山本一力のレビュー一覧

  • 損料屋喜八郎始末控え 粗茶を一服

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    第3段。

    巻を重ねるごとに、登場人物たちのキャラクターが練れてきて、読むのが心地よくなってきました。

    周辺人物たちが生き生きと活躍を見せるにしたがい、主人公喜八郎の登場場面が減って存在感がやや薄くなっている気がするものの、それもまた良し。

    続編あるのでしょうか?
    けっこう楽しみかも。

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    2013年08月08日
  • 損料屋喜八郎始末控え 赤絵の桜

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    損料屋さんシリーズの続編。

    前作は、ちょっと不満が残るモノでしたが・・・

    今作は読みやすさ、読み応え、盛り上がりとその他モロモロ、大きくスケールUPしていると思いました。
    脇役の面々もいい味出しています。
    こりゃ面白い。

    最終章は、主人公のみならず読者まで「騙り」にあったような趣向でした。
    こりゃ楽しい。

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    2013年06月27日
  • 牡丹酒 深川黄表紙掛取り帖(二)

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    「深川黄表紙掛取り帖」シリーズ2作目。一話完結ではなく、江戸ではまだ知られていない土佐の銘酒「牡丹酒」をマーケティングする長編。物語の本筋ではないが、飾り行燈職人宗佑と、父親が失踪してしまった少年金太との触れ合いが良かった。

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    2013年05月18日
  • 梅咲きぬ

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    元禄から続く料亭『江戸屋』四代目女将として成長していく玉枝の姿に自分の娘を重ねて読んでしまい涙をこらえきれなかった。年端のゆかぬ子供が頑張る姿というのは実に胸を打つ。
    もっと周りに人のいない環境で心おきなく読みたかった。

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    2013年05月18日
  • 損料屋喜八郎始末控え

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    主人公の喜八郎を始め脇を固める登場人物たちが兎に角カッコイイ。敵役の伊勢屋ですら実にカッコイイ。巨利を貪る札差達との頭脳戦、も楽しいんだが、とにかく人物たちのカッコ良さを骨の髄まで楽しめる傑作。
    そして深川八幡祭のクライマックスへの昇り方がまた呼吸を忘れさせてしまうほど。神輿の『差し上げ』なんて今まで見たことも無いし、当然挿絵なんかもついてないのに、脳内再生されたその粋っぷりに思わず涙腺崩壊。
    続編もあるらしい。実に嬉しい。早く読まねば。

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    2013年05月02日
  • かんじき飛脚(新潮文庫)

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    唸るス トーリーと筆致力5☆〜。 本作品は飛脚がテーマ。しかも江戸と加賀藩 約570kmをわずか5日で走破、かつ月に三度 往復する強者どもに光をあてる。物語は寛政 の改革で名高い松平定信が推し進めた棄損令 (債権放棄)により年末も越せない旗本が急 増そして不平不満が爆発寸前。この難局を乗 り切るために定信が考案した奇策。加賀藩が 秘する内儀の病を公に顕にする事で非難を逸 らす事。だが病に効く特効薬は遠く離れた金 沢に。期限は年末までの二週間。藩の危機を 救うために命を賭して立ち上がった精鋭飛脚 達。道中には吹雪や断崖絶壁の海沿いの道そ して薬の運搬を邪魔する公儀。さーて想像を 絶する難局を彼等

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    2013年03月02日
  • いかずち切り

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    最後の一頁で好印象のポイントが上がった。最後の最後、見事に作者に一本取られた。
    一作目『しゃがみ屋』の最後で、覚悟の無さについて考えさせられ、二作目『騙り屋』で、覚悟のある者の凄さを見せつけられ、更にだめ押し。
    《「熱さを忘れた連中に、喉がやけどを負いそうになっていたころを思い出させる」》
    いかずちの弦蔵を怒らせたらどれほど怖いことになるか、続きがあれば読みたいものだ。いや、想像するだけでも十分楽しい。

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    2012年11月06日
  • ほうき星 上

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    上下巻だけど長く感じなかった。むしろ、ラスト近くは展開が早くて不満が残る。土佐と江戸に戻っての舞台では絡ませられるエピソードに不自由はなかったと思うが。途中、他の作品でも見たような騙りを除けば情の深い善人ばかり、出来すぎであっても江戸人情物として十分に楽しめた。今まで読んだ山本作品では一番好きな作品。

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    2012年04月05日
  • かんじき飛脚(新潮文庫)

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    山本作品には珍しく闘いのある作品。加賀藩の支援もなく、それでいて、猟師が飛脚を損得抜きで助ける姿に感動を覚えた

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    2012年03月31日
  • あかね空

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    ネタバレ

    名作。
    人っていうのは皆不器用。万事塞翁が馬、どこで心のすれ違いが起こるか分からない。読んでいる最中、おふみや栄太郎に嫌悪の感情を抱いてしまったが、それこそまさに心のすれ違い。そのような浅ましい思いを抱いてしまった己が甚く恥ずかしい。

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    2021年09月23日
  • まとい大名

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    町火消しに命をかける男たちが粋で男気が素晴らしい。悲しい場面もあるが関わる人々同士の思いが読むほどにじわじわと伝わってきて、目頭が熱くなる。感に入る自分も日本人だなあと思うと嬉しくもあり誇らしくも感じる。数ある山本一力の中でも珠玉に入る一冊。日本人かくあらんや。
    文庫本は単行本から大幅に加筆したとのこと。

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    2011年11月19日
  • たすけ鍼

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    山本一力先生のお仕事シリーズ(笑)

    今回は・・・医師と鍼灸師です

    この鍼が様々な揉め事にも効く
    あれ?
    あの話が中途半端だな~

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    2011年10月22日
  • かんじき飛脚(新潮文庫)

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    加賀と江戸をむすぶ飛脚の話。
    しかも途中で親不知だの青海だのが出て来て、金沢出身、本籍地青海(親の実家)現在東京勤務の私にはめちゃくちゃゆかりのある地満載でした。

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    2011年04月29日
  • 深川黄表紙掛取り帖

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    推理小説でもいい!

    この作品は続編があった気がします
    そっちを先に見た気がします

    再読しようっと!

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    2011年02月15日
  • ワシントンハイツの旋風

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    時代小説 人情小説の 著者の
    「自伝」的 小説・・・エッセイとしても捉える事ができる

    人のドラマの中に
    物語の 綴り手の核がある

    早い時期に この作品を読んだおかげで
    山本一力作品が 更に 身近に感じる事が
    出来るようになった

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    2010年09月04日
  • 辰巳八景(新潮文庫)

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    江戸深川を舞台にした市井時代小説です。「辰巳」とは江戸深川のこと。深川は江戸城の辰巳の方角(東南)にあたるからです。山本一力氏が長唄『巽(辰巳)八景』に材を得て紡いだ八篇の物語です。八編とも極上の物語です。それぞれ味わいが深く、私は一篇読み終えるごとにしばらく心地よい余韻に浸りました。中でも「永代寺晩鐘」と「やぐら下の夕照」が秀逸。

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    2010年07月11日
  • 梅咲きぬ

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    母が送ってくれた本を入院中に読みました。
    時代小説をちゃんと読むのはそのときが初めてで、最初は慣れない名前や年号にとまどったものの、すんなり物語の世界に入れました。
    簡単に真似できないけれど、学ぶところがいっぱいです。深川の人たちの助け合い精神や心意気、羨ましいです。
    おっしゃんが福松さんに言う最後の言葉に涙しました。

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    2010年04月23日
  • 道三堀のさくら

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    山本一力先生の作品にはずれなし!
    一本筋のとおった男を描かせたら最高!
    深川は堀と材木の街ですが、井戸を
    掘っても塩っ辛いため、水売りが生活に
    必要でした・・・そんな水売りの話です

    でも、女心ってわかんねぇ!

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    2010年02月09日
  • 大川わたり

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    山本一力さんの作品はどの作品も人情物で物語の中に引き込まれます。

    主人公・銀次の1度は失敗したものの真面目な人柄、だからこそ彼を取り巻く人達の温かい協力…

    山本一力さんの作品を読むと江戸にタイムスリップしたくなります(笑)

    最後の大芝居は大どんでん返しで面白かったです。

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    2010年02月01日
  • かんじき飛脚(新潮文庫)

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    足自慢の飛脚さん.メールや携帯が飛び交い,荷物なんてあっという間に届く現代では,考えられない時間の過ごし方がはらはらする.
    書店で平積みになってて,偶然手に取り,山本一力を初めて知った作品.

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    2009年11月30日