中島らものレビュー一覧

  • ガダラの豚 3

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    三作品読み終えて、思わず笑みが溢れてしまった。何度も物語を反芻した。
    本書のラスボスだけ異質な存在である。
    催眠術、暗示、反プラシーボ、サブリミナル、毒物、マフィアの力を駆使している。指を鳴らすだけで人を狂わせていた。この世の者とは思えない。
    しかし呪術師は神の掟を守って手を貸しているだけだと言う。超常的な力を感じる。
    暗示の言葉がリズミカルで口ずさみたくなる。
    「♪死ね 死ね 死んじまえ 夜に喰われて 死んじまえ」
    最後の舞台はテレビ局だった。テレビは死者を喰い物にしているという言葉が印象的だった。現代はネットのほうが分かりやすい。
    テレビと呪術は似ている。視聴者は人の不幸を見たい。村人は他

    0
    2026年06月30日
  • ガダラの豚 2

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    呪術とサバイバル、アフリカという要素が混じり合っていた。雰囲気が癖になる。続きが気になる。
    主人公とテレビ局一行はアフリカのケニアに渡った。アフリカは通過儀礼だった。体験が成長に繋がる。
    主人公の妻は、娘を亡くした哀しみのために生きることをやめた。それはハニワのすることで、人間のすることじゃないって。
    呪術とは何なのか分からなかった。ラスボスみたいな大呪術師が言っていた。神の掟を守り、運行するのが呪術師の役目。人が人である。それ以上を望んで、真理を知ろうとしてはならない。
    主人公は意見が合わんと言っていた。確かに。真理を知ろうとして人の社会は成長してきたと思う。
    真理が悲惨なものでも、受け入れ

    0
    2026年06月27日
  • ガダラの豚 1

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    呪術、奇術、宗教とスピリチュアルが詰め込まれていた。
    他の小説と比べて漂う空気が異質だと感じた。
    娘がアフリカで亡くなる。妻が新興宗教に入信する。でも家庭は暗くない。
    主人公がどこか抜けているから。明るい性格で、息子と仲がいい。息子の手料理を食べる場面があった。
    アフリカをもう一度調査したいとお金を貯めていた。まだまだ生きたいという声が聞こえてくる。陰と陽の現実が混じり合っている。中庸小説。
    不意打ちみたいに潜入アクションがはじまって、そんなこともやるのかと驚いた。

    0
    2026年06月24日
  • ガダラの豚 1

    Posted by ブクログ

    むっちゃ面白い。冒頭から中島らもらしさ前回って感じで笑えて面白い。
    こういうスピリチュアル的な世界を面白く表現できるのがすごく好き。
    続きが気になる!

    0
    2026年06月24日
  • 今夜、すベてのバーで 〈新装版〉

    Posted by ブクログ

    アル中のお話。
    独特な世界観があるなと思ったのですが、すごく読みやすかったです!
    『乾杯=スコール』での締めが気持ちよく少し笑ってしまいました。

    0
    2026年06月23日
  • 今夜、すベてのバーで 〈新装版〉

    Posted by ブクログ

    まず一言。
    めちゃくちゃおもしろかった。

    テーマにおいての重さに対して、
    文章の快活さがとてもページを軽くさせた。

    アルコール依存、その他依存による人間がそうなる経緯や背景に目を向けると、単純に軽蔑することは難しい。
    逃避しているのだから。

    らもさんが予想したよりもアル中は増えてないかもしれないが、確実に依存者は増えているので、
    人はとかく依存してしまう生き物だと考えさせられる。

    0
    2026年06月17日
  • ガダラの豚 3

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    シリアスなものを軽やかに描いている
    スパイスの効いたガッツリ手羽先を食べてる気分

    本買った。
    これは手元に置いておきたい
    作者への敬意を込めて

    でもせっかく中身が見えて
    愛情を感じてたキャラが
    どんどん消えていくのは
    「躊躇とか情はないのか!!」と思ってしまった

    0
    2026年06月13日
  • ガダラの豚 3

    Posted by ブクログ

    まさに「読み終わるまで死ねない傑作」に相応しい小説だった。
    特にこの3巻は一気に読んでしまった。
    遅読家の私にとっては非常に珍しい。ハリーポッター以来だ。

    0
    2026年06月12日
  • ガダラの豚 3

    Posted by ブクログ


    超能力、新興宗教、アフリカ、呪術、テレビ。
    スプーンを曲げられる超能力少年にテレビが群がり、
    教祖が宙に浮く新興宗教が席巻し、テレビは片棒を担ぐ、
    テレビの企画でアフリカに行き、アフリカを未開の地と上から目線で扱ってたはずが…
    そして場面は日本に移り、関係者が次々と…

    昭和→平成と過ごしてきた身には、自分がブラウン管越しに見てきたものを、あらためて再構築したエンタメとして読み進められるのが最高すぎる。
    超能力なんてトリックで解明できると対決する番組も、大槻教授世代にはたまらないし、
    アフリカには自分がいつか行けるか分からないが、やはりアフリカの紀行には胸躍るものがあるし、
    アフリカの呪術師

    0
    2026年06月01日
  • ガダラの豚 2

    Posted by ブクログ

    小説で、こんなにワクワクしたのは久々です。
    前半は和気藹々とした雰囲気で、読んでるこっちまで楽しく、明るい気分になりました。
    しかし、後半からの怒涛の展開を見てしまったらもう、読む手が止まらない。休日を使って読み切ってしまいました。
    そして、息子の納が癒しです。

    0
    2026年06月01日
  • 今夜、すベてのバーで 〈新装版〉

    Posted by ブクログ

    空のオルゴールに続いて、中島らも氏の作品を読んだ。
    少し調べるだけでも、アル中ヤク中となんとも波乱万丈な人生が垣間見える中島らも氏。
    その人生経験が、この小説にドンと現れているんだろうなと。

    アルコール依存性について、「手が震える」だの「飲みたくてたまらない」だの、その程度の知識しかなかったヘテロの私には衝撃的な小説だった。

    アルコール依存性をメインテーマに据えて、各登場人物とのお話があって。それらの絡め方がとても上手いと感じた。


    0
    2026年05月27日
  • 今夜、すベてのバーで 〈新装版〉

    Posted by ブクログ

    めちゃくちゃに面白かった。
    洗練されたアル中文学。

    アルコールに依存していく様子がありありと書かれているんだけど、でも文学としても成立してる。うちは父が大酒家だったから…なおさら引き込まれて読んだわ。

    0
    2026年05月23日
  • ガダラの豚 2

    Posted by ブクログ

    本を読んでいるのに、目の前にその光景が浮かび、登場人物も、個性がある
    1巻の伏線が少しずつ回収されたりするのが気持ちのいいペースで進んでいく、
    最終巻に向かって進んでいき続きが早く読みたくなる

    0
    2026年05月23日
  • ガダラの豚 2

    Posted by ブクログ

    さて、第2巻。
    ストーリーの筋は1本通っておりながら、第1巻とはまた違った読み応え。
    呪いの在り方、向き合い方の説明は非常に興味深く読めた。
    なんとなく、今の社会にも応用がききそうだと思った。

    0
    2026年05月10日
  • 今夜、すベてのバーで 〈新装版〉

    Posted by ブクログ

    アルコール依存をテーマにしながらも、軽妙でユーモラスな語り口によって物語へ引き込まれるアル中小説。冒頭からテンポの良い会話が続き、どこか可笑しみを含んだ世界観の中で読み進めることになる。
    一方で、随所に鋭さや繊細さを感じさせる感情の描写もあり、単なる滑稽さではなく、人間の弱さや揺らぎが丁寧に掬い取られている点が印象的だった。
    作者自身の経験を背景にしながら、重い題材をここまで軽やかに、かつ深みを持って描き切っている点に手腕を感じる一冊だった。

    0
    2026年05月10日
  • ガダラの豚 1

    Posted by ブクログ

    「アル中の昭和な業界人」という印象だった(失礼!)中島らも、恐るべし。エッセイの軽妙さからは想像もつかない、この筆太で骨太な物語。三巻一気に読んでしまった。博識と漫画的な躍動感が混ざり合い、ジャンルの境界が溶けていく。どこか、『百年の孤独』ぽくもある。毒も薬も飲み干した男が描く、マジカルでカオスな読書体験でした。

    0
    2026年05月09日
  • ガダラの豚 3

    Posted by ブクログ

    あーおもしろかった
    「本なら売るほど」では「ミステリー、オカルト、アドベンチャー、バイオレンス、ギャグ、家族愛…全部ぶちこんでドロドロに煮込んだような…」と紹介され
    あとがきでは「第一部はオウム事件とTBS事件を先取りしてパロディ化している凄みがある。第二部のアフリカ編は、日本人のステレオタイプ化したアフリカ観を持ち込んでいるようでありながら、実は日本人は土人であるというアイロニーを秘めている。第三部はスペクタル的ドタバタ劇」と書かれている

    Ⅰのイントロで出て来た老師がまさかこんなところで出てくるとは予想していなかった
    ものすごい伏線かと言われればそうでもないし
    キジーツについては想像してた

    0
    2026年05月08日
  • ガダラの豚 2

    Posted by ブクログ

    Ⅰとずいぶん様相が変わった
    なんでこの長さでⅠ、Ⅱ、Ⅲに分かれてるのか不思議だったけど、読んでてわかった
    まったく別物だからだ
    アフリカへ呪術師を撮りにやって来て、Ⅰからは予想しない展開になった
    Ⅰでは頼りなく感じた大生部がやたらと頼もしい

    今電車の中で読み終えてしまってもどかしい
    早く家に着いて続きが読みたい
    「本なら売るほど」のあの子の気持ちがよくわかる

    0
    2026年05月07日
  • ガダラの豚 3

    Posted by ブクログ

     大生部達への復讐を目論む呪術師バキリ、相次ぐ番組関係者の不審死、『大生部一家VS大呪術師バキリ』と銘打たれた生番組の企画にTV局内で起きる惨劇など最終巻も魅力が盛り込まれて、怒涛の展開とラストまでの疾走感で頁を捲る手が止まらなかった。全体を通して呪術、宗教、メディア、超能力、世界情勢が融合した力作だった。

    0
    2026年05月05日
  • ガダラの豚 2

    Posted by ブクログ

     ケニアに到着した大生部一家とTV番組スタッフ達を待ち受ける異文化の数々と大呪術師バキリとの邂逅、呪術師同士の呪術合戦という紀行小説と冒険小説、オカルト要素を融合したストーリーがとにかく面白かった。Ⅲ部でこの物語がどう決着がつくのか気になる。

    0
    2026年05月05日