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地上の人口は増えているが、獏の数は減っていて、獏の食べ残す夢の量はどんどん増えていっている。闇の少し残る明け方の路地裏やどう見ても女の顔に見える天井板の木目の中に、あるいは赤ん坊が握りしめているこぶしの中に、獏の食べのこしは潜んでいる。微毒を含有する夢を噛みつづける、夢の依存症となった夢中毒者、中島らもの愛と世界をめぐるエッセイ集。
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Posted by ブクログ 2014年08月15日
らもさんのおかげでアポリネールと出会えた。
Les jours s'en vont je demeure.
らもさんのエッセイはさくさく読めて、ゆるさの中に鋭さがある。言葉に出来ない気持ちを痛いほどに示してくれる。
「夜が化粧をほどこしてくれた川というものはいいもので、それは一種、おお...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年09月30日
なんだか真面目な、長編の小説を呼んでも集中が保たない時にはやっぱりエッセイがいい.短編小説なんかでもいいけど、エッセイってのはやはり格別だ.巻末コメントを楽しむように読める.
エッセイが短編小説と異なるのはやはり、エッセイは予め好きな人が書いたのを読まないといけないという点だろう.好きな人が考えたこ...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年01月29日
中島らもは笑えるエッセイしか読んだ記憶がなかったので、これも爆笑系かと思いきや、笑いもあり真面目もありとかなり色々詰まったエッセイ集だった。
中でも、CMを作る際には消費者に対する目線が重要など、応用できるためになる話もあり、これは読んだ甲斐があった。
しかし、後半はどこかで読んだ記憶があったの...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
私的中島らも氏エッセイランキングの中では、かなり上位に位置付けさせるもの。後期中島エッセイはなんだか「仕事」という感じがするのでどこか体裁が整いすぎている気がするのだが、本書はまだ初期の頃の作品なので、彼の内面というか、正直な部分が「商品」という気負いが少ない状態で出ていると思う。読むととてもセンチ...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年05月04日
本書も、著者の比較的初期のユーモア・エッセイ集です。
本書より以前の作品に比べると、ずいぶん整った構成の文章が多いように感じました。『頭の中がカユいんだ』や『恋は底ぢから』といった作品は、おそらく著者自身もその魅力を完全に理解しているわけではないと思われるわけのわからなユーモアを、まきざっぽうのよ...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年06月22日
エッセイ集。だらだらと思いつく時に読んでて読み終わりました。
あれ?これ違うエッセイで読んだなって話もありますが、
相変わらずで面白かったです。
お笑いエピソードたっぷり!ってのじゃなくて、所々ためになる話や、らもさんの様々な考え方が書かれていました。
失恋について、の一説は心がじーんとしました。片...続きを読む