山本一力のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
1年半くらい前に、暇つぶし用に買った本。
暇つぶし目的だっただけに、読み終わる頃には
半年近く過ぎていた気がする……
江戸のとある名門料亭に生まれた女の子が、
3代目おかみである母の背を見て育ち、
4代目として1人前に成長するまでが
書かれています。
立ち回りあり、親類との別れあり、
初恋の風化する様あり、と、
主人公の半生描いているだけに、
それなりに色々起こっています。
ん〜…でも、基本”性善説”な話だなぁ、と。
主人公の4代目は、山本氏の他の作品にも
度々登場しているそうです。
なので山本氏の作品のファンならそれなりに
楽しいかもですね。 -
Posted by ブクログ
1)そもそもの設定に無理がある->宴の直前に内室急病という言い訳で十分通る。
2)最後の襲撃シーンが変->もっと簡単で有効な襲撃の仕方があるし、それはこの本の中でも使われている。
いきなり欠点を上げるのも気が引けます。しかし、有る意味これらは些細なことかもしれません。先日読んだ「大誘拐」も突っ込もうと思えば突っ込むところが有ったはず。でもそれが気にならないのは、物語そのものが面白かったから。逆に、この作品でそうしたアラばかりが目に付くのは、作品としての力が下がっているからだと思います。
中には良いシーンもあるのです。特に中盤はなかなか読ませます。でも何だか書き急いでる、もっと言え -
Posted by ブクログ
江戸時代の深川を舞台にした成功物語。例によっての山本節です。
しかしどうも軽すぎますね。都合が良すぎると言っても良いですが。
陽性の時代劇が山本さんの持ち味ですが、それにしても影が弱すぎます。無いわけでは無いのだけど、なんだか無理やり作ったようです。書割の舞台の上で主人公が踊っている感じがします。
デビュー当時は私生活面での鬱屈(膨大な借金)もあり、それが強い影と、その裏返しの光を作っていたのかもしれません。しかし、最近はその陰影が薄れたり嘘っぽくなっているような気がしてなりません。
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もうひとつ気になったこと。
私は時代考証を気にしない方なのですが、それにしても。。。
江戸 -
Posted by ブクログ
期待してたのにちょっと期待先行だったかな。大店のあるじと賭場の貸元、ふとしたことから立場の違いを越えた男と男の腹を割った付き合いが始まる。やがて大店の乗っ取りの企てが明らかになり息を引き取る大店の主は後を貸元に託す。そして乗っ取りの仕掛け屋一味との対決が始まる。いまいち付き合いが始まるきっかけが強引な感じがする。乗っ取りの黒幕の意図もちょっと弱いって言うか、登場も少ないせいか影が薄すぎると言うか。乗っ取り屋一味も親分意外ちょっと間抜けが多いし、敵にしては不十分。ま、そんなこんなでも山本一力の世界は生き生きとしている。男気、ここぞと見込んだら信じついていく、そんな虚構の世界にほっとする。2005
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購入済み
季節の描写に違和感
話はまあまあ面白かったので最後まで読んだが、作者が旧暦を理解していないと思わせるところが多々あって残念な作品だった。
出だしで八月二十日を夏のように書いてあるが、天保六年八月二十日は新暦では1835年10月11日頃なので違和感があった。
物語の中にあちこち日付と季節の描写があるが季節感がおかしく作品を楽しめなかった。
例えば、天保九年八月晦日(二十九日、新暦1938年10月17日頃)の午後4時台に幼い主人公が行水するくだりがあるが、かなり寒いと思う。
師匠が主人公が家紋をすべて習得する期限を五月三十一日としたが、旧暦には三十一日は無い。
嘉永元年に「川開きすると間もなく梅雨入りをむかえた」とあ