山本一力のレビュー一覧

  • 道三堀のさくら

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    山本さんの作品をむさぼり読む、きっかけとなった作品です。

    読後の切ない気持ち・・・なんだか、胸が締め付けられて
    主人公の幸せを、せつに、せつに願わずにはいられません。

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    2010年06月24日
  • はぐれ牡丹

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    主人公一乃は日本橋の大店両替商の娘。明るく思い切りの良い性格。そんな娘が寺子屋で子供に勉強を教えている鉄幹に恋をした。鉄幹は賢く良識を持ち慎重な性格。貧乏長屋暮らしだ。そんな二人が親の反対を押しきり裏店で所帯を持つ。大店の娘として育った一乃であるが、貧乏裏店暮らしであっても明るく暮らしている。夫を助けて野菜の棒手振りをして暮らしを立てている。この主人公の心のあり方、生き方が何とも魅力的である。そんな主人公の住む裏店に起こった人さらい事件。その裏にはロシアとの抜け荷貿易と偽金造りも絡んだ陰謀があった。あくまでもポジティブな主人公。そんな主人公の行動が周りを引っ張り、困難な状況を打開する原動力にな

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    2010年06月09日
  • はぐれ牡丹

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    読みはじめからあまり入り込めなかった一冊。
    一乃の性格が少しずれた感じで共感できず。

    松次郎や鉄幹などせっかくのいい脇役がもったいない。
    贋小判のくだりも少し難しく最後まで惰性で読んでしまったかな。

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    2010年06月04日
  • いっぽん桜(新潮文庫)

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    四話の短編からなる一冊。
    それぞれ、人間の素直な気持ちが出ていたと思う。

    時として、人の「想い」は
     人の「喜び」「悲しみ」をつれてくる。

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    2010年05月25日
  • 背負い富士

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    ご存じ、清水の次郎長の生涯を描いた1冊
    森の石松や、大政、小政など、私でも知ってる名前が出てくるから
    読みやすかったかなー

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    2010年03月18日
  • まとい大名

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    命懸けで炎から町を守る火消し親子二代の話。商人や職人やお武家にいたるまで、ちょっとカッコよすぎじゃないか(笑)?とツッコミたくなるほど清々しい江戸っ子の粋と見栄!火事場の威勢の良さが伝わってくる文章で気持ちよく読めました。

    いつもながら江戸文化の描写が細かくて、江戸検定を受ける人にも役立つはず。

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    2010年03月26日
  • 損料屋喜八郎始末控え 赤絵の桜

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    損料屋喜八郎の続編。
    前作がよかっただけに期待して読んだのだが、
    話が少しアチコチに飛んでいて、イマイチわくわく感がなかった。
    最後にうまく丸め込まれた感じである。

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    2010年01月28日
  • 深川黄表紙掛取り帖

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    この作家の書く江戸の庶民はいつも一生懸命明るく前向きです。今回も若い4人が活躍しますが、読んでいたすックリします。疲れた気分のちきにいい本です。

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    2011年07月16日
  • 蒼龍

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    「牡丹酒―深川黄表紙掛取り帖」のあとがきに紹介されてて,手に取ったもの.

    今まで読んだ山本一力氏の本は長編だったため,短編集を求めていなかったので,いまいち感があるけど,良かった.
    山本一力氏の本はどれもそうだけど,また読みたいと思える一冊.

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    2009年11月30日
  • お神酒徳利―深川駕籠

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    前作に比べると少しまとまりがなかった感が。
    後半から主人公の活躍も少なくなり、グイグイ引き込まれることがかった。
    おゆきの凛とした態度はかっこいい。

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    2009年11月28日
  • 蒼龍

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    うーん。やっぱり短編はしっくりこない。
    のめりこんできたと思った頃に終わってしまう寂しさ。
    山本作品も長編がいい。

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    2009年11月11日
  • ワシントンハイツの旋風

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    時代小説で人情ものを書かせたら外れなしの山本一力さんの初めての現代小説、だそうです。時代設定が違うだけで似た感じの作風を期待して読んだのでちょっとビックリ。このところこういうビックリが続いてますがエロシーンが丁寧に書いてあり、それは私小説風の青春小説ならではのメインテーマなんだと思いますが、なんだか小説というより自叙伝というか日記を読んだみたいな感じでまとまりはあまりなく、実際にはそういうものかもしれませんが中学時代の四国の友達はそれきり出てこないし、野先さんとのエピソードも完結してない風だし、或る一人の人生のある時期をここからここまで、とチョキンと切ってその間だけ広げて見せてもらった、という

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    2009年10月07日
  • 深川黄表紙掛取り帖

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    時はお江戸。4人の若者たちが知恵を絞って厄介事を解決する裏稼業。
    お金に汚いヤツをぎゃふんと言わせろ!!

    と、なかなかに痛快です(笑)

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    2009年10月29日
  • いっぽん桜(新潮文庫)

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    最近この人の小説を続けて読んでます(もらったからなんだけど)
    これも江戸もの。
    毎日の生活を必死に生きる庶民たち。
    こういう話書かせるとうまいねーー

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    2009年10月29日
  • 梅咲きぬ

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    1年半くらい前に、暇つぶし用に買った本。
    暇つぶし目的だっただけに、読み終わる頃には
    半年近く過ぎていた気がする……

    江戸のとある名門料亭に生まれた女の子が、
    3代目おかみである母の背を見て育ち、
    4代目として1人前に成長するまでが
    書かれています。

    立ち回りあり、親類との別れあり、
    初恋の風化する様あり、と、
    主人公の半生描いているだけに、
    それなりに色々起こっています。
    ん〜…でも、基本”性善説”な話だなぁ、と。

    主人公の4代目は、山本氏の他の作品にも
    度々登場しているそうです。
    なので山本氏の作品のファンならそれなりに
    楽しいかもですね。

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    2009年10月07日
  • かんじき飛脚(新潮文庫)

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    1)そもそもの設定に無理がある->宴の直前に内室急病という言い訳で十分通る。
    2)最後の襲撃シーンが変->もっと簡単で有効な襲撃の仕方があるし、それはこの本の中でも使われている。

    いきなり欠点を上げるのも気が引けます。しかし、有る意味これらは些細なことかもしれません。先日読んだ「大誘拐」も突っ込もうと思えば突っ込むところが有ったはず。でもそれが気にならないのは、物語そのものが面白かったから。逆に、この作品でそうしたアラばかりが目に付くのは、作品としての力が下がっているからだと思います。
    中には良いシーンもあるのです。特に中盤はなかなか読ませます。でも何だか書き急いでる、もっと言え

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    2016年08月07日
  • 損料屋喜八郎始末控え 赤絵の桜

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    どうやら損料屋喜八郎についての続編のようだが最初を読んでいなくても話はわかる。短編形式ではあるが話はどことなく繋がっているが、今日ひとつ繋がりの意味がつかめないきもした。3.5。

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    2009年10月07日
  • ワシントンハイツの旋風

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    著者を思わせる謙吾の青春物語。
    また、一力版『ヰタ・セクスアリス』。

    厳しい境遇のなかで、チャンスを生かし前向きに生きる姿勢は時代小説で扱う人々と重なる。現代版の成功物語としては高杉良の企業小説の方がだんぜんおもしろい。

    そういう視点から読めば、女性遍歴は言わずもがなという気もする。

    ただし、一力ファンで彼の青春時代をあまさず知りたい人にとっては魅力だろう。



    作成日時 2007年11月18日 10:24

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    2009年10月04日
  • 峠越え

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    江戸時代の深川を舞台にした成功物語。例によっての山本節です。
    しかしどうも軽すぎますね。都合が良すぎると言っても良いですが。
    陽性の時代劇が山本さんの持ち味ですが、それにしても影が弱すぎます。無いわけでは無いのだけど、なんだか無理やり作ったようです。書割の舞台の上で主人公が踊っている感じがします。
    デビュー当時は私生活面での鬱屈(膨大な借金)もあり、それが強い影と、その裏返しの光を作っていたのかもしれません。しかし、最近はその陰影が薄れたり嘘っぽくなっているような気がしてなりません。
    =========
    もうひとつ気になったこと。
    私は時代考証を気にしない方なのですが、それにしても。。。
    江戸

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    2016年08月07日
  • 損料屋喜八郎始末控え

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    損料屋ってなに?
    江戸の昔は鍋釜などの日用品を僅かな銭で貸す商売があったそうな。それが損料屋だそうで、本来は年寄りの生業なのだけど、喜八郎はバリバリの現役男前。
    札差の米屋・喜八郎Vs伊勢屋・笠倉屋の神経戦。

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    2009年10月04日