山本一力のレビュー一覧

  • ずんずん!

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    読み終えたぁ。現代版の山本一力さんってどうなるかなって考えたけど取り越し苦労 まるで長屋のある江戸時代を思い浮かべる出来栄えですね。無骨な一本気の、ズンズンと読む事出来た。牛乳は好きで毎日飲むけど、ビン牛乳がこれほどの効果あるとは考えたことがないよ、もうあるもんだとしか思えないって事=誤り シジミ売りに豆腐売りにいつも同じ時間に来るのが重要で 口に入れる商売がどれだけ大事かを知った ミルク珈琲とコロッケパンが常に出てきたけど、いいね。生産者 加工 配達人の連携とか気付けて勉強になります。みきと亮介はウーン

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    2023年10月30日
  • 落語小説集 芝浜

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    いやぁ合うねえ合ったねぇ。山本一力さんと落語とが徒然なるままに。落ちがちゃんと生きてた、しっかりした語り口だからかなこんな読み易いって思わなかったし、誰とは言わずに噺家のそのものでした。お題の芝浜に惹かれて読もうと思ったけど、確かにそうですね。なんなら詳しく街の情景とか棒手振りからお店者になった親方の仕事ぶりが見えるので。落語だと噺家によって変わる印象だけど、本で落語を読むのいいですねとても。もっとあるからもっと出て欲しい。無骨な山本一力さんに期待したい

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    2023年10月30日
  • ジョン・マン 1 波濤編

    購入済み

    同時並行

    土佐国の人 万次郎とアメリカの捕鯨船の話が同時進行で進んでゆく第一巻である。同時並行という記述方式はややもすると話が混同されやすいが、本書はアメリカと日本というかけ離れた舞台なので混同することはなく、大変に面白く読めた。まだまだ序盤であるが次巻以降が気になる。

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    2023年10月02日
  • 深川駕籠 クリ粥

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    読後感とても気持ち良い小説。不思議なのは、通常の小説と違って、後から後から重要人物が出てくるんだけど、違和感というか不自然な感じが全然ないこと。最近の流行りは、伏線張りまくって後で回収という流れだけど、これは全く逆。それなのに、納得感がある。相当の書き手と見た。

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    2023年09月08日
  • たすけ鍼

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    この作品も、素晴らしい!山本一力さんの作品に登場する人は、男も女も、筋が通っていて、気分がスッとする。みんな、市井の人間で、偉い人じゃないところが、また良い。

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    2023年07月31日
  • カズサビーチ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    1845年にクーパー船長率いる米国捕鯨船仲間と、鳥島付近で遭難し、助けられた日本人22人の物語。自分達の食糧枯渇や鎖国日本の攻撃の可能性があるにもかかわらず助けた米国人一味の懐の深さと優しさ、一方、鎖国状態の極めて難しい時代背景にあった日本が、厚情には厚情で応える判断をした役人達、当時の人間ドラマと古き良き日本の奥深さと情の深さにすごい感動に包まれた。すごい名作だと思います。

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    2023年07月23日
  • 欅しぐれ 新装版

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    凄いモノを読んでしまった❗読んでいる途中から背筋がゾクゾクするし、涙が出てくるしで、やっぱり良いなあ、書物を読むということは。感動というのは言葉にならないもんですね❗

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    2023年05月20日
  • 欅しぐれ 新装版

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    出版された当初に読み、
    「こんな店で働きたい‼️」と切実に思った。
    あれから随分と時は流れたが、未だに夢、また夢でそんな働き口とは出会っていない。
    経営者になりたいと思う方。夢でもいいから目指してほしい。

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    2023年05月16日
  • 花だいこん

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    江戸時代大工の安治の生きざま仕事一途薬種問屋の看板作りに心を燃やし縁で知り合いになった仲間と共に命を賭けて奇跡を起こす。さらには三太郎と真之介とが双子だったとは!まだ語り尽くしていないように感じるのは小生だけかなそれは著者の思惑?

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    2023年05月02日
  • つばき

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    内容(「BOOK」データベースより)
    つばきは、深川に移り住み、浅草で繁盛していた一膳飯屋「だいこん」を開業した。評判は上々だが、「出る杭は打たれる」とばかりに、商売繁盛を快く思わない者もいた。廻漕問屋「木島屋」から、弁当を百個こしらえてほしいという大口の注文を受けたのだが…。浅草とは仕来りの違う深川に馴染もうと、つばきは奮闘する。祭の興奮と職人たちの気概あふれる深川繁盛記。

    令和5年3月31日~4月5日

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    2023年04月05日
  • 損料屋喜八郎始末控え 赤絵の桜

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    ネタバレ

    とにかく面白かった!最後の方を読み進めるうちになんとなーく結末がわかってくるけれども、それをはるかに超越した多幸感にあふれるラストは最高すぎる。そして伊勢屋も政八もいい人になってきている感じ。全く趣旨は違うが、読み終えてなんとなく鬼平犯科帳の「密偵たちの宴」を思い出した。

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    2023年03月29日
  • あかね空

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    4.6
    江戸の人情物語、最高。
    いちいち泣けるし、いちいち腹立つし、いちいち嬉しい。そんな感情移入ができる小説が私はだいすきだ。

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    2023年03月18日
  • 決戦!忠臣蔵

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    もしかしたら歴史小説を初めて読んだのは忠臣蔵だったかもしれない。
    何作か読んだと思うけど、久しぶりのこの忠臣蔵はアンソロジーで、様々な視点で7人の歴史小説家が書いています。

    葉室麟『鬼の影』
    朝井まかて『妻の一分』
    夢枕獏『首無し幽霊』
    長浦京『冥土の契り』
    梶よう子『雪の橋』
    諸田玲子『与五郎の妻』
    山本一刀『笹の雪』

    どれも視点が新鮮で面白く読めました。
    お気に入りは朝井まかてさんの『妻の一分』。
    江戸っ子の語り口調が噺家さんみたいだなぁと楽しく読み進めると、この語り手の正体がわかった時に笑っちゃって!

    それと神崎与五郎の元妻の話も、ドラマで見たような話だったけど、うるうるしちゃった

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    2023年02月05日
  • ジョン・マン 1 波濤編

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    ジョン・マンの生い立ち。その数奇な運命。ただすごいとしか言いようがない。たった12歳で村を出てカツオ船に乗り難破する。命からがら鳥島に辿り着く・・

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    2022年10月28日
  • 深川駕籠 クリ粥

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    山本一力の深川を舞台にした時代小説は、さすがに面白いですね!深川の長屋に住む駕籠舁きの新太郎と尚平を主人公としたシリーズものですが、今回は、クリ粥となおしの桜の2編というか1つの物語です。今回は、長屋で慎ましく暮らしていた鉄蔵の亡くなる前に最後にクリ粥を食べたいという望みを叶えるべく新太郎と尚平が奮闘するという話と鉄蔵が残した遺産を使ってどうするか?という話なのですが、長屋の大家である木兵衛と長屋に暮らす人たちの人情やまわりの人たちとの縁や人情などが、余すところなく描かれており最高でした!

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    2022年10月14日
  • 銀しゃり 新装版

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    とても良かった。時代ものとしてはもちろん、「お仕事小説」としても、恋に仕事に迷いながら成長していく青年の物語としても、共に描かれている人々のサブストーリーも含めて、とても良かった。

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    2022年09月22日
  • 朝の霧

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    ネタバレ

    長宗我部元親旗下の武将波川玄蕃を主人公とした連作短編。

    有能な武将を部下とするジレンマ。目下に対する嫉妬羨望というのは醜いが、戦国時代の下剋上という習わしの元では、それが防衛本能にもつながり、元親の所業もやむを得ない部分もあったのかも知れない。

    いや、今の時代においても、人の有能さや人望に嫉妬する元親タイプの人間って少なからずいて、そいつらが意外と出世階段の上段にいたりすることも多い。意外と妬み嫉み嫉妬羨望ってのは、のし上がっていくためのスキルだったりモチベーションになったるするのかも知れない。

    俺もそういう気持ちをもったりするが、イヤなヤツになってるだろうなと思うし、そういう気持ちが重

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    2022年04月26日
  • 深川駕籠

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    江戸の賑やかな街並み、坂の多い屋敷町の様子が、目の前に甦るようです。
    本書をはじめとする駕籠舁きシリーズに惹かれるのは、その臨場感のゆえだと思います。それは、駕籠舁きの目線、走る息遣いがあってはじめて描ける景色です。
    そのうえ、新太郎と相方尚平に交わされる、サッパリした優しさ、男気が心地よく胸に響きます。
    駕籠舁きの掛け声を聞きながら、江戸情緒を楽しんでいるような気分を味わえる一冊です。

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    2021年11月14日
  • 損料屋喜八郎始末控え 赤絵の桜

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     『損料屋喜八郎始末控え』シリーズ2作目は5編からなる連作。再読。

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     1作目より更に趣向が凝らされ、楽しませてくれる作品に仕上がっていました。
     前半3編の中心は定番どおり喜八郎の活躍なのですが、伊勢屋については人間味溢れる意外な横顔も描かれていて、シリーズの奥行きを広げてくれていました。

     特筆すべきは後半2編です。
     まず、喜八郎と伊勢屋という知恵者が騙りに遭う「逃げ水」。首謀者はなんと江戸所払いとなった笠倉屋でした。おまけに笠倉屋本人は最後まで姿を現さず書状のみの登場で、意趣返しというよりピリッと辛い無沙汰の挨拶という設定が、全くもってシャレていま

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    2021年10月09日
  • 損料屋喜八郎始末控え

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     『損料屋喜八郎始末控え』シリーズ第1作。深川で小さな損料屋を営む喜八郎が、真っ当に生きる人たちの暮らしを守る姿を描く経済時代小説。4編からなる連作。再読。

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     田沼バブル経済と定信緊縮財政。真逆の政治体制に翻弄される江戸が舞台です。
     そして主人公は、深川で損料屋を営む元同心の喜八郎という男。この喜八郎が実に魅力的。

     損料屋の規模は小さいものの、優れた洞察力と抜群の経営センスで大店の札差たちと互角以上に渡り合い、真っ当に生きる江戸の庶民たちの暮らしを守ろうとする喜八郎が、なんとも粋でカッコイイんです。


     やはり何度読んでもおもしろい! シリーズ化が納

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    2021年11月16日