八つ花ごよみ(新潮文庫)

八つ花ごよみ(新潮文庫)

539円 (税込)

2pt

3.6

満開の美しさも散りゆく儚さも、一緒に眺めたいと願うのはいつだってただ一人、おまいさんだけだった。幾年もの時を重ね、季節の終わりを迎えた夫婦が愛でる花。あるいは、苦楽をともにした旧友と眺める景色。桔梗、女郎花、菖蒲、小梅、桜……移ろいゆく花に、ゆっくりと熟した想いを重ね綴られる、八つの絆。江戸市井に生きる人々の、ゆかしい人情が深く心に沁み渡る、傑作短編集。(解説・細谷正充)

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八つ花ごよみ(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2018年09月08日

    八つの短編集でしたが、山本一力の真骨頂と言える江戸時代の庶民、その中で本作は老齢な方々にスポットをあてて、さりげなく花と絡めて語られる人間模様や夫婦愛が胸にしみる短編ばかりで、どの話も良かったです!

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    Posted by ブクログ 2012年08月31日

    江戸の熟年世代を描いた八つの物語。熟年世代の生き方、思いが違和感なく共感できるようになると、熟年の仲間入りということか。

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    Posted by ブクログ 2012年07月14日

    深川を舞台に、夫婦の愛と家族の絆を描いた八編の物語。それぞれの物語に、花の存在が素敵なスパイスとなってます。そばにいる人に対して間違いなく優しい気持ちになれる本。

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    Posted by ブクログ 2019年09月18日

    短編8つ。江戸の市井の生活が季節感とともに伝わってくる。多くは老境の主人公が今日に至った生育の物語。人とともにある事の幸せとともに孤独死の寂しさをひしひしと感じた。2019.9.18

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    Posted by ブクログ 2013年03月13日

    山本さんの短編です。
    年老いた誰かが主人公の話ばかりでしみじみとしてしまう話ばかりでした。

    ただ短編なので、ワクワク感が味わえる分量は必然的に少なくなるかな?(笑)

    でも良い話ばかり集めた短編集でした。

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    Posted by ブクログ 2012年10月10日

    短編集。
    どれも心温まる作品。
    いくつかの熟年夫婦を描いた物語は、こんな風に夫婦二人、歳を重ねていけたらいいなぁと思わせる。
    ただ、少し切なく悲しい結末もあり。

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    Posted by ブクログ 2012年09月06日

    一力節の市井もの。花を小道具にした八編の短編。それぞれの作品がある程度の年齢を重ねた男や女を主人公にしていることに特徴がある。同じ市井ものでも、山本周五郎、藤沢周平、この山本一力、それぞれに違いがある。周五郎は、哀しみあるいは悲しみ、人生に耐える人々を描いている。周平は、庶民の一途さや、やさしさが主...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2016年07月23日

    主に熟年夫婦を題材にした8つの時代短篇小説。
    山本さんのデビュー当時の私の書評には「どの作品も時代小説らしいしっとりした情緒の中で、物語が悲惨にならずポジティブです。そして爽やかな読後感が得られます。そこが山本一力さんの魅力ですね」とあります。
    その後、数作は江戸の庶民、特に小商人を主人公にした成功...続きを読む

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