山本一力のレビュー一覧

  • 落語小説集 芝浜

    Posted by ブクログ

    時代もの小説の山本一力が落語を小説にした。

    最近、NHKでも、落語をドラマにしたりしている。

    人情噺の「芝浜」「井戸の茶碗」「百年目」「抜け雀」「中村仲蔵」

    うち三話は、落語で聴いている。

    あて言う間に読めてしまった。


    コメント

    0
    2019年07月20日
  • 紅けむり

    Posted by ブクログ

    伊万里で密造された黒色火薬が江戸に運び出されるという、悪事をかぎつけた公儀隠密と、悪徳一味との凄まじいバトル・・。
    結局ただ巻き込まれた感じになった、健太郎達がお気の毒です。

    0
    2019年03月21日
  • たまゆらに

    Posted by ブクログ

    “財布を拾っただけなのに”という台詞を言いたくなる内容。

    青物の担ぎ売りをしている朋乃が、仕入れに向かう途中で大金入りの財布を拾った事から、長い一日が始まります。
    財布の落とし主の大店と、朋乃との意外な関係が明らかになり、過去の回顧を挟みつつ、都度都度お茶を飲みつつ展開していきます。(本当に、どんだけお茶を飲むのか?という程お茶を入れるシーンが多いのです。)
    清々しい朋乃と、大店の若旦那のクズっぷりが対照的で、終盤の朋乃の啖呵は、クズ息子にイラっとしていた私もスッキリしました。

    0
    2019年03月02日
  • だいこん

    Posted by ブクログ

    ボリュームがあり話がしっかりしていて面白い割には魅力的で印象に残る人物がほぼおらず、最後まで物語に入り込めなかったので淡白な印象となった。

    0
    2019年01月12日
  • 千両かんばん

    Posted by ブクログ

    親方を亡くしてから、鬱屈した日々を送る看板職人・武市。
    大店から舞い込んだ看板の依頼に、起死回生をかけて奮闘します。
    武市に関わる人々が、皆それぞれ商人や職人としての誇りを持ち、その心意気に清々しさ感じました。

    0
    2019年01月06日
  • 戌亥の追風

    Posted by ブクログ

    山本一力の江戸時代物長編作品でしたが、本作は、黒船来襲に揺れる江戸を舞台に、お互い慕い合う木更津の薪炭問屋の娘おきょうと深川の薪炭大店の手代仙之助を中心に、おきょうが警戒を強める中川船番所に留置され、それを救い出すいきさつあり、その騒動に乗じて悪事をなそうとする者たちとの対決など、いろいろと見どころの多い展開となっていて面白かったです!

    0
    2018年12月22日
  • 紅けむり

    Posted by ブクログ

    山本一力の江戸時代物長編小説でしたが、結構なボリュームがありました。
    有田焼きの横流しに端を発し、その解決へと動いた隠密衆に協力する有田の若店主の健太郎が、動いていると、ご法度の黒色火薬の密造というとんでもない話が出てきて、密造に関わる一味とその殲滅を狙う隠密衆との壮絶な戦いが面白かったです!

    0
    2018年12月22日
  • 牡丹酒 深川黄表紙掛取り帖(二)

    Posted by ブクログ

    前作は連作短編でしたが、続編の本書は、蔵秀たちが土佐の酒“司牡丹”と鰹の塩辛“酒盗”を江戸に広める為に旅をする長編です。
    今回は宗佑が主役?という程、宗佑にとって出会いのある旅になりましたね。
    土佐と江戸を繋ぐ、多くの人々の思いが味わい深く描かれていて、今回も気持ち良く読ませて頂きました。

    0
    2018年11月23日
  • あかね空

    Posted by ブクログ

    普段はほとんど読まない時代人情もの。当時の社長に薦められて。たまにはこういうのもいいかな、と思った記憶がある。

    0
    2018年10月15日
  • だいこん

    Posted by ブクログ

    長っ。
    主人公のつばきが人から好かれトントン拍子に物事が進んでいく理由がわからない。
    たしかに気風は良いし、判断力もあるのだろうけど、それだけじゃない?
    あんまり人を思いやるというか、優しさは感じないし共感もなかった。
    ピンチが訪れても大したことなく、するっと話が進んでしまうのが軽い。

    0
    2018年08月21日
  • 大川わたり

    Posted by ブクログ

    江戸深川の気風のいい男達が紡ぎ出す人情物語。
    山本一力、初の長編物語ということで荒いところも目立つが、後の山本一力を作り出す原点として、しっかりと刻みつけた作品。

    0
    2018年07月13日
  • 草笛の音次郎

    Posted by ブクログ

    山本一力氏の本は初めて。
    高知県出身で、東京都立世田谷工業高等学校電子科を卒業という経歴だそうで、電子科卒ならSFっぽいもののほうが得意なんじゃないかと想像するが、それとは全く真逆ともいえる、江戸の深川、浅草あたりを舞台とした時代小説の作家のようだ。

    本書は友人からの借りモノだが、自身の趣向での選択なら、おそらく選ぶことはなかった。知らない土地を散策したかのような読後感だ。

    「三度笠、縞の合羽に柳の葛籠(つづらこ)、百両の大金を懐にー。今戸の貸元、恵比寿の芳三郎の名代として成田、佐原へ旅する音次郎・・・」という紹介のリード。

    三度笠に、縞の合羽と言えば、少々古いが「木枯し紋次郎」の「あっ

    0
    2018年07月07日
  • 大川わたり

    Posted by ブクログ

    「絶対に大川を渡っちゃならねえ」賭場の借金を
    返すまで、なにがあろうと深川にもどれない
    大工の銀次は、呉服屋の手代として再起を決意。
    先行き順風に見えたが…。苦難にめげない
    男の美学を描く時代小説。

    0
    2018年07月11日
  • ワシントンハイツの旋風

    Posted by ブクログ

    山本一力、初の現代を舞台にした物語にして、自伝的小説。
    幾多の出会いと別れを繰り返しながら成長していく一元謙吾。
    昭和30から40年の東京の風景は見たこたとないが、どこか懐かしく新鮮な感じがした。
    自分が出来ることを精一杯、取り組む謙吾が眩しかった。

    0
    2018年04月10日
  • お神酒徳利―深川駕籠

    Posted by ブクログ

    シリーズ第二弾。

    新太郎と尚平の“お神酒徳利”っぷりは相変わらず。
    仲が良すぎて、恋に障りがあるほど・・。尚平とおゆきは幸せになってほしいですし、勿論新太郎にも春が来てほしいですね。
    そして、何といっても“困った時の芳三郎親分”。頼りになります!

    0
    2018年03月09日
  • 深川駕籠

    Posted by ブクログ

    駕籠舁き、新太郎と尚平をメインに進む話。
    二人の仲の良さが、読んでいて気持ち良いです。
    同著者別シリーズの、あの損料屋さんが出てきて、思わずニヤっとしてしまいました。

    0
    2018年03月06日
  • 千両かんばん

    Posted by ブクログ

    苦労を積み重ね成就する元気の出る小説。周りの人達もいい人ばかりで助けられる。ただこのテーマにしては長すぎる感はある。11月1日から12月16日までが400ページだ。2017.11.25

    0
    2017年11月25日
  • 損料屋喜八郎始末控え

    Posted by ブクログ

    直木賞作家・山本一力さんのデビュー作。
    以前この人についてのテレビを見た事があります。起こした会社が倒産し、借金返済のために作家になったという、変わった経歴の持ち主。そんな経歴に引かれて手にとる気になったのですが。。。
    「時代小説に新風を吹き込んだ」がうたい文句です。確かに札差達による経済戦争を背景にしていることは目新しいのですが、「新風」とまでは言い難いですね。背景以外は通常の捕物帳仕立てです。
    大きな破綻もない代わりに、特に作者らしさのような物も感じられない。色々な作品を読んで、その延長で書いたらこんな作品が出来た。そんな感じの作品です。
    とはいえ、それなりの完成度で、そこそこ楽し

    0
    2017年11月10日
  • いっぽん桜(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    周五郎の後に読んだ所為だけではないと思います。やはり一力さんは少し悪い方向に進んでいるのかも知れません。
    花をテーマに入れた作品集ですが、その持ち込み方に無理にが有るように見えます。なんだか”こうやったら良い。面白い話になる”そんな事を頭の中でこねくり返して、書きたいと思うネタが無いのに、無理やり書いた。そんな感じがするのです。何だか初期の作品の方が”勢い”とか”深み”とかを感じるのです。
    じっくり腰をすえて、良い作品を書いて欲しいのですが。

    0
    2017年10月30日
  • 深川黄表紙掛取り帖

    Posted by ブクログ

    なるほどね。一力さんはこの方向に進むのですかね。
    完全な娯楽時代劇です。初期の作品にあったような情感や初々しい力強さは残っていないようです。
    但し、読み物としては面白い。破天楽さもあり、スピーディーで、登場人物の屈折度も中々いいところ。このままテレビ番組にしても面白いでしょう。
    個人的には残念ですけど。。。。

    0
    2017年10月30日