中島らものレビュー一覧

  • 舌先の格闘技

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    序盤でへらず口における寝技、投げ技、関節技などを解説して、その後へらず口界における猛者たちとの対談ならぬ対戦をするという構成なのだが、序盤の解説が意外とよく書けている。
    ほんの40ページくらいの小品なのだが、レトリックの解説として機能しているだけではなく、文章としてもおもしろいという、なかなかの出来。
    それ故、後半に期待してしまうと残念なことに。後半は、まあ、普通の対談。ファン向け。どうでもいい話だけど、高橋源一郎に触れていることにちょっと驚く。二人とも灘高ってのは知ってたけど2年しか離れてなくて、しかも、顔を覚えてるとは思わなかった。
    しかし、「面白かったね。さようならギャングたち」って言葉

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    2012年02月18日
  • 愛をひっかけるための釘

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    最初のエッセイが特にオチもない真面目系だったのでガッカリしかけるもその後は、全体的に真面目を基調としながらも、昔話にアルコール話、くだらん話やらプロレス話、オカルト話などいつものノリで、結果としてはなかなかバランスの良いエッセイ集だった。反省。

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    2012年01月01日
  • 寝ずの番

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    ネタバレ

    以前腐トークイベントにて「中島らもが一篇そういうかんじの書いてる」と教えていただいたのを思い出していまさら読んだ。該当の「仔羊ドリー」は短い短編だが、すげーライトなファンタジー性・コミカル具合がゲイものっていうより断然「BL」というかんじがして、パロディめいてて面白かった。表題作なんかもユーモラスでとても楽しめました。表題作の三作目がよかったなあ。

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    2011年11月30日
  • しりとりえっせい

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    はちゃめちゃで馬鹿馬鹿しくてエロくていい加減。
    でもなんだかんだ「なるほど」と思うことが書いてある。
    雑学も学べるなかなか楽しいエッセイです。
    一度読み出すと止まらない。

    挿絵としりとりの単語がアレすぎて、人前では少し読みづらい(笑)

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    2011年11月27日
  • 西方冗土 カンサイ帝国の栄光と衰退

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    奇妙でエタイノシレナイ(と思われている)「カンサイ」を中島らも独特の面白視点で鋭く分析・紹介するエッセイ。その風変わりな(?)文化は、読む者の「カンサイ」理解をより深めてくれます。(笑)
    学生時代に関西出身の後輩(あれっ!会社の後輩から進呈されたのだったかな?どちらかの人、忘れてゴメンナサイ。笑)からとってもオモロイから是非!と薦められて読んだのですが、田舎者の自分には実はいまひとつ・・・。笑うとか、どうこう言う前に、ほぉ~と思うことしきりの話ばかりでした。(笑)

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    2011年11月19日
  • 獏の食べのこし

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    中島らもの意味分からんふざけたかんじとたまに出てくる聡明さのバランスがとても素敵やなあとおもう 内容はそんなに深くなかったけどおもしろかった

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    2011年11月11日
  • 白いメリーさん

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    得体のしれないところに連れ去られそうな気分になるお話。
    怖い話が多いですねェ、ちょっと笑えるけど。

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    2011年11月09日
  • とらちゃん的日常

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    ネタバレ

    中島らもさんが、事務所で飼っている猫、「とらちゃん」との日常を描いたエッセイ… 

    「とらちゃん的」と銘打ってる割には、とらちゃんの話が少ないような気がした。 
    全編にわたって、らもさんが講演やライブに言った話の間にとらちゃんが少し入っている感じである。
    「猫の本」と思って買うとがっかりするだろう。 
    ただ、合間合間の写真には癒される♪ 
    それとわかぎゑふさんから見た、らもさんととらちゃんの関係の話が挟まっているのは面白かった。

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    2013年05月01日
  • せんべろ探偵が行く

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    久しぶりにらもさんの本を読みました。早いもので、らもさんがこの世を去られて、7年もの歳月が流れ過ぎたんですねぇ。本書はらもさんと小堀純さん、そしてその怪しげな仲間たちが、千円でべろべろに酔っ払える店を訪ねて、全国行脚するレポート&エッセイです。ボクはお酒が飲めないので、ずいぶん人生損してるなぁと常々思っているわけですが、これを読んで益々その感が強まりましたぁ。
    らもさんの書かれたものをもう目にすることは出来ないということはもとより、なんとも物哀しいのは、ここに登場するお店のうち何件かは、すでに閉店してしまっているということです。諸行無常、栄枯盛衰、色即是空ということでしょうか。世知辛い時代にな

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    2011年08月31日
  • 白いメリーさん

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    短編集でやや古さを感じるもののつまらなくはなかった。
    ただ、解説はいらないと思う。


    個人的には夜走る人が好き。


    全体的に狭い枠内で完結させてるような空気がある。

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    2011年08月10日
  • せんべろ探偵が行く

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    千円でベロベロに酔う、略してせんべろ。
    おじさん3人がひたすら安く飲める店を渡り歩き、ぐだぐだしゃべってる本です。

    体質的にお酒が飲めない自分としては、こんな風に飲んで酔える人たちに憧れてしまいます。
    安い店で肴をつまみ、タバコをぷかぷかふかしながら、気の置けない友人と他愛もない話をして、ちまちま飲み続ける。
    そして体を壊す。それでも飲む。
    いいなぁ。
    まぁ、所詮他人事だから憧れるわけですが。

    中島らもさんの人生を考えると、こんなしょうもない会話や態度の中にも、人生訓や悲哀を感じ取ってしまいます。
    お酒好きの方にはいいガイド書でもあるのではないでしょうか。

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    2016年02月05日
  • 中島らもの特選明るい悩み相談室 その1

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    悩み相談って、当事者は真剣に悩んでいるのだろうけれど、はたからみると「なんでそんなことで悩むねん!」ってツッコミたくなることが多い。最早、ネタ。そんなネタにクールに対処する中島らも。

    自分の人生、まだまだネタが足りないじゃないか、と気分が晴れる一冊。

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    2011年07月28日
  • 獏の食べのこし

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    「僕にはわからない」と似たようなテイスト。
    つまりは面倒くせえカンジ。ま、あそこまでじゃないから、楽しめるっちゃ楽しめる。
    なんなんだろうな。掲載紙の関係か、自意識の関係か。もっとアホっぽいテイストの方が好み。

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    2011年07月27日
  • しりとりえっせい

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    最近の若い者について、一般論ではありますが、共通していえることはひとつあります。つまり、”年が若い”ということです。

    最初が「ぜ」で始まって、「そ」で終わるご文字の言葉を思いつかないと三日以内に死ぬ。=「ぜんぶウソ」

    韓国旅行のコピー
    「初めてなのになつかしい」

    ハイエナはメスにペニスがついている。

    大麻は麻薬に指定されておらず、「大麻取締法」という別の法律で取り締まられている。

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    2011年07月07日
  • お父さんのバックドロップ

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    わかりやい文章とストーリーなので、結末も見えすいたものになって面白くないんじゃないかなんて邪推する方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはなくて、ちゃんと大人でも最後まで読ませてくれる佳作でした。中島らもさんの暖かい部分がにじみ出ています。

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    2011年07月03日
  • バンド・オブ・ザ・ナイト

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     この作品を書店で見かけてからもう何年も読もう読もうと思いながらも、ついつい先延ばしにしてきてしまった作品である。

     ということで非常に楽しみにしていた。出だしは好調で、先が楽しみな予感であったが、気持ち良く読み進めていたところへ、主人公大島のクスリによる酩酊シーンがやって来た。これが支離滅裂で詩的でパンクで面白いのであるが、個人的にはこの件が長過ぎる・・・やはり中島らもは面白い。だからこの酩酊の羅列の産物はよくわかったから、物語を先に展開してくれい、という気分になる。いつ終わるのかもわからない読み手を不安にさせるほどに長い酩酊シーン・・・ひょっとしたらこれもらもの狙いかもしれんが・・・

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    2011年06月26日
  • 中島らもの特選明るい悩み相談室 その1

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    くだらないよーーーそして笑える。

    電車で読むのは危険。

    らもさんの鋭い分析的な回答より、一般投稿の文章が笑える。

    自分ってなんてネタのないつまらない人生だろうとさえ思える。

    毎日、仕事がつらいとお思いの方、これ読んでみてください。

    肩の力抜けるよ。

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    2011年06月04日
  • エキゾティカ

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    アジアが舞台の短編集。後半はいつも通りのらもさんのエッセイ風だったけど。らもさんの描く人物にはなんとなーくの味わいがあっていい。

    童話っぽい作品もなかなか好きだ。

    でも短編集としては「白いメリーさん」のほうがよかったかな。

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    2011年04月13日
  • バンド・オブ・ザ・ナイト

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    病的なまでに何かに溺れることは、それがドラックやアルコールだとしても、そんなに悪いことじゃないのかも、と思わせる。何ページもの言葉の羅列によって描き出された浮遊感・まどろみは、読んでるものをも気持ちよくさせる。そこに危険はない。

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    2011年04月04日
  • 白いメリーさん

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    とにかくいつもの日常を取り戻したいと思っている中



    不思議な世界観の短編集なだけに

    少しフワフワした気持ちになったが



    通勤の電車

    余暇

    ほろ酔いの就寝前に

    本を読むこと

    それこそがまさに何気ない日常の1コマだと気がついた



    大事で、とても幸せなことです

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    2011年03月20日