中島らものレビュー一覧

  • 西方冗土 カンサイ帝国の栄光と衰退

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    大学の友人のおすすめで読んでみた。6月から大阪に住むこともあり、勉強の一貫になるかと思ったのもきっかけだ。昔の作品であることや自分が関西を深く知らないこともありわからないところ多々あったが、作者が関西についての人、もの、事についてみる視点は面白かった。また関西の人の発想力に改めて驚かされることは多いと感じた。実際一年住んだ後に読み返すとさらに面白いと思った。

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    2024年10月21日
  • 水に似た感情

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    3.7

    これが中島らも
    実に人間臭くて奥深い魅力を感じる。
    スピと現実の狭間はめちゃくちゃ分かるけど、自らの経験や実感によってその均衡はいつでも崩れるんだと思う。

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    2024年10月06日
  • 僕に踏まれた町と僕が踏まれた町

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    超有名進学校にはいたけれど、僕は明るいオチコボレ…。バナナの皮でマリファナを作ったり、校内酒盛り大会にはしゃいだり、神戸を舞台にフーテン仲間とくり広げる爆笑必至の青春グラフィティ。

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    2024年09月19日
  • 君はフィクション

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    久しぶりに中島らもさんの本読んだけど、音楽と酒と薬。バラエティに富んだ短編集で山紫館はホラーだと思わず夜中に読んで後悔した。結婚しようよは、Spotifyではっぴぃえんどを探して聴くくらいには好きな作品です。

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    2024年09月11日
  • 中島らもの特選明るい悩み相談室 その1

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    電子書籍版を購入。
    電子版は前書きも後書きも無いので、読み始めてから、相談者の悩みの内容も解答もかなり昔の感じだなって思った。思春期らしい相談者の親が戦時中の人らしいのをみて、これは数年ではなく数十年前の気配がすると思って調べたら1980年代に最初の本が出てた模様。
    どの時代になっても家族や友人の奇行に驚き悩むのは変わらないんだなって思ったし、解答が思いもよらない方向の視点で面白い。短いナイトスクープみたいな感じがある。
    自分が悩みすぎてどうにもならない時、同調よりもこういう思いもよらぬ方向からのアドバイスもしくは視点をもらえると本当に救われた気がするので嬉しいんじゃないかなと思った。
    読むのが遅い私でも2時間で読み切れました。

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    2024年06月15日
  • 人体模型の夜

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    正統派な幽霊ものやサスペンス系のホラーもありつつ、オカルトや超常現象の趣味があふれた話にシュールな作品など、中島らもさんの表も裏も楽しめる短編集でした。らもさんの場合は正統派系も、ぶっ飛んだ系も、どっちも表なのかもしれないけれど。

    正統派系だと嗅覚の鋭敏な女性が、新しく越してきたマンションの浴室の音と臭いに悩まされる「はなびえ」と、
    盗聴が趣味の男が、隣室の女性が一人で誰かと会話している様子を聞いてしまう「耳飢え」が好きでした。

    「はなびえ」は現象としては正統派なんだけど、そこに女性心理であったり、ラストの一言の皮肉が効いていて、単なる都会の怪談話でなく、都市に生きる女性の一面を照らしたような一編になっていると思います。

    「耳飢え」は盗聴にはまる男の心理や設定が妙にリアルだし、隣の女性の謎も相まって引き込まれる話でした。ラストシーンのぞーっとさせる感じも描写の上手さとか、話の引き込み方の上手さを感じます。

    「ピラミッドのヘソ」も個人的に好み。延々とピラミッドエネルギーの講釈を聞かされてると時は「この人は何を書いてるんだ?」と思うし「自分は今何読まされてるんだ?」とも思うけど、なぜか読めてしまうし、面白かった気もしてしまう。たぶん『ドグラ・マグラ』とか『黒死舘殺人事件』を面白く読める人は好きな話じゃないかなと思います。

    同じ系譜で言うと「翼と性器」もその系統の作品かも。異様な告白と天使と悪魔をめぐる雑学が続く手紙は、ラストでなんとも言えない異様な展開に突入していきます。

    「骨喰う調べ」もラストが好きです。この話は「お墓がああなったら面白いだろうな」という妄想一本で書いた話ではないか、とも疑ってしまうけど(笑)。あれをさらっと書くのが分かってるって感じがします。

    オカルト趣味でいうと「膝」もよかった。人面瘡評論家というこれまたシュールな話から、ラストはいわゆる奇妙な味の雰囲気が楽しめる作品となっています。

    他にも異国を舞台にした話であったり、ミュージシャンでもあった著者の心情が感じられる作品、ちょっといい話の雰囲気のひねったゴーストストーリーもあって、まさに変幻自在な作品たちです。

    プロローグとエピローグの奇妙さも読者である自分が「人体模型の夜」に迷い込んだような気分にさせる、短編集ながらも一冊通して奇妙な世界観が最後まで持続する不思議な作品でした。

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    2024年02月27日
  • 僕に踏まれた町と僕が踏まれた町

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    らもさんが「時代のフレイバー」があるかもしれないと書いているように、確かに60年代70年代は落ちこぼれた人間が、フーテンと呼ばれながらも許容される隙間が空いていたように思う。フーテンの寅さんが家族からあんなに愛されていたように、らもさんもこの本がでた後もあれだけめちゃくちゃなことをしておきながら周囲からは慕われる人であったと思う。本人の醸し出す才能や作品とそれを支えた奥さんたちの存在が輝いて見えてくる。

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    2024年02月23日
  • 白いメリーさん

    購入済み

    全体的に物語が稚拙というか、ハッとさせられることがなにもなかった。何かを感じるというよりはただグロいのが好きな人はいいかも。

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    2024年02月20日
  • 永遠も半ばを過ぎて

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    ドタバタものかと思いきや、どこか詩的な言葉や表現が現れ、物語の方向性がいきなり変わり、怒涛のように言葉が紡がれる。

    まさに中島らもさんらしい作品でした。

    一番印象的だったのは、写植を営む波多野が知り合いである詐欺師の相川からもらった薬を口にして、ハイになった状態で仕事にかかる場面。

    写植というのはPCによるデザインが普及する前の時代、フィルムや専用の機械などを利用して紙に印字する技術のこと。

    波多野の思考と、仕事で打ち込んでいく文字が混ざり合い、意味の通らない言葉の連なりが延々と続いていく。

    どういう思考回路をしていたら、こういう文章を書き続けることができるのだろう、とこうして本の感想を文章として書いてる身からすると、不思議だしうらやましくも思いました。でも、そういう文章を書くには、著者である中島らもさんなみの波乱万丈な人生経験と、何かの中毒にならないといけないような気がしますが……

    話としては写植を営む波多野のもとに、詐欺師の相川が転がり込んできて騒動に巻き込まれていくというストーリーになるのだけど、詐欺師の相川のキャラも面白かった。

    いきなり波多野のもとに謎のタニシを持ち込んでくるという、めちゃくちゃで自分勝手な人間かと思ったら、詐欺自体は巧妙でリアリティがあり、独自の哲学を持っている。そうした不思議な二面性や、彼の回想から明らかになる、彼自身のどこか憎み切れない愛嬌や情けなさみたいなものが、良かったのだと思います。

    あと作品の中盤以降に現れる女性編集者の宇井もいいキャラでした。一昔前のトレンディドラマに出てきそうな、古い男性的な表現をするなら「いい女」といった感じの女性です。

    この手の女性キャラは今読むと時代を感じてしまい、冷めてしまうときもあるのですが、この作品に関してはそれがありませんでした。彼女と波多野・相川のやりとりが洒落ていて、単なる古くささを超えた、中島らもさんの女性に対する一種のロマンや理想が現れているように感じました。それが自分の感性にも刺さったのかもしれません。

    独特の愛嬌があるキャラクターたちのドタバタ劇に、中島らもさんしかできない表現が合わさり、楽しく笑えながらも、どこかおしゃれで知的な雰囲気も感じます。やはり中島らもさんは唯一無二の作家だったのだと改めて感じました。

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    2023年10月31日
  • 僕にはわからない

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    「僕が踏んだ街と 僕に踏まれた街」に続き中島らも二作目。

    前作とは違い明るい雰囲気。後半は呪術などに関しての興味も語られる。

    「生きている」の反対語は「死」ではなく、「生きていない」であり、究極には無である。
    死という状態は、人間の想像力によってのみ規定される架空の概念である。

    自分という存在は、人間という種の連続の中の一つの結節点であり、種が繋がる限り僕という存在も永続的に生き続ける。

    凝り固まっていた死という一大イベントを、よりライトに捉え直すことができました。

    所々に核や戦争についても言及されていた。人類史における最大の悪は核である。。??

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    2024年01月16日
  • しりとりえっせい

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    その名のとおり、題をしりとり形式にしたエッセイ集。
    内容はアル中やドラッグなど私にとってはどうでもいいような話題もあったが、芝居の脚本を書くために色々と研究していることもあって、その話題や知識の豊富さに「さすがだなぁ」と思った。

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    2023年08月04日
  • 僕に踏まれた町と僕が踏まれた町

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    ギターのキーを合わせるために弦を巻きまくったり緩めまくるくだりは笑った。

    青春時代のくだらなさとダメさを感じる話が多かった印象ですね。

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    2023年08月04日
  • アマニタ・パンセリナ

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    らも作品に出てくる薬の解説を、各項目ごとにまとめたもの。らも作品を読む順番として、こちらを早めに読んだ方がよかったかもしれない。(すでに読んだことのある内容がよく出てきたため。)
    ラストドラッグとして扱われるのがアルコールなのがよかった。アルコールもドラッグの一種であることを認めざるを得なかった。

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    2023年07月30日
  • こどもの一生

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    ガダラの豚が最高だったのでBOOKOFFで唯一他に置いているこの本を読んでみた。
    ほんとうにつまらないB級ホラーを見た気分で、なんとなく登場人物がガダラの豚にも似ていることから結構同じようなパターンが多いのかと思ってしまった。

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    2023年06月18日
  • お父さんのバックドロップ

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    ネタバレ

    牛之助が、クマも殺す「クマ殺しのカーマン」に勝ったのが、すごすぎると思いました。
    すごく強いプロレスラーの牛之助の話。(牛之助は悪役プロレスラー)
    空手が好きな人におすすめします。(空手とプロレスの話だから)

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    2023年06月11日
  • 永遠も半ばを過ぎて

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     永遠も半ばを過ぎて。まずこのタイトルがいい。永遠と言ってるのにその半分も過ぎたというのはどういうことだろうと、まず考えてしまった。これも一つの術なのだろうか。
     内容についていうと、前半部は読ませるが中盤からは読みやすいところと読みにくいところがある。筆者の知識が溢れているところでついていけなくなる。流れが途切れずに最後まで読み切れたなら、これはと思っている作品だと思う。

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    2023年04月02日
  • 中島らもの特選明るい悩み相談室 その1

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    悩みの内容がほどよい。バリエーション豊かで、こういう変な人いそうだなと思う悩みもある。悩みなのかというものばかりだけど。
    らもさんの回答はさすが。真面目に答えるのもあり、博識ぶりを伺えるものもあり、悩みの上をいくネタっぽいのもある。
    読んでいると悩みを忘れそうな気楽な感じがいい。

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    2023年03月17日
  • 作家と猫

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    色な作家の猫に関する話や詩など。
    ひとつひとつが短いので読みやすい。

    石牟礼道子さんの「愛猫ノンノとの縁」の中の「猫が猫ぎらいのように、人間も人ぎらいなところがあって、花やら樹やら、犬猫たちに助けてもらって、なんとか生きてゆける。」という文章が一番印象に残った。

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    2022年12月30日
  • お父さんのバックドロップ

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    プロレスラーに落語家といった四人のお世辞にもカッコいいとは言えない情けないお父さんたち。ただ不器用なだけで人一倍愛情に満ちているお父さん。そんなお父さんとこどもの絆の物語。昭和感満載の笑いあり、ちょっとしんみりの素敵なお話でした。

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    2022年12月30日
  • 水に似た感情

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    らも記という感じだな〜と思って読んでて、あとがきでほぼノンフィクションって言ってたから、そうだよな〜と思った。
    真理に近づいていくモンクが、端々のくだらない会話でバランスを取っているような不思議な本だった。

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    2022年12月07日