでの、所謂“回顧談”となっております。
第一部は、安治の借金で一家がひたすら苦労する内容で、特に安治が番所に連れていかれる下りは、不憫すぎてしんどかったですね。
それだけに、第二部でつばきが18歳で飯屋〈だいこん〉を浅草に開店し、持ち前の才覚で軌道に乗せていく展開は、読んでいてワクワクしました。
ご飯を美味しく炊けるだけではなく、経済感覚もあり、常に商いのアンテナを張っているつばきの商才には感心するものがあります。
そして、山本さんの小説ではお約束の“江戸っ子の心意気”がここでも描かれていて、その情緒を感じることができるのも良いですね。
才覚があって頑張り屋のつばきですが、ちょっと負けん気が強すぎる傾向にあり、せっかく浅草でうまくいっていた〈だいこん〉を、とある大店の店主の挑発に乗ってしまう形で(所謂“売り言葉に買い言葉”的なノリ)、店を閉めてしまうというのが、博打好きの安治の血を引いているからなのか、“そこは冷静&堅実にいくべきなのでは・・?”とさすがに思ってしまう私でした。
という流れで、浅草の店を閉めて新たに深川にオープンしますよ(そう、ここで冒頭に繋がる)。と、いうところで本書は終了します。
つばきの深川での奮闘を描いた続編も手元にあるので、これから取り掛かりたいと思います~。

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Posted by ブクログ 2020年09月01日

「みをつくし料理帖」を読んでいるからこの手の人情小説は慣れたものだが、どこまでも「縁」が縁を呼びどんどん進行していく話は今の世では若干引く。事業はこういった人の伝手で成功して行くものだけど、つばきはわがまま過ぎるのにいい人に囲まれ過ぎるがちょっと出来過ぎな気がしないでもない。ましてや、飯炊きが上手い...続きを読むだけでこううも成功してしまうと白けてしまう。
それでもボリュームのあるページ数を読みきれるだけの小説としての面白さはある。
途中から一切出てこなくなる渡世人、なんで?
弁当辺りからなんだか話がわやくちゃになるのは書下ろしでなく連載小説ならではのもので、もううすこしスマートにまとめて終われば評価も上がったかもしれない。つばきには男運のは挫折があったが商売ではまったく挫折がなかったので次点。うまくいきすぎる話はつまらない。むしろ最初の頃の博打で失敗している頃の話の方が面白かった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年06月15日

スラスラ読めて展開も面白かったけど、椿ちゃんがイマイチ好きになれなかったところがある。
少し男勝りな性格を意識して描かれたと思うけど、そこは違うかなーと思ったりする場面も。
でも総合的には読みやすく、よかった。

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Posted by ブクログ 2019年01月12日

ボリュームがあり話がしっかりしていて面白い割には魅力的で印象に残る人物がほぼおらず、最後まで物語に入り込めなかったので淡白な印象となった。

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Posted by ブクログ 2018年08月21日

長っ。
主人公のつばきが人から好かれトントン拍子に物事が進んでいく理由がわからない。
たしかに気風は良いし、判断力もあるのだろうけど、それだけじゃない?
あんまり人を思いやるというか、優しさは感じないし共感もなかった。
ピンチが訪れても大したことなく、するっと話が進んでしまうのが軽い。

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Posted by ブクログ 2017年10月13日

内容(「BOOK」データベースより)

江戸・浅草で一膳飯屋「だいこん」を営むつばきとその家族の物語。腕のいい大工だが、博打好きの父・安治、貧しい暮らしのなかで夫を支える母・みのぶ、二人の妹さくらとかえで―。飯炊きの技と抜きん出た商才を持ったつばきが、温かな家族や周囲の情深い人々の助けを借りながら、...続きを読む困難を乗り越え店とともに成長していく。直木賞作家が贈る下町人情溢れる細腕繁盛記。

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Posted by ブクログ 2015年05月11日

気風が良くて器量の良い、みんなから愛される
つばきが商う一善飯屋「だいこん」。
人情たっぷりの細腕繁盛記。
つばきが深川へうつってからの作品もあるのかな?

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Posted by ブクログ 2013年02月01日

時代も舞台も異なるが、嫁が昔バイトしていた店をモデルにした時代小説。
所謂下町物だが、改めて働くことの素晴らしさを思い出させてくれる作品。
ちなみにモデルの店は今も姫路にあるとのことです。

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Posted by ブクログ 2012年05月15日

江戸、浅草で「だいこん」という一膳飯屋を営む若い娘「つばき」の半生。「つばき」が炊いたご飯は天下一品。きっぷが良く、思ったことははっきり言い、自分が信じたところを突き進む。
「人が働く様は美しい。」「中途半端な才覚よりも、誠実であることの方がはるかに尊い。」
山本一力は、江戸という時代、深川・浅草と...続きを読むいう下町で様々な生業で地道に生きる人々を丹念に描く。しかもその多くは親子の姿。そして粋・器量・心意気。

「梅咲きぬ」は老舗料亭。「あかね空」は京風豆腐屋。 「菜種晴れ」は天ぷら。「かんじき飛脚」は飛脚屋。「まとい大名」は火消し。「だいこん」は一膳飯屋。もうここまでくると、一冊一冊の作品の善し悪しではなく、次の生業は何かな?としか思わくなってくる。これ全体で一つの作品なんだろう。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年01月25日

誰にも負けない飯炊きの上手さと商才を生かし、10代で自分の一膳飯屋を持ったつばきの人生を描いた時代小説。

「あかね空」を読んだ時も思ったけど、この作者は母親というものに対して何か確執があるのかなあ。
父親は借金を作って暴れても善人に描かれ、必死に家を守り子供を心配する母はヒステリーな人に描かれるの...続きを読むで少し気になった。

肝心のお話自体は長いけど、つばきの才能でとんとん拍子に商いが大きくなっていくので心地よく読める。だけど、何もかも運任せにうまくいきすぎで人間の魅力や繋がりは見えにくかった。
結局「さあここから」というところで話が終わるので両親とも辰治ともどうなったのかわからずじまい。
ボリュームはかなりある本だけど、文章はかなりわかりやすくて一気に読める。

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Posted by ブクログ 2011年09月11日

ちょっと期待外れ。人情ものというには険がある。主人公に商才があるのはいいが、言葉を尽くしている割に「まっとうな頑張り」が感じられない。
いろいろな賞の選考者になるような作家だと知って少し驚いた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年07月06日

 江戸の町で、だいこんという食堂を切り盛りする女性の半生を描いている。少女のときは、火事の隊員たちにお米を炊いて手伝いをするのだが、とても上手いと評判になり、料理をすることに喜びを感じるようになる。母親がそのときに得たお金を元に食堂を開くのだが、災害に遭い、食堂を切り盛りしながら、両親や兄弟たちを健...続きを読む気に支えていく姿を丁寧に書かれた作品となっている。

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Posted by ブクログ 2010年12月25日

今年読んだ「みおつくし料理貼」シリーズが面白くて、似たタイプの本っぽかったので読んでみました。

長編にも関わらずそれを感じさせないテンポの良さと、飲食店経営というビジネスについて「なるほど」と思わせられるようなためになる部分があって非常に面白かったのだけど、
つばきの格好良さがわざわざ他人の言葉で...続きを読む明確に「褒め言葉」として出過ぎるところに、やや押しつけがましさを感じてしまい
勿体なかった。
個人的には話の筋からそれても、もっと登場人物それぞれの「迷い」とか「悩み」が描かれていたら感情移入が出来たかも…、と。

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