中島らものレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「僕が踏んだ街と 僕に踏まれた街」に続き中島らも二作目。
前作とは違い明るい雰囲気。後半は呪術などに関しての興味も語られる。
「生きている」の反対語は「死」ではなく、「生きていない」であり、究極には無である。
死という状態は、人間の想像力によってのみ規定される架空の概念である。
自分という存在は、人間という種の連続の中の一つの結節点であり、種が繋がる限り僕という存在も永続的に生き続ける。
凝り固まっていた死という一大イベントを、よりライトに捉え直すことができました。
所々に核や戦争についても言及されていた。人類史における最大の悪は核である。。?? -
Posted by ブクログ
私の中にも成仏してない言葉があるんだろう。きっと。
これ、男の人は大好きなんだろうな。
波多野善二、相川真、宇井美咲の三人による一人称多視点による小説。
いきなりよく分からない用語の羅列に始まる。
ひたすら無意味な文字の羅列にひとつのセンテンスが数ページにも及ぶことがあるかと思えばひらがなの多用など、読ませるテクニックもすごい。
視覚、嗅覚、痛覚に訴えてくる表現。
スピード感、疾走感。痛快でいて切なくロマンチック。総じてめちゃくちゃ、ドタバタ、酩酊、ドラッグ、なのに美しい。
エンタメ要素を見事に文学的表現に落とし込んでいる、めちゃくちゃ面白いのに、まるで額装して飾りたいような -
Posted by ブクログ
映画『ボクたちはみんな大人になれなかった』で引用されていた「君の体にも成仏してない言葉が詰まってるよ きっと」というセリフで興味を持った。
今まで写植を打ち続けることで抑え込まれていた波多野の中の言葉たちが、ナルムレストを飲んだことがトリガーとなって溢れて出てくる。馬鹿みたいなチラシの文言を無私で打ち込んでいたのに、知らないうちに、突っ込むようになっていて、気付いたらビート文学みたいな支離滅裂な文章を打っていたあのシーンの怒涛さは読んでて興奮した。トリガーが薬物なのは少し不満、ナチュラルハイが良かった。
私は「押し殺して押し殺してそれでも出てくるのが個性」って主義だから、主義に合う小説。今 -
Posted by ブクログ
ネタバレ中島らもさんの本が好きで、たまたま本屋さんで見つけて読み始めた。
ドラック関係の本や映画といったものは、ドラックをやめたくてもやめられない負のループみたいなところに目が向けられがちだと思うが、らもさんのエッセイは、色々な薬物を実験的にやっているようなところや、客観的に色々分析しているところが面白いなと思った。
なぜ人はドラックをやるのかという問いに対して、自失を求めているからだという答えは、確かにそうだなと思う反面、(私にはわからないが、苦しむことが色々あるのだろうということは、十分承知しているが、)こんなに才能のある人がどうして自失を求めているのだろうかという気持ちにもなった。