山本一力のレビュー一覧
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駕篭かきというのは現代にはない職業だ。職種としてはタクシーやハイヤーと同じだけど、二人で一組というところが決定的に違うし、そこがこの小説のみそにもなっている。駕籠って乗ったことがないなあ。一度乗ってみたくなった。Posted by ブクログ
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定斎売りの蔵秀、長身男装の絵師・雅乃、文師・辰次郎、飾り行灯師・宗佑の若い四人が力をあわせ、大店が桁違いに抱えた大豆を、大掛かりなアイディアで始末する「端午のとうふ」、他4編を収録。 全ての編に話が繋がっている。柳沢吉安が最後に出て来るのが、、、痛快。Posted by ブクログ
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山本一力の時代長編。
ミステリー要素で言えば、宮部みゆきの時代物に及ばないものの、数字や金額の確かさ、時代考証や当時の職業などの設定は山本一力の方が1,2枚上手か。さすが!Posted by ブクログ -
山本一力初トライ。はじめは、損料屋という職業や色々な役職名など江戸時代独特の用語に慣れずになんどもいったりきたりしながら読み進めた。が慣れてくると、おもしろくてどんどんすすんだ。地名に我が江東区の細かい地名がたくさん出てきて楽しい。こういうのを読んではその辺りを歩く、ってことをその都度やってみたいな...続きを読むPosted by ブクログ
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鍼灸師染谷家の家族の物語。
江戸人情物語が得意な山本一力だが、この小説は甘い恋愛物の色合いが強く、私好みの人情味がもう少し盛ってあれば…と感じた。
兄の勘四郎の優しさらしき優柔不断に少し苛つく。
良い人ばかり出てくるので、かえって賭場の親玉虎蔵の悪役のキャラクターが人物として面白かった。Posted by ブクログ -
タイトルにひかれて読んだ
スタートは鹿児島県で
向田邦子の作品を取り上げていて
いい感じで読んだ
桜島の噴火と噴煙
多分磯庭園からの錦江湾の眺め
雄大な景色が浮かんでくる
生活するのは大変なのだ
洗濯物は外に干せない
部屋には桜島の灰が侵入してくる
思い出してしまった
自分に馴染みのある場所は
イメ...続きを読むPosted by ブクログ -
ロッキーステップや旅行会社添乗員時代の苦労など、読んで面白いところもあったが、なんとなく散漫な文章。雑誌に掲載された連作エッセイをまとめたものなので、初出の際は散漫さが求められたのだろう。お手軽に読めてよかったが、作法とか極意とかそういう大げさなものではなかった。
ヤリスの項で、なんだかトヨタの宣...続きを読むPosted by ブクログ -
「たすけ鍼」の続編。
朝鮮人参が登場し、いよいよ前作で解決しなかった野田屋の件が明らかにされるのかと思いきや、肩透かし。
染谷と昭年の神がかった医術に、読んでいて本当にこんなことまで出来るものなのかと不思議さを感じた。
話の展開が大きくなりすぎて、町の人々との関わりが少ないのが残念。Posted by ブクログ -
山師の父が出会った銘酒を江戸で売り出そうと蔵秀たちが土佐へ向かい、仕掛けを進めていく話。土佐の佐川村の自然や村人たちの様子がリアルに伝わってきて、タイムスリップして行きたくなりました。作者の山本氏は土佐出身者。土佐愛を感じます
あれもこれも上手く行き過ぎな気もしましたが、ひなに雅乃とのこと「一筋縄じ...続きを読むPosted by ブクログ -
あんなに楽しい時間だったのに、同じ落語の物語で同じ感じで軽くなって読んでみたが、どうにもこうにも苦手。ゴツゴツした一力さんの好きだと思ったのに、単なる思い込みかな、読むのを中断する。以上Posted by ブクログ
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主人公は定斎という薬を売り歩く若者、蔵秀。蔵秀と仲間3人が深川を舞台に厄介事を面白おかしくカッコよく解決していくお話
定斎とは夏バテ防止の薬らしい。そんな薬が江戸時代で売られていたんですね
一番カッコイイのは実は父親の雄之助Posted by ブクログ