山本一力のレビュー一覧

  • 損料屋喜八郎始末控え 粗茶を一服

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    今一つテンポが良くなかった。喜八郎さんがもう少し表舞台で活躍してもいい様な気がする。前作から間が開いてしまったので、この人誰だっけ?というのもあったりした。

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    2011年09月15日
  • いかだ満月

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    今回の作品は、江戸の大泥棒 鼠小僧次郎吉の息子と奥様がでてくる。
    まったく知らない登場人物がでてくるのは、よほど登場人物に魅力ないと、その物語になかなかひきこまれないが、今回は最初の10ページくらいで、どんどんひきこまれました!

    ストーリー自体には、鼠小僧次郎吉は関係ないのだけれど、奥様の奥ゆかしさ賢さ、次郎吉のパートナーだった祥吉のまっすぐな人間性にも惹かれた。

    『いすゞ鳴る』とほぼ同工異曲な作品でしたが、 登場人物が少ない分、すんなりよめました。

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    2011年09月08日
  • 損料屋喜八郎始末控え 粗茶を一服

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    内容(「BOOK」データベースより)
    大不況下でも図抜けた身代を誇る札差のドン・伊勢屋を陥れようと、悪い噂を江戸中に流しているのは果たして誰なのか。仕掛けられた罠、謎、そして伊勢屋の豪快な意趣返し。極上の茶の香りにのせ茶室で展開される商人たちのかけひきに喜八郎はどう動くのか。秀弥との恋の行方も気になる大人気シリーズ第三弾。

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    2011年09月06日
  • 損料屋喜八郎始末控え 赤絵の桜

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    内容(「BOOK」データベースより)
    上司の不始末の責めを負って同心を辞し、刀を捨てて損料屋を営む喜八郎。不況の嵐が吹き荒れる江戸に新しく普請された、大人気の湯屋「ほぐし窯」の裏側を探るうち、公儀にそむく陰謀に気づく…。喜八郎と仲間たちの活躍、そして江戸屋の女将秀弥との、不器用な恋の行方は?傑作時代小説シリーズ第2弾。

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    2011年09月06日
  • 損料屋喜八郎始末控え

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    内容(「BOOK」データベースより)
    上司の不始末の責めを負って同心の職を辞し、刀を捨てた喜八郎。庶民相手に鍋釜や小銭を貸す損料屋に身をやつし、与力の秋山や深川のいなせな仲間たちと力を合わせ、巨利を貪る札差たちと渡り合う。田沼バブルのはじけた江戸で繰り広げられる息詰まる頭脳戦。時代小説に新風を吹き込んだデビュー作。

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    2011年09月06日
  • 深川駕籠

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    男の友情ものとしては、2人で担ぐかごを題材にし、尚且つ駆け比べでの相方に対する信頼感はよく描けていると思うが、多少男の友情を美化しすぎでは…?と綺麗過ぎる内容。

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    2011年09月04日
  • いっぽん桜(新潮文庫)

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    短編集でした。この方の時代小説は今まで読んだ中で外れがなかったので古本屋で購入。自分が時代小説を買うのは珍しいのですが。

    表題の作品なんて現代の企業のようだなあ、なんて思いながら読みました。それを言ったら萩ゆれても武士社会を企業の縦割り社会に置き換えたらそうなのでしょうが。今も昔も人間のやることなんてそんな変わらないのかも知れない。そして人と人との間に通う人情も。現実はつらいけれどもこの世の中、そう捨てたものでもない。読んだ後ほっとするお話でした。

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    2011年08月08日
  • 損料屋喜八郎始末控え 粗茶を一服

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    ネタバレ

    どちらかというと、喜八郎の”ライバル”伊勢屋がメインの1冊。喜八郎の活躍はあまりない。う~む、こんなのでいいのか?(-_-;)

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    2011年08月08日
  • いかだ満月

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    2011/7/10
    鼠小僧である必要あったのかなぁ?と一力さんには最近厳しい私だが、出てくれば読んでます。

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    2011年08月04日
  • だいこん

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    ちょっと期待外れ。人情ものというには険がある。主人公に商才があるのはいいが、言葉を尽くしている割に「まっとうな頑張り」が感じられない。
    いろいろな賞の選考者になるような作家だと知って少し驚いた。

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    2011年09月11日
  • 損料屋喜八郎始末控え

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    うちの家族は私を除いて皆時代小説が好きなのですが自分はあまり読まないのです。なぜか?なぜだろう…。この本は父が購入した本です。
    時代小説はあまり読まない私ですが山本一力氏の『あかね空』は読みました。面白かったです。描写がとても精密でわかりやすいからでしょうか?
    と、言うわけでこの本も両親に面白いよ、と言われて読みました。面白かったです。損料屋と言う職業自体初めて知りました。短編が4本ほど収録されているのですがただの勧善懲悪物にならない様が見事です。是非興味がありましたら一読をお勧めします。

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    2011年07月19日
  • だいこん

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    ネタバレ

     江戸の町で、だいこんという食堂を切り盛りする女性の半生を描いている。少女のときは、火事の隊員たちにお米を炊いて手伝いをするのだが、とても上手いと評判になり、料理をすることに喜びを感じるようになる。母親がそのときに得たお金を元に食堂を開くのだが、災害に遭い、食堂を切り盛りしながら、両親や兄弟たちを健気に支えていく姿を丁寧に書かれた作品となっている。

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    2011年07月06日
  • くじら日和

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    時代小説は未読。池波正太郎氏の作品についての本を以前読んだことがある。エッセイ集は初めて。身近なところに感動のきっかけはあるのですね。

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    2011年08月03日
  • 損料屋喜八郎始末控え 赤絵の桜

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    ネタバレ

    損料屋喜八郎の2作目。
    一作目を読んでいないのは失敗だった。登場人物の多くが、前作からの因縁を背負っているので、「何かあったらしい」としかわからないのが少々引っかかった。前作を読んでみよう。

    年をとったせいか、その物語の世界に入り込むのに時間がかかるようになってしまった。人物名が覚えられないので相関図が描きにくい。何より、その世界特有の言葉を読み飛ばすようになってしまったのは良くない傾向かも。
    情景が浮かぶ、というのは一力さんの作品の特徴だと思う。深川という街が息づいている感覚は見事。

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    2011年04月16日
  • 欅しぐれ

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    乗っ取り一味と商家を助ける貸元の戦い。山本さんの得意パターンだけど、はっきりとケリがついていない。続編があるのかな~・・時代物の勧善懲悪、人情、侠気を織り込んで展開もいいんだけど、型にはまりすぎ。まぁ、その方が読みやすいと判ってるんでけど、もう少し葛藤が欲しいって・・贅沢ですね(笑)

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    2011年04月03日
  • いすゞ鳴る

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     山本一力、これまで何度か作品手に取ったのだが、読み通したことがなかった…。 初めて読んだ作品。 安政の大地震を契機に伊勢参りを企図する「江戸組」と、鯨の豊漁と漁師の安全を伊勢神宮に祈願しようとする「和歌山組」、そしてちょっと唐突に登場してくるのだが、御陣乗太鼓を伊勢神宮に奉納しようとする「能登組」の邂逅と交流の物語。 というとちょっと違うなぁ…。 まぁ、その三組特に、「江戸組」と「和歌山組」が伊勢参りに至るまでの物語がメインで、それぞれが伊勢に赴いてからの物語は結構アップテンポで進み大団円を迎える。  今後、山本一力の作品を読むかどうかは、びみょう…。 

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    2011年08月19日
  • いすゞ鳴る

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    伊勢神宮参拝が、人生の一大事業だったんだと言うことがよくわかる。引率の御師も単なる添乗員ではなく、神宮と参詣者の仲立ちをしている。
    日本古来の鯨漁を大事にしたかったな

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    2011年01月23日
  • 損料屋喜八郎始末控え 赤絵の桜

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     喜八郎の続編が出ているとは知らなかった!あわてて読む。
    「あかね空」より喜八郎の方が好きだったし。
    読み始めて、前作とのブランクが大きすぎて登場人物のつながりがいまいちわからない。
    前作を読んでなくても十分楽しめるけど、知っているだけに。
    前作を読み直すか迷い中。

     この後どうなるの?と気になって仕方がない話がいくつかあって、第3弾あるのかなーとドキドキ。
    そして絶妙な構成。最後はやられた!
    でも、いまいちよくわからなかったな。夫婦になったの?これって?

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    2011年01月11日
  • だいこん

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    今年読んだ「みおつくし料理貼」シリーズが面白くて、似たタイプの本っぽかったので読んでみました。

    長編にも関わらずそれを感じさせないテンポの良さと、飲食店経営というビジネスについて「なるほど」と思わせられるようなためになる部分があって非常に面白かったのだけど、
    つばきの格好良さがわざわざ他人の言葉で明確に「褒め言葉」として出過ぎるところに、やや押しつけがましさを感じてしまい
    勿体なかった。
    個人的には話の筋からそれても、もっと登場人物それぞれの「迷い」とか「悩み」が描かれていたら感情移入が出来たかも…、と。

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    2010年12月25日
  • 深川黄表紙掛取り帖

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    敵役(というか、ヤラレ役というか)としてあちこちの商売に手を出している大田屋という店が出てくる。それについて、とある登場人物のセリフ。
    「それも一から作り上げるんじゃない。ひとが苦労して育てたものを、カネと脅しとで横取りする盗人だ」
    某時代の寵児だった男が、どうしてあれほど嫌われたか、このセリフに集約されている。
    金儲けが悪いんじゃない。そのやり方だ。特に日本人は、↑のような人間を嫌うのだ。人間、嫌われたら最後。周囲がこぞって落とし穴を掘るかんね。

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    2010年12月18日