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大人気時代小説家・山本一力の傑作中篇集。途方もない借金を背負う若夫婦が、起死回生を狙って茶碗の新柄の公募に挑む。その顛末は――。貧しい暮らしの中で追いかける大きな夢。武家社会の心意気、商人の気概。誠を尽くせば、身分の差を越えて人は分かりあうことができる。生きる力と明日への希望を与えてくれる感動作。「オール讀物」新人賞を受賞しデビューのきっかけとなった表題作は、著者自身の新人賞に応募していた当時の心情が色濃く反映され、胸に迫る。その他、『あかね空』以降に執筆した四作品を併録。
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Posted by ブクログ
良いですね。山本一力。 上記のように最後の「蒼竜」を除いては2001年に発表された作品です。山本さんが「あかね雲」で直木賞を受賞したのが2001年ですので、ちょうどその頃の作品になります。 一方「蒼竜」はデビュー作です。本人があとがきに書いているように、荒っぽさもありますが、新鮮な力も感じます。...続きを読む膨大な借金を背に新天地での活躍を狙う、自らの体験を時代小説に映した作品です。 どの作品も時代小説らしいしっとりした情緒の中で、物語が悲惨にならずポジティブです。そして爽やかな読後感が得られます。そこが山本一力さんの魅力ですね。 お勧めです。
読もうかなぁ・・・やめようかなぁ・・・と迷いに迷った末に読んだ一冊。 純粋に、感動した。 特に「菜の花のかんざし」と「蒼龍」は普通に泣いた。 「菜の花のかんざし」とか飛行機の中で泣いた(笑) それで分かったことは、私は夫婦ものに弱い。 っていうか家族ものに弱い。 「菜の花のかんざし」は、絶対にハ...続きを読むッピーエンドだって信じてる。 何故なら、私はハッピーエンドが好きだし、この本の中に悲しい結末のものは一つだってないから。
山本一力は経済小説なのだと思った。時代が違うから通貨単位こそ違うが、細かい計算がたくさん出てくる。仕事で上手くいかないことがあっても、辛抱強く続けたり思い切った変化に取り組むことで、少しは、または大いに報われることもある。でもそれはゴールではなく、また先へ続く出発点でもある。 これが現代小説ならこん...続きを読むなにすんなり心に入ってこないだろうと思うのは、義理人情がすがすがしく感じられるからか。
表題作の『蒼龍』含む5つの短編が収録。いずれも江戸時代を生きる市井の職人、商人、武士たちが主人公。 読者に想像させる大胆な終わり方が印象的。 『のぼりうなぎ』・・・職人が大店の手代に転職して四苦八苦する話。現代でもありそうな話である。 『筋わかれ』・・・現代のビジネスでも通じそうな、商人の話。 『...続きを読む菜の花のかんざし』・・・個人的に一番好きかも。憎いところで話は終わる。人によっては消化不良かもしれないが。 『長い串』・・・ラストのタイトル回収はお見事。 『蒼龍』・・・落語の人情噺にありそうな物語。作者の遍歴も知って読むと、なお感慨深い。
4.0 山本一力の小説を初めて読んだけれど、なんとなく先が読めながらも感動できるので、好みなのかもしれない。次はあかね空を読む。
作家初期の作品で短編5編集でしたが、どの話も良かったですね!江戸時代の清々しい人間模様を描いた作品ばかりで、まさに下町の人情にふれた作品ばかりでした。「菜の花かんざし」だけは時代の悲しい宿命を描いた作品でしたが。 貧乏でもしっかりと生きていく主人公の姿や家族を含む、まわりの絆(支え)を描くのが作者の...続きを読む真骨頂ですね! すっかり山本一力ワールドに、はまった私は、これから作品を読み進めていきたいと思う今日この頃です!
短編5編。オール讀物新人賞受賞作でもある表題作『蒼龍』は作品単体で魅力的であるが、著者の投影(解説によれば)である事を知れば、その凄味はいや増す。選者をして『このひとが新人賞に応募し、私が原稿料をもらう違いは何か』といわしめたエピソードは惹きつけられた。
この人の時代物って巧いんだなあああやっぱり! 派手な物語ではないけどね、心に響く人情や粋な姿が本当にイイ! これはデビュー作を含む本だから、作者のキャリアが浅いうちに書いたものだと思うのだけど、とてもそうとは思えない落ち着いた雰囲気がいい。 特にお気に入りなのが以下の3話。 「のぼりうなぎ」:両方の...続きを読む立場が解るのよ。ただ、もうつらい。これはつらい。でも変わるんだな、という希望が覗く最後はね温かい。 「節わかれ」:粋な話! 単純に面白いし気持ちがいい! 「菜の花のかんざし」:切ない…! 武士としての己と父親としての自分の間で揺れ動くのが、切ない。 面白かった。
この人の作品は初めて読みました。 たくさんいただいた本の中に入っていた1冊 時代ものって普段自分ではあまり好んで読まないんだけど この人のは面白いね すごく魅力的でわかりやすい。 今回のこれは商人もの、武士もの、とりどりだけど どれも人間臭くていいよ。 しばらくいろいろ読んでみよーーっと
のぼりうなぎ、節分かれ、菜の花かんざし、長い串、蒼龍の5つの短編集。最高のハッピーエンドではないけど、じんわりと心が温かくなるような話ばかり。江戸の情緒に触れる一冊。
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