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道三堀から深川へ、暮らしに欠かせない飲み水を届ける水売りたちは、皆自分の仕事に誇りをもって働いている。そんな水売りの一人、龍太郎には、蕎麦屋の娘・おあきという許嫁がいる。日本橋の大店が蕎麦屋を出すとの報せに、「美味い水」が必要だと思い知らされ、協力して美味い水造りを始めるが、いつしか二人の間に微妙な隙間風が吹き始めて…。人の気持ちに翻弄されつつも、せつなく凜々しい、江戸の「志」を描く長編時代小説。
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Posted by ブクログ
山本一力先生の作品にはずれなし! 一本筋のとおった男を描かせたら最高! 深川は堀と材木の街ですが、井戸を 掘っても塩っ辛いため、水売りが生活に 必要でした・・・そんな水売りの話です でも、女心ってわかんねぇ!
三部作の長編でしたが、深川の水売りの龍太郎を主人公に水売りの元締めである親分の虎吉が器量の大きさで立身出世する話から、龍太郎の許嫁である蕎麦屋の娘の蕎麦屋が鰹節の大店が近くに蕎麦屋を出すということで葛藤する姿や最後はその大店の息子に許嫁が思いを寄せ、龍太郎との恋仲にすきま風が吹くのですが、最後は龍太...続きを読む郎がそんな切ない許嫁との関係よりも、水売りとしてのプライドを取り戻して、己の仕事に愚直に向き合う姿が爽快でした! どう展開していくのだろうか?とハラハラしながら読み進めていきましたが、最後の終わり方が、個人的にはなかなか良かったと思います!
龍太郎!あんたにはもっとええ人がおる!! 団四郎!あんたがはっきりせーへんから困ることになるねん!! 一力さんの物語に出てくるのは みんな漢気あふれるいい男ばっかりやのに 今回の若者たちは、ちょっとおしい。 いや、二人ともほんまかっこいいんですよ。対恋愛を除いては。
最近ずっとご無沙汰していた山本一力さん。 デビュー当時は良かったんですけどね、どうも次から次に出版されるようになって、粗さが目立ってきたような気がします。 しかし、この作品はマズマズでした。 水売りについての解説が何度も繰り返されたり、ストーリーが成立してないところなど、若干粗い感じは無い訳ではあり...続きを読むません。 しかし「真っ正直な商人/職人を描く」という山本さんらしいストーリーなのですが、そこに適度なひねりを入れることで、軽くなり過ぎないようにしています。いよいよ悪役登場!と思ったら、これが善人だったり、善人と思っていた人間がグズグズになったり。これらを私は良い方のひねりと見ましたが、山本さんらしい痛快さ、明快さを損なうという見方をする人も居るかも知れません。
時代劇小説に嵌まっております。(笑) でもこの方の作品って、途中はすごく面白いのに、最後がいつもあやふやというかハッキリしない。。 その辺がモヤモヤする。。 この作品も結末はお預け。って感じ。 主人公のカップルには少々イライラしました。(^^;) 登場人物は皆良い人なのにねぇ~(^^;)
山本さんの作品をむさぼり読む、きっかけとなった作品です。 読後の切ない気持ち・・・なんだか、胸が締め付けられて 主人公の幸せを、せつに、せつに願わずにはいられません。
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