山本一力のレビュー一覧

  • 本からはじまる物語

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    本が好きな人には是非読んでほしい!
    本と人との関わり方、大切な本の思い出、ファンタジーな物語もあり、、、

    色々な方のストーリーをいっぺんに楽しめる欲張りな本です!!

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    2022年10月15日
  • たすけ鍼 立夏の水菓子

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    シリーズ2作目。鍼灸師の染谷の治療が神がかってきた。
    ●衣替え
     嫌われる検校の毛むくじゃらの12才の娘をお灸で治療。何度かの治療で毛もスッキリと快癒。お灸にこんな効果があるのか、初めて知りました。
    ●居眠り初め
     大晦日の宴会で10人の川並の内、半数が腹痛。鍼灸で快癒。手伝いの染谷の娘も父親を改めて尊敬する。
    ●正徳の湯
     向かいに住む親友の漢方医昭年の腰の具合が悪く、箱根行きを勧める。旅立った親友夫婦が恋しくなり、染谷夫婦も箱根へ行く。宿の客の歩き方が体に悪いと忠告し、歩き方を教える。
    ●にんじん船
    箱根から戻る途中で川崎宿に投宿。そこで見たのは、怪しいにんじん畑。偽の高麗人参かと思ったら

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    2022年10月11日
  • たすけ鍼

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    山本一力氏得意の人情噺。染谷(せんこく)という名鍼灸師が中心だが、隣に住む幼馴染の同年齢の医師である昭年も名医師であり、二人で協力しあい患者を救ってゆく。自分の後継も考え、子供たちを無償で教育してゆく。金儲けしか考えなかった豪商が、家族や自分を救ってくれた染谷に心酔し援助を申し出る。それに応える染谷。感動的な話しが続くが、別な豪商が店の番頭に良いようにされた状況の改善結果が描かれなかったのが残念。どういう結末か気になる。

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    2022年04月29日
  • 深川黄表紙掛取り帖

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    読み切り短編かと思いきや、繋がってる。途中から読みこぼしを戻っては読み拾い、引き込まれていく。先に続編を読んでしまい、本棚を探してこちらをよんだので、謎解きのような初々しい4人の繋がり。

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    2022年04月24日
  • 深川黄表紙掛取り帖

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    主人公格の4人やその他ストーリーに絡む人々の立ち位置、関係、設定が明らかにならないまま話は進む。
    話は面白いのだけれどそう言ったものを理解せずに読んでいくのは何かフワフワした感じでじっくり味わえない気がする。
    もしかしたら本作品は一連のシリーズ物の内の一巻で、ファンたる読者ならばそんなことは了解事項なのかと思ったけれどそうではなかった。
    とりあえずストーリーが先行して後から詳細を知らせるというのがこの著者のやり方なのだろうか。

    定斎屋(この言葉も初めて知った。 暑気あたりの薬を売り歩く商売だそうです)の蔵秀とその仲間3人が知恵を使い、金にまつわるご近所トラブルを江戸に暮らす人々の思いと風情を

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    2022年03月31日
  • あかね空

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    初めて読んだ時代小説。若い頃、時代ものを敬遠していた自分が恥ずかしい。言葉遣いとか、古くさいんじゃないかとか勝手な偏見があったが、思っていたよりずっと読みやすかった。小さい頃から水戸黄門やら鬼平やらをテレビで見ていたから、実際には違和感ゼロ。
    内容は、長屋に暮らす一家の話。どの時代でも、親子の絆と葛藤は同じようにあり、それを丁寧に描写したこの作品は家族愛を書いた作品が好きならきっと読んで後悔しないと思う。

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    2022年02月05日
  • 損料屋喜八郎始末控え 粗茶を一服

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     再読。『損料屋喜八郎始末控え』シリーズ3作目。7編からなる連作。前半3編は、四郎左衛門の猫好きを逆手にとって大口屋が仕掛けた伊勢屋追い落とし作戦の顛末を描く。

          * * * * *

     前作『赤絵の桜』で主人公・喜八郎の傑物ぶりは大きく印象づけられたからでしょう。本作で活躍するのはかつての敵役・伊勢屋四郎左衛門です。

     前作から兆候はありましたが、本作で描かれる伊勢屋の器量は相当なものです。
     揺るぎない経営哲学と人使いの上手さに加えて、先を見通す目と的確に対応する柔軟性、人情の機微ばかりか芸術から食まで万事に通ずる感性を備え、果ては裏社会にまで及ぶ影響力を持つ伊勢屋。喜八郎に

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    2021年10月08日
  • あかね空

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    「気苦労が続くだろうが、ちょっと恨んだり、ちょっと妬んだりしながら、それでも頼り合えるのが身内だ」と言うセリフが突き刺さる、家族力を描いた時代小説。

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    2021年08月29日
  • 損料屋喜八郎始末控え

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    読み応えありました。3作目があっさりだったので、それが作風かと思いきや。
    前シリーズ読みたくなりました。主人公ちょっと堅過ぎだと思いません?

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    2021年07月05日
  • かんじき飛脚(新潮文庫)

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    何事も人力に依っていた時代に、江戸と加賀の間をつなぐことが、どれほど困難だったか。貴重な情報と物の行き来を担う飛脚と、それを支える人々の、迸る情熱と誇りに圧倒された。
    特に、雪の中の息を呑む戦闘シーンは圧巻。

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    2021年06月27日
  • 長兵衛天眼帳

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    第一話は親蔵親分が主人公?という話の流れでしたが、なるほど周りから固めていく手法なのかなと納得。その後魅力ある登場人物がどんどん出てきます
    悪人への罰、その落とし所など丁寧さを感じる作風です

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    2021年06月10日
  • たすけ鍼

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     「やまいを診るまえに、ひとを診ろ」「人はだれしもが己の身体を己が治す、生まれながらの力を秘めている・鍼灸や薬は、眠っているその力を呼び覚ますための助けに過ぎぬ。」深川で鍼灸師を営む染谷(せんこく)のたすけ鍼(ばり)、胸のすく作品です。山本一力「たすけ鍼」、2010.10発行。

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    2021年04月26日
  • 長兵衛天眼帳

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    3.8
    日本橋室町の老舗眼鏡屋・村田屋の主人・長兵衛と、日本橋小網町の目明かし・新蔵が、二人の眼力と村田屋の家宝・天眼鏡を駆使し、力を合わせて難題を解決してゆく。

    「天眼帳開き」

    悪名高い目明かし・巳之吉の縄張りである住吉町の裏店で起きた殺しの捜査で巳之吉が縄にかけたのは、母と妹の面倒を見つつ長屋の住人の手伝いをしながら生活を支える、近所でも評判の娘・おさちだった。
    おさちへの嫌疑に疑問を抱く新蔵は長兵衛に助力を求めるが…

    おさちの手についていた泥と、出所の分からない多額の支度金がおさちの立場を危うくしてしまう。

    ◯宮本宜明…南町奉行所定町廻同心。新蔵の雇い主。
    ◯小倉義則…北町奉行所

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    2021年02月01日
  • 明日は味方。―ぼくの愉快な自転車操業人生論

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    山本一力 著「明日は見方。」、2013.6発行。自転車操業人生だそうですw。①中3の時、東京に。住み込みで新聞配達を4年間。人間を学び、英語を学んだ。自転車操業人生の始まり ②昭41、18歳で近畿日本ツーリスト(有楽町・交通会館)に。約10年。世界各国に。③その後、7つ位の職を。コンピュータに詳しくなる。④40歳前、フルオーダーの自転車を。海外のロードレースにも参加、チームの力を知る。今、家には7台の自転車、奥様とも自転車が縁で。⑤53歳で直木賞 ⑥自転車は漕がなければ倒れる。森羅万象、みな同じ。

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    2020年12月01日
  • ずんずん!

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    牛乳の宅配は、「日本ならではの文化」。これが幾度となく繰り返して強調される。筆者のあとがき、コロナ禍ゆえ、なおさら考えさせられる人が陰ながら支え、心配りする人の暮らし。

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    2020年11月30日
  • つばき

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    前作『だいこん』に続き気風の良い、つばきが主人公。
    一膳飯屋『だいこん』は、浅草から門前仲町に移ったが、つばきの飯炊きは相も変わらず絶品。
    読んでいて、米の甘さが口の中に広がってくる。
    まだ、続編があるみたいなので、そちらも読んでみたくなる。

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    2020年11月19日
  • たすけ鍼

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    粋や人情をよしとした生き方が胸をスッとさせます
    立夏の水菓子からするとまだ、助走段階
    2冊とも読むのがお勧めです

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    2020年09月24日
  • だいこん

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    面白く読むことができた。
    苦労をしているのだろうが、物事が世間が人がここまで良い世の中あるのだろうかないだろうと思いながら、、、

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    2020年06月27日
  • たすけ鍼 立夏の水菓子

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    久しぶりの山本一力作品は、たすけ鍼の続編で、短編6編という内容ですが、中編的な感じでもありました。
    深川の鍼灸師の染谷を主人公に盟友昭年と妻の太郎とともに人助けや世直しに汗を流す粋な人情話が最高でしたね!
    山本一力の真骨頂とも言える爽快な江戸下町の話が良かったです!次回作も早く読みたいですね!

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    2020年06月19日
  • 大川わたり

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    俺はお店から暇を出されたこれに思い当たり、銀次の腰が砕けたのだ
    昔を振り返って、その当時の仕事を片っ端から消しゴムで消してしまうのは、おのれの軌跡を否定するも同然です。たとえ未熟であっても、その当時にしかできないこともあります

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    2020年03月10日