山本一力のレビュー一覧
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やはり、江戸人情ものを描かせたら、山本一力の右に出るものは、いないのではないか。
ただ、いかんせん、短編集だと、一つ一つの話が中途半端になってしまうのが残念。
一つ一つの話を長編で読んでみたい。Posted by ブクログ -
あかね雲を、読んだあとに、この本を手にした。
期待を外さない4代目秀弥の生きざまに、真似のできない清々しさと気っ風を感じて、読後感がとてもよかった。
ただひとつ、気になり2冊を探った3代目秀弥の享年。60なのか52なのか?
ファンとしては、4代目の心に違いが出るだろうと、気になりました。
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以前読んだ「かんじき飛脚」の続編本でしたが、将軍吉宗時代の老中松平定信が目を付けられている前田藩が状況を打開するために公儀に忠誠を尽くす姿を公儀に理解してもらうために戯作者の雪之丞に読物を作成させるという展開ですが、前半は読物作成に至る過程を描いており、後半は、雪之丞が書いた読物が描かれておりました...続きを読むPosted by ブクログ
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八つの短編集でしたが、山本一力の真骨頂と言える江戸時代の庶民、その中で本作は老齢な方々にスポットをあてて、さりげなく花と絡めて語られる人間模様や夫婦愛が胸にしみる短編ばかりで、どの話も良かったです!Posted by ブクログ