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江戸の街を駆け、火と闘った男たちがいた。
おとっつあんは、みんなのために命を懸けて火事を退治しに行くんだ――。おのれの命とひきかえに町を守った深川・南組三之組の火消し頭徳太郎。幼いときからその背中を見て育った息子の銑太郎は、やがて一人前の火消しへと成長していく。炎の恐怖と闘い、火消しに体を張る男たちの誇り高い姿を描いた、山本一力の真骨頂。
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Posted by ブクログ
気迫で「炎のほうが逃げていく」と言われ伝説となった父、命を賭した火消しを継いで成長してゆく息子。火消し親子の物語。
火消しに命を張る男たちの誇り高い姿と男の見栄を描いた江戸火消しの心意気と人情。
「武家は命を捨てる覚悟が甘くなっている。」「火消しにはぶっとい骨の通った男たちが、群れを拵えております。この稼業で絶対にやってはならねえのが、筋違いの振舞いなんでさ。」
「ひとつの間違いが仲間全員の命を危うくする。ゆえに現場の状況が読める格上の者には断じて口答えは許されない。短く答えて、ただちに動く。これが火消し社会の絶対の掟。」
山本作品には、滔々と流れていくような清冽さや震えるような心理描写はないが、安心して読める山本作品。江戸の生業を丹念に調べて筋立てしていることから、いろいろなを教えてくれる。
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