山本一力のレビュー一覧

  • 深川黄表紙掛取り帖

    Posted by ブクログ

    電車の中で隣の人が読んでて、面白そうだったんです。
    ページの上部に書かれている目次「端午のとうふ」をネット検索して、この作品に出合いました。

    時代物での「なんでも屋」稼業。
    難解な問題をアイデアで解決!
    読んでて楽しい気分になれる良い作品。

    0
    2015年06月15日
  • ジョン・マン 1 波濤編

    Posted by ブクログ

    幕末維新の時代に、通訳者として活躍した、ジョン・万次郎。
    その万次郎を主人公にした歴史小説シリーズの第1巻です。

    第1巻ではまず、幼少時代を過ごした土佐国中ノ浜での万次郎の生活、そして後に、漂流した彼を救うことになる、米国捕鯨船の出航に向けた準備のシーンが、交互に描かれていきます。

    貧しく、また周りの漁師たちの厳しい仕打ちにさらされながら生活する少年、万次郎。
    しかし、視力と機転の良さで、初出航する新造漁船に乗ることになります。

    いっぽう、米国国民の生活に広く広まった鯨油。
    その鯨油を取る捕鯨船は、東海岸ニューベッドフォードの花形産業として描かれています。

    なかでも、優秀な船長に率いられるジョン・ハウランド号は、投資家や地元の関連産業に携わる人々の期待を背負って、遠く日本の領海近くまで、鯨を求め航行します。
    この第1巻では、そのジョン・ハウランド号に、万次郎が発見されるまでが、描かれています。

    この作家さんの作品を読むのは初めてなのですが、高知県出身の方なのですね。
    万次郎が生まれ育った土地や漁師たちの気質が、繊細に描写されているなあと、感じました。

    そして、米国捕鯨船視点での描写があることで、アメリカ国民が鯨という生物をどのように捉えていたか、日本という国そして日本人にどのようなイメージを抱いていたか、複眼的に理解することができました。

    書店では第2巻までの文庫版がならんでいたので、続けて読んでみることにします。

     .

    0
    2015年05月24日
  • 峠越え

    Posted by ブクログ

    人の縁が紡ぐ人情話。情けは人のためならずとは言うけど、ちょっと上手く行きすぎな気がしないでもない。まあでもその分読後感の爽やかさは増してるからいいか。

    0
    2015年03月03日
  • 牡丹酒 深川黄表紙掛取り帖(二)

    Posted by ブクログ

    深川黄表紙シリーズ続編。山本一力作品(高知県出身)は、土佐の香りがし始めた瞬間にぐぐっと彩りを深めてくる。そういう意味では前作よりこっちの方が魅力的。今じゃ誰もが知る土佐の銘酒司牡丹を軸に、花を添える鰹の酒盗、そして鰻(土佐者は鰻に自信があるらしい)と、思わず身をにじり出したくなるうまいモンと、4人の主人公と周りを取り巻く人々への愛のある描写、そして交差する恋。ちょっと話が出来すぎなのはご愛敬って事でもう良いか。前編から読まないとちょっと話半分になってしまうかも。

    0
    2014年12月25日
  • 深川黄表紙掛取り帖

    Posted by ブクログ

    出張に出ると、移動時間に必ずしも仕事出来るわけでもない。ホリデーシーズン、ド満席のエコノミーでMacBook開くのも一苦労、ここは諦めて(?)溜まった本の消化に費やそうかと。こう言うときは安定感有るのが良い、と言うわけで毎度お馴染み山本一力作品。どうも話がうまく運びすぎるきらいも多い山本作品、しかも最初は今ひとつ乗りきらないな、と思いながら読み進めていくのだけれど、後半になるにつれて安定感が出て盛り上がる。本来は冒頭の一章の短編ものだったのが、続編要望で延びていった話と思われ、途中ダレるところもあるんだけど、そう言う安定感はさすが山本作品だなあ。

    0
    2014年12月25日
  • ジョン・マン 2 大洋編

    Posted by ブクログ

    ジョン万次郎の生涯を描いた歴史小説の第2巻
    万次郎がアメリカの捕鯨船に救出され、捕鯨船の船員となりアメリカ本土の港に行くまでが描かれる

    万次郎の子供らしくいろいろなことに興味を持ち、捕鯨船の船員から、かわいがられる姿が目に浮かぶ様。
    一人前のウォッチマンとして成長した万次郎は、アメリカ大陸で何を見る、何を考えるのだろう。

    0
    2014年11月02日
  • ジョン・マン 1 波濤編

    Posted by ブクログ

    ジョン万次郎の生涯を描いた歴史小説の第1巻
    万次郎の旅立ちから、万次郎が流された鳥島でアメリカの捕鯨船に遭遇するまでを描く

    日米の漁師としてのこだわり、リーダシップ、技術、投資者との関係など、共通点と相違点の対比が面白い。

    0
    2014年11月02日
  • ほうき星 下

    Posted by ブクログ

    あまり遠くへ出張に行かない僕はシンガポール〜香港でも充分長く感じるのですが、CXはいつも満席。PC開くのも不自由するから、最近は諦めてひたすら読書。今回も往復ちょっと+αで4冊行けた。
    で、山本一力。江戸ものだとやっぱり僕は一番好き。出身が高知なので土佐と江戸が交錯する作品がいくつかある中のこれもひとつ。千石船も山本作品に良く登場するキーアイテムで、安心して読めた。中でも捕鯨に対する愛のある書き方が好きだなあ。次の東京でまた買いこんでこよっと。

    0
    2014年10月18日
  • いかずち切り

    Posted by ブクログ

    そんなに、ハラハラドキドキという感じでもないですが、終わりまで楽しめる娯楽小説です。
    あと、いつもの如くメシの描写がうまい。

    0
    2014年10月12日
  • 深川駕籠

    Posted by ブクログ

    テンポ良く面白く読めた。でも、終わり方が中途半端。登場人物のこの先が気になったまま終わっちゃった感じ。

    0
    2014年09月20日
  • 損料屋喜八郎始末控え 赤絵の桜

    Posted by ブクログ

    なんだか胸がすうっとする。気づくと、口元が緩んでいる。
    喜八郎はもちろん男前だけど、一癖ある伊勢屋、笠倉屋もかなりのいい味。読んでいると、喜八郎や秋山と一緒に心のなかで舌打ちしたくなること度々の、どうしょうもない米屋政八も、なんだかちょっと憎めない。そうして、やっぱり一力さんの描く江戸は、なんとも魅力的な町なのです。
    損料屋喜八郎始末控えの続編となる連作短編なので、損料屋~から読まれることをお勧めしたい。

    0
    2014年08月18日
  • ほうき星 上

    Posted by ブクログ

    ほうき星って・・・彗星のことです。

    天保6年、76年に一度現れるほうき星が江戸の空に輝きました。
    凶運を連れてくると思われるほうき星が江戸・深川の空を流れたその夜、
    気鋭の絵師・黄泉と、日本橋の鰹節問屋の娘・さくら夫婦の間に、
    玉のような女の子さちが生まれました。

    さちの住む深川のご近所の鮮魚や「うお金」のまゆみは
    さくらと同い年で気があっていました。
    まゆみの子供乾太郎と善次郎の兄弟も
    さちを本当の妹のようにかわいがり、
    何かあったら手を差し伸べる、ほほえましいご近所さんです。

    母・さくらの実家は日本橋の鰹節問屋。
    少なからず繁盛している商人で、
    さちにとっては、祖母にあたるこよりと伯母にあたるききょうは
    美人であってしかも土地の人々を大切にする優しい女性でした。

    婿を迎えたききょうとその子供大助とともに、
    さちは家族の愛情をいっぱいに受け、すくすく育ちました。

    さちが5歳のとき、思いもしない不幸がいきなり襲ってきました。
    船で小旅行に出かけたさちの両親が台風にであって
    船が沈没し、亡くなりまったのです。
    祖母こよりにひきとられたさちは、
    小さいながらも、利発で聡明な女の子に育ちます。

    両親の死から3年後、今度はこよりが病死し、
    さちは一時的に伯母ききょうへ預けられました。
    そして、父黄泉から受け継いだ非凡な才覚を
    父の恩師で有名な絵師岡崎に見染められ、
    さちは11歳で岡崎の屋敷奉公へ出ることになりました。

    岡崎のお屋敷では、賄いの手伝いと絵の勉強。
    祖母こよりと母や伯母から受け継い
    こよりの故郷土佐の鰹節をだしに取り入れたそうめんや
    酢の物など、料理の出しの取り方は
    著名な絵師岡崎も喜ばせます。

    不幸な身であるはずの、さちという少女の周りには、
    いつも人生の指南役のような人物がいて、
    さらに彼女を元気づけ、守ってくれる兄や幼なじみの存在があり、
    この先どんな女性に育っていくのか、とても楽しみです。

    さちはどんな男性を選ぶのか。
    幼なじみの乾太郎なのか、または違う人か。
    そしてさちは、
    祖母こよりの意志を継いで、珊瑚の飾り物店をだすのか、
    または、絵の才能を開花させて、絵師になるのか。
    先が気になりながらも、上巻はここで終り。

    早くさちの行く末が読みたい!

    0
    2017年11月09日
  • たまゆらに

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    山本一力はいい。強く美しい女性がいい。かつてのマドンナ旋風のような、押し付けがましい強さではない。芯の通った、勇気と賢さのある、しなやかな強さだ。
    トラブルに立ち向かい、解決するのは仕事人でも、大岡越前でも、お忍びでめ組にやってくる上様でもない。まわりの助力を得ながら、自分で乗り越える。
    最後はすっとする。無欠な善ってわけでもなく、なんだかそれも気持ちがいいんだ。

    0
    2014年07月29日
  • たまゆらに

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    温水ゆかりの解説「現代への処方箋」が良い 小説とは、始まりと終わりで主人公が何らかの変化を遂げているもの、という言い方がある 山本一力作品のヒロインは、けなげで頑張り屋で、浅知恵の自己主張などせず、筋の通らないことに対しては一歩も引かない芯の強さを秘めている 

    0
    2014年07月08日
  • おたふく

    Posted by ブクログ

    時代小説ではあるんだけど、実質はビジネス・経済系の小説。『ザ・ゴール』とか『もしドラ』なんかに近い雰囲気。
    不景気の時代に起業で社会を変えていく話なので、今の時代だからこそ学ぶことが多い内容だった。
    並行する話が多いため内容が散漫になってしまう点と、主人公が自動的に成功していくように見える点がやや不満ではある。

    0
    2014年06月03日
  • いかだ満月

    Posted by ブクログ

    山本一力の作品では、真ん中くらいの好み。
    まず設定が面白く、読み始めから引き込まれた。
    展開も含めて面白いのだが、エンディングはどうなんでしょう?もう少し厚みがあってもいいのではと思った。

    0
    2014年05月12日
  • 大川わたり

    Posted by ブクログ

    良くも悪くもTHE山本一力という小説
    比較的ストーリーに山がなくあっさり展開してしまうことがおおいが、本作品は展開があって面白かった。
    でも再読はないかな。

    0
    2014年04月16日
  • たすけ鍼

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    気を抜くと、ひとの身体の芯に忍び込むいやな雨だ 大横川の川面を、降り続いている雨が叩いている。闇に包まれた川が、強い雨音を立てていた 手にした匕首を何度も上下に振った。刃が揺れて土間を朝日が走り回っていた 

    0
    2014年04月05日
  • たまゆらに

    Posted by ブクログ

    最近、江戸の庶民をテーマにした小説に興味があります。
    なかなか面白かった。ドラマ化するなら朋乃は榮倉奈々かな?

    0
    2014年04月05日
  • まとい大名

    Posted by ブクログ

    江戸人情物語。昔の時代は、近所付き合いとか仕事かける情熱も、何か親近感が湧いてくる。現代も、こういった人情を大切にしたいと思う作品で良かった。心の中がポカポカする作品。

    0
    2014年03月30日