山本一力のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
江戸時代、深川の老舗料亭の女将とその娘の物語。こんな物語が大好きだ。大店の4代目女将となる娘を一人前の後継者とするべく厳しく育てる母。その思いを深く理解し幼いながらもその才気を見せる娘。二人を支え師となる踊りの師匠夫婦。女の器量とか不景気だからこその大店のあり方とか、すっぱりと筋が通っていて気持ちがいい。店が大きくなるとそれだけそれを続けることが大変になる。昨年世間をにぎわせた某料亭は大店という事に何かを忘れ利益さえ上がればいいと慢心してしまった。女将はどんな教育を受けたのだろう。この人の書く時代小説の主人公はきっと胸を張って生きていいる感じがとても読んでいていい。