山本一力のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
池波正太郎が好きなので、たまに時代小説も手を出してます。
今回読んだ本は、購入後知ったのですが、日経新聞の夕刊に連載されていたそうです。
【内容】
賄賂が横行した田沼時代の乱れた世を正そうと、老中・松平定信は借金苦の徳川家直参家臣を救うため、
武家の禄米を担保に高利でカネを貸し付け、贅沢な暮らしをきわめる札差に、棄捐令(借金棒引き)を発布した。
川上から川下へ、カネの流れは滞り、人々の身も懐も寒さが厳しさを増すなか、大店の次男が始めた小さな志高き商いが火消しを走らせ、そして…。
という、江戸っぽい感じがむんむんするなぁと思いながら読み始めたら、それよりもむしろ「半沢直樹」。池井戸小説に近い。
時代が違うだけで、人と人の駆け引きなどが秀逸。お茶の出し方、作法で相手の状況を読み取り、
言葉無く想いを感じる心というのは日本人ならではなんだろうなと。
なんだかんだいいながら、江戸っ子気質で大団円。勧善懲悪とは言わないまでも、気持ちよく読み終われます。
リーマンショック後の夕刊に掲載されていた小説だからこその、日本を取り巻く空気感というのは小説内での棄捐令時代と変わらない。そんな時代を変えるという心意気が感じられます。
時代小説はちょっと。。。と毛嫌いされている方も是非に。 -
Posted by ブクログ
3/5を読んでから,以前読破したことを思い出した~女衒の新三郎は病気の女を仕入れてしまい,元締の土岐蔵から期限を設けられて5人の女を新たに仕入れなくてはならなくった。でなければ200両を保証する。思案が浮かばないまま,相州に出掛け,雨に降られた藤沢の田圃脇の小屋で3人の田舎親父に悪戯されそうになっている女を救う。江ノ島の賭場に出掛けると,救った女は壺振りで,5両の金を20両に増やすことができ,誘われるまま藤沢の女の宿で男女の仲になり,江ノ島の裸弁天の回向院出開帳を成功させれば,傷んでいる堂宇も直り,女衒から足を洗うこともできると提言される。高橋に移った二人は,元締に筋を通し,9月の出開帳の準備を進めるが,初日・二日目と野分の大雨大風に祟られる。茶屋の饅頭も売れ残り,客も入らない。両国西詰の見せ物小屋と茶屋と回向院を回れば値引きするという切り口で遂に出開帳を成功させた。土岐蔵は江戸の香具師を取り仕切る親分四人を引き合わせ,話の流れから久能山詣でが新三郎の先達で実行されることになった。費用は惜しまない四天王と女衒の元締を連れ,雨水に江戸を出立するが,二日目には雨に祟られ,宿の手配が詰まるが~前にどんな風に書いたのか,見直してみよう