あらすじ
「ヤクザ、アキンド、ヨシモト」マスコミに描かれる関西人は三つの人種のみで、かれらは「けつねうどん」と「たこやき」を主食にしており「わやでんがな」などの、奇妙な言葉を操りつつ「がめつい奴」を演じている――という、恐るべきカンサイ人の朝昼夜。街角の看板、張り紙。試験に出る関西弁を縦横無尽、奇想天外に考察し、関西人にエールを贈り、ヨタを飛ばすエッセイ集。浪速はこれ一冊でわかります。
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エッセイというか・・・「VOW」みたいな本です(^_^;)
こんなコト言うと失礼にあたるかも知れませんが・・・気軽に読み流せる一冊です。
中島らもさんの関西をお題としたエッセイ集でありまして、らもさんのエッセイといいますとそれだけで一種独特の味わいがあるのですが、更に関西というキーワードに特化されているのでありますから、それはただ事ではありません。今までに出会った不思議な関西人の紹介から始まり、テレビにも取り上げられたことがある謎の喫茶店のお話とか、奇妙奇天烈な内容が詰まっております。中でも個人的に好きなのは毎年色々なビジネスのアイデアをらもさんに持ちかけてくる広告代理店の社長さんのお話で、ある年はアフリカタニシの養殖を思いつき母貝を冷蔵庫に保管させられたり、またある年は謎のキノコ栽培を持ちかけられそのキノコを喰わされたりと散々な目に合うのですが、一度としてビジネスとして成功した試しがないという、そんなお話ばかりが集められている作品となっております。
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なんやしらん
気持が「むーーっ」としてしまう時に
中島らもさんの本に
つい手が出ることがある
よくありますが
どこからでも読み始めてください
の代表の一冊が
私にとっては中島らもさんです
家のどこかしこに
読みかけの「一冊」を置く
という癖があるのですが
それらのうちの一冊が
中島らもさんである確率は
かなり高いものがあります
この一冊には
「ザッツ・オバカンサイ」という
写真のページがあります
ほんとうに
どうでもいい被写体たちなのですが
その どうでもよさ
に 癒されます
Posted by ブクログ
ワタシ的にはらもさんの著書はハズレがない。
東北人のワタシにとって関西人は外国人(笑)。
その生態をオモシロオカシク綴った本書は、暇なときに読み返したい数ある本のうちの一冊。
でも読む場所は便所(笑)。
~2009年12月~
Posted by ブクログ
偏見にとらわれまくっている地方、関西。それを地元民の視点から正しい解釈をしていくというもの、あるいは関西のここがいい♪という売り込み本なのかもしれない…。関西人のなにからナニまでいろいろと説明している。ほへぇ、と言ってしまうこと請け合い(謎)
Posted by ブクログ
大学の友人のおすすめで読んでみた。6月から大阪に住むこともあり、勉強の一貫になるかと思ったのもきっかけだ。昔の作品であることや自分が関西を深く知らないこともありわからないところ多々あったが、作者が関西についての人、もの、事についてみる視点は面白かった。また関西の人の発想力に改めて驚かされることは多いと感じた。実際一年住んだ後に読み返すとさらに面白いと思った。
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ヒマ潰しには最適だけれど、絶対に車中では読めないムズカシイ本。ヨソモンとして関西に暮らす人間としては、もう、徹頭徹尾「あるある、これ!」で笑いまくってしまうから。
Posted by ブクログ
浪速がよく分かる一冊です。「アイデアはそれ自体では決して金を産まない。営業力と広告力と持続力の三本足で支えてやらなければ立っていかない。そして何より大事なのは、そのアイデアが利便を産む、すなわち”人の助け”になる、ということだろう。」(P74)は参考になります。最終話の「十年目の約束」は、小学校の先生と生徒達の約束を描いたもので、胸が熱くなる内容です。
Posted by ブクログ
中島らもが大阪と関西人について書きに書いた一冊。
中島らもは「ザ・関西人」が嫌い。ただ、その理由には頷ける点が多い。
「亜細亜コーヒー」の「ネーポン」の話、俺の少年時代に色濃い影を残す。
中島らもを読みまくって、書かれてる話がだいぶ被ってきた。
Posted by ブクログ
奇妙でエタイノシレナイ(と思われている)「カンサイ」を中島らも独特の面白視点で鋭く分析・紹介するエッセイ。その風変わりな(?)文化は、読む者の「カンサイ」理解をより深めてくれます。(笑)
学生時代に関西出身の後輩(あれっ!会社の後輩から進呈されたのだったかな?どちらかの人、忘れてゴメンナサイ。笑)からとってもオモロイから是非!と薦められて読んだのですが、田舎者の自分には実はいまひとつ・・・。笑うとか、どうこう言う前に、ほぉ~と思うことしきりの話ばかりでした。(笑)
Posted by ブクログ
関西・・・その独特な文化と一言では言い表せないだろう複雑な文化背景を持った人々と地域。その排他性を突き破りたいような憧れと、一生判らなくてよかったという安堵が複雑に私の中で絡まっている。この感覚、どこかで・・・そう、関西に対する気持ちはアメリカに対する気持ちとかなりオーバーラップしている。
(2004.10.30)