中島らものレビュー一覧
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Posted by ブクログ
超能力、新興宗教、アフリカ、呪術、テレビ。
スプーンを曲げられる超能力少年にテレビが群がり、
教祖が宙に浮く新興宗教が席巻し、テレビは片棒を担ぐ、
テレビの企画でアフリカに行き、アフリカを未開の地と上から目線で扱ってたはずが…
そして場面は日本に移り、関係者が次々と…
昭和→平成と過ごしてきた身には、自分がブラウン管越しに見てきたものを、あらためて再構築したエンタメとして読み進められるのが最高すぎる。
超能力なんてトリックで解明できると対決する番組も、大槻教授世代にはたまらないし、
アフリカには自分がいつか行けるか分からないが、やはりアフリカの紀行には胸躍るものがあるし、
アフリカの呪術師が、日本にまで来てすることは、「それわざわざ日本に来てすること?」ってB級感も最高だし。
アクションシーンが多いのも、最高。
もう、当時のアングラB級エンタメをぶちこみまくった名著。
最後の終わり方も、90年代だなー。
名著。中島らもの早逝が惜しすぎる。 -
Posted by ブクログ
あーおもしろかった
「本なら売るほど」では「ミステリー、オカルト、アドベンチャー、バイオレンス、ギャグ、家族愛…全部ぶちこんでドロドロに煮込んだような…」と紹介され
あとがきでは「第一部はオウム事件とTBS事件を先取りしてパロディ化している凄みがある。第二部のアフリカ編は、日本人のステレオタイプ化したアフリカ観を持ち込んでいるようでありながら、実は日本人は土人であるというアイロニーを秘めている。第三部はスペクタル的ドタバタ劇」と書かれている
Ⅰのイントロで出て来た老師がまさかこんなところで出てくるとは予想していなかった
ものすごい伏線かと言われればそうでもないし
キジーツについては想像してた通り
「本なら売るほど」の紹介文に「日本の古典、伝承」も加えたい
chat GPTにも次読むならと「遠野物語」を勧められた
超能力、カルト宗教、土着の呪術、集団催眠
解説に「人類共通の不幸は、本当には確定できない原因や説明を、たえずインスタントに得たいという欲に逆らえないこと」と書いてあったけど、これまではそれに呪術や宗教が答えていた
自分ではわからないことに答えてくれて、判断してくれて、物語まで創ってくれる
人類は虚構のストーリーを創り信じることで社会を形成してきたし、個人個人も生き延びて来た
今やそれをAIが担っている
情報感染
SNSの時代だからこそ気をつけたい
海に飛び込む豚にならないように
それにしてもⅢでは90年代ギャグが満載でしたな
“ゲロゲロ”なんて聞いたのいつぶりだろ… -
Posted by ブクログ
「本なら売るほど」の中で「読み終わるまで死ねないくらい面白い本」として出てくる小説
読みたいなと思いながら今になり、もっと早く読めばよかったーと思っている
べらぼうにおもしろい
密教の護摩業からはじまり、超能力vs超能力狩り(自称超能力のインチキを暴く)、新興宗教、尊師の奇跡
エンタメのおもしろさの中に皮肉とか風刺もあって、ページをめくる手が止まらない
特に新興宗教“聖気の会”での洗脳の描写は、昔オウム真理教の再現VTRで見たまんまだったし、護摩業で隆心師が気づく「宇宙的なパースペクティブに立てば、“違う”と“違わない”はもはや同じ言葉なのではないか」は量子力学的だし
すごい
あと、アフリカの国々を未開の地として下に見ることで成り立っているテレビ番組に対する批判もあり
まだⅠなのにいろんな要素がたっぷり
そして、次巻ではアフリカへ行くっぽい
わくわく!