中島らものレビュー一覧

  • ガダラの豚 2

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    大生部教授一家とTVマンらは、アフリカの地へ
    前半は、アフリカの当時の現状なのか、風土や呪術を含めた文化をコミカルに読ませてくれる
    あまりにも旅行記部分がリアルなので らもさんアフリカ行ったのかなと思うほど
    実際は、かなりの文献からの創作のようですけど

    大呪術師パキリの「バナナのキジーツ」が、この作品のミステリー、1巻で亡くなったと思われていた教授の娘となり なるほど!
    日本からの一行は彼女を救い、逃げる逃げる

    アフリカ旅行に「道祖神」というツアー会社を使うのだけど こちらは実在する会社らしい
    HPによると 今もアフリカのオーダーメイドタイプの旅にも対応しているみたい
    らもさんの洒落れなの

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    2024年07月22日
  • 中島らもの特選明るい悩み相談室 その1

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    電子書籍版を購入。
    電子版は前書きも後書きも無いので、読み始めてから、相談者の悩みの内容も解答もかなり昔の感じだなって思った。思春期らしい相談者の親が戦時中の人らしいのをみて、これは数年ではなく数十年前の気配がすると思って調べたら1980年代に最初の本が出てた模様。
    どの時代になっても家族や友人の奇行に驚き悩むのは変わらないんだなって思ったし、解答が思いもよらない方向の視点で面白い。短いナイトスクープみたいな感じがある。
    自分が悩みすぎてどうにもならない時、同調よりもこういう思いもよらぬ方向からのアドバイスもしくは視点をもらえると本当に救われた気がするので嬉しいんじゃないかなと思った。
    読むの

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    2024年06月15日
  • ガダラの豚 1

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    会社の上司に勧められて読み始めた1冊。一巻はまだまだ序章のようで、今後どんな形で物語が進んでいくのかまったく想像できなかったけど、間違いなく面白くなっていきそうな気がするので、次巻に期待。
    大生部教授のアル中で飄々としたキャラが良い。

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    2024年05月07日
  • 人体模型の夜

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    正統派な幽霊ものやサスペンス系のホラーもありつつ、オカルトや超常現象の趣味があふれた話にシュールな作品など、中島らもさんの表も裏も楽しめる短編集でした。らもさんの場合は正統派系も、ぶっ飛んだ系も、どっちも表なのかもしれないけれど。

    正統派系だと嗅覚の鋭敏な女性が、新しく越してきたマンションの浴室の音と臭いに悩まされる「はなびえ」と、
    盗聴が趣味の男が、隣室の女性が一人で誰かと会話している様子を聞いてしまう「耳飢え」が好きでした。

    「はなびえ」は現象としては正統派なんだけど、そこに女性心理であったり、ラストの一言の皮肉が効いていて、単なる都会の怪談話でなく、都市に生きる女性の一面を照らしたよ

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    2024年02月27日
  • 僕に踏まれた町と僕が踏まれた町

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    らもさんが「時代のフレイバー」があるかもしれないと書いているように、確かに60年代70年代は落ちこぼれた人間が、フーテンと呼ばれながらも許容される隙間が空いていたように思う。フーテンの寅さんが家族からあんなに愛されていたように、らもさんもこの本がでた後もあれだけめちゃくちゃなことをしておきながら周囲からは慕われる人であったと思う。本人の醸し出す才能や作品とそれを支えた奥さんたちの存在が輝いて見えてくる。

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    2024年02月23日
  • 白いメリーさん

    購入済み

    全体的に物語が稚拙というか、ハッとさせられることがなにもなかった。何かを感じるというよりはただグロいのが好きな人はいいかも。

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    2024年02月20日
  • 永遠も半ばを過ぎて

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    ドタバタものかと思いきや、どこか詩的な言葉や表現が現れ、物語の方向性がいきなり変わり、怒涛のように言葉が紡がれる。

    まさに中島らもさんらしい作品でした。

    一番印象的だったのは、写植を営む波多野が知り合いである詐欺師の相川からもらった薬を口にして、ハイになった状態で仕事にかかる場面。

    写植というのはPCによるデザインが普及する前の時代、フィルムや専用の機械などを利用して紙に印字する技術のこと。

    波多野の思考と、仕事で打ち込んでいく文字が混ざり合い、意味の通らない言葉の連なりが延々と続いていく。

    どういう思考回路をしていたら、こういう文章を書き続けることができるのだろう、とこうして本の感

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    2023年10月31日
  • 僕にはわからない

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    「僕が踏んだ街と 僕に踏まれた街」に続き中島らも二作目。

    前作とは違い明るい雰囲気。後半は呪術などに関しての興味も語られる。

    「生きている」の反対語は「死」ではなく、「生きていない」であり、究極には無である。
    死という状態は、人間の想像力によってのみ規定される架空の概念である。

    自分という存在は、人間という種の連続の中の一つの結節点であり、種が繋がる限り僕という存在も永続的に生き続ける。

    凝り固まっていた死という一大イベントを、よりライトに捉え直すことができました。

    所々に核や戦争についても言及されていた。人類史における最大の悪は核である。。??

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    2024年01月16日
  • しりとりえっせい

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    その名のとおり、題をしりとり形式にしたエッセイ集。
    内容はアル中やドラッグなど私にとってはどうでもいいような話題もあったが、芝居の脚本を書くために色々と研究していることもあって、その話題や知識の豊富さに「さすがだなぁ」と思った。

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    2023年08月04日
  • 僕に踏まれた町と僕が踏まれた町

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    ギターのキーを合わせるために弦を巻きまくったり緩めまくるくだりは笑った。

    青春時代のくだらなさとダメさを感じる話が多かった印象ですね。

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    2023年08月04日
  • アマニタ・パンセリナ

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    らも作品に出てくる薬の解説を、各項目ごとにまとめたもの。らも作品を読む順番として、こちらを早めに読んだ方がよかったかもしれない。(すでに読んだことのある内容がよく出てきたため。)
    ラストドラッグとして扱われるのがアルコールなのがよかった。アルコールもドラッグの一種であることを認めざるを得なかった。

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    2023年07月30日
  • こどもの一生

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    ガダラの豚が最高だったのでBOOKOFFで唯一他に置いているこの本を読んでみた。
    ほんとうにつまらないB級ホラーを見た気分で、なんとなく登場人物がガダラの豚にも似ていることから結構同じようなパターンが多いのかと思ってしまった。

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    2023年06月18日
  • お父さんのバックドロップ

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    ネタバレ

    牛之助が、クマも殺す「クマ殺しのカーマン」に勝ったのが、すごすぎると思いました。
    すごく強いプロレスラーの牛之助の話。(牛之助は悪役プロレスラー)
    空手が好きな人におすすめします。(空手とプロレスの話だから)

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    2023年06月11日
  • 永遠も半ばを過ぎて

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     永遠も半ばを過ぎて。まずこのタイトルがいい。永遠と言ってるのにその半分も過ぎたというのはどういうことだろうと、まず考えてしまった。これも一つの術なのだろうか。
     内容についていうと、前半部は読ませるが中盤からは読みやすいところと読みにくいところがある。筆者の知識が溢れているところでついていけなくなる。流れが途切れずに最後まで読み切れたなら、これはと思っている作品だと思う。

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    2023年04月02日
  • 中島らもの特選明るい悩み相談室 その1

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    悩みの内容がほどよい。バリエーション豊かで、こういう変な人いそうだなと思う悩みもある。悩みなのかというものばかりだけど。
    らもさんの回答はさすが。真面目に答えるのもあり、博識ぶりを伺えるものもあり、悩みの上をいくネタっぽいのもある。
    読んでいると悩みを忘れそうな気楽な感じがいい。

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    2023年03月17日
  • 作家と猫

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    色な作家の猫に関する話や詩など。
    ひとつひとつが短いので読みやすい。

    石牟礼道子さんの「愛猫ノンノとの縁」の中の「猫が猫ぎらいのように、人間も人ぎらいなところがあって、花やら樹やら、犬猫たちに助けてもらって、なんとか生きてゆける。」という文章が一番印象に残った。

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    2022年12月30日
  • お父さんのバックドロップ

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    プロレスラーに落語家といった四人のお世辞にもカッコいいとは言えない情けないお父さんたち。ただ不器用なだけで人一倍愛情に満ちているお父さん。そんなお父さんとこどもの絆の物語。昭和感満載の笑いあり、ちょっとしんみりの素敵なお話でした。

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    2022年12月30日
  • 水に似た感情

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    らも記という感じだな〜と思って読んでて、あとがきでほぼノンフィクションって言ってたから、そうだよな〜と思った。
    真理に近づいていくモンクが、端々のくだらない会話でバランスを取っているような不思議な本だった。

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    2022年12月07日
  • エキゾティカ

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    アジアをテーマとした短編集。

    上海の話までは、何処かエキゾチックな雰囲気を漂わせたフィクションだったはずなのに、後半からよくある紀行文が混じりだしてくる。

    悪くは無い。

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    2022年09月14日
  • お父さんのバックドロップ

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    映画がとんでもなく良かったので、こちらも読んでみる。

    子どもより子どもの父親を描く短編集。

    落語家の話が個人的には好みだ。

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    2022年09月13日