中島らものレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
やっぱり中島らもさんの書く文章が好きだ。
読書に意味だの意義だの価値だのを求める感じの人に「何が良いの?」って聞かれたら答えに困るけれども。
そんなもんはどうでもいい。
まずそ~ゆ~意味とか価値だのばかり求めるカクカク角張った堅苦しい機械人間とは友達になれる自信がない。
ただやっぱり中島らもさんの文書を読んでいる瞬間というのは自分にとっては非常に贅沢な時間だなと感じる訳で。
中島らもさんは人間の愚かしさを書く作家ではあるけれど彼の他人の愚かしさを見つめる眼差しは冷笑でもイヤミでもなく愛を感じるのが良い。
村上龍が人間の愚かさを書いたらもっと辛辣な感じになるだろう。
(別に村上龍批判をしている訳ではないです)
でもらもさんはそれを優しくユーモアで包んでくれる。
そういえば昔、谷崎潤一郎という作家が「刺青」という短編の書き出しで愚かさは人間の貴い徳であると書いていたのを思い出した。
最近は色んなところでアレはダメこれもダメと言いたがる嫌な世の動きがあるけどなんかもっと人間の愚かさに寛大というか許される社会であっても良いと思う今日この頃です。
こんな世の中だかららもさんの書くおおらかな文章が読みたくなるのかもしれない。